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「「いただきます。」」
翌朝、朝食が部屋に運ばれるとともに二人は目を覚ます。
お互い昨夜の照れが残る朝食。パンも野菜もスープも味はよくわからなかった。
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「あれ?イリス、鎧は?」
昨日の鎧を纏わずその下のドレスのような服装のみを着ていたので、声をかけてみた。
「聖装衣の事ですの?あれも神器ですので、槍同様、召還形態なのですが・・・今日も装着したほうがよろしいかしら。」
そうなのか・・・便利だな・・・
「あー・・・一応街中だしな、楽な格好でも大丈夫だろ。」
「ええ、何かあれば装着いたしますわ。」
そういえば服とかもいるよな・・・・とりあえず、金を稼がなきゃ始まらないか。
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というわけで、やってきましたギルド!
「ふえー・・・ここも大きい建物だなぁ・・・・」
「見惚れてないで。中に入りますわよ。」
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「・・・・・・(お、おい見ろよ、あの女、かなり上玉じゃねえ?)」
「・・・・・・(あん?んだよ、男連れじゃねえか・・・チッ、あんな妙な格好したヤツに・・・。)」
さすがギルド・・ガラは悪いか・・街中の治安は良さそうだったが・・・荒くれ者ってのはどこにでもいるもんだな。
「ようこそ、冒険ギルド「カルーナ」へ、初めての方ですね?こちらの案内をご覧になってください。」
可愛らしい受付のお姉さんと挨拶もそこそこに、俺達は案内を確認した。
「なるほど、これが昨日フリックさんが言ってたステータスカードか・・・」
ギルドのシステムはざっくり・・・
1ステータスカードの作成。
(称号と呼ばれる物があり、人間性などの詳細も記載されるため、身分証になる。作成は5千セル、ただし最初の報酬からのみ、天引きも可能。)
2ステータスカードのランクに合わせて、依頼を受ける。
(ランクはE~Aでそれぞれ色が「緑→青→紫→赤→銀」の順である。)
3依頼の証を手に入れてギルドへ行き報酬を得る。
まあ・・ある程度わかってたけど、ベタなRPGといった感じだな・・・
「後払いが出来るみたいだし、早速、ステータスカードを作るとするか。」
「そうですわね。」
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「お待たせしました!それではこちらの紋章に手を取ってください!」
先ほどの受付さんに別部屋へ案内され、対応を受ける事となった。
「はい。」
言われて目の前の小さい玉のような物に触れると・・・・
青白く光りながらソレは玉から赤いプレート状のものへ姿を変えた。
「はい、では確認いたします。お名前はキリウ・ツヨシさん。ランクは、Bランクですね。(すごいです、そんなに強そうには見えないのですが)。」
「裏面の称号については、ご自身で確認なさってください!」
「それでは奥様もどうぞ!」
称号か・・・どれどれ?・・・
『幸運』『強運』『豪運』『悪運』『天運』『運否天賦』『希望の紡ぎ人』『愛妻家』『戦女神の加護(極)』『愛の誓い(極)』『戦女神との絆(中)』
運系統多すぎるだろ・・・ラッ○ーマンか俺は・・・後半は、誇らしいけど・・・あんまり人に見せたくないなぁ・・・・・
「・・・・・・えぇッ!!!」
ん・・・?
