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僕の下着革命は友達が少ない  作者: 常陸之介寛浩


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第13章: 俺の部活が下着泥棒の犯人を追い詰めて熱く燃えるなんて!

美術部の部室での犯人探し

水戸市内の公立高校の校舎は、放課後の静けさに包まれていた。校庭には秋の夕陽がオレンジ色の光を投げかけ、校舎の廊下からは遠くで部活の生徒たちの声が聞こえてくる。廊下の床からはほのかにワックスの匂いが漂い、秋の風が運ぶ草の香りと混ざり合う。俺、佐藤悠斗は下着改革部のメンバーたちと共に、美術部の部室に向かっていた。

俺は平凡な高校生そのもの。黒髪短髪で、顔立ちも特に目立つところはない。身長は平均的で、制服の白シャツと紺ズボンが地味な印象。肌は少し日に焼けた健康的な色合いで、緊張で汗ばみ、腕には汗のツヤが光る。実家は茨城の田舎にある豪商・佐藤家の本宅で、裕福な家庭に育ったが、田舎すぎて通学が大変だった。そのため両親が水戸市にマンションを建ててくれ、俺と妹の彩花はそこで二人暮らしだ。俺の汗臭い匂いが、廊下のワックスの匂いと混ざり合う。

美術部の部室は校舎の4階にあり、ドアを開けると絵の具やキャンバスの匂いが鼻をつく。部室の中は絵画や彫刻が雑然と置かれ、窓の近くにはイーゼルが並んでいる。美術部の部長、山田が部室の奥でキャンバスに向かっていた。山田は3年生で、背が高く、眼鏡をかけた男子。少し神経質そうな雰囲気で、絵の具の匂いが彼から漂ってくる。

麗華が先頭に立って山田に詰め寄る。彼女の黒髪ロングは高いポニーテールにまとめられ、風紀委員長らしい凛とした雰囲気が漂っている。制服の紺ブレザーをピシッと着こなし、肌は白く、陶器のように滑らかで、頬にはほんのり自然な赤みが差している。彼女のフローラル系のシャンプーの香りが、美術部の絵の具の匂いと混ざり合う。

「山田! 君が下着泥棒の犯人だな! 女生徒のロッカーで怪しい動きをしていたという目撃情報がある! 観念しろ!」

山田が顔を真っ赤にして叫ぶ。

「何!? 私が下着泥棒!? ふざけるな! 私は美術部の部長だ! 下着なんて興味ない!」

愛梨がニヤニヤしながら絡む。愛梨は金髪をゆるく巻いたロングヘアで、ギャルらしい派手なメイクが特徴。制服のスカートは校則ギリギリの短さで、ネイルやアクセサリーがキラキラしてる。肌は軽く日焼けした小麦色で、ギャル特有のツヤ感がある。首筋には汗が光り、彼女のバニラ系の香水が美術部の匂いと混ざり合う。

「ねえ、山田くん、めっちゃ怪しいね。あたし、ノーパンだけど、犯人ならノーパンで追いかけちゃうよ? ねえ、佐藤、どう思う?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、ノーパンで追いかけるって何だよ! 普通にパンツ履いてくれ!」

美咲がそっと言う。美咲は肩まで伸びる黒髪に、優しい雰囲気の癒し系。セーラー服の赤いスカーフが清楚さを引き立てる。肌は色白で、柔らかそうな質感。頬にはほんのりピンクが差していて、彼女の石鹸の清潔な匂いが漂う。

「山田くん……もし犯人じゃなかったら、ごめんね。でも、女生徒のロッカーで見かけたって情報があって……。何か知らない?」

彩花がヤンデレモードで絡む。彩花は小柄な中学生で、ツインテールに赤いリボンを結び、白いワンピース。肌は透き通るような白さで、頬にはまだ幼さが残る柔らかな質感。彼女のミルク系のボディクリームの甘い匂いが漂う。

「お兄ちゃん! この人、怪しい! 彩花、お兄ちゃんのために犯人捕まえる! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

冥が静かに呟く。彼女は黒いロングヘアを無造作に下ろし、暗い目つきが印象的。制服はダメージ加工されたデザインで、袖口や裾が不規則に裂け、ボタンがいくつか取れている。肌は病的なまでに白く、血の気が引いたような質感。目の下にはうっすらクマがあり、彼女のインクと金属臭が微かに漂う。

