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僕の下着革命は友達が少ない  作者: 常陸之介寛浩
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第7章: 俺のマンションが部活メンバーと試作品で大混乱になるなんて!

 マンションに集まる部活メンバー

 水戸のマンションで彩花と過ごした週末の翌日、俺、佐藤悠斗は部活メンバーたちを自宅に招くことになった。麗華が「試作品作りを効率的に進めるため、部室より広い場所で作業する!」と提案し、俺のマンションが選ばれたのだ。俺の実家は茨城の田舎にある豪商・佐藤家の本宅で、裕福な家庭に育ったが、田舎すぎて高校に通うのが大変だった。そのため両親が「悠斗の通学のために」と水戸市にこのマンションを建ててくれた。マンションは10階建てで、俺と妹の彩花は最上階の広々とした部屋に住んでいる。

 日曜日の午前中、リビングの大きな窓から差し込む陽光が、白いタイルの床に温かい光の筋を作っている。リビングは広々としており、モダンなデザインのソファとガラスのテーブルが置かれている。空気清浄機が稼働しており、ほのかに清潔な空気と機械の匂いが漂う。俺はリビングで部活メンバーたちを待つ。俺は平凡な高校生そのもの。黒髪短髪で、顔立ちも特に目立つところはない。身長は平均的で、今日はカジュアルな白いTシャツとデニムパンツ。肌は少し日に焼けた健康的な色合いで、朝風呂後の石鹸の匂いが漂っている。

 彩花がリビングにやってくる。彩花は中学生で、俺より3歳年下。今日は白いワンピースにピンクのカーディガンを羽織り、ツインテールに赤いリボンを結んでいる。肌は透き通るような白さで、頬にはまだ幼さが残る柔らかな質感。ぱっちりした目がチャームポイントだが、ヤンデレモードに入ると怖い。彼女が近づくと、ほのかにミルク系のボディクリームの甘い匂いが漂ってくる。

「お兄ちゃん、今日、部活の人が来るんだよね? 彩花、お兄ちゃんを取られるの嫌だけど、お兄ちゃんが楽しそうなら我慢する……」

「彩花、ありがとう。部活の作業するだけだから、すぐ終わるよ。彩花も一緒にいるか?」

「うん! 彩花、お兄ちゃんのそばにいる! お兄ちゃん、彩花のこと、愛してるよね?」

「愛してるって何だよ! 彩花、ヤンデレモードやめてくれ! 俺、妹として大好きだけど、そういう意味じゃねえよ!」

「彩花にはそれじゃ足りないもん! お兄ちゃん、彩花と結婚するって約束して!」

「結婚って何だよ! 中学生が何言ってんだ!」

 彩花がムスッとした顔で俺にくっついてくる。彼女の白い肌が、俺の腕に触れる。ミルク系の匂いが、俺の石鹸の匂いと混ざり合い、妙に落ち着く空気を作り出す。俺は彩花の頭をポンポンと撫でる。

「はいはい、彩花、俺の大事な妹だからな。今日は部活の作業するだけだから、ヤンデレモード控えてくれよ」

「うん! お兄ちゃんがそう言うなら、彩花、我慢する!」

 その時、インターホンが鳴った。部活メンバーたちがやってきたようだ。俺は玄関に向かい、ドアを開ける。そこには麗華、愛梨、美咲、冥が立っていた。

 麗華が最初に入ってくる。彼女の黒髪ロングは高いポニーテールにまとめられ、風紀委員長らしい凛とした雰囲気が漂っている。今日は私服で、白いブラウスと紺のスカート。肌は白く、陶器のように滑らかで、頬にはほんのり自然な赤みが差している。彼女のフローラル系のシャンプーの香りが、マンションの清潔な空気と混ざり合う。

「佐藤! 遅いぞ! 風紀委員長である私が時間通りに来たのに、ドアを開けるのが遅い!」

「いや、時間通りだろ! てか、麗華、朝からうるさいな……」

 次に愛梨が入ってくる。愛梨は金髪をゆるく巻いたロングヘアで、ギャルらしい派手なメイクが特徴。今日はピンクのオフショルダートップとデニムのショートパンツ。肌は軽く日焼けした小麦色で、ギャル特有のツヤ感がある。首筋には汗が光り、彼女のバニラ系の香水が甘い空気を漂わせる。

