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ドゥープレックス ビータ ~異世界と日本の二重生活~  作者: ルーニック
第七章 悪夢の暗殺者
71/129

時は金なり?(ソフィアのメディバルキッチン)

 みなさんこんにちは。ルーニックです。

 前回、更新を失敗していたようで削除して後回しにしたつもりでしたが、すっかりとここの更新を忘れてしまいました。長いとあまりよろしくないのでしょうかね?

 大変申し訳ありませんでした。

 お詫びに、文末にミニミニマンガ【ソフィアのメディバルキッチン】を追加しましたのでお楽しみくださいw。


 機械式時計が出来て導入される際に実際に教会関係者から反対されたという歴史があります。

 ソフィアはこの難題?を解決できるのか?



【大商人の台頭と聖職者(中世のw):~背景解説~:(何度も書いてるので読み飛ばして大丈夫w)】

 国の各地で鋳鉄製の農具が広まり農作物が沢山作れるようになって他との商業の交流が始まった。経済の発展に大きく影響を及ぼしたのが大資本を背景に花形職業と言われた『遠隔商人』と呼ばれる者達で、遠隔地同士の交易が始まった。

 花形職業と言っても野盗に襲われる危険がある為、各地の領主に保護を求める事が必要となり大商人程各地の領主と密接になって行く。

 資本、金融、通信網が発展して行ったという大商人の台頭にはこういった過去がある。


 しかし問題もある。聖職者は『商売は悪』と商人達を蔑視する。


 聖職者はお金と違った部分で権威を与える側であり本来教化による治世の歴史からも民から慕われる立場である。そうは言っても聖職者の上層部の多くはお金などの見返りに商人に不相応な権威を与える事も多く、その腐敗を民から嫌われる事がある。


 商人は大きく分けると、古くから毛織物商人、雑貨商、金融業を言う。

 高利貸し、両替商、銀行家が『金融業』で、金融業には『権威』が必要になる。その為、聖界諸侯から権威付けを行い権威を持つと貴族や王族にまで融資が可能となり実際にお金の貸し借りが行われる。彼らの為替、手形、保険、貸付業務が商業を大きくしたと言っても過言ではない。


 悪どい貸付や取り立てなど犯罪まがいの金融業もある為、聖職者の腐敗とセットで嫌われるのである。

 商人達は社会貢献的に市民から人気があり支持を得ているが、聖職者達は上層部のその手の腐敗が進んでおり市民からの支持はあまりなくお祈りの集まりも徐々に減って行く。教化による統治の危機である。


 そこには嫉妬に近い感情や聖職者としての本来の矜持もあるが、問題は基本的に『商人と聖職者』の仲が悪いという事だ。

 しかし教化によって発展してきた歴史から教会は都市の要となるものとして外せない為、商人の街を作るとなると色々な問題が発生すると予想される。


【本文】

 先方はレオン司教様と元リバーサイズの小教区の司祭アヒムさん、こちらはマンスフェルト男爵、貴族の服を着たマルテ、エバーハルトお兄さま、文官のフレデリーカ、私、それにイエルフェスタのエミリア様とアウグスト様が出席している司教様達との話し合いだけど、、、。


「ひっく、素人貴族がよりどりだな。で、俺はどのお貴族様とお話させて貰えばいいんだ? 成り上がりの男爵様か? 領主のお子様か?」


 !!

 さ、流石にいきなりここまで酷い事を面と向かって言われるとは、、、。

 熱血漢で良い人だという報告だったのに最悪の司教様だ。かなりお酒臭い。

 これはまともに話す気がないらしい。こんな適当な司教様とお話する事は何もない。なら勝手にやってくれればいい。寄付も協力もするつもりはない。


「わたくしはルントシュテットの領主ヴァルター・フォン・ルントシュテットの娘ソフィアです。貴方のようなお酒に酔ったまま大切な打ち合わせに出席し初対面で無礼な物言いをする司教様とお話する事は何もございません。どうぞご勝手におやりください。エバーハルトお兄さま、帰らせて頂きましょう」

