閑話 夢美のコラム2 気が付いた事やこれまでの状況と今後の考察 ~自然魔術から産業革命へ~
激動の状況に思わずつんのめりそうになる夢美w。
まあ、ぐっすりと寝て考えるのは後回しですw。
コラムなので読まなくても大丈夫です。
皆さんこんにちは。夢美です。
私はこれまであっちで色々とやって来たけど、恐らく元は地球で例えれば西暦1000年~1500年程度の文明だったけど、今は色々とやって、いくつかの事は19世紀~20世紀初頭位まで進んだものもあると思う。これは地球の産業革命の主要な物を優先順位をつけて頑張ったからだよ。
でもまだ全然行き渡ってないし他にも遅れているものもあるからやる事は満載だよw。
【エール】
ビールの元、エールのお話だけど、魔法の話でエールの語源についてお話したけどこれはもの凄く一般的に沢山あるよ。
勿論、私も飲んだ事があるw。アルコールは殆どなくてぬるくて濁ってて凄くまずかったよ。
(いや、一度しか飲んでないけど、別に違法じゃないし普通の話ですよ)
地球の中世も全く同じですが、
農村なんかでも飲み水を手に入れる事の方が難しいところでは水代わりに子供達も飲んでます。
でも保存環境も良くないので、農村で普通に飲まれているのは悪くなって普通に酸っぱくなってるんですよ。それでも我慢して飲んでいるだよね。
日本のような感覚だと飲める水は手に入りづらくて戸惑うんだよ。
浄水器は随分前に作ったし飲める上水道も出来たけどまだ農村部の全部には行き渡ってはいない。
いや、私は携帯ポット必携ですw。
で、ノーラと話していて大人のアルコールでドラフトビールの話をしたら目の色が変わってずっと私に期待してるみたいなんですよ。
まず彼らの飲める水の確保が先だし、ドラフトビールも冷蔵設備が先だからもうちょっと待っててね♪
本当にまだルントシュテットでもやる事は山程あるね。
えーと、叔父様に頑張って貰わないと。(w他力本願)
【以前の食:味付け/野菜等】
こっちの食は一般市民と貴族ではその味付けもかなり違うよ。
私は胡椒の事を『百姓の調味料』と言ってたけど、葵さんによれば過去の地球でもすぐに広まってビジネスチャンスはそう長くなかったそうで同じように『百姓のソース』と言われていたそうだ。
こっちの食生活は以前人生のゲームを作って貰っていたからおよそ判りますw。
塩も税金がかかって大量に入手出来なかったから、農民達には、胡椒やニンニクが人気があったんだよ。蛋白源は主に豆だったよ。泥臭い川魚(これは鯉っぽいやつ)や冬にしめる家畜もほんの少し食べていたらしい。味は本当に味気ないから、ニンニクだけじゃないくて、玉葱、ショウガやパセリでしのいでいたって言う感じです。
(ゲームでは『川魚を手に入れた』とか『牛を諦めてしめた』なんていう升目がありますw。以前は釣りをする権利は貴族と水車小屋の番人が持ってたけど今は農民でも釣りはOK)
農村ではパンは貴族の指定したパン職人が焼いていて、窯を使う回数でお金を取られるんだけど、勿体ないから一度に沢山のパンを焼くんだよね。貴族の派遣する水車小屋の粉ひきもお金がかかってたので同じ感じです。
つまり、元々硬いパンが一度に沢山作るからもう後で食べる時はカビてるのもあるしカッチカチなんですよ。あれは嚙み切れないと思う。パンで釘が打てますって感じなんだよw。そら豆のスープなんかにつけてなんとか食べてたと言う感じだね。いや貴族の食べてたパンも作り方の問題で結構硬かったけどねw。
一般市民たちは、普段はこのめっちゃ硬いパンと薄味のスープだけで他は殆ど食べないからビタミン不足なんかが本当に酷かったよ。
食料も味付けも今は、私が色々とやって安価に普及してきたよw。水車小屋制度もパン職人制度ももう廃止しましたw。
もしも私が公爵家じゃなくて農村に産まれてたら乳幼児のうちに死んで夢美もその時死んでたと思う。
それくらいこんな食だと大人になるのは厳しい状況だったんだよ。
貴族達の有能な料理人達は、調味料が少ないといってもハーブを多用していて、めっちゃ沢山のハーブを複雑に使ってました。
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム、バジルなんかでそれぞれ色んな種類もあったよ。ホワイトタイムとかそう言う種類。
(ごめん、私はアンネマリーやケイト程舌の感覚は良くなくて、日本人の舌だから正直あまり美味しくないんだけど、香りとか色々高級なんだなっていうの位はわかるよ。塩や肉汁のソースもあるしチーズもある)
お金があっても美味しい調味料が手に入らなければ無理だからね。
