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僕の下着革命は友達が少ない  作者: 常陸之介寛浩
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第5章: 俺の下着改革が鉄製パンツで脱げない大騒動になるなんて!

 鉄製パンツの試着と大問題

 部室はすでにカオスな状態だった。麗華の無茶ぶりで作った「鉄製パンツ」が原因だ。鉄板を薄くして布でカバーした試作品は、どう見ても履けるものじゃない。部室の埃っぽい匂いと鉄の金属臭が混ざり合い、息苦しい空気をさらに重くしている。俺、佐藤悠斗は、ただただ呆然と立ち尽くすしかなかった。

 俺は平凡な高校生そのもの。黒髪短髪で、顔立ちも特に目立つところはない。身長は平均的で、制服の白シャツと紺ズボンが地味な印象。肌は少し日に焼けた健康的な色合いで、鉄を叩く作業で汗だくになり、腕には汗のツヤが光っている。俺の汗臭い匂いが、部室の埃っぽさと混ざってさらに重い雰囲気を作り出す。

 愛梨が鉄製パンツを手に持つ。彼女は金髪をゆるく巻いたロングヘアで、ギャルらしい派手なメイクが特徴。スカートは校則ギリギリの短さで、ネイルやアクセサリーがキラキラしてる。肌は軽く日焼けした小麦色で、ギャル特有のツヤ感がある。首筋には汗が光り、自信満々な立ち姿が彼女の存在感を際立たせている。彼女のバニラ系の香水が、鉄の金属臭と混ざり合い、妙な空気を漂わせる。

「ねえ、佐藤、この鉄製パンツ、めっちゃ冷たいね。あたし、ノーパンだから履くの大変だけど、試してみるよ?」

「ノーパンって言うな! てか、試着やめてくれ! 怪我するだろ!」

「ふーん、でもさ、佐藤、あたしがノーパンなの見て、顔赤くしてたよね? 鉄でもセクシーだと思うよ?」

「セクシーとか関係ねえ! 鉄だぞ! 履いたら冷たいし重いし、絶対無理だろ!」

 愛梨が鉄製パンツを履こうとする。彼女が鉄製パンツを手に持つと、冷たい鉄の感触に「ひゃっ、冷たい!」と叫ぶ。鉄の重さでよろめき、部室の床にドンと音を立てて倒れる。なんとか立ち上がった愛梨は、意を決して鉄製パンツを履き始めた。鉄の冷たさに「うわっ、冷たい! でも、あたし、ノーパンだから履けるよね!」と無理やり履く。

「愛梨、履くな! やめてくれ!」

「大丈夫だよ、佐藤! あたし、ノーパンだからすぐ履けるって! ほら、履けた!」

 愛梨が鉄製パンツを履き終える。彼女の小麦色の肌が、鉄の冷たい質感と対照的だ。鉄製パンツは布でカバーされているとはいえ、明らかに重そうで、愛梨の動きがぎこちない。彼女が一歩踏み出すたびに、ガチャガチャと鉄が擦れる音が部室に響く。

「うわっ、重い! でも、泥棒もこれなら諦めるよね? ねえ、佐藤、どう思う?」

「どう思うも何も、履けるわけないだろ! 早く脱げ!」

「えー、でもさ、履けたんだからいいよね? あたし、ノーパンから履いたけど、結構セクシーだと思うよ?」

「セクシーとか関係ねえ! 鉄だぞ! 脱げ!」

 愛梨が鉄製パンツを脱ごうとするが、鉄が硬くて動かない。彼女が力を入れるたびに、ガチャガチャと音が鳴るが、鉄製パンツはピクリとも動かない。

「え、えっと……佐藤、ちょっと問題が……。脱げないんだけど……」

「……は? 脱げない!? 何だよそれ!」

「うん、鉄が硬くて、動かないの……。あたし、ノーパンだから履くのは簡単だったけど、脱ぐの無理かも……」

「ノーパンって言うな! てか、脱げないって何だよ! 麗華、なんとかしろ!」

 麗華が顔を真っ赤にして叫ぶ。彼女の黒髪ロングは高いポニーテールにまとめられ、紺ブレザーをピシッと着こなす姿が凛としている。肌は白く、陶器のように滑らかで、頬にはほんのり自然な赤みが差している。彼女のフローラル系のシャンプーの香りが、部室の鉄の匂いと混ざり合う。

「風紀が乱れる! 愛梨、脱げ! 佐藤、なんとかしろ!」

「なんとかって何だよ! 俺にどうしろって言うんだ!」

 美咲が慌てて愛梨に近づく。美咲は肩まで伸びる黒髪に、優しい雰囲気の癒し系。セーラー服の赤いスカーフが清楚さを引き立てる。肌は色白で、柔らかそうな質感。頬にはほんのりピンクが差していて、恥ずかしがり屋な一面が垣間見える。彼女の石鹸の清潔な匂いが、部室の埃っぽさを少し和らげる。

「愛梨ちゃん、大丈夫!? 悠斗くん、鉄、硬いから気をつけて……。私、布のカバー外してみるね……」

「美咲、ありがとう! 俺も、どうにかしてみるけど……」

 美咲が布のカバーを外そうとするが、鉄製パンツはガッチリと愛梨の腰に固定されている。愛梨が動くたびに、ガチャガチャと音が鳴り、彼女の小麦色の肌が鉄の冷たさに震えている。