「姫様!」

「ソ、ソフィア!」

 マルテとエバーハルトお兄さまが声をあげる。こちらの要望が断られたら困るのはこっちもだからね。


 司祭のアヒムさんが慌ててとりなす。


「お、お待ちください。ソフィア姫様。こ、これはですね。その、、、司教様にお越しいただいたのをお祝いした昨日の歓迎会で少し飲み過ぎてしまいましたようでして、、、」

「でしたら今直ぐ冷水で顔を洗って目を覚ましてくださいませ。さもなければわたくしは忙しいのでこれで失礼させて頂きます」


「わ、判りました。レオン司教様。さ、さ、こちらへ」

『お願いします』(小声で)

『わ、わかったよ』


 レオン司教とアヒム司祭さんが席を立ち洗面所へ向かった。

 イエルフェスタのエミリア様とアウグスト様はとても心配そうに私を見ていた。



 ジャー。

 ゴクゴク、ふぃー。


「この飲める水の設備もすごいな。しかしアヒム、あんな跳ねっかえりの幼女が俺の話し相手なのかよ」

「レオン司教様。そんな事をルントシュテットで言ったら市民達全員から睨まれますよ。今のルントシュテットの発展はソフィア姫様のおかげなのですから」

「それは噂なだけだろう。あんな貴族学院に入学したばかりの子供に何が出来るっていうんだよ」

「ルントシュテットでは女神様と言われているのですよ」

「バカを言うな。あの場にいたイエルフェスタのエミリア様は教会が認めた聖女様だがルントシュテットのこの女神様とやらは教会が認めている訳ではないだろう。今日は来ていないようだが貴族学院で天才と謳われたマクシミリアンがいたはずだ。俺はそんな権力を使ったような権威まがいの話は断じて認めんぞ」


「と、とにかく、この聖堂の建設も寄付も全部領主様と新しい商人の貴族様からなのですから今後を考えてもここはどうか穏便にお願いします」

「わかったよ。但し俺は納得できない事はきっちりと言うからな」


 ・・・


「お、お待たせしました」


 アヒムがソフィアの顔色を伺うようにポツリと言う。

 ソフィアがコクリと頷いた。


「では、率直に申し上げさせて貰おう。その前に俺はあまり貴族に対する丁寧な言い回しは苦手なんだ」

「きちんとお話が出来るのならそれでも構いません。忌憚のないご発言をどうぞ」


 レオン司教はソフィアの大人顔負けの物言いに驚いたが昨日激怒した問題点を率直に述べた。


「『時』は神が与えたもうたものだ。この『時』を使い金利を稼ぐ商人を悪と見ているのは知っていると思うが、その『時』を知らせるのは神の使いたる教会の者でなければならない。なので新しい機械式時計はご遠慮したい。これまで通りお勤めとして水時計と日時計を使い我々が時を知らせるのが教会の仕事だと思う」


 おー、なんか保守的な考え方だけど言いたい事はなんとなく判ったよ。


「時間は神が与えたものであるという考えのその尊さは理解しています。しかし『時間』は()()()()()()()与えられ、それをどう使うかは個々のお話ですよね。水時計に頼るのも機械式時計に頼るのも同じです。機械式時計の導入は作業が減る事と正確で細かな時間をお知らせする事で教会の活動だけでなく地域の利益にも貢献します。それにより近隣の住民や訪問者が教会の活動にも参加しやすくなります」


「平等だというがそれで神から与えられた時間を金利にする事が正当化されるとでもお思いか?」

「お金を貸してくれる者がなくなれば困る方もいます。『時は金なり』という考えがおかしいとは思えません。頑張ればそれだけ稼げるし時間がなければそれも難しいでしょう」


「稼ぐ方の時か、、、。そうかもしれんがもう一つの問題点であるその金利がとても返せるものではない。俺はそこにいるイエルフェスタの領主の子飼いのイエラルという街で嫌な程女子供が売られる酷い状況を見て来た。司教には関係ないとでも思っているだろうが金貸しに権威を与えるのは我々だ。このルントシュテットではあまり奴隷などの話は隠されているのかまだ聞かないが貴族や大商人の特権だろう」


 そんな人に権威を与えなければいいのにと思うけど、きっと事情があるのだろうね。

 ここは飲み込む。


「金利が返せない!?」

「そちらの次期領主エバーハルト様とマンスフェルト男爵のご子息からも聞いているがここでは少額では2割も金利を取っているのだろう」


 ???