今ではシルバタリアなんかでは外国商人から購入している辛い系なんかも色々あるよ。
ハーブの中でも特に貴重とされて最も高価だったのが『黄金のハーブ』と言われたサフランだよ。
サフランの花は紫の花だけど、雄しべが3本赤いのが出ていて、これを使うんだよね。
くしゃみするとなくなっちゃいそうな位軽いんだよw。
これをお茶にすれば黄金のお茶が出来るし芋なんかの付け合わせに使っても何でも黄金になります。
(いや、黄色なんだけどねw。まあ黄色い色付けの色素みたいなものですw)
その『黄金』という色から貴族達にとても人気があって貴重なものとされてたんだよね。
『妖精さん達はサフランを食べて生きている』という都市伝説まであるんだよw。1gのサフランを集めるのに300本くらいの花が必要なので貴族が買うにしても凄い高価だよ。高級品って言うやつだね。
もしも遠隔商人が商売で儲けるなら、直ぐに暴落してしまった胡椒なんかじゃなくてサフランだと思うよ。貴族の間でも品不足が続いてるしおそらく現代でもバジルなんかと比べてもかなり高いと思う。
私がライスを使って、サフランライスを作ったら、お父さまとお母さまは黄金のライスを見て固まってたからねw。いや、何度も言うけどこれ黄色なんだけど、、、。
で、貴族も含めて、これらの価値も私が変えた感じです。
サフランライスも美味しいけどチャーハンも美味いよ!w
今では貴族の最高級の料理にサフランライス、みんなが好きなのはチャーハンっていう感じですw。
はい、私がセオリーを壊してますw。
調味料はシルバタリアでの塩の大量生産と税の引き下げもあるけど、醤油粉や味噌、出汁が圧倒的に人気でケチャップやマヨネーズ、ソースなんかはその次に人気という感じかな。
貴族の間ではハーブ文化も残ってるよ。
食物ですが、私は使ってるけど、トマト、トウモロコシ、ジャガイモはまだ国に入って来たばかりらしくて品種も残念なものしかなかったけど、ようやく品種改良が出来てきた所だ。
コーヒーと砂糖、チョコレートもそんな感じだ。
有望で領地で育てられると考えた貴族達が外国商人から買っている。ルントシュテットに海はないけど海と港のある領地は特にそうしている感じだね。
これらの新しいものの栽培方法なんかもそこまでまだ詳しくなかったよ。これは葵さんに詳しく聞いて私はそれを広めながらお家の家庭菜園でもトマトを育ててみたよw。
細か過ぎてどうでもいいかもしれませんけど、どの枝を切ってしまうとかジャガイモの花を摘んでしまうとかの細かなお話だよ。でもこういった事を全部やって育てるとたったこれだけで実も全然大きくなるし元気に育つんだよね。お家のも沢山とれて今年は一杯食べてるよw。こういった事も現代の知識は役に立つんだね。
聖女エミリアの育てるものには該当しないけどねw。一度葵さんにあれを見せてあげたいよw。
葵さんに聞くと、人参や玉葱なんかと違ってトマト、トウモロコシ、ジャガイモ、コーヒー、チョコレートなどは、地球では南米から入って来たもので、コロンブスがアメリカ大陸に到達した後の事なのだそうだ。
ユリアーナ先生に以前見せて貰ったこっちの宗教色の強い地図には該当するような大陸はなくてアフリークまでみんな繋がっている感じだったから時間があればどうやって手に入れたのか外国商人に聞いてみたいよね。
暖かい地域にこっちにもあったのかもしれないけど、、、。
【ギルド】
先日、たまたま日本で兄の異世界物のマンガを読んで、物凄い違和感を感じたのは、ギルドの制度だ。
なんとそのマンガでは他の街へ入るのにギルド証を見せれば簡単に入れるという制度が設定されてたんだよ。
これはまるっきり逆だよ。
本来のギルトは過去の地球でもあっちの世界でも、親方を中心に集まった『技術漏洩を防ぐ為』に出来たものだからねギルドには家族的な仲間の繋がりもある。協力し合うだけなら遍歴職人をお金で雇えばいいしギルドに加入する必要もないよ。技術は教えないけど。
一般的には他の街へ行ったり他の領地へ行ったりする際に、ルントシュテットのブランジェルのギルド証だけ見せれば必ず捕まっちゃうよ。街はまだいいけど他領地は無理。
こっちじゃスパイ、あるいは情報漏洩する者として間違えなく牢獄行きだよw。
貴族や王族の口添えで他の街へ移籍する事も出来なくはないけど、これはかなり特例だね。
そして、ヴェルナーやフェリックス達のように気軽に中央まで移動するのは私が許可証を書いてサインしているからだよ。フェリックスなんか単身赴任だから行き来が多くてもうほぼ顔パスだそうだw。
