閑話 ソフィアの開発雑記1
私は子供の頃、漢字の活字を1000個くらい床にドチャーって落とした事がありますw。
怒られて拾って並べるのが地獄でしたw。
※この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、国、地方、大学、マスコミ、博物館の名称等は全て架空のものです。
【忘れて後回し】
色んなものを開発していくと、意外と身近な生活用品でなかなか開発出来ない物もある。
必要だと思った時に次に作らなきゃとは思うんだけど手が離せなくて忙しい時なんかだとメモをしてないと忘れてついつい後回しになっちゃうんだよね。
その最たる物が爪切りだw。
私はお風呂の後にマルテかノーラがヤスリでやってくれてたんだけど時間が勿体ないから『今日はパス』って繰り返してると知らない間に伸びてる。いやパスしてるから知ってはいるんだけどねw。
お手入れ時間じゃない時に限って気になったりするんだよ、これがw。
お手入れも長い時はハサミで切り揃えてヤスリなんだけどかなり面倒ですよね。
多分自分だと上手く出来ないよ。右手の爪なんて左手で同じハサミは使いづらいからね。
領民達はナイフとかでも切ってて時には歯で爪を噛みきる事もあるそうだ。
ナイフで怪我をする事もあるらしい。
領民だと夜はランプの油代があるからあまり使わなくてかなり暗い。暗い中で刃物だからね。
『夜爪を切ると、親の死に目に会えない』、、、
でも怪我がこの理由だとすると暗いし危険だし感染症で自分の方が死んじゃうからだよね。あれ? ちょっと変だなぁw。自分の死に目に親が会えない? うーん、、、。
でも電気と爪切りは普及させないとですかね。日本式の爪切りなら大丈夫そうですよね。
日本の爪切りは本当に高性能で私は地球で海外へ行ってもカバーがついてる日本で普通のは見たことない。本当は見たことはあるんだけどそれが日本製でめっちゃ高かったと言うオチだったんだよ。
刃物のメーカーでビクトリノック(ちょっと変えてるかも)の凄く小さい爪切りを以前お土産で貰ったけど、良く切れるけど便利ではないよ。でもシンプルな造りだからベースはこんな感じで爪が飛ばない方が便利だし、ヤスリがついていればそれだけで完結できるからね。
色々と調べたけど意外と造るの難しいんだよこれ。円弧の半径や材質、正確さとか日本のは完成度が半端じゃないんだよ。結局、美鈴先生に助け船を求めて量産が可能になるまで結構時間がかかっちゃいましたw。
こう言うのを対処療法と言って、本来は『忙しい時でも簡単にメモを取れるもの』を作らなければ解決はしませんw。
でもそれはまだですw。
【トイレットペーパー】
生活必需品としてトイレットペーパーのロールはとっくに作ったよw。はい、以前聞いたデンプンです。まだ真っ白じゃないけど凄く柔らかいし水に簡単に溶けるし流せるけど破れないよw。これも実際は難しかったよ。でも機器を含めて製造工程もバッチリで日本にもそう負けてないと思うよ。
私はかなり入れ込んで作ってるからこれは任せて。トイレットペーパーのソフィアと呼んでくれてもいいよw。もっと白くするしフローラルと色つきも絶対にやるからね。
(マクシミリアン叔父様にはこう言うのは呆れられてるけど、溶けるとかも凄く重要なんだからね。力の入れどころに関しては少しは目を瞑って欲しいw)
【識字率】
識字率を上げるためには読み書きが必要ですが、今回は筆記用具と製本のお話です。
筆記用具はペンは古くからあり、既にゴムを利用した万年筆は完成していて、何人もの貴族が利用しています。
領民達は勿論、使ってません。これはやっぱり鉛筆だと思うんですよ。
【えんぴつ】
私の母は書道八段で字が綺麗なんですよ。母によればこの書道の段位に関しては色んな団体によって違うそうで一概にどれくらいというのは言えないそうですけど、母は小さな頃から習っていたそうで、ペン字もその影響なのかかなり上手いのです。凄く沢山の書道のバッチを見せて貰いました。文字はやや右上がりの特徴的な文字なのですけど、揃っていてとても綺麗に見えます。
