火魔法使い vs ソフィア
遂にソフィアと火魔法使いが直接対決!
夢美の声が聞こえたと電波系な事を言いだす美鈴先生w。そして書籍の内容からとある大企業から引き抜きの話が美鈴先生に!
風が強いと砂が舞い口や鼻の中に入ってしまう。その為フードだけでなく口元にも布を巻いて呼吸がしやすいように少し開ける。
ラーラによるとここアリスレーン地区の奥まった場所に孤児達がいるエリアがあって、今は殆ど使われていない鍵のかかった倉庫の壁の脇に穴を掘り出入りしているようだ。
私達がこの孤児達がいるエリアに入るのも難しいし、その穴を通って倉庫の中に入るのなんてちょっと無理だよね。
マルテもビアンカも心配しているけど私は焦らずにアリスレーン地区の出店でエイシ(平焼きのパン)と、レンズ豆のスープを買ってゆっくりと朝ごはんにする。
ビアンカも明鏡止水を会得していて何度もザルツやカーマイン達の居場所を確認する。
火魔法使いのサーラはマルテの持っている袋の中にいるラーラに任せておけば大丈夫だと思う。だってずっと監視しているようなものだからね。
「ビアンカ。さっきからずっと怖いお顔をしていますよ」
「でも姫様。これは流石に緊張しますしあまり他の護衛達が遠いのも心配です」
「そんな怖いお顔をしていたら孤児達とお話しする事が出来ませんよ」
「す、すみません。でもどうやって孤児達と話しますか?」
「そうですね。孤児達はここの民達に施しを貰っている事もあるようですので、このエイシを買っていってあげましょう。ラーラ、今その火魔法使いと一緒にいる人を含めて全部で何人ですか?」
「5人だよ」
「では、マルテ。エイシを10個買って来てください」
「沢山ですね。はい。姫様」
「ビアンカはお顔が怖いからちょっと離れていてくださいね」
「うっ、ひ、姫様、、、」
「姫様もダメです」
「は、はい...」
ビアンカは私から色々と拒否られて顔がもう泣きそうだ。
遠くでザルツ達がヤキモキしていた。
「出た」
ラーラによると火魔法使いの孤児達が動き出したようだ。
倉庫の壁の下の穴を拡げ砂まみれで外に出たようで、手分けしてゴミ漁りと物乞いに別れたようだ。
さあ行こうかな。ごちそうさまでした。
マルテがエイシを買って来た。
ビアンカは護衛とかやった事がないからちょっと心配。
ビアンカをかなり下がらせてマルテと物乞いをやっている孤児の所まで歩いて行く。
あまり高額のお金を恵んでしまうと彼らの嫌う貴族だとバレてしまうので小銭を用意した。
「はい」
チャリン!
「わっ! ありがとう」
普段、お金を恵んでくれる人が少ないのか少し驚いているようだ。
この子はまだかなり幼い感じだ。
「このパンも皆さんで食べてください」
「えっ! な、なんだよ。こんなにくれて悪い事でもさせる気か? オ、オイラ達は正義の味方だぞ!」
なんか可愛い正義の味方さんだね。でもこの歳で他人を全く信じてないよ。
「そんな事はしませんよ。お約束します」
「う、うん、わかった。なんかあんたは信じられそうだ」
「この前、正義の火魔法使いがこの辺りで魔法を披露していましたよね。わたしそれを見損なってしまって残念だなぁって思ってたのですよ」