「EXランク・・・・・・こんなの初めて見ました・・・・」
金色のカードを手に持ち、こちらへ少し誇らしげに微笑みを浮かべるイリスさん・・・・
はい、今日も僕のお嫁さんは最強なようです・・・・・・・
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「少し納得いきませんわ。」
イリスはちょっぴりご機嫌斜めである。何やら称号の記述に不満足のご様子で・・・
「(中)ってなんですの?極みじゃありませんの?」
「まぁまぁ、昨日がはじめましての今日だし、気持ちだけの問題じゃないんだろ?これからランクアップしていくさ。」
「むぅ・・・わかりましたわ。必ず極めてみせます。」
なお、イリスの称号はこんな感じである。
『戦女神の顕現』『神器を極めし者』『愛の紡ぎ人』『愛夫家』『天運の加護(極)』『愛の誓い(極)』『希望との絆(中)』
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「そ、それではイリスさん、キリウさん、依頼を受注しますか?」
ざわざわ・・・
「・・・・(EXランクぅ!?なんだそりゃ、聞いたこともねえぞ!」
「・・・・(あっちの銀髪のべっぴんさんらしいぞ!店に入ってきた時からオーラがやべぇと思ってたが・・・)」
「・・・・(連れの男はしょっぱなからBランクだとよ!っかー憎いぜちくしょう!)」
何やらまわりが騒がしいけど、まあこれもお決まりの流れかな・・・・
「騒々しいですわね・・・あなた?早く済ませてしまいましょう。」
どよ!・・・・
「・・・・(あなただぁ!?旦那なのかアイツ!)」
「・・・・(今朝宿から一緒に出てきたのを見たヤツがいるらしいぞ!って事は昨夜は・・・)」
「「「・・・・(よし、殺そう・・・・)」」」
急激に膨れ上がった殺気をあたりから感じながら、そそくさと手続きを済ませることにした。殺されてたまるかっての!
「近場で高額の依頼ですか・・・奥様はEXランクですし・・・ではこちらはいかがでしょうか?」
:キングオーク及びオークの群れ討伐(レム平原南東部)報酬50万セル、依頼の証「キングオークの金棍」
50万!・・・・宿暮らしでも一カ月生きれるな・・・・
「あ、でも武器や防具を携帯されていませんね・・・探索系の依頼は・・・」
「待って、先ほどの依頼で構いませんわ。武器なら宿に置いてありますの。」
「そう、ですか?わかりました。それでは討伐依頼受注という事でよろしくお願いいたします。ご武運を!」
アドリブも上手いのねマイハニー・・・・
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「いきなり高額の依頼が受けれるとは・・・」
「幸先が良いのは、あなたのおかげでなくて?」
そうなのかな・・・俺からしたらイリスのおかげのような気がするけど・・・
「しかしオークの群れねぇ、一日で片づけられるもんなのかな。」
「そうですわね、昨日のゴブリン程度なら1万匹でも問題ないのですけれど・・・・。」
ゴブリン絶滅しちゃうよ!もしかして、イリスは戦闘狂なのだろうか・・・いや戦女神だけどさ・・・・
「レム平原南東部・・・だったかしら。場所を探さなくてはなりませんわね。」
「あ、じゃあ・・・・」
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「よう!お前たち!さっそく金を返しに来たのか?」
色々と話を聞きにフリックさんの門番詰所に行くことにした。
「すみません、これから仕事で・・・依頼の場所を教えていただきたいんです。」
「そうか!昨日は明日返せと言ったが、まあ初めはその日暮らしになるだろう、ぼちぼち貯めて返してくれや!ガッハッハ!」
「まかせてください。ところで、フリックさん、この辺の地域について、ですが・・・」
「おう、ならまずこの近辺から説明してやる、いいか?・・・・」
「まずこの国の名前は、「エルカ都市連合国」、「エルロンド」「ルルーイエ」「カプリコス」の三都市で結ばれている、地図上で見ても位置取りはこのとおり三角で、エルロンドを頂点に左右それぞれルルーイエとカプリコスがある。」
ふむ・・・・
「その先にあるのが・・・「魔王国フォームハウト」だが・・・まあ今は魔王の軍勢もおとなしいし詳細は省く。適当に説明すれば、ルルーイエとカプリコスで抑えて、何かあればエルロンドから救援を送る形で成り立っているわけだ。」
やっぱいるのかぁ魔王・・・イリス、挑戦しちゃいそうだなぁ、怪我とかしてほしくないんだけど・・・
ふとイリスを窺がってみたが、表情からは考えを読み取る事は出来なかった。横顔も綺麗だ・・・
「んんッ!兄ちゃん?聞いてるか?」
「すいません。」
つい見惚れてしまった。反省。
「ふふ・・・」
「じゃ、この国に話を戻すぞ、エルロンドの周辺はレム平原と呼ばれていて、中央部に位置するのがエルロンドだ。で、エルロンドを起点に東部西部南部北部と分かれている。わかったか?」
「なるほど、では今回の依頼が南東部ですから・・・カプリコスへの方角ですわね。」
「南東部か、それぞれの都市の要所は魔王も兵を送るから、それなりに危険な依頼が多いんだが・・・お前らどんな依頼を受けたんだ?」
「オークキングの討伐ですわ。」
ちょ、イリスさん!