商業特区は領地は違っても自分の領地と同じ扱いだから各隣接する街から見たら自分達の領と同じだよ。
移動するのは遠隔商人と遍歴職人位で後は貴族が何らかの理由で他の領地に行く位かな。彼らはみんなその地の貴族と親密で移動の際も手土産片手に許可を貰いにいくよw。遍歴職人達は紹介状を書いて貰う事も多い。暇な兵士達は貴族の紹介で彼らの護衛で小遣いを稼ぐ事もある。野盗もいるから護衛は必要でその為にも遠隔商人達はその地の貴族と密接になるんだよね。
私達貴族の場合は領主のお父さまの許可証が必要だからね。私はこの年にしては移動している方で普通の子供は貴族学院位にしか行かないけどね。まあ私はいつも話し合って勝ち取ってるけどw。
私がお父さまの許可を貰わないとと言ってるのはそう言う意味だよ。勿論私の場合は家族的な報告や許可も一応含まれるけどね。
これを領内の観光とかで私が変えようとしたからもう大変でしたよw。
今は巡回車は街の通行税が切符に含まれて購入が可能になってるよ。
各街のツーリスト社は纏めて申請してるから利用するのも便利ですよ。是非ご利用下さいw。
周辺民や居留民はこの限りではないんだけど市民ではないし門は通らず普通の道も使わないから山越えや河を渡るなどで抜けていって荷物なんかはそう多くは持てないし厳しいところでは遭難しても市民じゃないから助けて貰えない。
最近はルントシュテットへの流入も多くなってるけど結構モラルも上がって来てるからダメではないよ。
その為、市民では、逆に基本的にギルドに頼めば情報の漏洩は防げると考えて良くて、以前、ラグレシアのスパイが葡萄の苗を持ち去って、肥料や石灰の技術が漏洩した事があって、マクシミリアン伯父様に即刻処刑されたそうだけど、これはそう言った背景があるからだよ。もうその技術は国王様に各地の農業ギルドに公布して貰っちゃったけどね。
【錬金術師】
以前錬金術師の師弟関係についてお話した事があったけど、錬金術師達はやはりある意味科学者でした。
私が魔法学で習ったお話では錬金術師の大元は「自然魔術」から派生した研究者であって、その自然魔術は『自然魔法/魔術』の『人』との対比対象を基本にしている。
このミクロコスモスとマクロコスモスの対比は世界中のあらゆる思想にあるよね。日本の陰陽師の『災異瑞祥、天人相感』なんかもそうだよね。(まあ、陰陽師のこの話は元は門外不出だったんだけどね)
自然魔術の原点、ミクロコスモスの人に対しマクロコスモスは、空気、天、星、水、鉱物、大地、火となり、これは四大元素を火、風、水、土、三原質を水銀、硫黄、塩として研究されていたものが元だと言われている。
良くマンガでこの四大元素の魔法的なのがあるけどこれはただの元素なだけであって決して魔法じゃないよ。元素は研究対象だっただけだよ。ならば三原質の水銀魔法とか硫黄魔法、塩魔法はないんですかね?w 五行とかも良く使われますね。うんマンガの夢は面白ければ別に間違えでもいいと思う。
でも最低でも整合性は考えて欲しいよね。私が読めないから。
これらは現代知識で考えれば正しいとは言えないけど研究その物は結構まともな事をやっているよ。
それこそ水銀や硫黄、塩を使ってですよ。前の火魔法も硫黄を使ってたよね。ああ言う研究こそが錬金術なのですよ。あれが進めばマッチが生まれる訳だね。
自然魔術研究はその派生した事が実際にいくつかの現代の学問につながっていて、占星術は天文学、錬金術は化学、工学、鉱物研究は地学、鉱物学、植物研究が薬学、植物学に繋がっていると言う感じだ。
錬金術は結構な技術の積み重ねがあって、化学、工学に繋がる人達でとても貴重なのだけど、残念ながら一般的に嫌われてる事も多いんだよね。
(ちょっと没頭しててくちゃい事もありますけど、それは置いておいて、と)
これは、以前も少し書いたけど錬金術の技術を利用して『金や銀の製品』だと偽って貴族達からお金を騙し取ったり、前の火魔法のように騙したりする事も多いからだね。彼らは良く逃亡者になる事もあるよ。
地球にも似た話が沢山あって、実際に残るこれらの記録には当時アマルガムなどを使ってどうやって作ったのかと言う事が詳細に残ってる。(家に今あるのはラテン語の本ですけどねw。分量も当時のドラクマが使われてるよ)
例えば
~
偽の銀の製造法は
『錫12ドラクマ、水銀4ドラクマ、キオス(白い粘土)2ドラクマ。沸かした錫に粉末化した土を加え、それから水銀を加えて、鉄でかき混ぜ利用する』
(※ドラクマは小さな重さの単位。12ドラクマで3.144グラム。この頃の比です)