私は書道を習っている訳ではないんだけど、幼稚園の頃は自分で見てもかなり汚い字を書いていましたw。そのせいか、小さな時に母の字に憧れていて母の文字の特徴をずっと真似してました。
やや右上がりの字です。これをずっと続けて勉強も続けていると私の字も母の字に似て来て結構特徴的ではありますけど揃って書けるようになりました。数値も結構特徴的ですが、書く速度も速く書けるしそこまで読みづらいとは思わないので子供の頃に母の綺麗な文字を真似て良かったなと思っています。
幼稚園の頃の文字と比べると笑っちゃいます。習っている訳ではないけど、お手本にする文字を考えて文字を沢山書くだけでこれだけ変わるものなのですね。やっぱり慣れは大切です。
今度、新倉先生か成瀬博士に文字についての講義を予定していますが、あっちではルーン文字や古ラテン語を使っています。ラテン語は英語の元なので基本的にアルファベットのはずなのですけど、アルファベットと同じなら私も見て直ぐに判る訳です。
でも、私達が使っている古ラテン語はなんとなく似たものもあるのですけど、正直判らないレベルで私が見ても全くアルファベットの元だとは判りませんでしたw。
そして私の書く文字は日本の私に影響されているのかやや右肩上がりの文字で、知っている人なら誰が見ても私の書いた文章だと判りますw。
まあ、将来私の文字なんか見る人はそんなにいないでしょうし、印刷に廻せば家族以外にはバレませんよねw。
しかし、これもペン字でのお話です。
私としてはペンで書くのはどうしても夢美の方が沢山字も書いてるから慣れてないんだよね。
手書きの日記や技術情報みたいなのは後で自分で見るかもしれないからインクの方がいいのかもだけど、普段筆算したりメモするには鉛筆の方がいいよね。間違えとかもあるし何より夢美の書いてる慣れがある。
勉強とかだと鉛筆かシャープじゃないと無理でしょ。
そこで地球の歴史を調べてみたんだけど、1560年頃にイギリスでめっちゃ都合のいい良質の黒鉛が見つかったのが最初らしいんだよね。凄くなめらかなやつ。これを持てる形に切っただけで筆記用具になるレベルw。
さすがに神様の加護があっても神様が犬の姿にでもなって出て来てくれて『ここ掘れワンワン』って教えてくれないとそんなのは都合良くは見つからないw。
その黒鉛が無くなった後で、普通の黒鉛の粉末と硫黄を混ぜて固めて使ってたらしい。
もう皆さんにもお判りかと思いますが、粉末にして硫黄を混ぜるなんて凄く錬金術師っぽいよねw。普通に錬金術を知ってたら、逆に錬金術師ならこれは誰でも試す事だから、恐らく歴史や記録に残らない話で、きっと知らないどこかで錬金術師に絶対に作られていると思うよ。もっとずっと前かもしれないよねw。
1760年にカスパー・ファーバーがそれで芯を作り、1795年にニコラス・ジャック・コンテによってようやく硫黄の代わりに粘土を混ぜて焼いて固める今の形になったんだよ。
これが今のやり方の最初のものだね。
この際の混合比で固さが変わるんだけど、固い、柔らかいの基準が良く判らないんだよ。
HとBでFとかもある。Fはしっかりしたって言う良く判らないもので、Hはハード、Bはブラックなのだそうだ。これが何段階もあって例えばH、2H~10HでB、2B~10Bですよ。なんで表現単位が違うの?
うーん。知ってる人はコメントで教えて欲しいですw。
一応、固い石に書くとか普通の筆記用とか柔らかいデッサン用みたいなアバウトな範囲の基準みたいなのはあるけどこれは良く判らない。
作ってる企業にはおそらく企業毎に基準はあるよね。
こう言う時は私が基準を作ればいいんだよねw。
仕方ないからルントシュテットの錬金術師に混合比を色々と試して焼いて貰って、試し書きで同じだけ書いた場合の色の濃さ(同じ枠内に同じ数の線を等間隔で引いた時の色の濃さの見え方)を基準にしました。
これで一応全種類の混合比を求めたよ。
でもやっぱり書きやすいのは普通に2Bなんだけど父や母の頃はHBって言ってるけど本当ですか?
