なかったことにしている
今週もありがとうございました!
我が家の近所はピンクの絨毯になっていますが、桜前線は北上しているのですよね?
明日と明後日も晴天のようですし、良き週末をお過ごしください!
来週もよろしくお願いいたします。
大相撲大阪場所が終わって、春の高校野球も終わりました
今年は数年ぶりに大相撲の観戦に行きました
力士さんと行事さんが表立ってはいるのですが、私はあのいつもほうきを持って土俵の上を掃いておられる方を見て思うことがあるのです
あの方達の仕事は過去をなかったことにする仕事なのだなぁ・・・と
え?そんなひねくれた見方をするかい?
はい!若いころは物事を斜めから見ていましたので(笑)
毎回毎回取り組みの前に土俵の整備をされているわけですが、言ってみればさっきの取り組みで起こったことの痕跡を消しているわけです
だからなかったことにしている
でも同時に、未来に向けて整備していることにもなるのです
人間は前向きの方がいいので、そう考える方が気持ちはいいです
まさにその演出をしておられるのですが、それは過去を消し去ることでもあるのです
高校野球のグランド整備も同じですね
ホームへ滑り込んだあととか、審判の方がそのホームベースの上に乗った泥を掃除されます
まるで何事もなかったかのように
そして試合が終わるとグランドに染みついた汗と涙も、次の試合に向けて消し去られてしまうのです
なんか、そう思えるよなぁと書いているだけなのにネガティヴ感満載で気が滅入ってきました(笑)
過去には戻ることはできないし、消し去ることはできないので、前を向いて生きていこう!
まさに、その通り!
でも、土俵もグランドも過去を消し去っていくのです
ただし、自分の記憶は完全に忘れてしまわない限り消せないのですね
そこが抜けていますね
土俵で起こったことに対してそれぞれの力士の記憶もそうですし、ホームベースに滑り込んだ選手とタッチしたであろうキャッチャーの記憶もそうですね
それは各個人が完全に忘れることができてこそ消せます
整備する人は、そこで起こったことについて記憶するもの以外の方のために過去を消し去るのです
何もなかったことにする
そして、未来ではまたそこで何かが起こる
その未来を迎えるために手抜かりなく準備をする
人の心もそうやって簡単に整備できたらいいんですけどね・・・
けして悪用はしません
正直に生きていきます
「記憶にございません」なんて口癖にしません
まさに、新しい土俵に立って仕切り直してプレーボールのサイレンを聴きたい!とかね・・・
我が母校である小学校にあった石碑に刻まれた校訓
強く・正しく・明るく
なんや!子供の頃すでに6年もかけて習ってきてたんや!
なかったことにしてはいけないことがここに有りました