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僕の下着革命は友達が少ない  作者: 常陸之介寛浩


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第12章: 俺の部活が下着泥棒の犯人探しで熱く燃えるなんて!

 学園祭後の部室と新たな目標

 学園祭が終わり、水戸市内の公立高校は普段の静けさを取り戻していた。校庭には秋の落ち葉が舞い、校舎の廊下からは生徒たちのざわめきが遠く聞こえてくる。廊下の床からはほのかにワックスの匂いが漂い、秋の風が運ぶ草の香りと混ざり合う。俺、佐藤悠斗は放課後、部室で下着改革部のメンバーたちと集まっていた。

 部室は校舎の裏手にあるボロいプレハブ小屋で、ドアを開けた瞬間、埃っぽい匂いとカビ臭さが鼻をつく。部室の中は古い机と椅子が雑然と置かれ、窓の近くのカーテンからはカビ臭い匂いが漂ってくる。学園祭で使ったディスプレイ用の看板「下着改革部~快適さと可愛さの融合~」が壁に貼られたままになっている。俺は平凡な高校生そのもの。黒髪短髪で、顔立ちも特に目立つところはない。身長は平均的で、制服の白シャツと紺ズボンが地味な印象。肌は少し日に焼けた健康的な色合いで、部活で走り回ったせいか、腕にはうっすら筋肉のラインと汗のツヤが見える。実家は茨城の田舎にある豪商・佐藤家の本宅で、裕福な家庭に育ったが、田舎すぎて通学が大変だった。そのため両親が水戸市にマンションを建ててくれ、俺と妹の彩花はそこで二人暮らしだ。部室の暑さで汗ばみ、俺の汗臭い匂いが部室の埃っぽさと混ざる。

 麗華が部室の机に資料をドンと置く。彼女の黒髪ロングは高いポニーテールにまとめられ、風紀委員長らしい凛とした雰囲気が漂っている。制服の紺ブレザーをピシッと着こなし、肌は白く、陶器のように滑らかで、頬にはほんのり自然な赤みが差している。彼女のフローラル系のシャンプーの香りが、部室の埃っぽい匂いと混ざり合う。

「学園祭での試作品展示は大成功だった! だが、下着改革部の真の目的は下着泥棒の犯人を見つけることだ! 犯人探しを本格的に進める!」

「麗華、確かに犯人探しは大事だけど、どうやって進めるんだよ? 手がかりもないだろ」

 愛梨がニヤニヤしながら絡む。愛梨は金髪をゆるく巻いたロングヘアで、ギャルらしい派手なメイクが特徴。制服のスカートは校則ギリギリの短さで、ネイルやアクセサリーがキラキラしてる。肌は軽く日焼けした小麦色で、ギャル特有のツヤ感がある。首筋には汗が光り、彼女のバニラ系の香水が部室に甘い空気を漂わせる。

「ねえ、麗華ちゃん、犯人探しって面白そう! あたし、ノーパンだけど、犯人見つけたらノーパンで追いかけちゃうよ? ねえ、佐藤、どう思う?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、ノーパンで追いかけるって何だよ! 普通にパンツ履いてくれ!」

 美咲がそっと言う。美咲は肩まで伸びる黒髪に、優しい雰囲気の癒し系。セーラー服の赤いスカーフが清楚さを引き立てる。肌は色白で、柔らかそうな質感。頬にはほんのりピンクが差していて、彼女の石鹸の清潔な匂いが部室の埃っぽさを和らげる。

「悠斗くん……犯人探し、私も手伝うよ。愛梨ちゃんや冥さんのパンツ、早く見つけてあげたい……」

「美咲、ありがとう。俺も、犯人見つけて、みんなのパンツ取り戻したい」

 冥が静かに呟く。彼女は黒いロングヘアを無造作に下ろし、暗い目つきが印象的。制服はダメージ加工されたデザインで、袖口や裾が不規則に裂け、ボタンがいくつか取れている。肌は病的なまでに白く、血の気が引いたような質感。目の下にはうっすらクマがあり、彼女のインクと金属臭が微かに漂う。

「……私のパンツ……。犯人を見つけたら……切り刻む……」

「冥、落ち着け! 犯人探しはちゃんとやるから! でも、切り刻むのはやめてくれ」

 彩花が俺の隣にピッタリくっついてくる。彩花は小柄な中学生で、ツインテールに赤いリボンを結び、今日はカジュアルな白いワンピース。肌は透き通るような白さで、頬にはまだ幼さが残る柔らかな質感。彼女のミルク系のボディクリームの甘い匂いが漂う。

