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使い「姿無き者」



 夏季は書類のタワーを、慎重に、足下の床に下ろした。

 昨日と同じように、ラートンの書斎のドアを二回、ノックした。しばらくすると、扉のむこうから足音が近づいてきた。ドアノブが回り、扉が開く。全身を包む黒い衣服、真っ黒な髪の毛、形のよい目の中の黒い瞳。夏季は、始めて書斎を訪れたときにはこの容姿に威圧感を感じたが、今回は少しばかり滑稽な印象を受けた。

 世の中には他の色がたくさんあるというのに、身につける物にわざわざ黒を選ぶ理由が分からないなあ。


 室内では、ラートンと、幹部会議に出席していた文官がいた。名前は思い出せなかったが、王室のお金の使い方について、ラートンにきつく当たっていた人物だということは分かった。二人は立ち話をしていたらしい。平たい真四角の帽子を頭に載せた男が、夏季の顔を物珍しそうにじろじろと見ている。夏季は男の視線を無視して、床の書類を抱え上げると、ラートンに向き直った。お互いの顔は紙の山にほとんど隠されていたが。

「おはようございます。昨日頼まれた仕事が終わったので、持ってきました」

 正午なのに変な挨拶かとも思ったが、他に良い台詞が思いつかなかった。

「ご苦労。待っていろ。内容を確かめる」

 ラートンは愛想なく、夏季の手からひょいと荷物を持ち上げ、運んで行った。夏季が後について部屋の中に入ると、帽子の男がドアを閉めた。ラートンは机にどさりと書類を降ろした。昨日机の大部分を閉めていた五本の書類の柱は、二本に減っていた。

 ラートンが書類の紐を解き、ばさばさと中身を調べていった。

「君がやる必要はないよ。……どうせわたしのところに戻ってくる書類であることだし。わたしがチェックしよう」

 帽子の男が、止めに入った。

「しかし、確認するまではわたしの仕事……」

「いやいや、君はよくやってくれているから。ここで引き継ごう」

 男は無理矢理、ラートンの手から書類をもぎ取り、ぱらぱらとめくってチェックを始めた。ラートンは少し顔をしかめたが、何も言わなかった。

 そういえばわたし、間違いがないか確認してないな。だって、そんな時間なかったし……。

 夏季は扉の前に立って文官の作業を見守っていたが、そのうち不安になってきた。仕事をするために与えられた時間が限られていたため、間違いが一つもないという自信は、なかった。

 ふと、男が手の動きを止めた。一枚の書類に目を留め、束から引き抜く。

「おやおや、これは……」

 ラートンは無表情で、男が差し出した紙切れを覗き込んだ。紙を上から下へ、たどって行く目の表情が少しずつ、険しくなっていく……。

「サインがおかしいぞ。名前を書く場所に、『承認した』と書いてある」

 男は笑いをこらえながら、というように、口に手を当てて言った。

「君、頼んだ仕事はしっかりやってもらわないと困るよ」

 文官は、夏季ではなく、ラートン隊長に言った。

「その間違いはわたしが……」

 夏季は思わず口を挟んだ。

「下っ端の君は黙っていなさい」

 文官は柔かい口調で言った。

「ドゥーラ、わたしが注意を怠った。申し訳ない」

 ラートンは軽く頭を下げた。そのようなラートンの背中を見るのは不快だと、夏季は思った。彼にそのような姿は似合わない。

「これだから軍部は。財務大臣に報告しておくよ」

 ドゥーラと呼ばれた男は顎を突き出して、ラートンを見下した。そしてミスのある書類をバンッと机に叩きつけると、早足で書斎を出て行った。その背中は、うきうきしているように、見えなくもなかった。




