表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/51

いざ、次の街へ

 目が覚めると、そこは森の中だった。まだ視界がボヤけている。


 何だ?今…何が起きた?


 頭痛の治まらぬ中、必死に記憶を遡る。


 ……そうだ…俺はショウに言われて木の下を……。


 ハッと後ろを振り返るとあの大きな木があった。が、俺が掘ったはずの大きな穴はどこにも見当たらなかった。状況があまり理解出来ないがこれだけは言える。俺はショウに騙されたんだ。


「おっと…!」


 視界の右上に電話マークが表示された。カタナからの着信のようだ。カタナとは俺のリア友のゲーム名である。どうやらフレンド同士だと離れていても『電話』として会話が出来るっぽい。


「あ〜もしもし?カタナです」

「…もしもし……どうした?」

「…いやお前がどうした?俺はもうイクシードに着いてるかな?って思って……」


「ショウに騙された。リスポーン地点にある木の下だって言われたのに全然行けなかった」

「そうか…お前は嫌かもしれないけどそんなに落ち込んでるならイクシードの行き方教えてやろうか?」


 俺は迷った。正直まだ放心状態が解けていない。この今の状態で果たしてまたクリア方法を模索する事が出来るのか。


 ……それは多分無理だろう。そして今イクシードに行けずにゲームを辞めたら今後無限をプレイすることは無いだろう。

 何故か…そんな気がする。

 しかし人に攻略法を教えて貰うのは俺の信条に反する…。


「……いや…」


 そこまで言葉が出たところで頭にあの血涙を流した少女を思い出した。

 

「……お願いしたい」


 早くこんな不気味な所離れたくて咄嗟に出た言葉だった。


「分かった。イクシードへはその木の上を探したら行けるよ。だからそのショウって奴あながち悪い奴でもなさそうだぞ?単純に了が聞き間違えたとか」


 上…?言われてみたら確かにちゃんとは見なかったけど……。

 ショウは俺を騙した訳では無い…のか?


「…分かった。ありがとう奏多」

「全然全然!ていうかその木の下とか掘ってもなんも無いだろw何時間くらい掘ってたんだ?」


 ん?奏多はあの少女を知らない…のか?

 配信されてまだ1ヶ月程度しか経っていない無限を500時間もプレイしてるガチのプレイヤーだぞ?

 もしかして俺をいじってるのか?

 それともホントに知らないのか?


 だったらあの子は……





 "何"だ?


「…全然ちょっとだよ…あの…奏多さ…ちなみに無限で血涙を流した少女って知ってるか?」

「んにゃ?全然聞いたことないけどそれがなんかあるのか?」


 奏多とは長い付き合いだから分かる。声色から嘘は感じられない。

 だったらいよいよあれは……。


「冗談だよ!ありがとう奏多!また一緒に遊ぼ!」

「おう!いつでも頼ってくれ!」


 通話が終わり、俺は木の上を眺めた。あの少女についてはこれからクリアしていくにつれていずれ分かるだろう。今は次の街に行く事が先だ。俺は木に手を掛けた。


 歴戦の傷なのか、少し凹みがあるのでそこまで苦労せずに登っていける。葉っぱや木の枝をかき分けどんどん登っていく。道中木の幹にとある文字が刻まれていた。


『頂上から飛び降りろ

 さすれば次の街に辿り着かん』


 なるほどね。つまり頂上に登れと言う訳か。


 どんどん俺は登っていく。そして遂に頂上へ辿り着いた。


 そこからはアイロニーが一望出来る。いわゆる絶景だった。



 無限を初めて評判通り神ゲーだと思える要素が沢山あった。グラフィックやプレイヤー同士の交流、挙げだしたらキリがない。


 そして謎も沢山残っている。ショウは一体何だったのか、終わらない神ゲーとは何なのか、あの少女は……。


 それもこれも全部この先続けていけばいずれ分かるだろう。俺はこれから起こる興奮の連続を予期して期待に胸を膨らませた。


 さ!行きますか!


 俺は地面に向かって大の字になり飛び降りた。

これにてアイロニー終幕です。物語の根底は作れたかな?と思っております。さて、謎もまだまだ沢山残っておりますが絶対に全て回収します。次のイクシードでもぜひ楽しんでください!

アイロニーの意味は"皮肉"。イクシードは……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