「なにぃ!馬鹿言ってんじゃねえ!そりゃBランク級の依頼じゃねえか!無理に決まってるだろ!」
やっぱりね・・・
「それがですね・・・・・」
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「なるほどこいつは・・・」
イリスの黄金のカードを見て、驚くフリックさん。
「異世界から来たってのもあながち嘘じゃねえのかもな。」
「しかしEXランクとは、お嬢ちゃん、魔法でも使えるのか?」
「魔法?・・・」
「ああ、魔法は基本、ごく一部の人間と魔族にしか使えねぇもんだ。」
魔法・・・剣はまだしも、現代じゃお目にかかれない奇跡か・・・・
「それらしき物は使えますが、こちらの世界の魔法とは勝手が違いますわね。」
「そうか・・・この街にも魔法使いがいれば、いざという時安心なんだが・・・」
「あら?防衛任務がありますの?依頼であればお受けいたしますわ。」
「本当か!それならありがたい。エルロンドまでは滅多に来ないが、魔族の襲撃もなくはないんでな。」
「俺たちもしばらくはこの街を拠点にしたいんでね、協力しますよ。」
「おう!頼んだぜ!」
魔族か・・・どれくらいの強さかわからないけど・・・うん、奥さんを信じよう。
「では、そろそろおいとましますわ。依頼を片づけなくてはなりませんので。」
「そうか、気をつけてな!」
「ありがとうございました!ではまた後ほど!」
「おう!・・・・後ほどってあいつら、今日中に片づけるつもりかよ・・・。」
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レム平原南東部・・・
「さて、一時間程度歩いては来たものの、この平原は結構広いよなぁ・・・見つける方が大変なんじゃねえか?」
「ふふ・・・多分平気だと思いますわよ?その証拠に・・・」
ん?・・・・・
「ブゴオオオオオオオッッ!!(人間の女だぁぁぁッ!)」
「ブヒッッ!!ブキョオオッッ!!(ありゃ最高級のメスだ!俺がもらう!)」
ドドドドドドドドド・・・・・・
「向こうから、やってきましたもの。」
怒涛の勢いで人型の豚が数十体こちらへやってくるのが見えた。
「お~マジだ・・・・・イリス?ちょっと本気だしていいよ。」
「ええ、わかりましたわ。」
なんとなく不快な雄たけびだったので・・・瞬殺でお願いします!
「昨日はハヴァマールをお見せしましたので、本日は・・・」
そんなセリフをつぶやきイリスが取り出したのは・・・
「剣?」
あれ?槍は?
「私の神器は一つではありませんの。先日の槍は『ハヴァマール』。こちらは・・・」
「薙ぎ払いなさい・・・『グリームニル』!」
斬ッ!!!
えーと・・・・刀身の光が伸びて・・・なっがいビームサ○ベルかな?・・・・・
その一薙ぎで、キングを含む数十体のオーク達は数十メートル先で真っ二つで事切れていた。
「ハヴァマールでは全てを消滅させてしまいますから、依頼の証、持って帰りませんとね。」
微笑みが眩しい!今日も一段と素敵です奥様!!