 室内に、沈黙がおりた。

 ラートンは夏季に背を向けたまま、しばらく机に両手をつき、じっとしていたが、やがて、ドゥーラが置いて行った書類のチェックを再開した。

「すみませんでした」

 夏季は消え入りそうな声で、しかし、本当に申し訳なく思いながら言った。

 ラートンは無言で紙をめくっている。

「時間がなくて……」

 夏季は、理由を話すべきだろうかと思った。

 突然鼻先に紙の束をつきつけられた。

「これはどういうことだ!!」

 部屋にラートンの怒鳴り声が響き、夏季はびくっと肩を震わせた。

「なぜこんなに大量のミスがある? 君はこんな仕事もできないのか!」

 ラートンの手には、数十枚と見られる紙束が握られていた。夏季は声が出せず、ただ隊長の手の中でくしゃくしゃになった紙くずを見つめるばかりだった。

 わたし、ただサインを真似して書いただけなのに。そんなに字がヘタクソだった?

「見ろ!」

 ラートンは握っていた書類を、ドゥーラより激しく机に叩きつけ、夏季に見えるよう、広げて見せた。

「サインが書かれるべき場所に、『承認した』とある。誰がこんな教え方をした? サインの上に書いてある言葉をなぜ、再び下の行に書かなければならない? これは書き取り練習ではないんだ!」

 ラートンの剣幕に驚き、ほとんど動けなくなった夏季が、しわだらけになった書類を目だけを動かして見た。問題の箇所を見つけた途端に、夏季はあっと声をあげた。確かに、サインする場所には、上の行と同じ『承認した』の文字がよれよれの字体で書かれている。そして夏季はその場で合点した。この書類を書いたのは、彼女ではなく、哲だということに。

「これらの書類は少しの間違いで無効になる。また白紙から、一行ずつ書き、承認を得ての繰り返し。それをいちからやり直すことになるんだ」

 ラートン隊長は、自制するように深い呼吸をし、押さえつけた調子で話した。

「時間が無かったんです! 仕方ないから友達に頼んで」

「頼んだところで、最後に確認するべきなのは誰だ?」

 夏季は黙った。

「そんなの……、隊長だって同じことじゃないですか」

「ごたごた言うな。君に人を非難する資格はない。明日までにこれを片付けろ。それで今回のミスは帳消しだ」

ラートンは机の上にある、二つの紙の山を指差した。昨日受け取った量の二倍はある。

 夏季は書斎を飛び出した。

「待て! これは命令だぞ!」

 背後から怒鳴り声が降ってきたが、夏季は振り返らずに疾走した。

 わたしなりに、がんばったのに……。

 耳をきる風で、もう音は聞こえない。涙でかすむ目は、何も見ていない。



 曲がり角で、何かに衝突した。ぶつかった夏季も、ぶつかられた何かも、反対側に跳ね返って転んだ。

「いってえ……」

「すみません……」

 夏季が床にぶつけた後頭部をさすりながら起き上がると、向かいで俊が腰をさすっていた。

「あれ」

「ん?」

 俊も、激突した相手が誰なのかに気付いた。

「何してるの、こんなところで」

 夏季が言った。俊がなぜ、幹部棟にいるのだろうかと思ったからだ。

「別に。昼休み、暇だったから。散歩だよ」

「そう……」

 夏季は目をこすった。

「そろそろ午後の部が始まるぜ」

「そうだね。戻った方がいいね」

「じゃあ、後でな」

 俊は素っ気なく、手を振って回廊を歩いて行った。

 夏季は俊の背中を見ながら、苛立ちを募らせた。「リーダー」の決定以来彼と始めて話したが、あまりの淡白さにむかむかとした。

 女の子が泣いてるっていうのに、何なの、あの態度は。午後の訓練では、相手が誰だろうと全員倒してやる!

