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ドゥープレックス ビータ ~異世界と日本の二重生活~  作者: ルーニック
第四章 夢のファッション
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ドライブジャケット

『むかし、むかし、ある所にクラウス伯爵がいました。クラウス伯爵は領地の為に一生懸命働きましたが領民はなかなか豊かになりません。年末のクリストファーの日。クラウス伯爵は領地の子供達に沢山のおもちゃを用意してトナカイにソリを引かせて一晩かけて配りました。

 それからクラウス伯爵は聖人と称えられ『セイントクラウス』と呼ばれたそうです。

 人々はそれに習いクリストファーの日にプレゼントを贈りました』


 クリストファーの日とはこのグレースフェール建国の日で本当にイベントの少ないここでほぼ唯一と言っていいイベントの日だ。でも静かに過ごすんだけどね。


「というお話でいかがですか? 叔父様」

「却下だ。これに習って領内の子供達にどれだけ貴族がおもちゃを買わなければならないんだ」

「あっ、それはそうでしたね。では、、、」


『セイントクラウスに習い、両親は夜の間に子供の枕元にプレゼントをおき、恋人たちはお互いにプレゼントし合ったそうです』


「うん、それならいいだろう」

「では、このチラシと絵本を用意して、クリスマスセールをしましょう」

「クリスマス? クリストファーの日ではないのか?」

「あ、そうでした。でも省略してクリスマスとサンタクロースでいいのですよ」

「そ、そうか。まあ作り話だからな」

「でもそう考えてプレゼントし合うのも楽しいですよ。叔父様にはお相手はいらっしゃらないのですか?」


 後ろに控えてる文官のヒルデガルトさんがビクッとする。


 ははーん。むふふ、もしかしてこれはそういう事かな?


「今は仕事が忙しくて無理だな」

「では、一緒に仕事をしている皆さまにでもプレゼントしてみてはいかがですか?」


 ぷしゅー。ヒルデガルトさんが顔を真っ赤にした。


「そうだな。日頃からソフィア様の仕事で目が回りそうだからな」

「えーわたしですかぁ」

「いや、すまんすまん。で、こっちは?」


「こっちは女性の方が殿方に思いを打ち明ける時にチョコレートをプレゼントするという日です」

「女性から殿方へ?」

「そうですよ。普段はそんな事出来ませんから一年でこの日だけ、女性から殿方への告白がセイントバレンタインによって許されるという日なのです。高級なチョコが売れますよ」

「で、この一ヶ月後のホワイトデーとは?」

「殿方からチョコレートのお返しにお菓子を送る日です。これも凄いのが売れます」

「なんかルントシュテットの商品の日ばかりのような気がするが、、、」

「その為の記念日の設定なのですからいいのですよ」

「わかった。ではこっちも物語を付けてチラシと絵本を作ろう」

「はい。お願いしますね。ではヒルデガルトさんも頑張ってください」

「えっ! は、はひっ!」


 頑張れーヒルデガルトさん!


「間が空きすぎるな、他に何か記念日はないのか?」

「他には、母の日と父の日、子供の日が、、、」


 ・・・



 タイヤの溝のパターンなんて違いが判らないから全部お家の車のタイヤから紙にうつして深さとかも測って同じにしちゃったよ。ガソリン車とは重さとかも色々と条件が違うから科学的とは言えないけど専門の企業が出来たら一生懸命テストして統計的に確認して欲しい。

 

 蒸気自動車の2号機が出来た。ギルド長は一緒にキャンピングカーの牽引部分も持ってくると考えていたからちょっと遅れたのですって言ってた。このベアリングとタイヤの出来次第に巡回蒸気自動車の営業がかかっているから本当は早めにでも欲しかったんだけどね。


