8:スキルを使いこなせずに自爆してしまいました...
熊を倒すとなぜか適応により罠察知と魔物察知とアイテムボックスを獲得したので使ってみることにした。
まずは罠察知からだが、使用すると床や壁のタイルが数個発光しはじめた、これが罠が仕掛けられているタイルらしい。
次に魔物察知を確認しようと思い、発動する、発動するとその瞬間に膨大な量のデータが頭に入ってきた。
それは魔物察知の最大範囲であり、このフロアの一つ上のフロアの分も含まれている、当然そのような情報を人ごときの頭で処理できるはずもなく、自分は気絶し、パタッと倒れた。
どのくらいの時間が経ったのだろうか、自分はグサッという音で目を覚ました、するとちょうどスミがついさっき倒した熊と同じような熊ののとどめをさしている所だった。
どうやら気絶している間に魔物が襲って来たらしい、幸いにもスミが襲ってきた魔物はすべて倒してくれたらしく、自分の体に怪我はなかった、周りの安全を確認し、さっきの失敗を元にスキルの効果範囲を減らすことにした。
ついさっきはスキルの範囲を最大にしていたので気絶してしまったが、今度は半径300mくらいで試してみる。
すると範囲を最大にしていた時に感じた頭痛がなく、情報が頭に入ってきた、脳内マッピングのような物の中に無数の赤点が動いている、これなら魔物に遭遇せずにダンジョンを歩き回れる。
それから、僕とスミは赤点を避けながらダンジョンを探索していった、そして歩き始めてから30分後、ついに小部屋で宝箱を見つけた。
罠察知でも何も光らないので罠がない宝箱だろう、ファンタジーにはミミックや罠つき宝箱が定番だから罠察知で反応していなかったが念のため警戒したが、開いても何も起きなかった、中にはいろいろなものが入っていた。
<ミスリルの短剣×2>
<中級回復ポーション×3>
<魔法のロープ>
<銀貨×8>
<銅貨×3>
といろいろ入っていた、それから1時間、宝箱を3つ見つけ、ダンジョンの通路を歩いていると、奥に人影が見えた、それは5人のパーティーだった。
「ん?ありゃ人か?」
先頭のリーダーっぽい男がこちらを見て呟いた。
それを見て眼鏡をかけた頭の良さそうな人が返答する。
「あれは人ですね、私たちのパーティーが一番目だったはずですが...先客がいましたか」
と話している、このまま突っ立っていたって何も始まらないので近づいて質問をする。
「あの、すみません、落とし穴に落ちてしまったのですが2階に登れる階段を知りませんか?」
するとリーダーらしき男が返答してくれた。
「2階に続く階段ならこのフロアにはないぞ、」
予想外の返答が帰ってきたので疑問に思ってしまう。
「なぜですか?」
と質問をすると最悪な返答がきた。
「それはここが7階、恐らく魔素濃度的に最下層である場所だからだ、」
僕は思わず目を見張ってしまった。
最後まで読んでくれた人ありがとうございます!
退屈しのぎに書いていますので見所があまりないかもしれませんが、
もし気に入ってもらえればいずれだす次回を見てほしいです!