表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドゥープレックス ビータ ~異世界と日本の二重生活~  作者: ルーニック
第三章 夢の軍備
27/129

おじいちゃん

 帰路は問題なく進んでいたけど、突然シュトライヒを出発する朝、私が起きた時には既に慌ただしい状況になっていた。


「おはようございます、お母さま。何かあったのですか?」

「ソフィアが心配する事ではありません。お城で問題が発生した為、騎士団のカイゼルとわたくしの護衛一人、マクシミリアンの護衛一人が先に早駆けで戻る事になりました。ウルリヒも貴方の護衛もそのままですから心配ありませんよ」


 何があったんだろう。まあ夜には私達もお城に帰れるからね。


「判りました。それでは朝食へ向かいましょう」

「ええ」


 持ってきた食材をこのままお城まで持って帰っても仕方ないのでシュトライヒ子爵にチョコレートやブランデーケーキなどの日持ちのするもので奥様が欲しいというものを全部提供した。結構荷物が減ったけどシュトライヒからは綺麗な厚い紙と色々な色に染めた綿の布を頂いた。

 

 アメリアのお土産に日本の母から習った改良された本格的なコサージュを作った。外花被まで作る手芸マニアの作り方だ。茎も緑の布を巻いて米の糊でくっつけてほぼ完ぺきだったよ。シュトライヒ子爵の奥様のエーベル様の分とマルテとノーラの分もドレスに合うものを作って渡すと凄く喜んでもらえた。

 これアメリアも喜んでくれるといいなぁ。


 私達はクルトとカリーナが沢山焼いたバンズを持って出発した。

 卵は日本の感覚よりも高価なんだけどシュトライヒ子爵が沢山持たせてくれた。



 来た時に休憩したのと同じ場所でお昼にする。今日のお昼はハンバーガーとポテトフライ、コーンスープだよ。メイドの二人も手伝ってくれるから結構手際はいい。数を沢山作って休憩している商隊にそのまま売ってみたよ。


 チーズバーガーとチキン照り焼きバーガーが次々に出来上がりお母さまやお兄さまの分が出来ると商隊の人達にも飛ぶように売れた。

 マルテとノーラが『ご一緒にポテトもいかがですか?』と私のアドバイス通りに頑張ってくれた。メイド服で販売するのいいね。


 食事のバランス的にジャンクフードばっかりなのは私の舌に合わせるからだけどみんな喜んでるからいいよね。ちょっと沢さんに怒られそうだと思うけどレタスを一枚余計に入れてちょっといい訳っぽくしてみる。


 叔父様と叔父様の側仕えが商隊の人達と何かを話していた。その叔父様は照り焼きバーガーを2つ食べていたしお兄さまもチーズバーガーと照り焼きバーガーを2つずつ食べてたからね。ポテトもLくらい食べてた。よくあんなにお腹に入るものだって感心するよ。


 午後、特に問題なく出発して綺麗な里を抜けてブランジェルの街へ入り、お城へ戻ると、お父さまとアメリアが迎えに来てた。


 ただいま。


 夕食の際に今日はゆっくりと休んで明日以降に色々と話し合いたいと言われ私は『すぐに改造してあげるからね』と寝具に誓ってからぐっすりと眠りについた。


 

 日本では流行り病の為に色々な制限が付いていたけど、今回の修学旅行先も変更されて、人の多い歴史的な観光地ではなくて林間学校にたった一泊に変わった。


 行先は湖の近い山の中で人が少ない場所だ。以前過疎によって廃校になった学校を改造した旅館に泊まる。私達は三百円のおやつをリュックに入れてバスで向かった。


 出がけに母がネットのニュースで見て『あまり近くではないけど猪が出たって言うから夢美も気をつけてね』と言ってた。確かに日本には護衛騎士がいないからね。

 でもフラグじゃなくてそんなに問題なんか発生する訳はないよ。危ない所に足を踏み入れたりしなければいいだけだよね。


 みんなでワイワイ騒ぎながら到着する。校庭の広い田舎の学校だったよ。今日はみんなで食材を持ち寄って夕飯を作る。私の班は親友の高塚知佳ちゃんと二宮舞ちゃん、幼馴染の柏木達也くんと一緒だ。知佳ちゃんとたっくんは一緒に剣道を続けていて舞ちゃんも大会なんかに応援に来てくれる。