 ベアリングも私の方法だと不良率が高く、途中に火を当てるなどの工夫をしたそうだ。うん、具体的に頑張って実践で直してくれるの手戻りが減って本当に助かるよ。優秀だね。


 お父さまとマクシミリアン叔父様、ユリアーナ先生、ラスティーネ叔母様は蒸気自動車の2号機にハマったようで相当なスピードで運転している。危ないからもっと遅く走らせて欲しいよ。


 男性用のファッションは作業服しか作っていなかったけどお父さま達の為に口元を覆うマフラーやゴーグル、ジャケットなんかのドライブ用のアイテムを作ってあげようかと思う。


 ベアリングやタイヤは画期的な進歩だったよ。馬車とは比べられない程のスムースさで今は馬車にもスプリングだけでなくてベアリングと金属シャフト、ゴムタイヤを着けますよってギルド長が張り切っている。


「ソフィア。これは素晴らしいぞ。パワーも速度も凄い。蒸気自動車の巡回営業は必ず成功させような」

「はい、お父さま。必ずステーションの周りも栄えますからよろしくお願いしますね」

「これを各街の貴族に見せれば誰もが賛成するだろう」

「もうステーションの位置もほぼ決まってますからご心配はいりませんよ。ソフィア様」


 私は笑顔で頷いた。

 マクシミリアン叔父様も相当有能だよね。


 ラスティーネ叔母様やユリアーナ先生はキャンピングカーの牽引部分に興味があるらしい。

 私達貴族が野営する際には馬車で運ぶ天幕が普通だけどこのキャンピングカーには折りたたみ式だけどベッドもついてて6人は寝泊り出来るしテーブルもソファーもついてる。コンパクトなお部屋でいくつものアイデアがあるから興味があるのだと思う。まあ小屋が付いているようなものだけどね。


 お父さまもお母さまも忙しくなければ、アメリアと一緒にこれでちょっと旅行とか行きたいけどまあ護衛とかいろいろ大変だから実現はほぼ不可能だろうなぁ。

 まあ、これでこっちの夢が1つ追加されたと思えばいいよね。



 美鈴先生から借りた本で発明王エジソンの時代のニコラ・テスラの本があるんだけど、これまで私は歴史上の人物に推しはいないって言ってたけどニコラ・テスラは別で大好きだ。

 正直言ってファンだよ。推しの二番目はゲーデルw。


 でも、今手を付けてるのはエジソンの方なんだけどね。


 真空には何段階かあるんだけど中真空なら真空ポンプで実現する事が出来る。

 真空ポンプは回転体にスプリングをつけたスクレーパーで空気の吸気、圧縮、排気を行うもので、スクレーパーの密閉具合は設計にかかっている。でも勿論機械的なスプリングだけだと漏れが発生してあまり真空にならないので最も重要なのは潤滑油の方かな。乾燥しない油の方が適している。


 スムースな動作にも必要だけど最終的にこのオイルが漏れを防いでくれるんだよね。

 よし、絵が出来たよ。美鈴先生、こんなので作れますかね?



 先日、ガラスに色を付ける添加物と方法をギルド長に説明したのだけど、結構難しい濃硫酸と塩酸を混ぜた王水で金を溶かして入れた赤いガラスまで作れて、一緒に説明したビー玉やペーパーウエイト、グラスに色付のものや芸術的に混ざったものなどを売りに出したいそうでギルド長が私へのプレゼントと共にガラス職人を連れて来た。


 私は身内ばかりに仕事を出すようなコンプライアンス上問題になりそうな事はしませんよ。でもお城の行政も身内の貴族が多いからどうしても責任者が身内になってしまうのはこの世界では仕方ないのかもしれないね。


 ガラス職人のヴェルナーさんは貴族だけでなくお食事処にもグラスが売れたりアクセサリーに沢山出荷があったりとかで私に直接お礼がしたかったようだ。いや、別に発明者登録してるからいいんですけど、この可愛いウサちゃんみたいなペーパーウエイトと赤いグラスは頂いておきますw。