今そんなの売ってないよw。
とりあえず、固い6H位のと2Bがあればいいや。
この粘土と混ぜた物を押し出す製麺器みたいのでにゅーって細く押し出して、溝に真っ直ぐに揃えて焼けば鉛筆の芯が出来る。意外と簡単だね。
これをマーティンに作って貰った木に挟みます。これをくっ付ければ出来上がり。溝はかなりの技術が必要だと思うけど工具を設定すれば同じ物を何本も簡単に直ぐに作れますと言ってたよ。もうそう言う技術は任せるからw。マーティンならそう言う技術は凄いの知ってるからね。
形は鉛筆を持つ指の数は三本だから3の倍数が持ちやすくて、丸、三角、六角の鉛筆があるよ。これは六角にして貰う。丸い方が持ちやすいけど転がらない方が都合がいいよね。
テストで判らない時はサイコロにもなるw。
はい、鉛筆が出来ましたw。
芯は錬金術師には普通の事レベルで、何よりマーティンが使いたいって頑張ってたから私は結構楽でしたよ。ペンで板に書くと直ぐにペン先がダメになっちゃうのだそうだ。
はい、マーティンはこの固い方を使ってみてね。
で、クラウには鉛筆削りをお願いするw。
鉛筆は識字率を上げて勉強するようにしたら専門の会社作って錬金術師達と沢山量産しようね。
本の普及が先かなぁ。
えっ!? 貴族学院で使いたい? 合成ゴムの消しゴムが大量に必要になるじゃんか。
マーティンも錬金術師達も大丈夫かな?
でも本当にこれ全種類の濃さはいるかなぁ?
でもこれは作るのが簡単な割には凄く便利だよ。
製本工のコニーに柔らかい皮の表紙で小さな手帳を作って貰う。
紙は原料も安いからそんなに高くもないよ。
これと鉛筆があればメモなんかバッチリだよ。多分これでこの前の物忘れに対応出来ますw。
【活版印刷】
えっ!活版印刷を普及してしまうと、これまで写本をして食べていた人が職がなくなって困る?
そんな冗談はよしてください。
活版印刷を行って効率が上がれば、写本、製本だけでなく、トンデモなく人手が足りなくなるよ。本の数が想像している数冊ではないんだよ。何人が内容を読んで確認するか、何ページ印刷するのか理解出来てますか?
活版印刷で本を作るなんてトンデモない作業なんだってば。
製本工のコニーにはようやく理解して貰ったようだ。
それに写本が出来るほどの文字や文章の知識があるのなら、組版廻りの職に幾らでも仕事は溢れている。
国中の製本工の遍歴職人や写本をしている貴族をコニーの所に集めても人が足りるかどうか判らないよ。
どれだけ大変なのかを簡単にみんなにも説明するから暇な人は付き合ってくださいw。
まず、活版印刷の文字の金属はそれっぽく見えるかもだけどアルミじゃないんだよ。
もっと低温でも溶ける鉛、錫、アンチモンを使用した三元合金で、この地金をまず活字鋳造機に炉で溶かして鋳型に流し込んで活字を造る。これがまず必要だね。これを作らないと無理だと思う。
今回一番大変だったのもこの活字鋳造機だ。印刷機が機械遺産に指定されなくてもこっちは指定されるくらい凄いものだね。
これの鋳型の先端には「母型」がセットされていて活字の字面をつくるよ。
金属は結構柔らかくて手動の機械で切れるよ。この金属の固さはとても重要だ。
本を作る場合には数が絶対に必要だからこれを手作業で作るのは不可能だからね。組版を何個も作って本にするのだからページ分の組版を作らなければ本は作れない。
一枚のペラの印刷なら手作業でも出来るかもしれないけど、本は無理だと思うよ。
じゃあ、元となる文章が白本に貴族が書いたものがあるとするね。
製本工のコニーなんかは、ここからどんな風にタイトルを書くとか色々とデザインを考えるよね。
それをまず、まず割付用紙にデザインして行く。
これはフォントやサイズなどを考えながら割りつけるよ。絵のスペースもここで考える。