「……私のパンツ……。犯人を見つけたら……切り刻む……」

「冥も落ち着け! 犯人探しはちゃんとやるから! 切り刻むのはやめてくれ!」

山田が慌てて言う。

「私は犯人じゃない! だが……ロッカーの近くで怪しいものを見たことがある。女生徒のロッカーの裏に、隠された袋があった。そこに下着が入っていたかもしれない……」

「隠された袋!? それ、犯人の証拠だろ! 山田、案内してくれ!」

犯人との対決と熱いエロ精神

俺たちは山田に案内され、女生徒のロッカーに向かう。ロッカーの裏には確かに隠された袋があり、中を開けると、盗まれた下着が大量に入っていた。愛梨の下着、冥の下着、そして他の女生徒のものと思われる下着も。袋からはほのかに洗剤の匂いが漂ってくる。

麗華が目を輝かせる。

「これが証拠だ! 犯人はこの袋を隠した人物だ! だが、犯人は誰だ!?」

その時、ロッカーの影から怪しい人影が飛び出してきた。3年生の男子で、カメラを持った生徒だ。名前は佐藤(同姓だが関係はない)。彼が慌てて逃げようとするが、俺たちが取り囲む。

「佐藤! お前が犯人だろ! 観念しろ!」

佐藤が顔を真っ赤にして叫ぶ。

「くそっ、バレたか! 私は下着を集めて、芸術作品を作るつもりだったんだ! 下着の美しさをアートとして表現したかっただけだ!」

麗華が怒りを込めて叫ぶ。

「芸術!? 下着を盗むことが芸術だと!? ふざけるな! 風紀を乱す犯人め! 即刻逮捕だ!」

愛梨がニヤニヤしながら絡む。

「ねえ、佐藤くん、下着で芸術って変態ですね! あたし、ノーパンだけど、犯人捕まえたらノーパンで追いかけちゃうよ?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、追いかけなくていい!」

彩花がヤンデレモードで叫ぶ。

「お兄ちゃん! この人が犯人! 彩花、お兄ちゃんのために犯人捕まえた! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

冥がハサミを手に持つ。

「……私のパンツ……。犯人を見つけた……切り刻む……!」

「冥も落ち着け! 犯人捕まえたけど、切り刻むのはやめてくれ!」

美咲がそっと言う。

「悠斗くん……犯人捕まえられてよかった……。愛梨ちゃん、冥さん、パンツ返してもらえてよかったね……」

「美咲、ありがとう。俺も、みんなのパンツ取り戻せてよかった」

俺たちは佐藤を麗華が取り押さえ、藤原先生に報告。佐藤は学校に連行され、盗まれた下着は全て持ち主に返された。愛梨が「やっとパンツ履けるよ!」と笑い、冥は「私のパンツ……戻ってきた……」と少しだけ表情を和らげる。

熱いエロ精神と新たな試作品

犯人探しが一段落した後、俺たちは部室に戻る。麗華が新たな試作品を手に持つ。彼女が目を輝かせて言う。

「犯人探しは成功した! だが、下着改革部の活動は止まらない! 藤原先生の依頼を受けて、魂の籠もった熱いエロ精神を込めた新たな試作品が完成した!」

「麗華、犯人探し終わったんだから、試作品作りは少し休めよ! てか、熱いエロ精神って何だよ!」

麗華が試作品を手に持つ。紫色のレースにシルバーの刺繍が施された、大胆で上品な勝負下着だ。部室の埃っぽい匂い、愛梨のバニラ系の香水、麗華のフローラルな香水、美咲の石鹸の匂い、冥のインクと金属臭、彩花のミルク系の匂いが混ざり合い、頭がクラクラしてくる。

愛梨がニヤニヤしながら言う。

「ねえ、佐藤、この勝負下着、めっちゃセクシーだね! あたし、ノーパンだけど、先生のために試着してみようかな?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、試着やめてくれ! 先生に渡すんだ!」

藤原先生が部室にやってくる。彼女が試作品を受け取り、顔を赤らめながら言う。

「ありがとう、佐藤くん、みんな。魂の籠もった熱いエロ精神を感じるわ。次のデートが楽しみよ」

「先生、そんな熱いエロ精神って何ですか!? 俺たち、そんな精神持ってないですよ!」

俺は思う。確かにこの部活、カオスすぎるけど、こんなドタバタの中で犯人探しに一致団結し、魂の籠もった熱いエロ精神を込めた試作品を作る仲間ができたのは、青春って呼べるんじゃないか? ノーパンギャル、闇落ちヒロイン、ヤンデレ妹、完璧主義風紀委員長、癒し系幼馴染、そして美人アラサー先生の熱いエロ精神……。こんな変な仲間たちと犯人を追い詰めた時間、悪くない。

「俺の青春、これでいいのか? ……いや、意外と悪くないな」



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