 言っておくけど、こ、これはコンプライアンス的に贈賄じゃなくて、標準的な商売上の試供品だからね。大丈夫だよねw。(日本の父は役人だからなんかいつもそんな感じの話をしてて気になっちゃうよw)



 でも、その代わりと言ってはなんだけどw、とギルド長を巻き込んで電球の形のガラスで真空ポンプで真空にした後で溶融でくっつけて欲しいと面倒なお願いをした。喜んで引き受けてくれた。


 ギルド長に『電球』について説明する。


 白熱電球はエジソンが発明した訳じゃないんだけど、エジソンは中国のお土産の扇子の竹をフィラメントに使ってそれまで直ぐに焼き切れていたものを200時間程度に引き延ばす事に成功した人で、その後竹がいいよねって世界中から集めて日本の京都の竹を利用して1200時間までのばすことに成功している人だ。


 どうやら獰猛なパンダには原産地チベットの竹の方が良かったけど科学の発展には日本の竹の方が良かったんだね。


 ニクロム線、つまりニッケルとクロムの合金が簡単に作れれば勿論それが使いたいけど、竹でも仮に性能が悪くて1000時間だとして、もしも毎日4時間使っても250日は使える計算になるからコストさえどうにかすればこれでも充分に使えるよね。

 つまり問題はこっちにあるクイスフェルメンタム=竹がどれくらいの性能かって所なので磁石を使った発電機で電球をつけっぱなしにして連続使用にどれだけ耐えられるのかテストをしたい。

 蒸気自動車に発電機と共につけて少し暗くなっても大丈夫なようにする事が目的なんだけどね。


 とギルド長に話す。パウルさんはロウソクやランプでない灯りに興味津々でヴェルナーさんも大量の発注の予感に笑顔が隠せないようだ。


 形は普通の電球のソケットの部分をぎゅーんって伸ばしたもので、中にフィラメントと電線を最初から入れておく。その状態で真空ポンプで中真空にして適当な位置でガラスを溶かしてくっつけるという職人芸が必要な作業だ。


 真空のガラスから出ている電線は交換を考えればケーブルをそのまま付け替えたりすると感電しちゃうからやっぱりねじ式のソケットが便利なのかと思う。


 先日ギルド長にお願いした電池で電気が着くかどうかは確認出来る。出来たものを水車の発電機(っていってもこれは自転車の発電機レベルなんだけどね)をつけて連続使用の試験を行うという計画だ。


 目いっぱい時間を使って説明したけど真空ポンプがまだ出来ていないから直ぐには出来ないけどギルド長のパウルさんにはある程度は理解してもらったと思う。竹のフィラメントを長持ちさせるための真空にする理由を説明したけどなかなか理解してもらえなかったよ。なんか火を着けてアルコールランプみたいに空気を遮断して消えるイメージで判るかと思ったけど真空の説明が特に難しかった。

 半導体が作れたら直ぐにLEDライトを作るからこれもたいしたことじゃないよね。


 発電機はもう電流計も作ってるし永久磁石も随分手に入ったから機構を理解して貰えば大丈夫だと思う。


 もう一個は美鈴先生と結構苦労して解析した手持ち型の発電ライトだ。

 たまたま兄が持っていたものが日本製じゃなくて某国製のものだったので、ハンドルを握っても直ぐに電気が暗くなっちゃって2秒も持たないんだよ。こんなのを夜使ってたら私の握力が鍛えられちゃうかもだよ。

 結局、美鈴先生とハンドスピナーを参考に検討して回転をスムースにするベアリングの質と回った際に発電体だけでなく慣性で回り続けるキチンとした物を作れば、明るさの減衰はあるけどより長く光り続けると判り、こっちのクラウとフェリックスなら作れるレベルだと思う。