 今日はこの4人でカレーを作る計画だ。知佳ちゃんが玉ねぎなんかの野菜、舞ちゃんがお肉、たっくんがお米を持って来て私は油や香辛料を持って来ている。勿論本格的に作るからルーなんか使わないからね。


 玉ねぎを粗めにみじん切りにする。この包丁は子供用のものでプラスチックで出来ている。凄いよね日本の技術。玉ねぎも問題なく切れる。知佳ちゃんが涙を流してるよ。ニンニクとショウガをすりおろす。

 お肉も少し大きめのサイコロ状に切ってフライパンで玉ねぎを炒めて塩を振る。強火で飴色になるまで差し水をしながら炒める。頑張ってたっくん。力仕事は任せたよ。


 えっ? 私は料理しないのかって? 私は料理監督だよw。


 ニンニクとショウガを加えていい色になるまで頑張る。ここにレッドチリ、ターメリック、クミン、コリアンダーそして塩を入れて炒める。うーんもうカレーのいい香りがする。お肉を入れてきっちりと炒め水をちょっと少な目に入れたら特製ビーフカレーの出来上がりだよ。

 ご飯も丁度焚けたみたいだしお皿に出してめっちゃ美味しそう!! テンション上がるよ~!


 先生も興味があるようで私達の料理を見に来た。先生にも一口ご飯とカレーを小さなお皿で出す。


「「いただきます」」


 パクッ。


 うー、辛いけど超うまい。


 みんな喜んで『美味い、美味い』と言ってあっという間に平らげてしまいました。たっくんは玉ねぎが苦手だったはずだけどいつの間に食べられるようになったんだろう。成長してるね。

 他のグループでもカレーにしたところがあったみたいだけどこっちの方が本格的だったと思う。

 先生も『これは凄いな』と褒めてくれた。


 沢さんに教わったやつだけどこれ本当に美味かったよ。みんなで食器を片付けた。


 ごちそうさま。


 私達のクラスは小さなキャンプファイヤーを囲んで手で持つ花火大会をした。

 先生に花火の色について聞くと色々な鉱物が色々な色を出すらしい。燃えた際の色もある意味特性だよね。後で調べてみよう。


 後片付けを終えてお風呂から部屋に戻ると布団が敷いてあった。トランプを始める。舞ちゃんは私の睡眠友達で舞ちゃんも寝るのが大好きなんだよね。舞ちゃんは寝室を持ってて本格的で凄いんだよ。私の今の夢は寝室持ちだからねw。


 夜中までおやつとジュースで騒いで消灯時間になって寝る事になった。みんなで歯を磨いて寝るよ。明日は朝早くから湖までハイキングの予定だから休んでおかないとね。

 ね、舞ちゃん? あれ? もう寝てたよ。



 久しぶりのお城の朝食が終わるとお父さまから、軍備の事故の事を聞いた。

 制作中のダイナマイトの実験の際に騎士団のビアンカが大怪我をして騎士団副団長のヤスミーン様と大叔父様のビッシェルドルフ様も負傷したそうだ。


 えー!!

 わ、わたしのせいじゃんこれ。


 フェイルセーフを約束していたけど、なんで守ってくれなかったの!


 お父さまは

「ここまで威力のあるものだとは思わなかったのだ。見た事のない事態だったようだ。執務室まで音が聞こえ驚いたが、ソフィアのせいではない。頼むからヤスミーンやビッシェルドルフを責めないで貰いたい」


 『見た事のない事態』??