~19世紀フランスのマルスラン・ベルトロの解釈でテーベで見つかったパピルスの錬金術師の本二冊に書かれているラテン語版より~
まあ、これらはバレなければそれだけお金を稼げるからだね。
でも彼らの知識は実際に私の考える発展の為にとても有効で、大元は商工業ギルドなんだけど、その中の商業ギルドに属する錬金術師達は私が幾つもの産業用の企業にして彼らに様々なものを作って貰っているよ。
まあ、これが簡単な事じゃないんですけどね。
私は日本の学校の授業はそんなに好きじゃないけど、美鈴先生達が教えてくれる事が面白いのは恐らく教え方や勉強する対象の興味やその説明の仕方が上手いのだと思う。 あんまりそういう事を言ってしまうと教科書を作る人達や学校の先生達に悪いからこれはその辺にしておきますね。
日本で利佳子博士に良く『変な子』とか『おかしな子』と言われる事があるけど、それでも私は利佳子博士の教えてくれる事が面白くて大好きだよw。
利佳子博士が自分の研究している事を説明してくれてる際に勿論対象にも興味はあるけど私が興味があったのはその実験器具だw。
ガラス器具なんだけど、見た目にとても不思議な形で利佳子博士に聞くと何でこういう形なのかを詳しく教えてくれて、それは理解出来たし理論的にそうなる事も頭で理解出来る。
でもその器具をどうやって作ったのか? が私の最も興味があった所なんですよw。
いや、だってこれが判らないと実験も出来ないですよねw。こんなの普通作れないからね。
『本当、夢美ちゃんはおかしな子だね』と言われながらも私は笑って誤魔化すよw。へへへ。
でも利佳子博士もめっちゃ笑ってるんですよ。
そこで新しい実験器具を作る際に、ガラス実験器具を作成している専門の工房へ一緒に連れて行って貰い見学を許可して貰ったよ。
あっちのヴェルナーも凄い技術を持っていて間違えなく今もその技術は向上している。
ガラスを熱して溶かして加工出来る時間は僅か60秒程度だ。その僅かの間に彼らはいろんな事を正確にやっているという職人芸的な技術者達だ。
色々な物を作るのに、吹きガラスだけでなく、キルンキャスティング(石膏なんかで型を作ってガラスを流し込む技術。これはおたく系のシリコンで作るフィギュア的なのに似ているけどこれをガラスで複雑な形を作る)、グラインダーで削る技術(これの一つは割り付けを行って丁寧に線に沿って削る切子ガラスで、色ガラスでなくても陰影をつけて細かく繊細な絵を描きます)などを駆使して数々の商品を作ってるよ。
銀引きの鏡、電球、吹きガラスを二重にして銀引きして真空にするポットやクーラーボックス、フロート法による板ガラス、ワイヤー入り強化ガラスなどもあり、ヴェルナーさんの所は今では大企業と言える程の巨大なギルドになっちゃってますw。
ヴェルナーさんはその親方で、こっちで言えば社長さんみたいなものなんだけど未だに私の所にはヴェルナーさんが来るんですよ。普通の日本の大企業は違いますよねw。
でも、これらの技術だけでなく、機能性ガラスや実験用のガラスの開発を錬金術師達と進めてるよ。一応ヴェルナーさんに選出して貰った錬金術的な知識に優れた人達を集めて貰ってるんだけどね。
ガラスの実験器具は、他のガラスよりも硬く、熱に強く、酸やアルカリに強い必要がある。
その為石英の粉を使ったものを主に使って硬いガラスにするんだけど、作り方は職人芸が必要な難しいもので、利佳子博士に連れて行って貰った工房の研究員、川岸さんはとても凄い職人さんでした。
利佳子博士は簡単な模式図を渡して説明したんだけど、後は利佳子博士の頭の中を説明しているんだよね。川岸さんはそれをこう作るとかこうじゃダメだとか頭で色々と考えて設計していくのだそうだ。
これ、こんな適当な利佳子博士の頭の中の説明で出来るのが本当に不思議なんだけどで、出来てるんだよ。
『夢美ちゃん、今失礼な事考えなかった?』
えっ! なんで判るの?w
大きく正確なガラス管をバーナーで熱して引き延ばして細くして後で手で持つ部分をまず作る。
これは芯が揃ってぶれないようにする。
この左手で持つ部分を今度は正確に指で廻してガラス管を均等に加工していく。
ふくらます部分はバーナーでそこだけ熱してビニールチューブで息を吹き込みながらふくらましていくよ。ノギスで計りながらあれよあれよと言う間に複雑な実験器具の形が出来ていく。本当に凄い職人さんだよ。
マジでこんな技術で色んな難しい構造の実験器具が作られているなんて、博士達だけじゃなく、こういった職人さんも研究開発を支えている一員なんだって改めて思ったよ。
で、私はこれも向こうで再現して貰わないと化学は進みませんからねw。