全部のページのこれが出来たら、各ページに必要な文字をページ毎に用意して行く。これを文選というけど必要な文字を選ぶっていう事だね。文字の大きさやフォントなんかもここで計って文字を選んでいくよ。
次に余白と文字を並べて行く事を植字って言うんだけど、これは『しょくじ』ではなく『ちょくじ』だよ。
サイズを計って行間に合わせたインテルと呼ぶスペースを置く。これは調整しながらこの場で切って利用するよ。これは最初の三元合金だね。切る工具は手動だ。それくらいには柔らかいよ。インテルは余白を埋める時にも使う。クワタは一字下げなどの文字間のスペース調整に利用する。半分とか色んな大きさを用意する。
これらをステッキという枠の上で指で固定しながら字を詰め、この枠に合わせて行間を整える。
このステッキは手で斜めに持って隙間が出来ないように並べて行くよ。
行間のインテルを置き活字やクワタを入れながら斜めにずれないようにステッキ上に置いていく。
ここで見る活字は逆向きだけど、これを読んで間違えを見つける事もある。
ある程度のブロックをステッキ上で作ったら、これをまとめてインテルで余白を入れている組ゲラに移す。こうしてブロック毎に作り組み上げて行く。
1ページ分の組版が出来たら、これをタコ糸でぎゅうって廻りを縛る。緩むと大変だからきつく縛る。
組版が出来たら試し刷りだね。これはゲラ刷りといって試しに印刷するやつだ。
これは普通の印刷機でなくて、ゲラ刷りは一枚だけ印刷する用の校正用の印刷機で行う。
注意しててもタコ糸がゆるんでずれたり、活字が潰れたりする事もある。
こうして出来たゲラを確認して誤字、脱字がないか確認する。
これは作者まで確認にいくからこの人員も必要だね。
問題があれば、赤ペンでルールに従って修正方法を記入する。修正は差し替え職人に廻し、ピンセットで丁寧に組版を崩さないように差し替えて行く。
文字数がめっちゃ変わると大変だけど、彼がどうにかするw。
これを繰り返して、全ページ分の組版が出来る。この時点で校了だよ。
タコ糸で結ばれた組版がページ数ある訳だけど、これにどれだけの活字が利用されているかとか数えるのは勘弁して。活字鋳造機がどれだけ重要なものかが良く判るでしょ。
例えば今回のこのお話は一万文字を超えてますけど、普通はこのページ何回分も作るわけでその数は活字鋳造機がないと無理だね。これだけの数をじゃんじゃん作れちゃうんだから設計を苦労しただけの事はあるよ。
今度は、普通に印刷するよ。
ページを考えて組版を並べて頁を印刷していくよ。左右が繋がっている訳じゃないし表裏だから考えないとね。
これは普通は平台印刷機と呼ばれるもので、これの使い方はインクをローラーに供給してまずローラーを回しインクを滑らかになるように練って行く。組版をファニチャーでねじで固定して、ローラーでインクをぐるんって塗った後、紙を別のもっと大きなローラーでぐるんて押し付けて印刷して、上げて回して紙をローラーから自動的に外して印刷が完成。
後は必要なだけ紙を供給して繰り返すよ。
製本工が手作業で頑張っていた製本作業も、かがり機で機械で糸止めをする。自動で糸でページがとめられるよ。これを纏める。
次は背がためを行う。
飾り断ちで真っすぐに切る。よく見る単行本って紙がまとまってるのはカーブしているよね。これは背の方が丸く曲線になっている。
切った後に結束してこれを手でずらして丸く曲線にする。
締め機に挟んで圧迫したままハンマーで叩いて耳を出し寒冷紗を糊で貼る。
寒冷紗は不織布の事だよ。
上下に花布を貼り一晩寝かす。
大きさに合わせた布にボール紙を貼り上下に糊をつけ折り込む。
背の部分は本に合うように机の角などで丸みをつけるよ。
本文と合わせ折り目を工具でつけて、見返しを貼り付け出来上がり。
