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最強竜種に転せ...竜種が最弱!?  作者: 林十-りんと-
第二章 スクゥーレ学院
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十三話 念話の種類

 シヴィとクロノアと俺の三人で、教室から出ていこうとするマロン先生の所に向かった。俺は向かったというより、シヴィの手に乗せられてただけだがな。

「トワイライト先生!ルヴィリカが念話を使いました!…ルヴィ、使って?」

「マロン先生、宜しく。…シヴィ、こんな感じで良い?」

 俺が何か話すべきか、その場合、何を話したら良いか悩んでいたら、シヴィが急かしてきた。だから、どうでも良いことだけど、言ってなかったことを言って、不安になった。

「これは魔物独特の念話ですね。」

「皆と話したかったから、頭に話しかけるのを止めた。」

「なるほど。そうなると相手の考えていることがわからないことになりますね。」

「しようと思えば出来ると思う。」

「理解出来ていると?」

 マロン先生の表情が、試すような、今にも怒りそうな、そんな先生の顔になった。

「自分なりに理解出来れば可能だ。」

「凄いですね!こんなに賢くて、しっかりと話す魔物には初めて出会いました!どのように育てたのですか?」

 先程とは打って変わって、華が開いたかのような笑顔になったマロン先生は、食い気味でシヴィに聞いた。

「私が物心着く前から一緒に居ました。そして、どこに行くにも、いつも一緒に居ただけです。」

「その時に覚えたと?」

 今度は俺に聞いてきた。まだ食い気味だ。

「さあな。竜種は賢いらしいからそうなんじゃない?」

 誤魔化すと、一瞬、クロノアが俺を訝しむような顔で見てきたから、覚えてない風を装った。

「他の竜種と会ったことがない?」

 マロン先生は驚いた表情で聞いてきた。

「ないね。」

 ないに等しい。親には一瞬しか会ってないからな。

「お互いに生まれた時から一緒にいるのね。」

 今度は優しい表情で俺とシヴィに言った。コロコロ表情が変わる、楽しい先生だな。



◇クロノア日記◇


 一緒に居ただけ。教えてはいないということか?もしそうなら、会話を聞いただけで、初めて話すには流暢過ぎる。先生も隠していたが驚いていた。先生も驚くのなら普通ではないはず。加えて曖昧な返事をするのもおかしい。聞いて覚えたと答えれば良いものを。今度、父上に竜種について聞いてみよう。

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