うーん・・・この嫁さん、もう明日あたり、魔王討伐できるんじゃなかろうか・・・・・
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「え・・・午前中に依頼を受けられましたよね?もう終わったんですか?・・・・・」
ギルドについたのが夕方、あの後「金棍」とやらを見つけたんだが、コレが重いのなんのって・・・
イリスは軽々といった感じだったが、さすがにこうも何もしてないと気が引けたので、荷物持ちは意地でも引き受けることにした。
でも、前ならこんな重いもの持てなかったよな?あまり気にしてなかったけど、体力なんかも上がってる気がする・・・なんでだろ?イリスの影響かな?・・・
「はい、コレが依頼の証ですよね?」
ドン、とその場に「金棍」を置く。
「た、確かに、「キングオークの金棍」です。では依頼達成という事で、少々お待ち下さい!」
慌てた様子で受付のお姉さんは奥へとかけていった。
「・・・・・・・(おい、あれ朝いた例の夫婦だろ?)」
「・・・・・・・(Bランクの討伐任務もう終わったってのか!)」
「・・・・・・・(旦那の方が運んできたけど、あの「金棍」たしか80キロは超えてたよな?嫁だけじゃなくて、旦那も化け物かよ・・・)」
「「「・・・・(こえええええ!!)」」」
失礼な、俺はともかくイリスを化け物扱いとは・・・こんな奇跡の女神をつかまえて・・・
にしても80キロ?30キロ程度に感じたんだが・・・
うーん・・・『称号』、あれ名称だけ記述してるわけじゃないのかな?効果とかは書いてなかったけど、(中)と(極)があったし何かしらステータスに関係ある・・・・のかも・・・・
「おまたせしましたー!」
「こちらが報酬の50万セルからステータスカード費用を引いた49万セルになります。ご確認ください!」
封筒に入ったソレは、前世の給料袋を思い出すな。おれは振り込み世代だけど・・・・
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「こんばんはー!フリックさんいらっしゃいますか?」
ギルドで報酬を受け取った俺達は、その足でフリックさんへお金を返しに行く事にした。
前世からそのまま持ってきた財布にパンパンに札束を詰め込んで。
「おお、お前ら!まさか本当に達成して帰って来ちまいやがるとはな!街中でも話題になってるぜ?強すぎる夫婦の噂がよ!」
フリックさんはご機嫌な様子で出迎えてくれた。
「ああ・・・、やっぱり目立ちますよね?」
「なんだ、嫌なのか?良いじゃねぇか、そう悪い噂でもない。それにそのお嬢ちゃんならもう何してたって目立つだろうよ!」
ガハハと豪快に笑うフリックさん・・・確かにね・・・異世界の基準はわからないけど、イリスの美貌は街でも群を抜いてるし、EXランクの話も街全体に拡がってそうだ。
慎ましくってのは無理な話かな・・・・・
「あなた?」
「ん?・・・ああ、フリックさん。借りたお金をお返ししますよ、ご家族で美味しい物でも食べてください。今度、お子さん、見せてくださいね。」
「おお・・・悪いな。ありがたく受け取らせてもらうぜ。ガキだけじゃなく女房にも会ってやってくれや!」
「はい!こちらこそありがとうございました。」
「では、また、近々遊びに来ます!その時はまた、この世界の事を教えてください!」
「おう!・・・あっ!ちょっと待てお前ら!」
「はい?」
「さっきたしか、しばらくこの街を拠点にするって言ってたよな?いっそ居着いちまったらどうだ?新婚旅行つっても家ぐらいあった方がいいだろ。」
ふむ・・・確かにずっと宿住まいってのもな・・・・
「どうする?イリス?」
「良いのでなくて?差し当たり特に目的も無いのですし、居住を構えるのは悪くない話ですわ。」
「そうか、兄ちゃんも異存は無さそうだな?よし、じゃあ俺ん家の近くは相場も高くはねえから、借りられる物件を探しておいてやる。」
「そう、何から何まで申し訳ありませんわね。お世話になりますわ。」
「おうよ!代わりと言っちゃなんだが、都市防衛の時はよろしく頼むぜ!兄ちゃんもな!」
俺も?・・・
「聞いてるぜ?あの「金棍」を肩に担いできたそうじゃねえか。夫婦揃って、見た目によらねぇにも程があるぜ!ガッハッハ!」