今では錬金術に詳しいガラス職人達のお陰で、様々な私の言う実験器具を色々と作って貰えてるよ。
それだけじゃなくて、彼らにお願いしている機能性ガラスの開発では、光を当てると色が変わるガラスや蓄光機能を持つガラスなんかが作れてるよ。
錬金術として凄い事だと言ってるけど、錬金術師じゃなくて私は彼らの事を研究員と呼んでますw。
勿論私が指導しているんだけど、蓄光ガラスは魔法石と言われて貴族達の需要が多くて彼らもてんてこ舞いな感じだよ。完全に私のせいだけどねw。
【石油化学製品】
利佳子博士が研究しているような高分子素材なんかは、以前の私には遥か彼方の遠い事だと思っていたのだけど、石油のメドが立ち、電源の供給が試験だけど出来た今は、もしかすると手が届くかもしれないと思ってるよ。『もしかすると』だからねw。
正直、現代日本で作っている石油化学製品は全部ではないけど、その結構多くはもう作れると思う。
そして私は先生達とも色々とお話してその重要性や使い方や製品について色々と考えてるところだよ。
現代日本では『なんとかケミカル』とか『なんとか化学』という大企業がそれにあたるけど、その石油化学産業や製造業の価値はとても高くて、これが現代国家の国力を左右すると言っても過言ではないと思う。
私は子供の頃から向こうの発展も化学がキーだと思っているよ。(まだ子供だろうって?w)
プロピレン、ベンゼン、p-キシレンの生産能力、ナフサの種類などがキーになると思うけど、用途に関しては制御する必要があると思ってるよ。(えっお貴族様の横暴?w)
石油化学製品をどう使うのかだけど、現代の日本ではプラスチックが63%と一番多く、合成ゴム12%、合成繊維7%、塗料4%、界面活性剤3%、その他という感じになってる。
例えばプラスチック製品を野放図に作ってしまっては私がネレウス神様にまた怒られてしまいますよねw。
高分子ポリマーを作って、生理用品を作ったとしても、それをそのまま下水に流すようなモラルでは広めてはいけないし、プラスチックを増やして破棄する物が出た時に正しく高温焼却に廻らなければそのまま環境破壊に繋がってしまうからね。
(作りますけど使って貰うのはルールを完全に守る人達だけです。はい、お貴族様の横暴ですw)
つまり、これらは様々な側面で考察して優先順位をつけて作り、多くの方に広めるのはある程度制御しないといけないと考えてるよ。
現代の人類は様々な失敗を経験しているけど、優先度の高い『冷媒』などでは『フロン』がその代表ですね。
これは『イソブタン』を優先して作るよ。
ここできっと細かく、化学式や精製方法を書いて、添加物質を作ってどうやって作ったのかを説明するととても長くなって多分そこまで化学の勉強が好きな人でなければ飽きてしまうと思うので雰囲気的にこれは今回は省略しますねw。
かなり省略しますが、イソブタンのボンベが作れたら、後は冷凍する機能を作るのは簡単だね。
おそらく私のお話を呼んで頂いている方々は、エアコンの仕組みなんかも絶対にご存知ですよねw。
勿論、そんな簡単なのをわざわざ説明するつもりもありません。
銅のパイプ、小さなエアーポンプ、ゴムパイプ、小さなファン、細い銅のパイプを組み合わせれば、あーら不思議、ー10度なんて簡単に作れちゃいますw。
これ、この小さなハンドルを手でちょっと廻してエアーポンプとファンを動かせばめっちゃ冷たくなるんですよ。
これだと小さな動力だけで電源なんかもいらなくて、水車の力でもキンキンに冷える冷凍庫が使えますw。
あははは、蒸気自動車にも組み込めるし水車を使った各貴族邸にもこんなの絶対売れますw。シルバタリアのフリッツ伯父様なんて飛びつくと思うよ。
低反発マクラの低反発ウレタンは一番に作ったよw。
色々とバレちゃうとマクシミリアン叔父さま辺りから文句を言われそうだから極秘プロジェクトだけどねw。まだ実験の三個だけなんだけど私の予備だよ。
最初だから大変でお金も凄く掛かった。屋敷一つ位だね。
便利な発展は大切だけどお金の為にこれらを開発販売している訳ではないので、蒸気自動車もガソリンエンジンの自動車もそこまで普及する必要はないと思っています。必要なだけでいいですよね。
自動車なんかはプラスチックを作れば今よりもっと軽くする事が出来て燃料効率は上がり走行距離が伸びます。
でも普及は制限するよw。
なんで日本はそうやっていないのかとても不思議ですけど、例えばこっちの農業ギルドに提供した耕運機やコンバイン、田植え機などは日本のように農家一家に一台ずつなんて絶対に必要ないですよね。日本での稼働率はどれくらいですか?