「へへへ、サーラ姉ちゃんは凄げーからな」
「その皆さんでこれ食べてくださいね。その正義の味方の火魔法使いさんとお話する事は出来ませんか?」
「サーラ姉ちゃんならゴミ漁りに行ってるよ。お金とこんなに沢山エイシを貰ったからオイラが案内してあげるよ」
「まあ、ありがとう。火魔法を見せてくれるかしらね」
「うーん、結構準備が必要だからなぁ、、、。あっしまった、今のは内緒な」
「判りました。聞かなかった事にしますよ」
「オイラがサーラ姉ちゃんに頼んであげるよ」
街はずれのゴミ集積場まで歩いて行く。
ビアンカは遅れながらも他の護衛達を気にしながらついて来る。
ゴミ捨て場にあるものは、例えあったとしてもおおよそまともではない食べ物だ。それを一生懸命拾って食べてるんだね。
前は結構いたんだと父が言っていた浮浪者も今の日本では減り、あまりそういう人達は見かけないけど、ここではこれがこの子達にとっては当たり前なんだと思うとちょっと胸が締め付けられる思いがする。
「ザック兄ちゃん、サーラ姉ちゃんは?」
「うん? サーラならこの裏にいるぞ。パイル、その人達は?」
「一杯エイシを貰ったんだよ。この前のサーラ姉ちゃんの火魔法が見れなかったから見たいんだってさ」
「火魔法を? 兵士や貴族じゃないだろうな! 子供か、、、」
ビアンカやエッダ、リオニー、モーリッツがかなり近づいて来る。ダメ、近過ぎるよ。
「お、お前! 兵士を連れて来たな!」
「えっ!」
「パイル。騙されるな。こいつ等ぐるだ! くそっ!」
ザックが近くの棒を手に取りソフィアに襲い掛かる。
ダッ!
ビアンカがザックに飛び掛かった。腕を取り地面に転がせた。
ズシャ!
「く、くそっ、サーラ! 逃げろっ!」
「待ってください。わたくし達はあなた達に危害を加えたりしません!」
ゴミの山の向こうからサーラと呼ばれた少女が顔を出す。
取り押さえられているザックを見て『ハッ!』と状況を理解したようだ。
「ザック!!」
フードに手を入れる。
あれは火魔法!?
『『~プテス ターテム コリポリ~』』
グッ! ダーッ!
ソフィアがサーラに向かってダッシュした。
「ひ、姫、、、じゃない。くっ、くそっ!」
ビアンカが慌てて駆けだす。
シュバッ!
『~イーニス ピーラ!~』
ブワッ!
サーラの手の上で見事な火の玉が現れた。
サーラが目の前のソフィアに火の玉を投げようと振りかぶる。
「貴様ー!」
身体強化したビアンカがサーラに飛び掛かろうとするが、、、。
「ビアンカ! ダメです!」
「ぐっ!」
ビアンカが止まる。
サーラはそのまま火の玉を近距離のソフィアに向かって投げようとした。
ソフィアはさらに一歩サーラに近づく。
「ハッ!」
タン!
ソフィアは落ち着いて右手を伸ばし掌底で火の玉を持つ右手の手首を打つ。地面に火の玉が落ちた。
ビシャ。
ソフィアがそのまま手首を掴む。
パシッ。
伸ばした右手の肘をサーラの顎の下に入れグイっと押し付けながら右足で足を払って地面に転ばせた。
グイッ、パン、ズダッ!