 あれ? そう言えばこっちって爆発って何か爆発するのだろうか?

 ちょっと思いつかないね。お父さまに聞いてみるとよく判らず子供の頃に錬金術師が爆発事故を起こしたと聞いた事があるけどうまく想像出来なかったそうだ。


「一旦、ダイナマイトの開発は辞めます」

「ま、待ってくれソフィア」

「お父さま、一旦ですよ。一旦。火薬を使ったもう少し扱いやすい炸裂弾や手榴弾から作成して段階をへてダイナマイトまで行きましょう」

「助かる」

「それよりも大叔父様達のお見舞いに行きたいのですけど」

「あまり子供の見るものではないが直ぐに案内させよう」


 私はお城の一階に連れて行かれ何人もの白い服を着た魔術師達がいる病室へ通された。

「ハッ!」

 一緒にシルバタリアへ行ったフォルカーさんもいた。私に気が付いたようだ。フォルカーさんが私の回復呪文を唱えても使えなかったんだよね。


 女性の騎士ビアンカが身体の左側殆どに包帯が巻かれかなり酷いようだ。血があちこちに滲んでいる。ヤスミーン様も頭に負傷していて目が覚めていない。ビッシェルドルフ様は左腕の軽傷のようだ。


「フォルカーさん、わたくしも試してもいいですか?」

「はい、是非お願いします」


『~エルクルフルト クルリトン クレステペタル~』


 手のひらが白く光り温かくなる。包帯からはみ出した火傷のような何かのすり傷の跡が消えていき瘡蓋(かさぶた)のようなものが残る。もう少しだ。


 更に少し光ると私の手をかざす位置に傷がもう残っていない事を感じた。


 う、うーん。 はっ!


「め、女神様!」


 ひしっ。

 私はいきなりかざしていた手をビアンカに両手で掴まれた。

 ビアンカが涙を流している。


「痛かったでしょう。わたくしのせいでごめんなさいね」

「ソフィア様のせいではございませんしもう全く痛くもありません」

「休んで早く良くなってくださいね」

「は、はい」


 私はヤスミーン様の頭部を同じように直した。気を失っていたままだったヤスミーン様の目が覚めた。

 良かった~。どうやら大事には至らなかったようだ。


 大叔父様の所へ行く。


「ソフィア様、貴方は本当に女神様なのだろう?」

「ビッシェルドルフ様。おかしな事を言ってないで早く良くなってください」


 私はビッシェルドルフ様の左腕も治した。


「ビアンカ! なんと、もう歩けるのか?」


 あれ? 私の後ろにビアンカさんが立っていた。


「はい、もうすっかり大丈夫です」

「おお、、、」


「では、わたくしは戻ります。軍備についてはお父さまとお話しましたが大叔父様が復帰されてからお話ししましょう」

「ま、待ってくれソフィア!」

「病室ですからお静かにお願いします。大叔父様」


 私は病室を後にした。


 人が死ななかったからいい訳じゃない。一つ間違えば何人も死んだかもしれない。完全に私のせいだ。考えの回らなかった自分自身が腹立たしくてかなり落ち込んだ。


 私は反省しなければならない。知識のない人達に危険なものを与えてしまう事はこういう事が起こりうるんだ。発展途上国で爆発事故なんかの途上国型の事故が多いのもそういう事だよね。


 私はこれ以上ないくらいに落ち込んだ。


 そうこうしている内にお父さまから呼び出された。


「ソフィア、リバーサイズの話は聞いている。ザルツ殿が訪ねて来てソフィアの護衛にして欲しいと嘆願して来たのだ。ソフィアは来年貴族学院へ行く為に間もなく護衛見習いや側仕え見習いが付く事になっている。断るべきだがどうする? 会うか?」