これはギルド単位で一台あれば、効率を考えれば全部に対応出来ると思うから無駄な事この上ないと思うんだけどね。各個の負担も大きいし資本主義の悪としか思えませんw。
あー私こう言う事言うから嫌われちゃうんだろうねw。商人さん達ごめんなさい。
他にも、例えば街にはあらゆる箇所に川を引いているんだけど、村や集落でも近くに川がある。
ここに螺旋式のマイクロ水力発電機を設置してほんの少しの水流でも発電が出来るものをいくつも普及させる予定だよ。発電所のはタービンだけどね。
勿論、後には発電所からの安定電源を産業用以外にも提供するつもりだけど、この小さなマイクロ水力発電機だけでも、かなりの家庭の電気を点灯させる事が出来るよ。電気で磁石が作れれば安価に作れるからね。モーター式の冷蔵庫を動かす事も出来るし後エアコン位は欲しいですかね?w
集落単位や小さなグループで一台あれば事足りると思う。
発展すればもっと消費が増えるだろうけど、色んなものは共同で使えば効率も金銭的にもいいんじゃないかと思ってるよ。
お城の近くの貴族街には安定電源を供給しなきゃならないけど今の私じゃそういうのにまだ抗えないんだよw。
仮に日本でこのマイクロ水力発電機を使ったとしたら、現代は消費電力が結構多いから、小川に2mくらいの落差でもあれば、5家族程度の電力を賄う事は出来ると思うけど、これはそういう条件下でないと無理ですね。段差の落下は水量が変わる訳じゃないからこのエネルギーを使わない手はないと思うんだけどねw。
上手く堰を作っても出来るよ。
こんなの安価で提供しちゃうと、、、。いやこの辺にした方がいいね。
こっちのように消費が少なければ小川のせせらぎ程度でも充分に何軒も使えるからね。
まあそんな感じで将来的に足りなくなる分は水力発電所からの供給で充分に近代的で便利な生活は出来ると考えているよw。
【ガソリンスタンド】
ガソリンの供給が大量に可能になれば、少なくとも各街にガソリンスタンドが必要になる。
今でも、路線の必要箇所に水と石炭粉末を供給する場所を作っているからね。
これは蒸気自動車からガソリン自動車に切り替える貴族や商人、職人達の分、その他一般にも少し販売予定の三輪バイクなどを考えればそれなりには必要です。
でも一般にはペダルのシャフト式三輪自転車の普及を進めて行って、みんなお金持ちになれば三輪バイクに乗れますと社会発展して欲しいと考えていますw。そんなに速く出来ないようにするけど多分自転車の方がスピード出ると思うw。
自動車や自転車などの量産だけど、これまで旋盤や重機位しか話してないけど、ジョセフ・ブラマーの水圧プレスや、イーライ・ホイットニーのフライス盤、ねじ切り旋盤、中ぐり盤なんかも勿論作ってるよ。
大砲はこれがないと無理だからね。
まあ水圧プレスなんかはクレーン車を作ってるお話もしてるからから皆さんはお見通しですね。
なんかの工業製品を量産するにはこう言うのが先にないと無理だからね。
これらは美鈴先生でもかなり苦労してたから地球の産業革命当時には普通は無理レベルの凄い発明品だったと思う。
繊維業界はこれまでのここの人達の工夫も凄かったから結構面白かったよ。綿繰り機、ミュール紡績機、力繊機で繊維業界も激変したけど機会があればご紹介させて貰いたいと思ってます。
いつも通り脱線してますがガソリンの話に戻すと、こっちのガソリンスタンドの問題点は2点あると考えているよ。
一つは日本でも時々問題になる地面の環境汚染で、もう一つは安全性ですかね。
昔のガソリンだと鉛が結構含まれていて地下埋設したタンクや配管から漏れた汚染が主なものですけど、他にも色んな有害なものも含まれている。これは埋設せず地下施設を作ってタンクなども二重にして検査を頻繁に行えばいくらでも回避出来るよね。
もう一つの安全性は利用時の静電気などは当然だけど、これは戦争の際に攻撃対象になり危険だという事だ。
もしかするとラーラに聞けば判るのかもしれないけど私はそこまで他国の技術を知っている訳ではないよ。でも火を着けただけで大惨事になる可能性は防がなければならないからね。爆発事故なんかになったら目も当てられない。
静電気や取り扱いの危険物のフェイルセーフのルールとこれらの野盗や敵国対策は別です。
正直、日本みたいに平和じゃないんですよ。多分これはなかなかご理解して頂くのは日本の常識では難しいかもしれません。
給油設備を地下施設から地上に上昇させてから営業して夜間や休業時には地下に入れてコンクリートの壁で完全にロックして守るw。まあお店の人はコンクリートの扉を開き、毎日ジャッキで必要な箇所を持ち上げるからちょっと大変なんですけど安全策が優先だよ。