「うわっ、冷たい! あたし、ノーパンだから、鉄が直に当たってめっちゃ冷たいよ! 佐藤、助けて!」

「ノーパンって言うな! てか、助けるってどうやってだよ!」

 鉄製パンツ脱がせ作戦とドタバタ

 部室は一瞬にして大混乱に。愛梨が鉄製パンツを脱げなくてじたばたし、俺はなんとか脱がせようと試みる。麗華は「風紀が乱れる!」と叫びながら指示を出し、美咲は布のカバーを外そうと奮闘する。

 その時、彩花がヤンデレモードで叫ぶ。彩花は小柄な中学生で、ツインテールに赤いリボンを結び、セーラー服が可愛らしい。肌は透き通るような白さで、頬にはまだ幼さが残る柔らかな質感。彼女のミルク系のボディクリームの甘い匂いが、部室の鉄の匂いと混ざり合う。

「お兄ちゃん! ノーパンのお姉さんが鉄のパンツ履いて目立ってる! 彩花、許せない! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! 愛梨は脱げなくて困ってるだけだ! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

「彩花、お兄ちゃんがノーパンのお姉さん助けてるなんて許せない! お兄ちゃんは彩花だけでいいよね? ねえ、愛してるって言って!」

「愛してるって何だよ! 彩花、ヤンデレやめてくれ!」

 黒川冥もハサミを手に持つ。彼女は黒いロングヘアを無造作に下ろし、暗い目つきが印象的。制服はダメージ加工されたデザインで、袖口や裾が不規則に裂け、ボタンがいくつか取れている。肌は病的なまでに白く、血の気が引いたような質感。彼女のインクと金属臭が、部室の鉄の匂いと混ざり合う。

「……鉄製パンツ……? 私のパンツを盗んだ犯人がこんなものを……切り刻む……」

「冥、落ち着け! 俺たち、犯人じゃねえって! 鉄製パンツは麗華のアイデアだ!」

 俺は愛梨の鉄製パンツを脱がせようと、鉄を引っ張る。だが、鉄は硬くて動かない。愛梨が「冷たい! あたし、ノーパンだから、鉄が直に当たってめっちゃ冷たいよ!」と叫ぶ。俺は汗だくになりながら、なんとか鉄を動かそうとするが、ガチャガチャと音が鳴るだけだ。

「麗華、鉄製パンツ、硬すぎるぞ! どうやって脱がすんだよ!」

「ふむ、確かにその通りだな。では、油を使って滑りを良くすればいい! 佐藤、油を取ってこい!」

「油って何だよ! 部室にそんなものねえだろ!」

 美咲が慌てて言う。

「悠斗くん、油なら、私の裁縫セットにミシン用の潤滑油があるよ! それでいいかな?」

「美咲、助かる! それでいい! 早く取ってきてくれ!」

 美咲が裁縫セットから小さな潤滑油の瓶を取り出す。潤滑油の独特な機械油の匂いが、部室の鉄の匂いと混ざり合う。俺は潤滑油を鉄製パンツの隙間に塗り、なんとか滑りを良くしようとする。愛梨が「うわっ、油、冷たい! あたし、ノーパンだから、めっちゃ変な感じ!」と叫ぶ。

「ノーパンって言うな! てか、我慢しろ! すぐ脱がすから!」

 潤滑油のおかげで、鉄製パンツが少し動き始めた。俺が力を入れて引っ張ると、ようやく鉄製パンツが愛梨の腰から外れる。だが、その勢いで愛梨がバランスを崩し、俺に倒れかかってきた。

「うわっ、佐藤、助かった! あたし、ノーパンだけど、鉄製パンツ脱げてよかった!」

「ノーパンって言うな! てか、倒れかかるな!」

 愛梨の小麦色の肌が、俺の腕に触れる。彼女のバニラ系の香水が、俺の汗臭い匂いと混ざり合い、妙な空気を作り出す。彩花が再びヤンデレモードに。

「お兄ちゃん! ノーパンのお姉さんに抱きついてる! 彩花、許せない! 切り刻む!」

「彩花、誤解だ! 俺、助けただけだ!」

 冥もハサミを振り回す。

「……私のパンツを盗んだ犯人がこんな騒ぎを……切り刻む……!」

「冥も落ち着け! 犯人探しはちゃんとやるから!」

 麗華が叫ぶ。

「風紀が乱れる! 愛梨、ノーパンアピールは禁止だ! 佐藤、なんとかしろ!」

「なんとかって何だよ! 俺にどうしろって言うんだ!」

 ドタバタの後の絆

 鉄製パンツを脱がせた後、部室はようやく静かになった。愛梨は「もう鉄製パンツは嫌だよ……」と呟きながら、床に座り込む。彼女の小麦色の肌が、汗でしっとりと輝いている。麗華は「風紀は乱れたが、鉄製パンツの防御力は証明されたな」と満足そう。美咲は「悠斗くん、すごいよ……」と優しく微笑む。彩花は「彩花、お兄ちゃんがノーパンのお姉さんに抱きついたの許せないけど、助けただけなら許してあげる……」と少し落ち着き、冥も「犯人探し、期待してるからな……」と少しだけ心を開く。

 俺は思う。確かにこの部活、カオスすぎるけど、こんなドタバタの中で笑い合える仲間ができたのは、青春って呼べるんじゃないか? ノーパンギャル、闇落ちヒロイン、ヤンデレ妹、完璧主義風紀委員長、癒し系幼馴染……。こんな変な仲間たちと過ごす部活、悪くない。

「俺の青春、これでいいのか? ……いや、意外と悪くないかもな」



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