サーラは腰をしたたかに打ちつけたが頭は地面で強打しないように後頭部を右足を浮かせてソフィアが支えた。
サーラの手から落ちた火の玉が地面でまだ燃えている。
爪が焦げたような臭いがした。
「火傷をする前に早く手を握りしめてその手袋の火を消してください」
「わ、判ってるよ」
ジュッ。
「先程も申しました通り、わたくし達はあなた達に危害を加えたりしません」
「もうあたし達は捕まってるじゃないか」
「逃げたり暴れたりしなければ何もしません。わたくしは貴方とお話がしたいだけですよ」
「ちっ、こんなんじゃどうしようもないな。あんたその言葉使い、お貴族様か?」
「はい。でもピシュナイゼルの貴族ではなくルントシュテットの貴族です」
「ル、ルントシュテットの貴族、、、」
「リオニー、モーリッツ。その子達に危害を加えてはなりませんよ」
「「はっ」」
「では、少しお話をお聞きしたいのでご一緒にお願いします。わたくしが責任を持ってあなた方を保護致します」
「ああ、判ったよ」
「ねえ、これ食べていい?」
「パイル!」
「はい、いいですよ」
物乞いをしていたもう二人も連れ、総勢5名を保護した。
話はクルツバッハ伯爵の館に行ってからだね。
「流石、ソフィア姫様じゃな」
「頼むから無茶はしないでくれよ。本当に心臓に悪い」
「マクシミリアン」
「なんだラーラ」
「もっと心臓に悪いのが近づいてくるよ」
「えっ!?」
「あっちだよ」
キラッ。
日差しが強く暑い中、甲冑を身にまとった騎士が10名程歩いてくる。
流石に砂漠では馬は使えないようだけど、、、。
「あれはどうやら国王様の指示で来た中央の騎士だな。噂を聞きつけて来たのだろう」
「わたし達が先にこの子達を保護しているのですからお話合いでどうにかなりませんか?」
「それは無理ですぞ姫様。奴らはお構いなしに我らを倒してでも目的の為なら何でもしますぞ」
「お、おい、オイラ達をこのまま逃がしてくれ。あんなのに捕まったらすぐに殺されちまうよ」
「わたくしが保護するとお約束したのですからわたくしがどうにかします」
「あんな甲冑を着た騎士、一体どうすんだよ」
「ソフィア様。クルツバッハ伯爵の館まで行けば館の中までは手は出せない」
「判りました叔父様。ではクルツバッハ伯爵の館まで急ぎましょう。カーマイン! ビアンカ! あの騎士達の前に炸裂弾を撃ち込んでください。30m程前で出来るだけ怪我をさせないようにお願いします。順に数回撃ち込んでひるんでいる隙に戦わずに撤退します」
「畏まりました。しんがりならわたくしにお任せください」
「あなた方も早めに引くのですよ」
「判っています姫様。ビアンカ。直ぐに用意しろ!」
「はっ!」
「リオニー、モーリッツ。この子達を率いてください。ザルツ、伯爵の館までの退路を任せます」
「「はっ」」
「では、カーマイン。始めてください!」
「はっ」
シューン。
ズガーン!
騎士達の前で恐ろしい音と共に砂が大きく舞い上がり騎士達全員が止まった。
『て、敵襲か!? 一旦隊列のまま下がれっ!』
何が起きているのか判らないようだけど彼らを止める効果はあったみたいだね。
「そのまま続けてタイミングを見て撤退してください。ではわたくし達は先に行きます」
「「はっ!」」
私達はザルツを先頭にクルツバッハ伯爵の館まで急いだ。
後ろではまだ大きな爆発音が続いていた。
ズガーン! ズガーン!
・・・。
マクシミリアン叔父様やモーリッツ、リオニーは炸裂弾を初めて見たようで凄く青い顔をしていた。
「あ、あんなに恐ろしいものだったのか」
「はい。わたくしの説明が拙いのでよく伝わってないのですよね」
「バーミリオン部隊はあれが全員出来るのか?」
「はい。炸裂弾と手榴弾ならもう全員出来ます」
「そ、そうか」
孤児達も恐ろしさで目がきょときょとしていた。
クルツバッハ伯爵の館で話を聞く。
まとめ役の男の子の名はザック。火魔法使いの名はサーラで他の子達も色々と協力してお金を稼いでいたようだ。以前はサーラの母親がやっていたが咳が酷くなり2年前にそのまま亡くなったそうだ。
サーラが火魔法を母親から引き継いだと言っている。
兵士達には治安維持としていつも追いかけられるけど、貴族達は武力として火魔法が欲しいようでサーラを攫いたくていつも追いかけていたらしい。
ザックが嫌そうな顔をしてそう発言する。
「あんたらも火魔法が欲しいんだろ。でもあんなすごい魔法が使えるならサーラの火魔法なんかいらないじゃないか!」
いや、炸裂弾は魔法じゃないんだけど、、、。
「いえ、違いますよ。火魔法は別に欲しくはありません。ここはクルツバッハ伯爵の地元ですから伯爵にもご協力いただいてあなた方の情報を教えて頂いてから貴方のような孤児達にもきちんと職について働いて欲しいのですよ」
「火魔法が欲しくないだって!?」
「ええ、サーラさんのその頭の蒔き布を見てわたくしには判りました」
「な、何が判ったんだよ」
「では、これからわたくしが言う事が正しいかどうかサーラさんが判断してください。
その頭の布の中に火がつく火の玉の元が入っています。中は恐らく固いもので区切られて液体が垂れないようにしていますね。
その頭の蒔き布の脇に張り付けてあるのは赤燐で、燐を空気に触れないように熱して加工したものです。そこを使って硫黄で作った火を起こす元を擦り付けて火着けの道具として使い、火の玉に火を着けます。そしてそれを黒い皮の手袋で火傷しないうちに投げつける。
恐らく火の玉は髪の毛をしっかりとまとめた毛玉ではありませんか?