 あちゃー、ザルツさんが来ちゃったんだ。まあ顔も見せないで追い返す訳にはいかないか。ミスリアとも相談して会う事にしよう。


「はい、お会いしてきます」


 部屋へ戻ってからミスリアに聞くとザルツさんはマルテの商会からブランジェルに古い大きな館を買い兵士を数十人引き連れて来たそうだ。姫様のお側でないと古傷の左腕が痛むと居ても立っても居られないようで私の親衛隊を名乗ってお城へやって来たらしい。


 あのおじいちゃんの行動力凄いね。昨夜私達が帰って来たばっかりなのに。

 でもやる気だけはあるね。ここまで聞いていると騎士団は貴族だけど兵士はリバーサイズの人も多く、他の地域より断然能力は高いようだ。


 私はミスリアとヘルムートと共にザルツさんの所へ向かった。

 凄くお城の近くの一等地だったよ。広い校庭のような庭にも兵士の人達が沢山いた。


「おお、ソフィア姫様、いらして頂き光栄でございます。何卒このザルツを護衛に加えて頂けませんでしょうか?」

「わたくしは来年から貴族学院へ行く予定なので新しい見習いが付くのですよ」

「存じております。既に中央のレグリアにも貴族学院の近くの館を手配致しました」


 行動力っ!


「こんなに沢山の人達だと食べて行くのも大変ですよね」

「マクシミリアン様からも人手が足りないと伺っております。順に仕事につけます故、ご心配なさらぬようにお願いします」


 一応考えてはいるんだね。


「ソフィア姫様に断られたとしてもこのザルツはついて行きますぞ。姫様のお側にいないと左腕の古傷が痛むのです」


 古傷が痛むって精神的なものなのかな。出来るか判らないけど私はザルツさんの古傷を見せて貰い回復魔法をかけた。



 ザルツさんは左手でぐうとぱあを繰り返してから腕を廻した。


「なんと! う、動きます。姫様! 動きますぞ! やはりルントシュテットの女神様であったのですね!」


「わたしは女神様ではありませんよ」


 そうだ。人に怪我をさせる女神様なんていないよ。


「うおお」


 あの声に魔法を教わっただけだからね。


「ザルツ様。それではわたくしの親衛隊ではなく特別な部隊を編成して頂いてその部隊を率いて貰いたいのですよ」

「姫様、ザルツに様などお止め下さい。何なりとお申し付けください」


 私は醤油粉の瓶を出して


「ではザルツ。ここに砂をつめたものと同じ重さのものを遠くまで正確に投げられる方を数名選び出してください」

「同じ大きさ程度でございますか?」

「はい」

「判りました」

「それとこの筒と同じ大きさの筒に砂をつめて弓で遠くに正確に射れる方を十数名選んでください」

「重石ですか。矢の先につけるのですね」

「そうです」

「他の方は怪我をしづらい練習用の剣を用意して下さい。ミスリアに聞けば判ります」

「はっ、畏まりました」

「予定をミスリアに連絡してもらいますからそれまでに選抜をお願いします」

「はっ!」


 専門家は必要だし運動神経の高いリバーサイズの人なら適任だと思う。ビッシェルドルフ様に相談しなければならないけど、おじいちゃんの頑張りを厄介な事になったと思わずにこっちで生き残る可能性が高くなったと喜んでおく事にしよう。


 私は大叔父様とお父さま、ヤスミーン様と軍事について詳しく話した。マドグラブルの幾つかの部隊と野戦の小競り合いが発生したのだそうだ。過去の戦闘では私も滞在した城の籠城戦にまでなり、籠城の間にお父さまや中央の兵士が到着して退けたのだそうだ。私は大叔父様に陣形や戦法などを知ってる限り聞き出して日本の歴史上の戦と照らし合わせた。

 少なくとも陣形の種類は日本より少ない。利点や欠点、使われ方を大叔父様に説明して人によって呼び方が違うなどを統一する事を提案した。戦史は残っているけど戦史研究やそのような書籍はないそうだ。


