襲撃??(レーミン視点)
「早速アクアス様に作っていただいた仮住まいに入りましょうか」
レーミンはそう言って、扉を開けてレーミンの仮住まいに入っていった。
仮住まいはおおよそ6畳程の大きさで、窓がないのに中はあかるかった、そして
「これは、お風呂ですね、これは収納でしょうか?いつの間にこんなものまで」
そこには人一人なら余裕で入れそうなお風呂場と棚があった。
その棚の上には赤色と青色と黄色の3つの小さな瓶とメモがあってメモには
『この3つの瓶は私が作ったやつ!青色の瓶を開けたらお風呂にちょうどいい位の水がでてきて、赤色の瓶をお風呂の中で開けたらちょうどいい温度になるよ~、よかったらつかって~ 黄色の瓶は照明用だからそのままでね~』と書いてある。
「どういうことでしょうか、いまいち理解できないですがとりあえず赤と青の瓶使ってみましょうか」
正直手の平サイズの小さな青色の瓶から水が大量に出てくるとは思えなかったがアクアス様がやることだからなぁと思いとりあえず青の瓶を手にとってみる、青の瓶は瓶自体が重いのか中身が重いのか、ものすごく重かった。そしてさっき風魔法を打った時のようなマナのような感触があった。浴槽で青色の瓶を開けてみる。そうしたらものすごい勢いで瓶から水があふれだし、お風呂場にはまさに、お風呂にちょうどいい位の量が入っていた。お風呂の水は冷たかったが、お風呂の中で赤色の瓶をあけると、水の中でありながら炎が燃えお風呂のお湯は適温になった。
「お湯が冷める前にお風呂入りましょう」
レーミンは目の前で起こったことについて考えるのを一度放棄してお風呂に入ることにした。
「ふぅ、やっぱりお風呂はきもちいいです・・・でも欲を言えばアクアス様とお風呂入りたかったです・・・そうしたらあんなことやそんなこと・・・・・・・ふぅ」
レーミンは湯船からあがると早速赤と青の瓶についてかんがえてみる。とりあえず瓶の中のマナのような感触から察するに瓶の中に大量のマナが入っていると思われる。マナの濃度も相当高い。ただどうやったらそんな濃度のマナを維持できるかがわからない。都市伝説となっている収納魔法の可能性はあるが、収納魔法はできない可能性が高いという論文をアクアス様自身が出してるからおそらく収納魔法ではないだろう。黄色の瓶に触ってみるも同じことしか感じなかった
「現時点では何故このようなことが可能かわからないですね。でもマナを意識してマナを見えるようになればヒントが得られそうです。鍛錬あるのみですね。今日はもう寝ますけど」
アクアスに夜這いすることも考えたがアクアスはプライベートな空間がないと死んじゃうと言っていたのを思い出しさすがに迷惑かなと躊躇して、仮住まいの床に寝ることにした。
「アクアス様ぁ、そこ気持ちいいですかぁ・・・?な、何者ですか!?」
レーミンは熟睡して欲望丸出しの寝言をしてたが突然ものすごい密度のマナがこちらの方に飛んできたのを感じて飛び起きた。気付いた時にはものすごいマナはアクアス様の仮住まいの方向に位置していた
「アクアス様が危ない・・・行かないと」
レーミンはそういうと仮住まいを飛び出しアクアスの仮住まいに入ろうとしたが
「さっきあったはずの扉がないですね、誰かが入れないようにしたのでしょうか。アクアス様には申し訳ないですが、仮住まいの壁を壊すしかないみたいです」
そう言ってレーミンは様々な魔法をアクアスの仮住まいに放つもアクアスの仮住まいはびくともしない。
「私はなんて無力なんでしょうか、アクアス様の危機だというのに全然役にたたないだなんて、アクアス様はこの世界の宝なのに、あんな瓶を開発できるのもアクアス様くらいですよ・・・ん?」
レーミンはあることに気づいた。
「あの瓶が大量のマナを維持できるものならあの瓶に私のマナをおしこみまくって私の呪文とともに一気に放出すればいいのでは?」
早速レーミンはレーミンの仮住まいに戻り青色の瓶をとりだし、お風呂場の残り湯を風魔法で瓶に押し込み続ける。そうするとお風呂場の残り湯はみるみる嵩が減ってお風呂場にあるお湯を元の半分くらいになった。これ以上はレーミンの魔力では瓶に入らないと判断したレーミンは風魔法で瓶の中のお湯が外に出ないようにしながらアクアスの仮住まいまで行き
「アクセレーター!!」
今度は逆に風魔法で瓶の中のお湯が外に出る方向と同じ方向に唱え 濃度の高いマナを結構なスピードでアクアスの仮住まいの壁にぶつけた。そして
ドガガガーン、と大きな音を立てアクアスの仮住まいの壁は崩れた。
「アクアス様、大丈夫でしたか!?!?」
崩れた壁からレーミンがアクアスの仮住まいに入ると
「ん?どうしたの?」
ケロっとした表情のアクアスがいた。そしてアクアスからものすごい密度の高いマナを感じた。なんとなくレーミンは事態を察したが一応ものすごく密度の高いマナがとんできたことを説明すると
「あぁ、ごめん、それ私かも、眠れなかったからちょっと空中散歩してた」
「そうなのですか、私はやとちりしちゃったみたいです・・・すいません壁まで壊しちゃって」
「全然いいよー、っていうかよく壁壊したね~ 結構強度つけたつもりなんだけど、あ、瓶はレーミンにあげるよ」
「ありがとうございます!この瓶は一生大事にします」
レーミン的にはこの瓶は自分の持っている魔力以上の力を発揮できるもので、いつか強敵と戦うことがあったとき、ものすごく重宝しそうというのと、研究しがいのある物質だからそう言ったのだが
「使い終わったんだったら一度返してよ~また補充させてよ~」
アクアスからすると飲み物の空き瓶と同じ感覚でこのとんでもない瓶を扱っていたのだった。
どっかでボロが出てないか心配ですが、書いてて楽しいので書きます~
各キャラもどこまで情報を出せばいいんだろう。