 夏季は頭から湯気が出そうなくらいに怒り狂っていた。





『あれは、六季の娘だのう』

 しわがれ声が、ふと思いついたように口を開いた。

「むつき? 誰だそれ」

 俊は回廊に並ぶ部屋の表札を確かめながら、言った。

 隊長の部屋はどこだ? この近くなのか? まったく、手間がかかる。これじゃあ、もうすぐ昼休みが終わっちまうよ。

『こっちの話よ』

 しわがれ声は適当な返事を返した。俊もそれほど興味を持たなかったから、それ以上のことは聞かなかった。彼の頭にあるのは、「リーダー」の座を奪うこと。俊の考えを読み取った姿無き者は、ヒヒッと笑い声をもらした。俊はこの笑い声を聞くたびに、小さく身震いする。

『隊長の書斎の場所は分かっているのかえ?』

「知らない」

『お前さん、ふざけているのか? 呪い殺してしまおうか。ヒッヒ』

 俊はまた、身震いした。

「仕方ないだろ。知らないものは知らないんだ。これから探すよ。一階から調べているんだ。運がよければ、そろそろ見つかるかもしれない」

『素直な男だ。お前以外にも一人女に頼んだが、そいつはこちらの話さえ聞こうとしなかったよ……』

 しわがれ声が話している女とは誰のことだろうかと、俊は少し気になった。

「女……。誰に聞いたんだ?」

『お前に話す必要はないだろう。ええ? 自分を何様だと思っているんだい』

 俊が何を聞いても、声の主はめったにまともな答えを返さなかった。


 表札を探し当てたラートンの書斎は、曲がり角に近かった。俊は息を押し殺して、そこに身をひそめ、機会を伺った。鼻息が壁に跳ね返り、自分の顔にかかる。

『よいか。隙をついて部屋に忍び込むのじゃ。そして、鍵を見つけろ』

「鍵……」

『そう。鍵がまとめてかけられている、鍵棚を見つけろ。よいな』

 しわがれ声が命じた。俊は頭が朦朧としていた。瞳からは光が消え、肩が落ちてうつむき加減になっている。

 ……鍵……かぎ……カギ……

 頭の中にわんわんと言葉が鳴り響くと、口も同じことをつぶやく。


 俊が身を潜める角とは反対側の廊下から、男が歩いてきた。両手には書類の山を抱えている。

『気をつけろ。見つかるなよ』

 男は書斎の扉の前に来ると、ラートンの名を呼んだ。書斎の扉が開き、男は部屋の中に入った。

 しばらくすると、書斎の扉が開いて二人は話しながら廊下に出てきた。ラートンは俊がいる曲がり角に背を向けているが、話し相手の平たい帽子を頭に載せている男は、俊が今書斎へ忍び込もうとすれば、真正面で鉢合わせてしまうだろう。しかし、ラートンが気付くはずがない。とすれば、怖いものは帽子の男一人だけなのだ。ひょっとしたら、事は都合よく片付くかもしれない、しわがれ声は、俊の頭を使ってそう考えていた。

 俊の暗くなった瞳の奥で、もやが渦巻いている。色はなんとも判別しがたく、にごっている。しわがれ声は俊の肉体を操りたい衝動に駆られたが、その欲望は寸でのところで押しとどめた。