今の野盗や他国が攻め込んで来たとしても直ぐにロック出来てガソリンスタンドを破壊する事は難しくなると思う。
ロケット弾などの強力な兵器が普及するまでは結構安全かなと思ってるよ。
馬鹿らしいとお思いかもしれませんけど私はやってますw。
コンクリートと言えば『イソブタン』と共に優先していたのが『水中不分離性コンクリート』の添加剤で、これは日本の三矢さんに教えて貰っている橋をかける為にどうしても水の流れる位置に基礎を作らなければならないからだよ。
橋は直ぐに理解してくれためっちゃ頭のいい貴族の方にやって頂いていて多分後で詳しくお話出来ると思います。
(もしかするとないか、随分と後になりそうですけど、、、)
でも、この凄い橋が出来たら、私が国王様ではありませんけど、貴族家の家名を橋に関連した家名に変えたいくらい凄い事をやって貰ってますw。今は地下のボーリング調査と模型で風洞実験が終わったところだよ。
多分、ルントシュテットの他のみんなもかなり頑張っていると思う。って言うかそう信じてるよ。
もう夏休みも終わっちゃいそうで、貴族学院で今度は二年生になります。
なんかこの一年も色々とあったけどあっと言う間だったよ。
◇◇◇◇◇
【前島さん、これ別荘じゃないですよね!】
日本で立ち上げた会社はもうかなりの数の契約が取れて担当者やみんなに相当な不労所得が入って来てるよ。研究者への出資の方も順調に始めたよ。
片神無グループの方は新倉先生経由で紹介してもらったけど、美鈴先生の引き抜きの話は片神無 千里さんが知ってたよ。
ギャルw。
最初に沢山の花が届いたんだけど、西園寺グループだけでなく片神無グループからも凄い蘭が届いた。
そればかりか片神無 千里さん本人が訪ねて来て、新倉先生がいるか確認していて相当仲が良さそうだったよ。私が千里さんに『お知り合いなんですか?』と確認すると、なんと千里さんの家庭教師をやってもらっていて千里さん曰く「彼氏」だと言ってたよ。
いやかなり歳の差があると思うけど、、、。まあ人それぞれだからね。
ギャルw。
でも家の執行役員になって貰ったし、ちょっと美麗にバレたくないなぁ。
まあ、考えるのは後回しにしようw。
後は田舎の別荘だね。
・・・。
「マジですか?」
「あははは、レイさんに相談したらこうなっちゃった」
前島さんが頭を掻きながら見せてくれた図面は田舎の私の別荘の図面なんだけど、これがトンデモないものになってたよ。
まるでリゾート宿泊施設のようなものが主体になっているんですよ。
別に費用は全然大丈夫なんだけど、隣が私の別荘で家族の部屋もあって余裕も結構ある。
部屋にお風呂もシャワーもあって、みんなのお風呂も大きくていい感じだ。私がメインだと言う寝室もあるw。
そして秘密の部屋からはエレベータで地下空間に降りられるだけでなく、となりの大型の車庫の一つはブルドーザーでも入りそうな大きさなんだけど、これも地下に降ろせる大型エレベータなんだよね。
そこまではとてもいい感じだ。というか私の想像以上だよ。さすが前島さんです。
「でも、この宿泊施設や周りの開発は一体何ですか? そもそも伯父さんは大叔父様が勝手に売り払ってしまったホテルを買い戻しているんですよ」
「それはレイさんが『大丈夫だろう』って言ってたよ。他人に売る訳じゃなく夢美ちゃんがこのオーナーだから」
「オーナー、、、」
確かにそうかもしれないけど、どうやらレイさんに相談したら『維持管理費が結構かかるな』と言ってペンションにして捻出しようと言い出したのだそうだ。こっちのビルもレイさんに言われて四階~六階は貸しフロアにしたんだけど、直ぐに入居があって管理費どころか何年かでビルの費用すら出そうな感じなんだよね。実感は全くないけど景気良くなってるのかなぁ。
別荘の宿泊施設の方は、芝生が広がり、沢にも降りられる道に続く散歩コースや日本庭園、小川に橋があってその脇から橋を覗くとまるで貴族のお城のように見える作りになっている。これは前島さんの趣味っぽいんだよねw。私の知ってるお城はちょっと違うけどねw。
景色は遠くの峠の方の険しい山肌も見える。
レンタカーも用意して近くの観光スポットにも簡単に行ける凄い便利な感じだ。ペンションの管理運営もやって貰って何もしなくても管理維持費を捻出出来るどころか儲かるというような計画になってたよ。
近くの道まで、そして反対側は伯父さんの家まで繋がる道路もこのタイミングで舗装整備する。
テニスコート2つ、ゴルフショートコース2ホール。もうオジサンかっ!