 そんなに高くないと思うけど、、、。


「金利の上限は確かにわたくしが決めました。そんなに高額な金利ではありませんよね。他の領地の1/10以下だと思いますがそれでも高額だと?」

「「えっ!?」」


 どういう事だろう。誤解があるのかもしれないね。

 イエルフェスタのエミリア様とアウグスト様も二人で顔を見合わせて驚いている。


「もしかして月利と年利をお間違えではありませんか? ルントシュテットでは年利15%~20%ですけど、、、」

「年利、、、貴方がお決めになられたのか?」


「はい。わたくしが提案し実施した際に商売にならないと数多くの金融業が廃業致しました。しかしそれらの企業も領主の直営で新興企業を育てる為の投資会社を作って彼らを優先しました。ルントシュテットを発展させているのは彼らの新たな活躍もあるでしょう。そこで融資したお金の回収率も高いですし彼らの保証は殆どバン権力を持つ貴族がやっていますから問題もありません」


「な、そ、それではルントシュテットでは奴隷や娼婦に身を落とすような悪どい金融はないとおっしゃるのか?」

「はい。それはこの領では担保として違反です。奴隷制度もルントシュテットでは廃止しようと考えています」

「廃止・・・」


「はい。それでも先の戦争で孤児になり生活出来ない子達がいます。わたくしの要望はここに併設された孤児院の子供達を司教様に正しく導いて欲しいのです」


「・・・」


「そして商業特区ではありますが、市民達にも利益主義でなく正しく生き、正しく感じる幸せとは何かを司教様に説いて頂きたいのです」


「・・・す、素晴らしい!! 申し訳ない、わたしの方でも少し誤解があったようだ。しかし大人達であればまだしも分別がつかず教義の理解出来ない子供達を導くのはかなり難しい」

「それは領内全てのことですから、またわたくしの方でも考えてみますね。こちらの聖堂建設の予算はもっととったのですが飢えている子達もいると考えるとここまでのものにしました。残りは正しく導く方でお使いください。マンスフェルト男爵に預けておきます。でも金利の話がそのような誤解であるという事でしたら、ついでに今思いついたのですがわたくしの方から一つご提案があります」

「な、なんなりと」


「はい。機械式時計も錘を教会のお勤めとして操作する訳ですから教会が時を教えてくれる事に変わりはありません。それによってより正確に時間が判るばかりではなく鐘も自動に鳴らしますから教会の方々はより市民の為に活動に力を入れる事が出来るでしょう」

