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現実等比

作者: 渋音符
掲載日:2023/03/10



 現実から逃げ出した先は「きっと救いだ」と思っていた。

 演じるのが嫌になって夢を見るように手を伸ばした。

 忘れていた。


 夢は触れないのに触れる気がしていた。

 幸せな夢だったから、見たくなくなった。

 現実から逃げ出した先は「きっと救いだ」と思っていた。

 現実と変わんない夢を見て、遠く逃げ出した。

 どこへ?


 悪夢はないのに、悪夢しかなかった。


 連立して求め出した解は分かりやすくてよかったんだ。

 数えるのは簡単で答えは見ないで進めた。

 どこから間違ってんだ?


 同じものならば、全部ゼロになった。

 差がなかったから、解けなくなった。

 連立して求め出した解は分かりやすくてよかったんだ。

 現実も同じように、出来ればよかったのに。

 差があればよかったのに。


 現実から逃げ出して、見た夢も現実と同じようで。

 まったく同じ式でまったく同じ比率で。

 黄金比を見たくって走り出した先でも。

 綺麗な絵は飾ってなくて、ベッドから跳ね起きた。


 現実は末項のない数列で。

 下手すると揺り籠から続く葬列で。

 逃げても等比は変わらない。

 かけられてるのは期待。

 等号は先のないレール。

 連立しても簡単じゃない。


 綺麗な数字が欲しかっただけ。

 意味の分からない比率じゃなくて。

 虚ろな愛が欲しかっただけ。


 そんな夢を見た。

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