 リバーサイズの兵力の何割かが私に付いてしまうとシルバタリアへ派兵するのをどうするのかお父さまは考えあぐねているようだ。私は新しい兵器の特殊部隊を作り火薬の扱いを学んで貰いたい事を説明した。


 私はザルツさんにお願いしたのと同じ条件で騎士団とお父さまの親衛隊、城の兵士達からも若干名の選抜を大叔父様にお願いした。


 夕食を挟み夜遅くまで掛かったからかなり眠くなったよ。


 


 林間学校で目覚めた朝、ほんの少し何かの危険な気配を感じた。私は身体強化を行い明鏡止水で感じると山のかなり遠くの方に猪が3匹いるようだ。まとまってるから家族かもだね。

 これは近づかなければ危なくないはず。こうやって戦ったりすることを上手く避けていけば動物達とも争う事もないよね。あっちの世界でも出来るだけ争わないように私みたいな子供でも良く考えて行動する必要があると思う。

 正直、私は事故の事が気がかりでかなり落ち込んでいた。


 これぞ日本の朝食というような生タマゴと味付け海苔、焼鮭の朝食を食べた。こんなにシンプルなのに本当に美味しかったよ。こういうのを食べると料理も初心に帰れそうだ。卵が生で食べられるって本当に凄い。


 湖までハイキングって言ってたけど山登りだったよ。


 舞ちゃん頑張って。私は以前の運動が苦手だった頃と違って剣道で少しは動けるようになっていて体力も少しはついて来たようだね。これくらいなら全然大丈夫だ。


 知佳ちゃんと舞ちゃんと足漕ぎボートに乗ってみんなで記念撮影をする。山の中だけど綺麗な景色だよ。山小屋みたいなレストランでお昼にして結構楽しかった。いい思い出になりそうだけど落ち込んだまま上手く笑顔が作れなかったよ。


 二人がトイレに行っている間、ちょっと疲れたからベンチに座る。知らないおじいちゃんが座っていた。チラッと見ると片手がない。


「お嬢ちゃん位の年なら何でも出来そうなのに何でそんなに悲しそうな顔でいるんじゃな?」

 

 いきなり話しかけられたけど不快な感じはしない。でも何かを見透かされているような感じだ。


「ちょっと失敗しちゃって知り合いに怪我をさせてしまったんです」

「なんじゃそんな事か。その知り合いはお嬢ちゃんを恨んでいるのかな?」

「そんなの怖くて聞けませんよ」

「そうじゃろうな。わしの腕を失った時の同僚もずっとそう思っていたそうじゃよ。覚悟がなければわしも関わりなどせんのにそんなわしの気持ちを知らずずっと死ぬ間際まで悩んでおったようじゃ」

「ずっとですか?」

「そうじゃよ。わしはずっとそれに気が付かず、もっと早く立ち直らせたかったと後悔したがもう取り戻せん。嬢ちゃんはまだその失敗をやり直す事がいくらでも出来るじゃろ」

「やり直し、、、。それは出来ると思いますけど、まだ、、、」

「いや直ぐにじゃよ。何もやらずに時間を過ごせば何も解決せず死ぬまでそのままじゃからな」

「そうですね、ありがとうございました」

「じじいの昔話に付き合って貰ってすまなんだな」

「トンデモありません。私直ぐにやり直します」

「そりゃあいい。お嬢ちゃんはその笑顔の方がずっといい顔しとるよ」


 知らないおじいちゃんのアドバイスもあって、ずっと落ち込んでた私はどうやら少しは普通に笑えるようになっていたようだ。


 トイレに行った二人が笑いながら私の方へ歩いて来て私は笑顔で二人を迎えた。


「おっ、夢ちゃんやっと機嫌直ったな、、、」



 次回、精鋭を集めたソフィアの特殊部隊結成?

 お楽しみに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