「た、確かにそうかもしれません」

「しかし、教会は現在上層部の腐敗から市民達からも支持が少なく礼拝の時間も忌避されている事も多いと思います」

「情けないことだがその通りだ。しかしわたしは断じてそんな事はないぞ」

「レオン司教様も司祭のアヒムさんも腐敗とは縁遠い事がここまでのお話でも判ります」


 レオン司教は驚いた顔をして私を見た。アヒムさんは嬉しそうな顔をしている。


「礼拝の日の時間を知らせる鐘の音を切り替えるようにして、もっとこう礼拝が判る優しいメロディにしてお知らせしてみてはいかがでしょうか?」

「そんな事が出来るのか?」

「そうですね。わたしの鍛冶職人に頑張って貰えば、こう讃美歌のような優しい音色にする事が出来ると思います」

「成程、それは面白い試みだと思う。でもどんな曲なんだ」

「そうですね。例えばターラララ、ララララ、タラララーラーララ。のような感じですかね」

「ソフィア様は曲もお作りになるのか?」


「ソフィアは今年の貴族学院の学年主席でお茶会でシピオーネの演奏をした技量の持ち主ですよ」

「そうなのですね。わー凄いですね。流石女神様です」


 アヒムさんが素で感激している。女神様はやめて。


「では、早速そのように改良しますね。小教区の方も時計台を随時導入していきましょう。レオン司教様がこの街の市民達を正しく導いて頂けるようでしたらこれまで以上の寄付も協力もお約束しましょう」

「わ、判りました。よろしくお願いします。ソフィア様」


 なんか勘違いで騒いでただけで結構簡単にお話が終わったよ。良かった。

 これならルントシュテットに早めに戻ってエミリーの実家に遊びに行けるね。


 ・・・。


「アヒム。まさかあんな貴族がいるんだな。しかも本当に低金利も機械式時計もあのソフィア様が作ったようだ」

「ですから今のルントシュテットの発展は全てソフィア様のおかげですと、、、」

「左遷先としてここに飛ばされて来たがこれは大当たりなのかもしれん。教会に認められていない『女神様』か、、、。いやあの方は教会に認めて貰う事など望んではいないのかもしれないな。俺はソフィア様について行くぞ」

「レオン司教様、、、」


 この後、しばらくしてお祈りの時間を伝える鐘の音が優しく荘厳(そうごん)なメロディとなりお祈りの参加者が増した。レオン司教はソフィアを称え、自ら出資しソフィアを女神に見立てた色ガラスを使ったステンドグラスに聖堂の高窓を変え、差し込む光が神々しさを増した。


◇◇◇◇◇


 この後、マンスフェルト男爵とエバーハルトお兄さまに日本式接客サービスの教育と方針について詳しくお話して丁寧な対応を心がけて貰うようにお願いした。


『時は金なり』w。


 でも内容は利益主義ではなく、日本式の顧客からの信頼をより強くして貰う為に何をどうすれば良いのか? またそれらを悪い貴族達に乗っ取られないように今法整備をお父さまと進めているのでこう注意して欲しいという点を判りやすく説明した。


 バッタもんなど色々と問題が発生するだろうけど最終的に勝つのはこっちだと信じてやりたい。


 先日、美麗に言われた言葉は衝撃的だったよ。

『廉価品を利用して心まで廉価品になってはいけないわよ』

 美麗は超高級なパスケースを私に見せながら言ったけど、100円で買ったものはあまり大切にされず少し壊れたら治して使うような事もなく、直ぐに捨てて新しい物を買う流れになるという。一方、丁寧に作られた高価なものは大切に長く使われる。

 消費社会の悪い見本にならないように、技術、販売者共に誠意を尽くし良い商品を適切な価格で提供しアフターサービスも万全とする事を目指して行きたい。

 社会の為働く事で支え合う人となり、初めて社会の一員となるからね。

 感謝の気持ちを忘れずに行こう!


 廉価品などまだ説明しているみんなにはよく判らないかもしれないけど、本物の真似をした安い偽物の商品だと考えて貰えばいいと思う。(ここでは制度的におそらく偽物の販売も犯罪にあたるけど)

 マンスフェルト男爵とエバーハルトお兄さま、文官のフレデリーカさんは私に細かな点などを何度も確認して完全に理解して貰ったようだから大丈夫そうだね。


 イエルフェスタのエミリア様とアウグスト様も様々な質問をお兄さま達と一緒に私にしてたけど色々と私が何を言ってるのか理解して貰ったようだ。

 マルテも大喜びだったよ。

 よし、この方向でエバーハルトお兄さまに頑張ってもらおう!



