プロローグ
多分続かないよ!(´・ω・`)
「桃太郎」
誰もが知っているであろう、日本の有名なおとぎ話。
おばあさんが川へ洗濯をしに行き、流れてきた桃を拾う。すると中からこどもが出てきて、桃太郎と名付けられる。その後、桃太郎は、犬、猿、キジを仲間にして、鬼を倒してハッピーエンド。物語は、ここで終わっている。
…しかし、もし、桃太郎に子孫がいたら?
もし、桃太郎の忠実な仲間に子孫がいたら?
これはそんな、「もしも」のお話。
それでは、始まり始まり。
ーーー公立島ヶ高校ーーー
「はぁ…」
ため息をついた少年。
ここは、1ーAの教室。
ため息をついた少年は、窓際一番後ろの席に座っている。
名をーーー「黍ノ 桃太」
中学校でやらかしちゃったからなぁ…この本能どうにかしないと…
「も…」
「え…あ、」
あいつも、同じクラスか…
「桃様ぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!」
「うぉっ!?」
「まさか桃様と同じクラスだったとは!!全力で桃様の援護、ご助力をさせていただきます!」
そう言って片膝をつき、片膝を立て、手を合わせ頭をさげる。
彼の名は、「戌神 剣翔」
桃太に忠誠を誓った人間。
心から桃太を尊敬している。
「おい…そういうの、もういいから。」
「あ、お待ちください、桃様ーー!!」
「自販機行くだけ。ここにいろ。一人にしてくれ。」
「も、桃様っーー行ってしまわれた。」
「待機命令が出た以上、ここでおとなしくしているか…」
ピク…
なにかを感じた。
このかんじは…
桃様のピンチ!!!!!!
あわてて自販機まで駆け抜ける。
すると、不良生徒数人が、桃太に絡んでいた。
「も、桃様ぁぁーー!!!!」
かなりイラついてる桃太の様子に、剣翔は不安で仕方なかった。
「も、桃様!まだ相手殴ってないですか!?」
「あ、剣翔。うん。まだ殴ってないよ。」
「よかった…ここでこいつらボコボコにしちゃったら、桃様の平和な学校生活くずれちゃいますもんね…」
「うん、そうなんだけどさ…」
「こいつら、鬼ヶ組らしいんだ。殴っていい?」
「鬼ヶ…桃様、よく我慢できましたね…」
「だろ?」
鬼ヶ組ーー
昔、桃太郎に倒された鬼たちが、「桃組」を倒すために作られた暴力団。
しかし、世界No.2で止まっている。理由はーー
桃組。
日本最古で世界最強の暴力団。鬼を倒す際に結成されたもの。代々受け継がれてきていて、総長を世界の覇権を握ると言われている「黍ノ家」当主が。
メンバーはそれぞれ、「戌神家」「申神家」「雉神家」の「三神家」当主が。
たった四人だけ。その強さはもはや狂気の沙汰だ。
そしてーーー
たった今。
一瞬で不良生徒を倒してしまった、彼らこそがーーー
戌神剣翔 現「戌神家」当主。
そして、
黍ノ桃太。
「黍ノ家」十五代目当主にして、
「桃組」十六代目総長。