オレってださい?
好きです。。 付き合ってください。。
この一言のためオレはとても頑張ってきた。だからきっと大丈夫……
すみません 私 “ダサい人”はちょっと……
え? オレってダサい?
ああ 終わった 破滅だ 嫌だ
もうヤダ やだよぉ〜 えーーん
と心の中では大号泣だった 心の
中“では”だがオレは偉かった 褒めたい
とても褒めて
「オマエはよくやった」
と傷心を癒やすための慰安旅行に送り出したいぐらいだ
だがそんな今の一連の表現だけなら素晴らしい人格者のようなオレだがどうやら女の子の心は掴めなかったらしい 彼女は舞留 沙也加
肩まで伸びたきれいな黒髪 気の強そうに少しつり上がった目に すっと通った鼻筋 きっと結ばれた口のその全体から生徒会長とかの発している上位者っぽいオーラを発している
一言でいうと戦闘力5〇万って感じだがその見た目と頭の良さ 運動神経等からとても人気のある女子
(オモテ御三家)の一人だ ちなみにこのオモテには
モテるのモテと面のおもてと表の3つが掛かっているらしい
しょうもない
よしっ しょうもないことを考えていたら辛い心が少しばかり良くなった
教室に帰って一咲にウッザく話そう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「一咲ぁ この半年掛けて準備したのにフラレたぁ たちなおれないよぉ」
「まっ そりゃウラ七はお断りだろ
だってアイツオモテ御三家だろ」
このウラ七とはオレや一咲なども(誠に不本意ながら)入っている
顔だけなら……という人達のことである 俺の名誉を守る為言うがオレは普通の人であって間違ってもこんなウラ七とか入る変人ではない
「おい 崇文 誰と話してんだ? 帰ってこーい」ベシっと頭をひっぱたかれる
ペシリとではなく ベシっと…… いつか殴る
「あぁ ごめんな一咲 忘れてた」
「今目の前の人を忘れんなぁ!」
俺の親友 早音一咲はとてもノリのいいやつだ あいつはいいやつだった……
「勝手に殺すな?」
すまん ってか心読むなや
「あのぉ 音織先輩っていらっしゃいますか? ウラ七の………」
「音織はオレだあとウラ七言うなしっ!」
女子に名前を呼ばれてドアに行くと
「付き合ってください」
……告られた
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どうも ウラ七の音織崇文です 告られました
絶対それは無い 趣味悪すぎる
ちなみに ウラ七には一人一つ七つの大罪の罪になぞらえて罪がついている オレはその中でもトップでダサい“嫉妬”なのだ
ちなみのちなみに一咲は傲慢 理由は自分以外を観察対象としかめていないから……納得 だがオレのは納得行かない
ノミネート理由
三位 嫉妬深そう
二位 裏切られてそう
一位 ダサい
なのだオレそんなにダサいか?
ってか一位を嫉妬深そうにしろよ!
……ブツブツ
「あの先輩? 大丈夫ですか?」
「あ?んじゃゴラ゛文句あんのかオラァ」ゴゴゴ
「付き合ってください」
何だ急に? 何言ってんだ? 混乱し過ぎて変な感じになったわ!
「ちょっとこっち来て……」
部活棟まで連行すると話を聞いた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんで付き合いたいって?」
「好きだからです」
ほぉこの女見る目があるな……
「付き合ってどうする」
「え?観察です」
ファ?
そうだコイツ! ウラ七の……誰だっけ?
「なんで忘れてるんですか! 島崎萌歌 みんなのアイドルモカカでーす」
そうだ コイツウラ七の強欲 島崎萌歌だ!
「またなんでオレを…… 観察なんて」
「あれ 先輩私がなんで強欲か知らないんですか? 強欲すぎるほどの知識欲ですよ」
「へ?」
「先輩フラレてましたよね(笑)ヘコむことないですよ(笑) だいじーぶ だいじーぶ ねばーきっつあっぷですよ」
「だいしょーぶがだいじーぶだったりギブがきっつだったりところどころ悪意を感じるがまあ良い そこはな! なぜ振られたと知っている!」
「え? だって自分で叫んでるようなものですよ 早音先輩に言うなんて…… 知らなかったんですか?」
ウッソー! いや 嘘だと言ってくれ 言えください 一周回って 家ください 一咲あいつ次見たらぶっ〇す!
絶対許さない
許さないからな~
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