 この後、沢さんから習ったエスプレッソのラテアートを1つのお店に行ってお店のリーダーを集めて練習して貰った。このエスプレッソマシンはポンプとかないから手動ポンプで水を供給するんだけどね。でも蒸気水を出すと勝手に廻るよこれw。

 エスプレッソは私はちょっと苦いから苦手なんだけどラテでなんとか飲めるw。

 アートは基本的なハート模様とリーフ模様なんだけど、真ん中で切る際の左右のバランスが難しい。

 マルテにも教えてるんだけど、あれ? 私もあんまり上手く出来ないよw。曲がっちゃう~、こっちはこぼれそう~。


 ま、まあこんなもんかw。

 みんなは結構器用で直ぐに出来るようになったよ。ひとまず良かったね。(汗汗、、、)



 今日はこれでルントシュテットへ戻り、中途半端な時間になってしまったけど貴族学院の人達と一緒にキャンピングカー3台で護衛を多数連れてエミリーのブロンベルグ牧場へ出発した。



 途中アーデルハイドの街ではマクシミリアン叔父様の側近で文官のヒルデガルトさんや私の護衛のクラーラの地元なのでアーデルハイドの屋敷に泊まって欲しいとクラーラからお願いされたけど折角の旅行でキャンピングカーを使う機会だからと遠慮させて貰ってキャンピングカーで野営する事にした。


 他領の人達は牽引式のキャンピングカーに乗りかなり驚いている。これは美鈴先生が興奮しながら設計したもので設備も結構充実しているからわたしもこうして使えるのを楽しみにしていたからね。

 馬車で移動しての野営とはかなり違うし蒸気エンジンを発電稼働しておくと夜でもライトが使える。

 テーブルなどの準備を他領の人達にも色々と手伝って貰ったよ。


 料理人はカリーナ一人だけどハイデマリー達が手際よく手伝ってくれたおかげでかなり早めに食事の支度が出来た。うーん、いい匂い~。

 イエルフェスタのアウグスト様が興味津々に近づいて来た。


「野営なのにこんなに手の込んだ料理を見るのは初めてです。しかしこれは独特の匂いですね。何という料理なのでしょうか?」

「これはカレーという料理です。今日はビーフカレーですけど美味しいので食べてみて下さい」


 シルバタリアのルーカス様も近づいて来た。

 

「これがビルムの言っていたカレーですか。是非食べてみたいです」

「あれ? ルーカス様。シルバタリアでもカレー屋さんが随分前に出店されていると思いますけど、、、」


 ルーカス様が頭をかく。


「実は市民に人気過ぎてわたし達がまだ行けてないのですよ。美味しそうな話ばかり聞いて是非食べてみたいと思ってました」

「これに使っている香辛料はシルバタリアのものなのですよ。少し独特の香りですけどこのタンドリーチキンもシルバタリアの香辛料を使っています」

「とても美味そうな匂いです。ソフィア様の作るものは全部美味しいですからこれも楽しみです」

「ありがとうございます。ルーカス様」

「確かにルントシュテット料理は全部美味しいものばかりだからね。これもソフィア様が?」

「はい。お気に召して頂けたら嬉しいです」

「もう凄すぎて言葉もないよ」


 準備が出来たので順に用意する。

 基本カツカレーでカレーにビーフとナスの入ったカレーなんだけど、カツはビーフカツ、トンカツ、チキンカツが選べる。ライスプレートにカツを選んで貰いカレーをかける。

 後半には選べなくなっちゃうかもだけど、ゲストや偉い順に準備して問題なく配れたよ。

 