一応、単行本と文庫本の2種が主体で注文があればカスタムなサイズにも対応します。
文庫本がB6版もしくは四六判で、表紙が布じゃなくただの厚紙の単行本はA6版です。
ここまで何人の文字を読み書きが正確に出来る人が必要なのか数えるのも大変でした。どれだけ文字の判る人を揃えなければならないのか正直大変です。
これを製本する人達は一日に沢山作るんだけど、職がなくなるって言ってた方。
何かご質問はありますか?w
いや、私達が利用している文字は地球で言う所の古ラテン語21文字とルーン文字だけど、マジでこれ程日本語じゃなくて良かったと思った事はないよw。
もし日本語だったら、私はこんなの作らないでずっと手書きでやってたと思うw。いや本当だってば。
これに携わる数々の日本の職人さん達も目がしばしばしちゃって大変だと思うよ。こんな活字の大きさで複雑な漢字とか本気で信じられないよ。
日本の職人さん、流石です。
機械は私の方で販売かレンタルするけどやり方は誰にでも解放するからね。本を沢山作ろうね!
はい、じゃあコニーがまず印刷業兼出版社の社長ね。よろしく♪
本棚二つ分、今まで書いた技術書があるからまずこれをお願いね。欲しい商人や職人、貴族達に配るから300部ずつ。
聞いてる? コニー、おーいw。
【発展という名のサブカルチャー】
一口に発展と言っても色んな事があるよね。本来はお父さま達は軍備だとか産業だとかがお好みなのかと思う。
私は子供だし小っちゃい子が『よし大砲だ!』とかはあり得ないからね。
私は食から頑張った訳です。
これは文化と言ってもサブカルチャーに属する物だよね。
つまり『生きていく』というだけじゃなくて、充実して楽しく生きるっていう部分だけど、食なんかで言えば、死なない程度に味も楽しまないで食べるよりも、美味しく健康に食べた方が楽しいよね。
そこで楽しむという意味のサブカルを簡単に整理すると、既に有るものを含めて、今のところ出来てるのと考えてるのは、
食 調味料、美味しい野菜、果物、肉、料理方法、店舗
ファッション 服、装飾品、ショッピング、デパート
音楽 曲そのもの。オルゴール、蓄音機、録音機?
イリュージョン 観劇、オペラ、劇、手品などのショー
ゲーム 室内ゲーム、屋外スポーツ
パブリックスペース レジャーランド、バー、居酒屋、カフェ、ケーキ屋さん、イベント、お祭り
な、感じかなぁ。
食は引き続き頑張ってるし沢の神様がいればこれからも大丈夫だと思っている。
ファッション・ショッピングの楽しみは時々デザインは提供するけどもうお母さまに任せたw。
音楽の曲はまだ少ししかやってないけど、これからも頑張るしオルゴールはもう作ったよ。貴族達の恋人へのプレゼントに大人気。磁石で動力を使った様々なカラクリが大流行してますw。蓄音機、録音機は未だだけどこれも作れると思う。(優先順位が低いだけだね)
イリュージョン系は、観劇やオペラはめったにないけど元々あるんだよ。劇は領民達が楽しめる初めてのもので、これらも拡張して三矢さんの得意な手品なんかも充実させたいと思っているよ。
ゲームは室内ゲームは作ってるけど、屋外スポーツはやってない。っていうか私が得意じゃないからルールも知らないし進んではやっていない。
パブリックスペースっていう意味では、バー、カフェ、ケーキ屋さんなんかも展開して充実して来たよ。ノーラのお酒好きが功を奏しているからねw。
時間があればレジャーランドを作りたいんだよ。イベントやお祭りも、もっと企画したいよね。
イリュージョンや観劇なんかはやっぱりパブリックスペースだけどあれは優れた人達の演じるのを見るもので、今回パブリックスペースとしたのは参加者本人が直接参加するという意味だからね。
でもこれらのお話ではなくてw、
