庶民は生活が変わらなければ、誰が天下をとろうが気にしない
政界も戦国時代にしばしば例えられるが、日本人の藩根性は現代までも続いている。
庶民は大きな暮らしの変化を望まない。だから、労働者対経営者のような構図は生まれない。そういう意味では、自民でも立民でもれいわでも、今の社会構造を維持しつつ、ちょっぴり良くしてもらえればいいわけである。
だから、争点のない政党が乱立する。争点がないから、どの政党を押そうが、相手を容認する寛容な社会になる。
今の若者は対立を好まない。そして社会の変化を好まない。社会が安定しているから、文化を変化させられる。かれらにとって関わりを持つ重要な社会概念は、主義ではなく文化なのだ。
もし、政治家の老人たちがそのことを理解できるならば、争点は労働条件ではなく、どのような文化活動ができる社会を目指すのかを提案するだろう。労働に夢を見出す代わりに、情報に夢を見出す社会に日本はなろうとしている。