わたくしが知りたいのはその毛玉に染み込ませていたベトベトの黒い液体。
つまり原油がどこにあるのか教えて欲しいのですよ」
「な、なんであんたはそんな事が判るんだ!
これはかあちゃんから教わったけど、元はとっても偉いニコラウスっていう錬金術師から教わった誰にも判らないようなとても難しい事だってかあちゃんが言ってたのに、、、」
「成程、錬金術師が考えたのですね。その方はかなり凄いですよ。この技術は手法として初期のマッチの作り方な訳ですから錬金術師として優れた方だったのでしょう」
「えへへへ。な、だろう? かあちゃんの話しぶりからはさ、多分あたしの父ちゃんだと思うんだよ。あたしは会った事はないんだけどね」
この娘、お父さんに会った事がないんだ、、、。でもそんな人でも褒められると自分の事のように嬉しいんだね。
「そしてその硫黄で火を着ける時にツンとする臭いがしますよね。あれは硫黄が燃焼した時に発生する亜硫酸ガスで咳が止まらない喘息という病の発作を誘発するのですよ」
「やっぱりそうか。母ちゃんが火を着けるたびにそうだった。あたしも時々咳が止まらなくなるんだよ」
「わたくしの道具なら脱硫したものですから亜硫酸ガスは大丈夫ですよ。そしてその黒い手袋は火傷を防ぐのと黒い液体が目立たないようにしていたのですよね」
「全部あんたの言う通りだ。はぁ。こりゃあたし達も商売あがったりだな」
「いえ、その黒い液体、つまり原油があれば、商売あがったりどころかあなた方も商売繁盛でこのピシュナイゼルも救えるかもしれないのです」
「あたし達もピシュナイゼルも救える!?」
「はい」
「ソフィア様。それは一体どういう事なのか、ルートにもわたしにも判るように教えてくれ」
「あっ、そうですねすみません。伯爵様、叔父様。これは大発見なのです」
「大発見!?」
「この火魔法使いが使っていた黒い液体は原油と言って、簡単にいうと火が着くエネルギーの元なのです。これらは蒸留などで正しく精製する事によって石油などの様々な使い勝手の良いエネルギーや素材になります。これは遥か昔にこの地に生えていた木々が地面の中で長い年月をかけて原油になったもので、地表にまで出ているのでしたら恐らくそれなりの量が地下に埋蔵されているはずです」
「エネルギー!? 今のルントシュテットで使っている蒸気機関よりも凄いものなのか?」
「はい。石炭粉末やコークスなど比べ物にならない程力強いエネルギーで二次的な蒸気ではなく直接の内燃機関によって今よりも効率の高いものが開発出来ます」
「ソフィア様の言う事は全ては理解出来ないが、仮にわたしの領地にその原油というものがあるとしてそれはどれくらいの価値があるものなのか?」
「埋蔵量によりますが、恐らく気が遠くなる程の期間、今のルントシュテットの財政をはるかに上回ると思います」
「ま、真か!! しかしそれを地下から取り出せるものなのか?」
「恐らくルントシュテットの技術があれば大丈夫だと思います。その場所を彼らに教えて貰いたいのです。そのお礼に彼らも厚遇しますし勿論わたくしも全面協力させて頂きますよ。原油の採掘、石油プラント、その輸送には遠大な計画と10年単位の月日が必要です。しかしわたくし達ルントシュテットと国がそれまでピシュナイゼルを厚遇して支える事をここでお約束します」
「おおっ、神よ。。。ソフィア様。是非我々に協力を頼む。全て貴方様にお任せしよう。今のピシュナイゼルの腐敗した貴族達は必ずわたしがどうにかする。どうかお願いします」
「はい伯爵様。サーラ、ザック。貴方達の将来もわたくしが保証します。協力して頂けますか?」
「オイラには良く判らないけどこれから腹いっぱい食えるなら協力するよ」
「あんたは普通の貴族とは違うね。頭もいいし信用するよ」
「ありがとうみんな」
「姫様。なんかやりましたね」
「マルテの協力があったからですよ」
『デアー、、、』
クルツバッハ伯爵の隣でクラウディア様が指を組み合わせ呟いた。
??
