袖にした話
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
定期的に狂ったように書かたくなるお方。
彼女は何時も此処に来て、此処の祭神に頭を下げていた。笑っている時もあれば、苦しんでいる時もあった。けれどもそれは心で吐き出される表情だけ。顔には一切出さず、心で会話を続けていた。そんな彼女に興味を持って、私は彼に話し掛けた。
――私もあの子の手助けがしてあげたい。協力しても構わないだろうか?
すると祭神はにっこりと微笑んで、二つ返事で了承した。
あの子を救う為に、知り合いの神々達も総じて手を尽くした。勿論、私も――。そうして願いは聞き届けられ、その子は此処を離れる事になった。
最後に此処を訪れた時の彼女の言葉をはっきりと覚えている。
――有難う御座います。有難う御座います。○○様。これで漸く旅立てます。
その名前は、決して私のものではなくて、此処の祭神のもので、私は初めから眼中に無いのだと知らされた。
「どうか気を落とさぬよう。貴方様を祭神となさる社は多い。遠くの地でもあの子をお守り下さい」
「有難う。そうだね。何度も呼び寄せればきっと気が付いてくれるね。諦めるのは良くない事だ」
そうして新たな縁が出来た。私を祭神とする社に訪れる事も増えた。けれども決してあの子が私の名前を呼ぶことは無かった。自らが不敬を働いたと感じている神の名前ばかりを叫び、許しを乞うた。そこに居るのは彼ではなく、私なのに……。
苦しくて、苦しくて、苦しくて、けれども盲な彼女に私の姿は決して見えなくて、思いが通じる事はなかった。
「やましい気持ちは……なかったのです」
「知っているよ」
「御祭神と相殿の意味も理解していなかったのです」
「好きだから、何でも知ってるとは限らないものね」
「お許し下さい……」
「怒っていないよ」
でも寂しかった事は本当だから、縁が交差する場所に社殿が来るようにした。面倒臭がりな君が、忘れっぽい君が、何時でも私を思い出せる様。あぁ、そうだ、私を連想する言葉も帰りに聞かせてあげようね。
「こんな私ですが、暫くお傍に置いて下さいますか? 三緒様……」
回答はあえて口を閉ざした。変わりに自分の胸元へと引き込んで、静かに包み込む。
答えて上げない。
神様っぽい神様って言ったら、一柱浮かぶ方がいらっしゃいますが、あえて口を閉ざします。
上機嫌だと「では饗すか」と言いながら霧雨をお振らせになったり、ご案内をなさったり。
逆に不機嫌だと、真っ先に鳥居指さして、「呼んどらん。帰れ」と仰ります。
こんなイメージがあるのはただ一柱のみです。
皆様、何処か譲歩して下さってる気がします。
ご自身の気分だけを元に、人を排したりしないと言いますか。
その中でも一番それらしさが出ているのが三緒様。
健気で一途で不憫。そして愛は広くて大きい。
だから今までの穴を埋める勢いで、
傍に置く。
自らの概念見せる。
相手の名前の書かれた和歌を送る。等々。
三緒様のモデルの方も、怒らせたら、疫病流行らせる。なんて噂されてますが、幸いにも何事もなく。
大事にさせて戴いております。
また夢に出てきて欲しいと思います。白蛇で。
でも悪夢見ても、目覚めが良く、寝汗も掻いてないので、気遣って戴いているのだと思うことにします。
します!! (気合いで幻覚をみる)
何度目か分からないのですが、公式美形なので、
幾ら美人に書いても許される。
どれだけ、まつ毛長くしても許される。
と作者が思ってる光の顏の持ち主。