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眼鏡っ娘、手当て

「メイ?」

「はいそうです!また会っちゃいましたね」


 メイは俺が無限を始めて最初にまともに会話した人物だ。

 だが、あの頃よりかは少し雰囲気が変わっていた。どこか…堂々としてる…?感じだ。


「わんこの人誰?」

「メイは俺が無限始めたてで何も分からない時に1から教えてくれたんだよ。色々あってすぐ別れちゃったんだけど」


 そうだ。思い出した。メイが俺にフレンドになろうって言ってきた所を俺が一方的に逃げたんだった。


 その頃は今と違って仲間を作らないって決めてたからとは言え少し…嫌な思いさせちゃったな。


「はい!そうなんです!!でも…また会っちゃうなんて運命ですね!」

「はは。そうだね。ところでここへの行き方は分かってたの?」

「いえ、赤い髪の人がリーダーの4人組に教えて貰いましたね。その人達はまだ他の人誘うから先行っててって別れちゃったんですけど」


 え!?まさかそれって…


 頭に例の4人組が浮かんだ。


「その人の名前って……いやなんでもない」


 やめよう。なんか言ったらまた面倒なことになりそうな予感がする。


「て言うかわんさんボロボロじゃ無いですか!早く手当しないと!」

「手当?」

「わん知らないの?クエストとかでダメージ負うでしょ?酒場で買えるキズぐすりを使うことで体力が回復するんだよ。魔法でもできるらしいけど」

「はい!これどうぞ!」


 メイからキズぐすりを3つ受け取った。知力のおかげで読めるようになった説明によるとキズぐすり1つにつき体力が10回復するらしい。

 俺は貰ったキズぐすりをすぐさま使用した。


 あ〜

 お風呂に入った時のような気持ち良さがある。

 体にあった痛みや気だるさが取れ、清々しい気分だ。


「あの〜私のは…?」

「あ!ごめんなさい!わんさんに全部渡しちゃったからないです〜」

「あ…そうなのね…良いよ自分で買うから」


 体力もMAXに戻した事だしこれで晴れて完全回復!

 Lvも上がったしこの調子で100Lv目指して行くぞ〜!


「メイありがとう!」

「いえいえ!私がしてあげたかっただけなので大丈夫です!」

「じゃあ王子!早速次のクエスト行こう!」

「あの〜ちょっと良いですか?」


 メイが小さく手を挙げた。


「私もこのパーティに混ぜて貰っていいですか?」


 何となくそんな気はしていた。

 何の理由もなく他のプレイヤーに話しかけるほどオンラインゲームとは甘くない。強いプレイヤーとフレンドになるだったり有名プレイヤーと繋がるだったり、他のプレイヤーには何かしらメリットを持って話しかけるのが通例だ。

 つまりメイが俺に話しかけたのは一緒にクエストをこなす仲間を作るためって訳だ。


 だが実際それは俺にとっても悪くは無い提案だった。

 メイと仲間になるメリットは挙げたらキリが無いが第1は人数が増える事。それによって行けなかったクエストが行けたりさらに高難易度のクエストに挑むことが可能になる。それは2人という少人数の俺たちにとってとても魅力的だ。



 が、あのメイだ。


 アイロニーでクエストを共にした時に気づいた。

 この娘…あまりゲームが上手くない…。



 足でまといになるんではないか…?

 …………でもいずれ仲間は増やしていきたい。それだったらメイは知り合いなだけまだマシか…。


「良いよ!とりあえず1回行ってみよう」


 俺はメイの審査を含め1度クエストを共にすることに決めた。まるでアイロニー時のお嬢のように。


「ありがとうございます!私もアイロニーの時より強くなったんで見ててください!」

「じゃあさ。こんなのどう?」


 王子が1枚の依頼を提示した。


「いいんじゃない?いい感じにレベルアップしてるし」

「じゃあ決定〜!」


 王子はそのままサナにその依頼を持っていき、依頼が受諾された。


「はい!"ゾンビ襲来"ですね!ではお気を付けて行ってらっしゃい」


 サナに手を振られ俺たちはまた、それぞれの武器を片手に酒場を飛び出した。


 "ゾンビ襲来"難易度3

 挑戦者«わん、王子、メイ»


 -開始-

知識は1上げるだけで情報はかなり増えます。ただ世界の真実などは10Lvごと。1Lvは、ゲームがプレイしやすくなる程度です。

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