「ねえ、佐藤、このマンション、めっちゃ豪華じゃん! あたし、ノーパンだけど、こんなとこ住んでみたいよ?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、普通にパンツ履いてこいよ!」

 美咲が恥ずかしそうに入ってくる。美咲は肩まで伸びる黒髪に、優しい雰囲気の癒し系。今日は白いカットソーと淡いブルーのスカート。肌は色白で、柔らかそうな質感。頬にはほんのりピンクが差していて、彼女の石鹸の清潔な匂いが漂う。

「悠斗くん、お邪魔します……。すごいマンションだね。私、こんな広いとこ初めて……」

「美咲、気にしないでいいよ。ゆっくりしてってくれ」

 最後に冥が静かに入ってくる。彼女は黒いロングヘアを無造作に下ろし、暗い目つきが印象的。今日は黒いTシャツとダメージ加工されたジーンズ。制服と同じく、ダメージ加工は彼女が自分で施したものだ。肌は病的なまでに白く、血の気が引いたような質感。目の下にはうっすらクマがあり、彼女のインクと金属臭が微かに漂う。

「……広いな……。私のパンツを盗んだ犯人がこんな豪華な場所に……切り刻む……」

「冥、落ち着け! 俺たち、犯人じゃねえって! 今日は試作品作るだけだぞ」

 試作品作りとドタバタ

 リビングに部活メンバー全員が集まり、試作品作りが始まった。麗華が持ってきた資料をガラスのテーブルに広げる。資料からは紙の匂いとインクの香りがふわっと漂ってくる。麗華が真剣な顔で言う。

「前回の鉄製パンツは失敗だったが、今回は新たなコンセプトで試作品を作る! テーマは『快適さと防御力の融合』だ!」

「快適さと防御力って何だよ! 鉄製パンツで懲りたはずだろ!」

「ふむ、確かに鉄製は失敗だった。今回は布をベースに、防御力を高める工夫を施す! 例えば、布に鉄のプレートを縫い付ける!」

「鉄のプレート!? また鉄かよ! 麗華、もっと現実的なアイデア出してくれ!」

 愛梨がニヤニヤしながら絡む。

「ねえ、麗華ちゃん、鉄のプレートって重いよね? あたし、ノーパンだから履くの大変だけど、試してみたいな?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、試着やめてくれ! また脱げなくなったらどうするんだ!」

「ふーん、でもさ、佐藤、あたしがノーパンなの見て、顔赤くしてたよね? 鉄のプレートでもセクシーだと思うよ?」

「セクシーとか関係ねえ! 鉄だぞ! 履いたら重いし、絶対無理だろ!」

 美咲がそっと言う。

「悠斗くん……鉄のプレートは重いけど、小さくすれば履けるかも……。私、布に縫い付けるの、手伝うね……」

「美咲、無理しなくていいぞ! 俺も、どうにかしてみるけど……」

 冥が静かに呟く。

「……鉄のプレート……。私のパンツを盗んだ犯人がこんなものを……切り刻む……」

「冥、落ち着け! 犯人探しはちゃんとやるから!」

 彩花がヤンデレモードで絡む。

「お兄ちゃん! ノーパンのお姉さんがまたお兄ちゃんに絡んでる! 彩花、許せない! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! 愛梨は絡んでるだけだ! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

 俺たちはリビングのテーブルを囲み、試作品作りを始める。美咲が布を裁断し、麗華が鉄のプレートを小さく切る。愛梨は「ノーパンだから履くの簡単だよ!」とニヤニヤしながら見物。冥はハサミを手に持ったまま、じっと俺たちを見つめる。彩花は俺の隣にピッタリくっつき、「お兄ちゃん、彩花のこと、ちゃんと見ててね!」とヤンデレモードを控えめに発動している。

 作業が進む中、麗華が「もっと鉄のプレートを増やせ!」と指示を出す。俺は「これ以上増やしたら重くなるだろ!」と反論するが、麗華は「風紀を守るためには防御力が重要だ!」と譲らない。美咲が「鉄のプレート、小さくしたから、これなら履けるかも……」と優しくフォローしてくれる。愛梨が「ねえ、佐藤、あたしが試着するよ!」と鉄のプレート付きの試作品を手に持つ。

「愛梨、履くな! また脱げなくなったらどうするんだ!」

「大丈夫だよ、佐藤! あたし、ノーパンだから履くの簡単って! ほら、履けた!」

 愛梨が試作品を履く。鉄のプレートが布に縫い付けられているとはいえ、明らかに重そうで、愛梨の動きがぎこちない。彼女が一歩踏み出すたびに、ガチャガチャと鉄が擦れる音がリビングに響く。