 あまり出しゃばると、気配を察してしまうかもしれない。ラートンはきっと、恐ろしい男だからのう。ヒッヒッ……。

 ラートンが何か口にしたところで、帽子の男は困り果てたように項垂れ、顔を両手に押し当てた。男の両目はしっかりと、手の後ろに隠された。書斎の扉は開け放たれている。


『今だ。行け』

 シエの頭に声がぐわんと鳴り響いた。俊は素早く飛び出し、ラートンの書斎に滑り込んだ。

「おい、何してる」

 俊が部屋の敷居をまたいだ途端、シエ・ラートンの無表情な声が背中から降ってきた。俊は二・三歩踏み出して動きを止めたが、振り返らなかった。

「別に、何も」

 俊はゆっくりと、口を動かした。目は何かを探して部屋中をきょろきょろと見回している。

「こっちを向け」

 ラートンは体の陰で、剣の柄を握りしめた。

 俊の動き回る目が、壁際に立つ鍵棚を捕えて静止した。黒い瞳は感激したかのように、小刻みに震えた。口は耳まで裂けんばかりの大きな笑みに歪んでいった。

『でかした!』

 突然、ラートンの部屋中にしわがれ声がわんと鳴り響いた。それに込められた腹黒い興奮を感じ取って、ラートンも、ネレー・ドゥーラも、俊も、びくりと体を震わせた。

「なんだ今のは……」

 平たい帽子をかぶったネレーは、思わず両耳をパチンと打ち鳴らした。

 俊はラートンを振り返った。一筋の汗が、額から鼻の頭へ、つうと垂れるのを感じた。

「お、俺……」

 我に返った俊は、何が起きているのか一瞬では理解できなかった。

「お前は、『使い』の一人」

 ラートンが剣を勢いよく抜いて、俊の鼻に突きつけた。垂れたばかりの汗の玉が、剣の風圧で空中に飛び散った。俊は「うわっ」と悲鳴を上げたが、ラートンに肩を掴まれて身動きが取れなかった。


 三人が床に根付いたようにして動かなくなったとき、鍵棚に並ぶ鍵のうちのひとつが勝手に、掛金からはずれた。鍵は窓へ向かって一直線に飛んでいき、パンと音を立ててガラスを突き破った。ラートンは剣を片手に窓に駆け寄り、鍵の行方を追ったが、すでに見えなくなっていた。

 俊は様々な恐怖で固まっていた。一度離れたラートンが再び剣の刃を鼻の下に突きつけられるまで、微動だに出来なかった。

「どういうことだ?」

「さ、さあ。俺は何も……」

 俊は震える声で、正直に言った。このような、刃物を突きつけられた状況で、嘘など話しても仕方が無いことぐらい分かっている。しかし、ラートンは、俊の反応に激したようであった。

「しらばっくれるな! あの類いの力を使うことができるのは、『使い』か魔術師だけだ」

 ラートンは剣の刃を、今度は俊の喉元に寄せた。俊は息を止めた。呼吸をしてのど仏が上下したら、首の皮膚が刃に食い込んでしまうと思った。そうでなくとも金属の冷たさを肌に感じていた。

「やめろ、シエ、だめだ!」

 ネレーは帽子を床に落とす勢いで止めに入った。が、彼がラートンの肩を掴んでも、びくともしなかった。

「知らないよ! 俺はただ、変な声に命令されて」

 俊は刃が首に触れることを覚悟の上で、大声を張り上げた。

「声?」

 ラートンの目は今やふだんの半分ほどに細くなり、捕えた獲物を脅すのには事欠かない。

「じいさん……か、ばあさんみたいな枯れた声で、オスロ師士と知り合いみたいなことを言ってた」

「それは誰だ?」

 ラートンは、ふと力を抜いた。

「わかんねーよ」

「誰とも分からずに、その者を信用したのか?」

「言う事を聞いたら、『リーダー』になれると言われて、つい……」

「つい、で済む事か!」

 今回怒鳴ったのは、ネレーだった。俊に殴りかからんばかりに腕を振りかぶっている。しかし俊は、先ほどのラートンの冷たい怒りに比べれば、ネレーの激情は屁でもなかった。俊はラートンの剣の上に顎を突き出し、やっとのことで息をついでいる。

ラートンはネレーに向かってつぶやいた。

「まやかしの類いかもしれん。こいつは見るからに精神が弱そうだ。それで狙われたか……」

「しかし、誰だ? 誰がセボの鍵を狙う? 敵国などとうの昔に……」

「それを話し合うのは、人が集まってからだろう、ネレー」

「そ、そうだな。わたしは議長に報告してくる。君は師士を頼む」

「……師士は今日の午後から遠征に出ている。ハリルを呼ぼう」

 ラートンは言いながら、一瞬眉をひそめ、悩ましい顔をしてから、俊の喉に当てていた剣を下ろした。俊は喉に手を当て、小さな傷が三・四本ついていることを確かめた。出血はかすかだが、自分の赤い血がついた手のひらを見るだけで、気分が悪くなった。