「ねぇ、その前になんか食べたい」
「パ、パイル!」
「判りました。パイル。直ぐに何か美味しいものを作りましょうね」
「やったー!」
こうしてソフィアは火魔法使いに協力して貰う事になった。
◇◇◇◇◇
「夢美ちゃん。あのね、、、」
???
美鈴先生どうしたんだろ。
「こんな事を言っても信じて貰えないかもしれないんだけど、この前TVに出た時にわたし舞い上がっちゃって頭の中が真っ白になっちゃったんだよ。その時に夢美ちゃんの声が頭の中で聞こえて『取って食べられちゃう訳じゃないから深呼吸』って言われて落ち着けたんだよ。なんか凄く電波系みたいな話だよね」
あっ・・・。
なんか色々とあって忘れてたよ。
不味いね。どうやって誤魔化せば、、、。
「そ、そんな時にわたしの事を思い浮かべて貰えるなんて、美鈴先生の中でそんなにわたしの事が大きくなっていたんですね。わたしも美鈴先生の事が大好きですから嬉しいです」
「夢美ちゃん、、、」
ありゃ、美鈴先生が感激で涙ぐんでるよ。ちょっと言い過ぎちゃったかな。でも美鈴先生の事は本当に大好きだし美鈴先生のお陰で本当に助かってる。
色んな事を討論しても親友みたいに話せるし本当に面白いからここまで勉強が好きになれたんだと思う。日本一の私の家庭教師だよ。事実私はこの前も全国一位だったしこれは嘘じゃないよw。
「実は2つの企業から研究所へってお誘いがあったのよ」
「凄いですね。本の影響ですか? お給料もきっといいんですよね」
「そうなんだけどね。でもわたし今日はっきりとわかったよ。色んな事を私が考えられるのも夢美ちゃんと討論するからだなって。だから私は研究所に入らないで夢美ちゃんとこれからもやってもいいかな?」
「勿論ですよ。わーい。それってどこの企業ですか?」
「西園寺グループと片神無グループだよ。今で言う日本の二大財閥だね」
さ、西園寺グループ!?
美麗のとこの会社だけど、、、グループ企業だろうから多分そう関係はないとは思うけど。
でも美鈴先生は私なんかの家庭教師を続けるのでこんなにめっちゃ良さそうなオファーを断ってもいいのだろうか? 私、美鈴先生の人生を壊しちゃってないよね。なんかちょっと心配になってきたよ。
この後『今度は石炭じゃなくて石油の採掘や石油プラント、各種加工とガソリンエンジンについて勉強したい』って言ったら美鈴先生は顔を赤くして興奮しながら
『じゃあ、今のを今日全部片づけちゃおう』
って、美鈴先生張り切っててめっちゃやらされたよw。
あうぅ。
いや、そんなに頑張らなくても、、、。
次回:クルツバッハ伯爵の館で中央の騎士団に囲まれるソフィア。同じ国の騎士達を傷つけたくないソフィアは対処に戸惑う。それに対処するのは、、、。特別な女だった。
引き抜きの話で美麗に拉致同然で連れて行かれ問われる美鈴先生と夢美。美鈴先生の答えは、、、。