「うわっ、重い! でも、泥棒もこれなら諦めるよね? ねえ、佐藤、どう思う?」

「どう思うも何も、履けるわけないだろ! 早く脱げ!」

「えー、でもさ、履けたんだからいいよね? あたし、ノーパンから履いたけど、結構セクシーだと思うよ?」

「セクシーとか関係ねえ! 鉄だぞ! 脱げ!」

 愛梨が試作品を脱ごうとするが、鉄のプレートが布に引っかかり、動かない。彼女が力を入れるたびに、ガチャガチャと音が鳴るが、試作品はピクリとも動かない。

「え、えっと……佐藤、また脱げないんだけど……」

「……は? また脱げない!? 何だよそれ!」

「うん、鉄のプレートが引っかかって、動かないの……。あたし、ノーパンだから、めっちゃ変な感じだよ!」

「ノーパンって言うな! てか、麗華、なんとかしろ!」

 麗華が顔を真っ赤にして叫ぶ。

「風紀が乱れる! 愛梨、脱げ! 佐藤、なんとかしろ!」

「なんとかって何だよ! 俺にどうしろって言うんだ!」

 試作品脱がせ作戦とドタバタ

 マンションのリビングは一瞬にして大混乱に。愛梨が試作品を脱げなくてじたばたし、俺はなんとか脱がせようと試みる。麗華は「風紀が乱れる!」と叫びながら指示を出し、美咲は布を切って鉄のプレートを外そうと奮闘する。

 彩花がヤンデレモードで叫ぶ。

「お兄ちゃん! ノーパンのお姉さんがまたお兄ちゃんに絡んでる! 彩花、許せない! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! 愛梨は脱げなくて困ってるだけだ! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

 冥もハサミを手に持つ。

「……鉄のプレート……。私のパンツを盗んだ犯人がこんなものを……切り刻む……!」

「冥も落ち着け! 犯人探しはちゃんとやるから!」

 美咲が慌てて言う。

「悠斗くん、鉄のプレート、布に縫い付けてあるから、糸を切れば脱げるかも……。私、裁縫用のハサミで切るね……」

「美咲、助かる! 頼む!」

 美咲が裁縫用のハサミで糸を切り、鉄のプレートを外していく。愛梨が「うわっ、鉄、冷たい! あたし、ノーパンだから、めっちゃ変な感じ!」と叫ぶ。俺は汗だくになりながら、なんとか試作品を脱がせようとする。ようやく鉄のプレートが外れ、試作品が愛梨の腰から外れる。だが、その勢いで愛梨がバランスを崩し、俺に倒れかかってきた。

「うわっ、佐藤、助かった! あたし、ノーパンだけど、試作品脱げてよかった!」

「ノーパンって言うな! てか、倒れかかるな!」

 愛梨の小麦色の肌が、俺の腕に触れる。彼女のバニラ系の香水が、俺の汗臭い匂いと混ざり合い、妙な空気を作り出す。彩花が再びヤンデレモードに。

「お兄ちゃん! ノーパンのお姉さんに抱きついてる! 彩花、許せない! 切り刻む!」

「彩花、誤解だ! 俺、助けただけだ!」

 ドタバタの後の絆

 試作品を脱がせた後、リビングはようやく静かになった。愛梨は「もう鉄のプレートは嫌だよ……」と呟きながら、ソファに座り込む。彼女の小麦色の肌が、汗でしっとりと輝いている。麗華は「風紀は乱れたが、試作品の防御力は証明されたな」と満足そう。美咲は「悠斗くん、すごいよ……」と優しく微笑む。彩花は「彩花、お兄ちゃんがノーパンのお姉さんに抱きついたの許せないけど、助けただけなら許してあげる……」と少し落ち着き、冥も「犯人探し、期待してるからな……」と少しだけ心を開く。

 俺は思う。確かにこの部活、カオスすぎるけど、こんなドタバタの中で笑い合える仲間ができたのは、青春って呼べるんじゃないか? ノーパンギャル、闇落ちヒロイン、ヤンデレ妹、完璧主義風紀委員長、癒し系幼馴染……。こんな変な仲間たちと水戸のマンションで過ごす時間、悪くない。

「俺の青春、これでいいのか? ……いや、意外と悪くないな」



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