 準備が出来たけどなんかみんな待ってるから何かと思ったら食事のお祈りを私にやって欲しいという事のようだ。えー、、、。

 やった事ないけどいつもお母さまがやってるのを真似して、、、(地母神と豊穣神と動物神と植物神だったっけ? まあいいや:笑)お祈りをして食事を始めた。


 パクパク。

 辛いけど美味いよー。


「なんか驚きの味ですが凄く美味しいです」

「アウグスト様、この美味しいナスはエミリア様とシルバタリアのハイデマリー様と一緒に開発した野菜なのですよ」

「ナスとは?」

「あ、エッグプラントです」

「そうですか。物凄く美味しいです。こんな事が出来るのですね」

「エミリア様のお陰で簡単に出来ますよ」


「凄いです。ソフィア様」

「ありがとうございます。ルーカス様」


 カレーもチキンも大人気だったよ。

 このビーフの肉もエミリーの牧場の肉なんだけど牧場に着いたら沢山ご馳走してくれるっていうからめっちゃ楽しみ♪


 他領の子供達と外でお茶をしながら色々な話をした。

 発電した光にキラキラとお茶が光って見えてとても印象的だった。


 初めてで簡易ベッドは寝やすいか心配だったけど直ぐにぐっすりだったよ。


◇◇◇◇◇


 美麗の秘書の人が手配してくれた新幹線はグリーン車のようだ。私も家族と乗った事はあるけど学校の部活動でここまでやらなくても、、、。


「夢美。時間は誰にでも公平な訳じゃないのよ。お金で時間を買うの。『時は金なり』よ」


 いや、美麗お嬢様の言う事にも一理ありそうだけど、いや、時間は美麗には公平じゃあなかったんだねw。

 時間は公平だけど使い方という事だよね。


 でも、、、。

 小学生の頃、長い距離を歩いたり自転車をこいで時間を掛けて色んな所に遊びに行ったけど、全体に物凄く長い時間を過ごしてた気がする。あれはゆっくり歩いて色んな物を見て虫も鳥も花も色々と感じてたから時間が長く感じてたんじゃないかと思う程そういう事に時間を使ってたな。


 でも勉強も忙しくなって、電車で忙しく通学して、最近は前より時間が速く過ぎてる気がするよ。


 大人になると時間の経過を速く感じるなんていう話もあるから、そう感じたら今度知らない発見のある街をゆっくりと歩いてみる時間を作るのもいいかも。

 でも正直、私もやることが多くて、、、w。


 泊まる予定のホテルも西園寺グループの凄いホテルだ。

 よし、また色々と調べてガイド作っちゃお。


 ・・・


 ようやく出来たけどあっという間に夕飯の時間だったよ。

 時間、、、。org.

 でも送信♪


【ミニミニマンガ】

ソフィアのメディバルキッチン(中世の台所)

挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

以前、なんちゃってお味噌を作りましたが、あれ美味しくてこっちでも大人気です。

そこで、みなさんも知ってるであろう『合わせるとあの味』をランキングでやってみますね。

挿絵(By みてみん)

これとこれを合わせて、、、

ジャン! まず、第一位は定番で、プリン+お醤油で『ウニ』

挿絵(By みてみん)

もぐもぐ。おおーなんかウニかなって考えるとそんな気がしてきます。

第二位はミカン+海苔+お醤油で『イクラ』

これは軍艦巻きで、パクッ。うん、なんかそれっぽい。

挿絵(By みてみん)

第三位はゆで卵の黄身+ハチミツで『甘栗』

もぐもぐ、うん、そんな気がする。

次は鳥のレバーをマヨネーズに一晩つけて焼いて『フォアグラ』

挿絵(By みてみん)

グッ! やばい美味しいよ。他にも沢山ありますがこの辺りが定番ですかね。

挿絵(By みてみん)

ウルリヒお兄さまお味はどうですか? 似てますか?

挿絵(By みてみん)

いや、ソフィアの言う本物が何か判らないから無理。

それよりプリンそのまま食べたい。

挿絵(By みてみん)

あっ、、、


 ではまた♪

 

 いつも読んで頂きありがとうございます。

 料理でイタリアンや和食、中華、フレンチが多く、それらは詳しく説明しているのに他の料理は全然出てこないという事を一部で言われております。確かにその通りですね。

 あははは、検討しますw。

 次回、舞台はエミリーのブロンベルグの牧場と博物館見学に移る予定ですw。


 夏休みが来週始まりますが、書く時間は取れそうなので更新できるかもしれません。

 更にその次の週はお休みです。


 ではまた。

 

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