ここまでやるかっていう感じで思わずつんのめってズッコケそうになったよw。
でも『ペンション』って確か『年金』っていう意味だったと思うから、私もおばあちゃんになったらゆっくりと、、、。
っていやこの規模、、、部屋が21あって、その内3部屋はVIPルームみたいで、各部屋の床面積も大きくて、他も全室ツインだけど広いからベッドを足せば4人まで泊まれる。設備も全部洋式だから私が想像した『民宿』や『ペンション』ではなくて旅館業法的に『ホテル』なのだそうだ。
いや土地が広いだけが取り柄なんだけど広いって結構凄いかもだね。
結局、前島さんに廃ホテルを解体して別荘を作ってってお願いしたらホテルになったでござる。
そこまで巨大なホテルじゃないけど従業員が必要だよね。
私は田舎の伯父さんに確認する為に電話した。
「夢美ちゃん、全然いいよ。叔父も夢美ちゃんくらい才能があって自分でやってくれてたならな、、、」
伯父さん、、、。もう以前土地を売ってしまった大叔父は亡くなっている。
「判りました。ありがとうございます。叔父さんの家の前まで私道に舗装道路を整備して近くに駐車場も用意しようかと思いますけど大丈夫ですか?」
「ああ、後で場所を詳しく教えて欲しい。夢美ちゃんに土地を分けて良かったよ。そう言えば雄二が自動車整備を勉強していたんだが、ふらふらしてるからレンタカーもやるなら使って貰えないか?」
「判りました。相談して直ぐに連絡しますね」
直ぐに色々と話が進み、前島さん経由で信頼できる業者に任せたら建築はどんどん進んで行きそうだよ。
結局、伯父さんの長男夫婦がホテルの経営と食事などを担当して、次男がレンタカーや観光案内を担当する感じになって話が進んだ。勿論他にも庭師やクリーニングなど色々な費用は当然かかるけど試算的には大丈夫な感じだね。従業員も雇うよ。
最近も多い日本へのインバウンドで外国人相手も想定して、英語は頑張って貰いたいけど長男の恵一さんの奥さん妙子さんが英語ペラペラだったよ。
恵一さんは和食が得意で食品衛生の資格を直ぐに取って今は沢さんに修行に来ている。私と一緒に教わる事もあるよ。私のお家に宿泊してるからねw。
沢さんはコーヒーショップは知り合いに任せているけどレストランの方は大活躍でもう予約を取るのが厳しいらしい。時間が限定だからそれでも沢さんは大丈夫だそうだ。私達が集まる日には個室を開けてくれていて美味しいものを食べさせてくれるよ。
お家の色んな手伝いには沢さんはまだ来てくれてるんだけど、私のお家の夕飯は今は私が作ってるよw。
別荘のホテルの方は、一階の庭には日本庭園があって和テイスト満載で垣根の先に山肌まで見えるいい景色で、お祭りの花火大会もここから良く見える。沢に降りればまだ沢蟹も取れるし夏には蛍もいるんだよ。かぶと虫やクワガタも捕れるよw。
伯父さんの敷地には先祖が城主だった頃のお城の石垣が残っている。沢の石で作ったと言う話を子供の頃に良く聞かされたよw。
浴衣なんかも貸し出す予定で、母にホテルの事を詳しく話したら母の日本舞踊の綺麗な着物や和楽器なんかも飾って、外人さんにいくつか母の持つ着物も貸し出して記念撮影も出来るようにする事になったよw。どうしよ、妙子さんに着付け教室に通って貰おうかな。
伯父さんから譲り受けた刀と鎧もガラスケースに鍵をかけてだけど展示しておこう。また警察に銃刀法の申請だよ。私のは作ったのとおじいちゃんから貰ったのがあるからね。
そのおじいちゃんはもう合宿に貸してくれともう私に予約しているよw。
一応そこまで広くないけど体育館のような室内運動場もあるからね。
結局、普通の別荘じゃなくて私はもう一つの会社の社長になっちゃったよw。(実業家かっ!)
もう約款に書かれてる事が多すぎて資格とか色々と確認して大変でしたよw。
ちっちゃい頃からこの従兄の二人はおにいちゃんと呼んでた仲だけど、お任せしますから頼みますね。英語的には奥さんの妙子さん頼みだけど、二人にも英語を頑張ってもらおうw。(ギクッ!)
たった一つだけの私の要望は『寝具はいいもの』にして貰うようにしたよw。
夏休みももうすぐ終わり、宿題はもうとっくに終わってるし、こっちは二学期で次の歴研の課外レクリエーションでどうするかの話合いが予定されてる。
後はあの地下の古代遺跡だね。
地下にはもう非常階段から降りられるから今でも探険は可能だ。
問題はどうやって進めるか? 誰を巻き込むかだねw。
(なんか私ってば相変わらず完全に他力本願だよねw)
美麗や神功先輩に内緒だとあの二人が怒りそうだし、私としては成瀬博士を雇って巻き込みたいと思っている。
一応全部紀州さんに地下を調べて貰ってシンクホールが出来そうな危そうな箇所は確かめたけど、家の地下に降りる場所にした小さなシンクホール箇所以外は地盤も大丈夫で伯父さんの土地を含めて他の危険な可能性なある場所は区切って立ち入れないようにした。私が子供の頃落ちた場所も含めてそうは多くはなかったよ。
その少ない穴に私は二回も落ちたんだからお祓いでも行こうかなぁ。
まあ、私はあそこが完成するまでは動く気はないけどね。
うん、今日はぐっすりと寝て後で考えようw。
ぐぅ。
第一部の本編最終回となります。
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なんと思いのほか二部のご要望が多くちょっと驚いています。
恐らく不定期なら問題ないと思いますが、静かーに適当に第二部を再開したいと思いますw。
よろしくお願いします。