ははは・・・まぁ、弱いって思われないからいいかな?・・・・
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「お帰りなさいませ、本日もご宿泊でございますか?」
「はい・・・あ!俺達このまましばらくご厄介になろうと思います。とりあえず7日ほど・・・」
「かしこまりました、お食事は朝、夕のみでよろしいでしょうか?」
「そちらでお願いしますわ。」
「はい、ところでお客様?先日はセミダブルのお部屋をご案内いたしましたが、滞在期間が長いようでしたら、1日あたり5千セルを上乗せし、クイーンのお部屋をお取りできますが。いかがでしょうか?」
5千か・・・・余裕で払える額だけど・・・・
「いいえ、結構ですわ。昨日と同じ部屋で構いません。」
あれ?・・・・
「あなた?よろしいかしら?」
「あ、うん、イリスがそれでいいなら・・・」
「かしこまりました。では10万と5千セル頂戴いたします。」
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「良かったのか?さっきの、もう少し良い部屋っぽかったけど。」
「そうね、でもベッドと部屋の大きさくらいで、受けるサービスにはあまり変わらなのでしょう?なら私は今のままで良いですわ。・・・・それに・・・」
ふーん・・・まあ堅実な奥様の言う事は聞きましょう。・・・・
「ん?」
「なんでもありませんわ。食事が来たようですわよ?」
コンコン・・・
「あ、はいはい!今行きまーす!」
(広いベッドなんて、私は嫌ですわ?あなた・・・・・。)
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カチャカチャ・・・・
「そうだイリス、明日は服を買いに行かないか?洗うのは宿の洗濯場を借りれるようお願いして、新しいのを3日分くらいは用意したほうが良いと思うんだ。」
異世界二日目、上はまだしもそろそろ下着が不安だ・・・それに、宿ではローブを借りれるけど、さすがにTシャツジーンズで街を歩くのも浮いてるし、イリスを恥ずかしめるわけにはいかないしな・・・・・
「そうですわね・・・私も普段着がずっと法衣のみというのも、女として困りますし。汚れはしないのですが・・・」
その純白のドレス、法衣っていうのか・・・
「それ汚れないのか?」
「ええ、こちらは神器ではありませんが、私の世界の特殊な繊維で編まれていて、穢れをはじきますの。まだおろしたばかりでしたし、しばらくは効果があると思いますわ。」
ふーん・・・普通に洗ったりできるんだろうか・・・
「まあそれでもその・・・イリスも下着なんかは気になる所だろうし、午前中に買いに行こうぜ?」
「下着・・・ですの?ですから法衣のお話は今・・・・」
「え?」
「はい?」
「いや、ほら・・・ショーツ・・・とか・・・」
まさか・・・・・
「ショーツとは・・・一体どのような装備ですの?」
この穢れなき乙女は・・・パンツの存在を知らなかった・・・・・
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「なるほど、そういう物ですの・・・ごめんなさい、あまり気にした事はありませんでしたわ。」
「いや、大丈夫。世界が違ったんだし、些細な認識の違いだ。」
下着の説明を終え、無事ご理解いただけました。しかし、あのドレスの下は今までずっとノー・・・・
いかん!静まれ!今はまだ!その時じゃない!!
「そうですの?これが大きいというのは気にしていませんでしたが、放っておくと、老いた時に見栄えが悪くなってしまうのですね。今からでも間に合うかしら・・・あなた?」
今その二つの大きな夢が・・・・すごく・・・ふよんふよんしております・・・・・
「はい!ごめん!ぼーっとしてた!今なんて?」
「いえ、今からでも大丈夫かしら・・・と。」
「あ、ああ。大丈夫大丈夫。問題無いさ。そういうもんなんだ。」
「そうですの。では明日はお買い物。ふふ・・・なぜかしら。とても楽しみですわ。」
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