「お兄ちゃん、彩花も犯人探し手伝う! お兄ちゃんの部活、めっちゃ大変そうだから、彩花、応援するよ! お兄ちゃん、彩花のこと、愛してるよね?」

「愛してるって何だよ! 彩花、ヤンデレモードやめてくれ! 俺、妹として大好きだけど、そういう意味じゃねえよ!」

 犯人探しの手がかりと熱いエロ精神

 麗華が資料を手に持つ。資料からは紙の匂いとインクの香りがふわっと漂ってくる。彼女が真剣な顔で言う。

「学園祭の展示中に、試作品の近くで怪しい動きをする人物が目撃されたという情報が入った! 女生徒のロッカー付近でも同じ人物がうろついていたらしい。犯人の手がかりだ!」

「怪しい人物って誰だよ? どんな特徴だ?」

「ふむ、目撃情報によると、背が高く、眼鏡をかけた男性だ。学園祭ではカメラを持っていたらしい。恐らく、試作品を盗もうとしていた可能性がある!」

 愛梨がニヤニヤしながら言う。

「ねえ、麗華ちゃん、背が高くて眼鏡の男って、めっちゃ怪しいね! あたし、ノーパンだけど、犯人見つけたらノーパンで追いかけちゃうよ?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、ノーパンで追いかけるって何だよ! 普通にパンツ履いてくれ!」

 美咲がそっと言う。

「悠斗くん……背が高くて眼鏡の男って、先生の中にそんな人いたかも……。私、家庭科の準備室で似たような人を見たことある気がする……」

「美咲、よく思い出したな! 家庭科の準備室って、藤原先生の担当だろ? 藤原先生に聞いてみるか?」

 麗華が頷く。

「ふむ、藤原先生に確認するのが早いな。佐藤、藤原先生に話を聞きに行け! 私たちは部室で次の試作品のデザインを考える!」

「次の試作品!? 犯人探しに集中しろよ!」

「黙れ、佐藤! 下着改革部の活動は止まらない! 次の試作品は『魂の籠もった熱いエロ精神』をテーマにする! 藤原先生の依頼を受けて、エロ精神をさらに進化させる!」

「魂の籠もった熱いエロ精神って何だよ!? 麗華、そんなテーマやめてくれ!」

 愛梨がニヤニヤしながら言う。

「ねえ、麗華ちゃん、熱いエロ精神って最高じゃん! あたし、ノーパンだけど、エロい下着作るの賛成だよ? ねえ、佐藤、どう思う?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、賛成とか言うな! 俺、エロ精神なんて持ってねえよ!」

 藤原先生との再会と犯人探しの進展

 俺は部室を出て、家庭科の準備室に向かう。準備室は校舎の3階にあり、廊下を歩くたびにワックスの匂いが鼻をつく。準備室のドアをノックすると、藤原彩乃先生が顔を出した。藤原先生は30代前半で、ショートカットの黒髪に知的な眼鏡が似合う美人。今日は白いブラウスとタイトなグレーのスカートで、スタイルの良さが際立っている。肌は白く、滑らかで、大人の女性らしい艶やかさがある。彼女のローズ系の香水が、準備室の布やミシンの匂いと混ざり合う。

「佐藤くん、どうしたの? 学園祭の後で忙しいでしょう?」

「藤原先生、実は下着泥棒の犯人探しで手がかりがあって……。背が高くて眼鏡をかけた男性が怪しいって情報なんです。家庭科の準備室でそんな人を見たことありませんか?」

 先生が少し考え込む。

「背が高くて眼鏡の男性……。そういえば、家庭科の準備室でよく見かける人がいるわ。美術部の顧問で、佐々木先生よ。背が高くて眼鏡をかけてるわ。学園祭でもカメラを持って写真を撮ってたみたい」

「佐々木先生!? 美術部の顧問って、あの変な芸術家っぽい先生ですか?」

「そうよ。佐々木先生、ちょっと変わってるけど、悪い人じゃないと思うわ。でも、下着泥棒の犯人だとしたら……。佐藤くん、気をつけてね」

「ありがとうございます、先生。部活メンバーに報告してきます」

 先生が顔を赤らめながら言う。

「そういえば、佐藤くん、先週作ってくれた勝負下着、すごく良かったわ。次のデートでも使いたいから、また新しいデザインでお願いできるかしら? もっと大胆で、魂の籠もった熱いエロ精神を込めてほしいの」

