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コンプ厨の話

初のVR系の話になるのでかなーり違った用語を使ってる可能性がありますがご容赦下さい。

……これもオリジナリティって事で……ね?

 コンプ厨の俺が「終わらない神ゲー」を完クリします。



 皆さんは"コンプ厨"というゲーマーの事を知っているだろうか。

 名前の通りどんなゲームも完全クリアをしないと気が済まない、いわば病気のゲーマーである。



 "どんなゲームにも終わりはある"



 例えばRPG。これは単純。ストーリーやクエストを全てクリアしたら終わり。


 例えばソシャゲ。ソシャゲはどんどん新キャラ新アイテムが追加されていくがそれらを全てコンプリートしたら終わり。全キャラコンプ全アイテムコンプで追加を待つ状態が完クリだ。


 完クリを達成すると、ゲームの全てを制覇したという達成感と征服感で脳内麻薬が大量に発生する。その興奮がくせになって、次のゲームまた次のゲームとコンプを続けるゲーマーが巷では存在するのだ。


 だが、1つのゲームしかやらない専業のゲーマーだとしてもそれを成し遂げるのはとても難しく苦労がいる事だろう。


 しかし、それを悠々と成し遂げるものがここに1人。



 -初めまして。俺の名前は天方了(あまかたりょう)。少し普通では無い高校生だと自称している。

 あ、厨二病とかでは無いよ。そこ間違えないでね。

 で、何が普通じゃないかって?

 それはね、俺がアマチュア最強ゲーマーって事!


 俺は小さい頃から沢山のゲームをプレイしてきた。そしてその全て"完クリ済"。

 ほら見てよこの俺が今やってるゲームを。


 このゲームはソシャゲで"モンスターハッサム"って名前。

 日本のソシャゲで毎年安定した成績でセールスランキングに居座ってるベテランゲームだよ。

 俺はこの"モンハサ"を7周年記念の時に始めたんだけど今ではもう10周年。

 つまり3年やってる訳だ。

 3年やって俺はようやくこのゲームを終われる(完クリ出来る)

 今日の昼に来たばかりのガチャ限定の新キャラ、"ナタンモ"をゲットしたら俺がやる事は無くなる。


 クエストも全クリ、キャラもアイテムも全取得済み、ランクもカンスト、つまり完クリだね。


 俺はこのガチャの為にずっとガチャ石を貯めてたから楽勝さ。


 ちなみに俺は"できるだけ無課金勢"だ。

 課金限定のキャラだったり追加パックがある場合は買わざる負えないけどそれ以外は買わない。無課金でコンプが1番きもちぃ〜からね!


 っとこーしてるうちに確定演出だ。


 ガチャ龍の目が光り金色の卵を吐き出す。そしてその卵が通常とは少し違った豪華な演出で孵化していく。紫色の可愛らしい女の子が姿を現した。

 "ナタンモ"だ。


 はい!これで再再再再再完クリ!完クリする度に辞めて、追加が来る度にまたやってるからもう何回目だ?って感じ。

 それでもやっぱりきもちぃ〜!!!

 体にまとわりつく全ての蟠りが抜け何もかもから開放されたような気持ちになる。

 さながら肩こりに効く薬のCMのようだ。


「はぁモンハサも終わったしなんか良い神ゲー無いかなー」


 最近の悩みはもっぱら良いゲームが無いこと。

 流行りのゲームは"ほぼ"全て完クリしているからだ。


 俺は全世界で1番のユーザー数を誇るsnsであるtwit(ツイット)で情報を求めた。

 実はこの俺、このsnsでは少し有名でフォロワーも沢山いる。いわゆるtwitrar(ツイットラァ)と呼ばれる者だ。


 現実での友達は……ね?


 俺はこのフォロワー3万人のアカウントで完クリを呟いた。


 〖わん@コンプ厨

 モンハサ完全クリアしました〜!

 なのでまた新しいおすすめのゲーム募集します。神ゲー無いですか?〗


  するとすぐに『かぐや』という昔話のかぐや姫風の萌えキャラアイコンのアカウントからリプライが飛んできた。


 〖かぐや

 "ゲンテンオブムーンクエイク"とかどうですか!?最近じわじわ人気になって来てますよ!〗


 ゲンテンオブムーンクエイクか…俺ももちろん知っている。頭文字をとって通称"無限"。


 2.3ヶ月前にリリースされた完全没入型VRゲームだ。

 俺が知っている情報はそれだけ。公式からも情報交換は特になく他は全て謎のゲーム。

 やって見る価値はあるか…。


 実を言うと俺は昔、無限をリリース時からプレイしている俺の唯一と言ってもいいリアルの友人にそのゲームは面白いのかと聞いたことがある。

 返答は即座に帰ってきた。


『神。それだけ。』


 ふっ…笑わせてくれる。このアマチュア最強ゲーマーである俺が神ゲーと認めるに値するか見定めてやる。

 まぁ俺のお眼鏡にかなうか……な?


 と、強がってるだけだが心の中はもう無限でいっぱいだった。1人の男として好奇心には逆らえない。そうして俺は近くのおもちゃ売り場が併設されている電気屋へ走った。


 その時俺はまだ気付いていなかった。




 このゲームに隠されていた"裏"について……

プロローグでした!

次回からガッツリプレイしていきますね。ちなみに沢山改稿すると思います。はい。すみません。すみません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ブクマさせていただきました! 現実のゲームがテーマの作品は初めて読みましたが、面白かったです [一言] 応援しています!
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