 えーと、問題はですね、、、。バラバラにしたこの兄のライトをどう兄に説明するかだけど面倒だから見た目だけ直しておいた。言い訳は後で考えようw。多分点かなくなってても某国製なので諦めてくれると思うw。



 これだと初期費用はかかるけど電球の原価はそこまで掛からないから電気のケーブルを沢山作っていくつかの場所にはそのまま夜の間点灯させてもいいかもしれないね。


 ちなみに、この後、ヴェルナーさんの所で吹きガラスを吹かせてもらったけど上手く出来なかったよ。

 膨らまないし強く吹いてもダメだったよ。やってみたかったのにダメだね私 org。


 実際に電球を点けると明るさは自転車の発電のライトの3~4個程度だけどかなり上手くいった。

 明るさの単位と基準を整備して作る際の参考にしてもらおう。



 この時点でお父さま達に時間をとってもらったよ。


 お父さま達は蒸気自動車でかなりのスピードを出して運転している。ブランジェルからリバーサイズまで一日で行って戻って来たそうだ。お願いだから安全運転でね。今はまるっきりのオープンカーで前面の風防に該当するガラスがない。寒い日にはこれは大変だよね。日本でも寒い日に自転車なんかで移動するのは大変だし布団の中から出られる気がしないからね。


 ガラス職人のヴェルナーさんに作って貰えばと思っていたけど常識で考えれば普通のガラスでは自動車で使うには危なすぎる。簡単にヒビが入りそうだしそのまま割れたガラスでざっくりと怪我をする事にでもなれば目も当てられない。美鈴先生に確認すると樹脂を挟んだ多重構造になっていてかなり強化されているものだそうで今はまだ透明な樹脂なんて作れないし多重構造を作るのも今の技術では貼り付けるのさえ無理だ。残念だけど風防ガラスはもう少し先になっちゃうね。


 代りと言ってはなんだけど、先日考えていた通り、ゴーグル、マフラー、ドライブジャケットを人数分作ったよ。取り敢えずこれをプレゼントしてご機嫌を取ってから白熱電球の話を進めようw。

 ジャケットは男物の服を日本でカタログで見てカッコよさそうなのを選んで革で作ったけどラスティーネ叔母様にも凄く似合っているよ。正解だったね。

 お父さま、マクシミリアン叔父様、ユリアーナ先生、ラスティーネ叔母様、みんなホクホクの笑顔になった。ラスティーネ様はこの後ドライバースタイルが気に入ってこの服装に合うように髪をショートヘアにしちゃったんたよね。叔父様ごめんなさい、私のせいです。