「先生、また勝負下着ですか!? 熱いエロ精神って何ですか!? 俺、そんな精神持ってないですよ!」

「お願い、佐藤くん。あなたたちのデザインには、情熱が感じられるのよ。次のデート、もっと盛り上げたいの」

「分かりました……。部活メンバーに相談してみます」

 熱いエロ精神と犯人探しのドタバタ

 俺は部室に戻り、佐々木先生が犯人の可能性があることを報告する。麗華が目を輝かせる。

「ふむ、佐々木先生が犯人だとしたら、美術部の部室を調べるべきだ! 佐藤、愛梨、美咲、彩花、美術部の部室に向かえ! 私は冥と一緒に試作品のデザインを進める!」

「麗華、試作品より犯人探しに集中しろよ!」

「黙れ、佐藤! 魂の籠もった熱いエロ精神を込めた試作品は、下着改革部の使命だ!」

 俺、愛梨、美咲、彩花は美術部の部室に向かう。美術部の部室は校舎の4階にあり、絵の具やキャンバスの匂いが漂ってくる。部室のドアをノックすると、佐々木先生が顔を出した。佐々木先生は背が高く、眼鏡をかけた30代の男性。芸術家っぽい雰囲気で、髪は少しボサボサだ。絵の具の匂いが彼から漂ってくる。

「君たち、何の用だ? 美術部の部室は部外者立ち入り禁止だぞ」

「佐々木先生、実は下着泥棒の犯人探しで……。学園祭で怪しい動きをしてたって情報があって、先生が疑われてるんです」

 佐々木先生が顔を真っ赤にして叫ぶ。

「下着泥棒!? 私が!? ふざけるな! 私は芸術家だ! 下着なんて興味ない!」

 愛梨がニヤニヤしながら絡む。

「ねえ、先生、めっちゃ怪しいですね。あたし、ノーパンだけど、先生が犯人ならノーパンで追いかけちゃうよ?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、先生に絡むな!」

 彩花がヤンデレモードで叫ぶ。

「お兄ちゃん! この先生、怪しい! 彩花、お兄ちゃんのために犯人捕まえる! 切り刻む!」

「彩花、落ち着け! てか、裁ちバサミ下ろせ!」

 美咲がそっと言う。

「佐々木先生……もし犯人じゃなかったら、ごめんなさい。でも、女生徒のロッカーで見かけたって情報があって……。何か知りませんか?」

 佐々木先生が慌てて言う。

「ロッカーで見かけたのは、私じゃない! 私は学園祭で写真を撮っていただけだ! だが……そういえば、ロッカーの近くで怪しい生徒を見たことがある。3年生の男子で、カメラを持っていた。名前は……山田だ」

「山田!? 3年生の男子って、美術部の部長ですよね? ありがとうございます、先生!」

 熱いエロ精神と絆

 俺たちは部室に戻り、麗華と冥に報告する。麗華が目を輝かせる。

「ふむ、山田が犯人だとしたら、美術部の部室に証拠があるはずだ! 明日、美術部の部室を調べよう! そして、試作品も完成した! 藤原先生の依頼通り、魂の籠もった熱いエロ精神を込めた勝負下着だ!」

「麗華、犯人探しに集中しろよ! てか、熱いエロ精神って何だよ!」

 麗華が試作品を手に持つ。赤いレースにゴールドの刺繍が施された、大胆で上品な勝負下着だ。部室の埃っぽい匂い、愛梨のバニラ系の香水、麗華のフローラルな香水、美咲の石鹸の匂い、冥のインクと金属臭、彩花のミルク系の匂いが混ざり合い、頭がクラクラしてくる。

 愛梨がニヤニヤしながら言う。

「ねえ、佐藤、この勝負下着、めっちゃセクシーだね! あたし、ノーパンだけど、先生のために試着してみようかな?」

「ノーパンって言うな! てか、愛梨、試着やめてくれ! 先生に渡すんだ!」

 俺は思う。確かにこの部活、カオスすぎるけど、こんなドタバタの中で犯人探しに一致団結し、魂の籠もった熱いエロ精神を込めた試作品を作る仲間ができたのは、青春って呼べるんじゃないか? ノーパンギャル、闇落ちヒロイン、ヤンデレ妹、完璧主義風紀委員長、癒し系幼馴染……。こんな変な仲間たちと犯人探しをする時間、悪くない。

「俺の青春、これでいいのか? ……いや、意外と悪くないな」



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