色々と手掛けていて忙しくはあるんだけど、やっぱりサブカルチャーにはこれとは別次元でのコミュニケーションツールが必要になってくるんじゃないかと思う。
こういう言い方にすると機器としてまとめ方が違うだけなんだけどね。
電力が安定的に供給できるまではいくつかの事は後回しだね。
でも最初からケーブルの埋設もやってるし、いつでも取り掛かれば出来るものはある。
簡単に予定だけでもお話すると、コミュニケーションツールで考えているものは、
カメラ、(円盤式)蓄音機、ラジオ、電話、映画、テレビ、携帯電話だよw。
あははは、すぐには無理だけどね。
今回はカメラを作った時のお話です。
【カメラ】
今は画家が肖像画や静物画を描き、お店の看板も画家のそう言う人が描くよ。
私のお店のポスターなんかも画家に描いて貰ってるんだよ。
めっちゃ上手い。
っていうかもう本物よりもカッコイイw。
この状況でカメラを作るのは、、、っていうのも考えなくはないんだけど、心配しても始まらないよね。カメラでも写真家という職業はある訳で、近しい感覚があるのなら画家の幾人かは写真家になるんじゃないかと思う。
実際はどうだったのか地球の歴史を見てみると、
ピンホールで光が風景を写すのは、古くから知られていたけど、1826年にジョセフ・ニセフォール・ニエプスはこれを記録出来るんじゃないかと思って、木製の箱にレンズ2個と光に反応するようにした板(写真版)に家や屋根を記録したんだよ。
これは結構凄い事で話題にもなって、めっちゃ沢山の人が当時色々とやった発明が存在する。
でも、写真の像が鮮明になって焼き付けが出来るようになったのは、1839年にルイ・ダカールのゲダレオタイプ(銀板写真)が発明されて、欧州やアメリカの画家達は絵筆を置いて写真家になった。
ゲダレオタイプ(銀板写真)は一枚限りのもので、これはポラロイドカメラみたいなものだね。
数年後には英国のウイリアム・フォックス・タルボットが硝酸銀とナトリウム塩の溶液に浸した紙に撮影すると反転したネガが撮影出来て、1888年にジョージ・イーストマンが柔らかいロールフィルムを発明する。ここで過去の写真版と巨大な装置の写真機は時代遅れになったよ。
この最新カメラをアメリカでコダックという企業で発売し大ヒットする事になる。
聞いた話だと、このコダックという名前の意味はなくて言いやすいからなのだというw。
20世紀になって戦争では、戦場カメラマンがカメラを下げて戦場を走り回り、兵士達のポケットには愛する家族達の写真が入っているという状態になる。
1925年にカメラ好きにはこたえられないライカの時代が始まり、1930年代にはコダックがカラーフィルムを販売する。その後1940年代にはその場で写真が出来るポラロイドが出来る。
まあ、今はデジカメで、実際にはスマホだし印刷する事も滅多にないんだけど、絵画の代わりと考えれば形に残す事も重要だと思う。
詳細は省くけど、今はポラロイドカメラの試作品を作って私が遊んでるだけだけどねw。
【のんびり行こう】
あまりスピードの出ないバイクで平地程度しか走れない。登坂はかなり厳しいんだけど普通に乗る分には問題はないと思う。この辺りは平野だからルントシュテットの平地用だね。
まあ『のんびりと行こう』よ。
タイヤで距離を測ると今はリッター280km位なんだけと本当は300km超えて欲しかったんだよね。
あっ、これ30ccです。正確には29.4ccだけど。原付よりずっとエンジンが小さいですよ。
別にそういう記録を狙ってる訳じゃなくて普通に汎用品を作ろうとしてます。
超軽量の三輪なんだけと更にスピードをわざと出ないようにしようと変更してるよ。まあ燃料効率もあるからある程度なんだけと自転車の方が速ければそれでもいいと思ってる。
超軽量の三輪だから実は子供の私でも免許ないけど安全に乗れるんだよw。