 よし、白熱電球の話を進めよう。


 先に電池も作っていたのでそのままでも点灯は可能だし、ちょっと大きいけど手動のものも持ってきたよ。私はまず電池を使って点灯して見せた。


「ひ、光!!」

「あ、あの治癒魔法の時のような神の光か、、、」

「なっ、ソフィア様。こ、これは、、、」

「これはロウソク、ランプの次の世代の灯りです」

「ソフィア様はまるで光の女神様だな」


 いや、大叔父様黙って。ファンタジー的なのは私にも全然判らないんだよ。


「大叔父様。わたくしはそんなくだらない非科学的な事をやっているのではありませんよ。きちんとご覧になって下さいませ」

神々(こうごう)しくて正視出来んよ」

「もう」


 ダメだこりゃ。


「ソフィア様、これは一体どんな原理なのですか?」

「ユリアーナ先生。これはこの電球の中のフィラメントの部分に電流を流すと抵抗で熱を帯びて発光するのですよ」

「電流はこの前説明してくれた電気の流れですね。フィラメントという部分がこの光っている所で、熱を帯びて?」

「はい、燃焼のようなものです」

「では、燃えてしまうのか?」

「融点が高いものなら熱を帯びてもなかなか燃え落ちないのです。しかも中を真空にして燃えづらくしています」

「真空?」

「空気の無い状態ですよ。燃焼には空気、いえ酸素が必要なのでそれを真空ポンプを使って排除しているんですよ」

「わたしには良くは理解できませんが魔法ではなくこれも蒸気機関のような普通の物理現象なんですね」

「はい、その通りです。溶岩が暗闇でも光るのと同じです。さすがユリアーナ先生♪ 後でまた図をお渡ししますね」


 やっぱり先生が一番説明しやすい。


「あ、ありがとう」

「燃えづらくなるといってもおそらく1000時間程点灯しているとこの電球はダメになってしまうので代えを用意しないといけないのですよ」

「しかしこれには蝋も油もいらないのだな」

「はい、お父さま。これは水車で水力を利用していますから要りません。これは手で握ればそれで光が着きます」


 ぐぃーん。シュルシュルシュルシュル~。


 おおっ。


「暗い場所や夜間にランプを持つのではなくこれを持てば自分で握ればしばらくの間は電気が着きますから握る動作を繰り返せばずっと明るいのですよ」

「これは凄いな」

「何かシェードカバーを着ければ戦の際に夜、足元を照らすのにも役に立つと思いますよ。大叔父様」

「素晴らしい」

「はい、夜間の攻城戦には敵を照らすサーチライトは欠かせません。これらを使って今度夜間戦闘の練習も計画しますね」

「計画? ソフィア様は参加しないのか?」

「子供は夜眠るものですよ」

「そ、そうだったな」


「お母さま。電球は夕方暗くなって閉店時間の後もショーウインドウに飾ったドレスをこれで照らせばとてもかっこよく見えますし鏡につけてお母さまを照らせば美しさも何倍にも見えるのですよ」

「直ぐにわたくしの分を用意して頂戴!」

「はい。お母さま。蒸気自動車の灯りが出来たらすぐにお母さまライトをご用意します」

「これは蒸気自動車の為のものか?」

「はい。最悪夜間や薄暗い時間でも走らなければならないような時に動けなくなってしまっては大変ですから」

「その為にあのキャンピングカーというものがあるのかと思った」

「マクシミリアン叔父様。それはちょっと違います。あれは大きいから広い場所まで行けないと邪魔になりますよ」

「そうだが、、、」


「お父さま。一応元のオイルランプは残しますから、もしよろしければお城のホールの部分に水車からの電力を供給して白熱電球をつけてみてもよろしいでしょうか?」

「よし、やってみるか。他にも用途があるならみんなも考えて欲しい。価値がある部分には進んで利用してみる事にしよう」

「わーい」

「ソフィア。ご苦労だったな」

「ありがとうございます。お父さま。それでは失礼します」

「ああ、また夕食の時に」

「はい」


 ・・・。



「ソフィア様の価値観は違いますがここまで領地の発展が進むとは思いませんでした。未来は本当にどうなるのでしょう」

「兄上。わたしもそれが判りません。本当にソフィア様には一体どのような未来が見えているのでしょう?」

「恐らく神にも判らないだろうな」

「それが本当に正しい未来なのかも判らんだろう」

「叔父様。そんなひねくれた見方は良くないわよ。ソフィア様の考える事は全て可愛いし便利なものなのですから別にいいじゃないですか? 貴族の女性が外出して活躍するなんて想像も出来なかったからわたしは凄く賛成ですよ。ねえレオノーレ様」

「わたくしは私達にとってとても楽しい時代をあの娘が作ってくれると信じていますからわたくしの力の限りサポートするだけです。でもあの娘はまだ幼い子供ですから間違いそうな時はヴァルター様もご一緒に止めてくださいませ」

「ああ、判っている。しかし国王にどこまで、どのようにご報告すれば良いのか? 本当に頭が痛い」

「お兄さま。頑張ってくださいませ」


 ううっ。



 次回:ラスティーネに誘われクラトハーンの事を考えに行くソフィア。美麗先生は相変わらず商売事には詳しいですw。

 お楽しみに。


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