第3章: 俺の下着改革が妹のヤンデレでさらにカオスになるなんて!
闇落ちヒロインとの対峙
部室に突然現れた黒川冥。彼女のダメージ加工された制服と虚ろな目つきが、部室の空気を一気に重くする。彼女の制服から漂うインクと金属臭が、部室の埃っぽい匂いと混ざり合い、なんだか息苦しい雰囲気を作り出す。俺、佐藤悠斗は、ただただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
麗華が顔を真っ赤にして反論する。
「下着泥棒だと!? ふざけるな! 私たちは下着改革部だ! 学園の秩序を守るために活動している! 盗むなんてありえない!」
「ふーん、麗華ちゃん、怪しいね。あたしのパンツも盗まれたし、冥ちゃんのパンツも盗まれたなら、この部活が犯人っぽいよね? ねえ、佐藤、どう思う?」
「俺が犯人じゃねえって何度言えば分かるんだ! てか、愛梨、お前も被害者だろ! なんで俺を疑うんだよ!」
「だって、佐藤、あたしがノーパンなの見て顔赤くしてたし? スケベな犯人っぽいよ?」
「スケベじゃねえ! お前がノーパンなのが悪いんだろ!」
冥が一歩近づいてくる。彼女の病的な白さの肌が、部室の薄暗い照明で不気味に映る。ダメージ加工された制服の裂け目から、ほんのり白い肌が覗いている。
「私のパンツ……あれは私が初めて自分で選んだ、大切なものだった……。なのに、盗まれた……。私の心も一緒に盗まれたんだ……。お前ら、返せ……さもないと、みんな切り刻む……」
「待て待て! 落ち着け! 俺たち、盗んでないって! なあ、美咲、そうだろ?」
美咲がビクッとしながら頷く。彼女の優しい目が、冥を見て少し悲しそうに揺れる。
「う、うん……。私たち、盗んでないよ。ねえ、冥さん、落ち着いて……。一緒に犯人探し、しよう?」
「一緒に? ふん、偽善者が……。お前もグルだろ? だったら、まずお前から切り刻む……!」
冥がハサミを振り上げる瞬間、部室のドアが再びガチャリと開いた。今度は、俺の妹、佐藤彩花だ。彩花は中学生だけど、俺の通う高校に時々遊びに来る。ツインテールに赤いリボンを結び、セーラー服が可愛らしい。肌は透き通るような白さで、頬にはまだ幼さが残る柔らかな質感。ぱっちりした目がチャームポイントだけど、今はヤンデレモードで目がギラギラしてる。彼女が近づくと、ほのかにミルク系のボディクリームの甘い匂いが漂ってくる。
「お兄ちゃん! やっと見つけた! 彩花、今日お兄ちゃんに会いたくて我慢できなくて、学校に来ちゃった!」
「彩花!? 何でお前がここに!? てか、今めっちゃ危ない状況なんだから帰れ!」
「えー、彩花、お兄ちゃんと一緒にいたいもん! ねえ、お兄ちゃん、この部活何? 下着改革部? 何!? お兄ちゃんが女の子たちと下着の話してるなんて、彩花、許せない!」
彩花の目が一瞬で暗くなる。彼女の手には、なぜか裁ちバサミが握られている。彼女のミルク系の匂いが、部室の重い空気と混ざり合い、妙な緊張感を作り出す。……何!? 彩花、どこでそんなもの手に入れたんだよ!