「仕方ないな……。夕刻、会議室に集まるか?」

「そうしよう。おい、お前も来い。」

 ラートンは俊の腕を掴むと、ぎりぎりと締め上げた。

「い……たたたたたた!」

「わめくな」

 それから後、俊は歯を食いしばって腕の痛みに耐えた。ラートンと並ぶと背丈は俊の方が高いはずだが、ラートンの隣で縮こまっている彼は、実際より二回りほどしぼんで見えた。





 夏季は腕に力がついていた。

 こつを覚えるのが早くとも、オスロや隊長は彼女にはパワーが足りないと見ていたが、毎日の地道な訓練の積み重ねで筋力が身に付いてきた。土台がしっかりとしてきたために、セボの二等兵の中でも敵わないものが出てきている。

「よろしく」

 イルタはにこりとあいさつした。

「よろしくお願いします」

 夏季は水道の冷たい水で顔を洗って、昼休みの悪夢を振り払ったつもりだった。


 夏季の水の龍を目の当たりにしてからというものの、恐れをなして夏季の相手を避ける者も少なくはなかったが、イルタは誠実にもそのようなことをしない兵士の一人である。数日ぶりに、イルタと打ち合いをする機会を得た夏季は、午前中までの怒りを彼にぶつけるつもりで突進した。彼は二等兵の中でも上級者だから、全力でないと対抗できないのだ。

 二人の剣が激しく打ち鳴らされる。その豪快な物音に、周囲の兵士たちは何事かと振り向いた。

「だいぶ、力がついたみたいだね」

 イルタがにやりとした。夏季の実力を目にして、楽しそうである。

「イルタさんに比べれば、まだまだですけど」

 夏季はこめかみから汗を滴らせた。やはり、成年男子の剣を受け止めるには、並大抵の力では足りないのだ。

 二本の剣は互いをバチンと弾き、二人は再び間合いを取った。

「おーい。おもしろそうな試合が始まっても、自分の持ち場を離れるなよ!」

 ハリル副隊長が、夏季とイルタの対戦をぼーっと眺めている兵士たちに向かって声を掛けたが、彼自身は、気が惹かれる対決の見学を決め込んで、個別指導を放棄しているようだ。

 試合は六分四分といったところで、イルタがわずかにリードしていた。副隊長の掛け声の効果でギャラリーはできていないものの、激しい対戦をちらちらと盗み見る兵士たちは無数にいる。夏季はそれを感じて、少し得意になっていた。

 太陽の厳しい日射にときおり頭がくらりとしたが、夏季は必死に剣を打ち込んでいた。受け止めるイルタも夢中だった。飛び散る汗がきらきらと光る。

 手にした剣が激しくはじかれ、夏季は手がじわんとしびれるのを感じた。

 このしびれを、隊長にお見舞いできたらなあ。

 夏季とイルタは間合いを取り、息をついた。

「暑い! 休憩しよう……」

「勝ち逃げですか?」

 夏季は視界がぐらりと揺らぐのを感じた。

「ちょっと休んだら、試合再開だ」

 イルタが、やれやれというように笑っているのを、薄い霞越しに見ているように感じた。

 夏季の体がよろめいた。

「おい、大丈夫か?」

 視界にかかる霞が濃くなり、視界が白くなっていった。耳鳴りがする。


 ああ、そいうえば。わたし、お昼ご飯食べてないや……。

 おぼろげにそう思ったが、後のことはなにも分からなくなった。男の人たちが何か言っているが、聞き取ることができない。地面に倒れ込んだ夏季の周りで、土ぼこりがあがった。



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