ここで、日本人の感覚(珍走団の方々以外の)でもいいんだけど、一体どれくらいのスピードなら乗ってもいいと思うかなんだよね。
例えば日本のおじいちゃんやおばあちゃんの乗ってる電動カートは時速6km/hで、これは人が歩くスピードだよね。これだと普通の若者はカッコいいとか便利だから乗ろうとは思わなくて、あれはあくまでお年寄りの足腰の代わりになるものだよね。
人が全力疾走するとまあ30km/h位は出ると思うけど、あのアサイン・バルトだと最高速度は44km/hにもなるそうだ。100m走の時はゼロからスタートだから平均だともっと遅い。平均すれば普通の人は24km/h位だしバルトさんでも30km/h台だね。
身体強化したらどれくらいなのか結構知りたいけど、ストップウォッチが出来たらだね。
原付が30km/hだから何も無い事を考えれば速くて便利だと思うんだけどな。
だって人間はそんなに長く全力疾走は出来ないからね。わたしなんか多分直ぐにふぇってダメになるよw。
その点バイクだとそのスピードを続けても楽だよね。
そういう意味では恐らく20キロ~25キロ出れば、例えそれ以上出なくても乗る価値はあるだろうし乗ってみたいと思うと考えてるけどダメかな? 全力疾走なら追いつけるだろうけどずっとは無理。
規則では20キロにして頑張れば25キロ位出る設定で行こうかと思ってます。一応、積載90キロでも20キロは出ます。でもこうすると絶対みんな25キロで走るんだろうなぁ。
自転車と人気を二分したくて迷ってるんだけど何か良い御意見があればコメントにお願いしますw。
まあ、そうすると人って『シャフト三輪自転車派』と『軽量三輪バイク派』に別れてあーでもないこーでもないってなるんだろうねw。楽しみ~♪
まあ取り敢えず、試作品を作ってみるよ。
因みにクラウもマルグリットも今は中央にいるよw。会社はもう部下達だけで廻していて、フェリックスは私のせいだけど、もう半分死んでるw。ストップウォッチと懐中時計やってるはずなんだけど、もう最近全然会ってないよ。もう私から逃げられてるのかなぁw。
クラウにはもっと沢山頼んでる。爪切りもクラウにお願いしたんだよ。フェリックスと比べるとクラウの方が自分であまりやらなくて人に頼んで逆に結構苦労してるけど数はこなしてくれるよ。人を使うから上手く出来てるんだろうけど、本当にフェリックスみたいな職人さんは自分で全部やらないと気が済まないんだからしょうがないよね。
前の二人の親方、シュミット親方なんて、私がお城の敷地内のあの森の脇の辺りに、最初にたたら炉を作って鍛冶スペースを作ってお願いしたからだけど、今も住み着いてて、滅多にお家に帰ってないんだよ。
あの辺のいくつかのお家は庭師のお家だったり秘密農園の農業をやって貰っているんだけど、そこに鍛冶師がいるんだからねw。普通じゃないよね。
騎士団の人も刀の手入れをする時によく行ってるんだって言ってたよ。
正直便利なのは判るけど、そこわたしん家だからね。
いや、でもみんな本当に忙しくて申し訳ないとは思ってるよ。
そんな訳で超軽量三輪バイクの本体はルントシュテットの本社の方の部下の方に頼んでるよ。
みんな育ってくれると嬉しいからね。
でも、エンジンはクラウだ。
彼は試作品の時から『一生掛けてやります。これこそ私の望んでた仕事です』と言ってたからね。
もしかするとクラウはこの国で一番重要なエンジニアになるかもしれない。
まあ、スピードも出ないしこれ作るのも『のんびり行こう』でいいか。
スピードを出す物は別に内緒で進めてるからいいんだよんw。
でものんびりと言っても私がなんでここまで忙しいのかは良く判らないw。
いや、判るんだけどさ、寝てる間に小人さんが作ってくれないかなぁって毎日思ってるよw。