「彩花、落ち着け! 俺、下着の話なんてしたくてしてるわけじゃねえよ! 無理やり巻き込まれたんだ!」
「お兄ちゃんがそんな目に遭ってるなんて……。彩花、この部活、潰してあげる! お兄ちゃんは彩花だけでいいよね? ねえ、お兄ちゃん、彩花のこと、愛してるよね?」
「いや、愛してるって何だよ! 彩花、ヤンデレ発動するのやめてくれ!」
彩花が裁ちバサミを振り回しながら麗華たちに近づく。麗華が慌てて叫ぶ。
「何だ、この小娘は! 部外者が部室に入るなんて許さん! 即刻退場だ!」
「彩花、小娘じゃないもん! お兄ちゃんの妹だもん! お兄ちゃんを取る女はみんな敵! 特に、ノーパンのお姉さん、彩花、許さない!」
「え? あたしのこと? あたし、ノーパンだけど、別に佐藤取る気ないよ? でも、彩花ちゃん、可愛いね。あたし、こういう妹キャラ嫌いじゃないよ?」
「ノーパンなんて最低! 彩花、お兄ちゃんにそんな女近づけさせない! 切り刻む!」
「待て待て! 彩花、落ち着け! 愛梨もノーパンって言うな! てか、冥もハサミ振り回すのやめてくれ!」
部室での収拾と絆の芽生え
部室は一瞬にしてカオスに。闇落ちした冥がハサミを振り回し、ヤンデレ妹の彩花が裁ちバサミで愛梨を追いかけ、愛梨はノーパンなのを忘れて逃げ回る。麗華は「風紀が乱れる!」と叫びながら仲裁しようとするが、逆に冥に追い詰められる。美咲は「悠斗くん、大丈夫!?」と俺をかばいながら震えている。部室の埃っぽい匂いと、愛梨のバニラ系の香水、彩花のミルク系の匂い、麗華のフローラルな香りが混ざり合い、頭がクラクラしてくる。
「俺の青春、これでいいのか!? いや、絶対よくないだろ!」
「佐藤! 何をボーッとしてるんだ! 早くこの状況を収拾しろ! お前が下僕なんだから責任を取れ!」
「責任って何だよ! 俺がこんな状況にしたわけじゃないだろ! てか、冥、落ち着け! ハサミ振り回すのやめてくれ!」
「……黙れ……私のパンツを返せ……さもないと、切り刻む……!」
「彩花も落ち着け! 愛梨は敵じゃない! てか、裁ちバサミ下ろせ!」
「お兄ちゃん、ノーパンのお姉さん見て顔赤くしてる! 彩花、許せない!」
「見てねえよ! 誤解だ!」
俺が大声で叫ぶと、ようやく部室が一瞬静かになった。冥がハサミを下ろし、彩花も裁ちバサミを止める。愛梨は息を切らしながら「助かった……」と呟き、麗華は「やっと風紀が戻った……」と安堵の表情だ。
「いいか、俺たちは下着泥棒じゃない! 俺も、麗華も、愛梨も、美咲も、みんな被害者だ! だから、冥、一緒に犯人探ししようぜ。彩花も、俺はちゃんと妹として大好きだから、ヤンデレやめてくれ。な?」
冥が少しだけ目を伏せる。
「……本当に、お前らが盗んでないなら……協力してもいい……。でも、もし嘘だったら、切り刻むからな……」
「分かった! 信じてくれ!」
彩花がムスッとした顔で言う。
「彩花、お兄ちゃんがそんなこと言うなら、信じてあげる……。でも、ノーパンのお姉さんには近づかないでね? 彩花、監視してるから!」
「監視って何だよ! てか、愛梨、ノーパンって言うな!」
愛梨がニヤリと笑う。
「ふーん、佐藤、意外とリーダーっぽいとこあるね。あたし、ノーパンだけど、こういう部活嫌いじゃないよ?」
美咲が優しく微笑む。
「悠斗くん、素敵だよ。私、もっと頑張るね」
麗華が頷く。
「ふむ、佐藤、意外と良いこと言うな。よし、風紀委員長として、この部活を成功させる!」
こうして、俺たちの下着改革部は、初日からカオスな展開になったけど、少しずつ絆が芽生え始めた。ノーパンギャル、闇落ちヒロイン、ヤンデレ妹、完璧主義風紀委員長、癒し系幼馴染……。こんな変な仲間たちと過ごす部活、悪くないかもしれない。