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マナってなーに?


「早速ですがリノの街行きましょうか、ここからだと風魔法を使って本気だせば1時間で着きますけどどうします?」

 ん?リノの街?そういえばレーミンはリノの街に一緒に行きたいって言ってたんだっけ。まあどっちでもいいや、

「レーミンは急ぎの用とかあるの??ないならゆっくり行きたいかも、多分これから人間とも関わることになると思うし、野道歩いたり、野宿したり人間らしい経験してみた方がいいと思うんだよね~」

「野宿ですか!ジュルリ」

 あぁ、うん、レーミンはド変態なんだっけ。貞操の危機をひしひしと感じるよ。レーミンに籠絡されないように気をつけないと

「そうだね~でもレーミンの思うとおりにはならないと思うよ~」

「そこは私の努力でなんとかします」

「やめてこわい、まぁ小さい家建てたし今日は野宿にしようか、レーミンはマナ見える人だっけ?」

「野宿・・・♡ 最近マナを見る練習をしてるのですが中々うまくいかないですね」

「そうなの?なら少し教えるよ~まずはマナとは何かについてね」

「ありがとうございますアクアス様!」

 こうしてアクアスによるマナの講義がはじまった


 まず、マナとはなにか。簡単に言うと、何にでもなれる物質である。物質と言っても、そこにある砂よりもものすごくものすごく小さい。そして魔法を使うということは、体内のマナを放出した後そのマナを特定の姿に変えさせることである。例えば水魔法だったら、体内からマナを出しそのマナを水にすることにより、水が現れるのである。ただマナは空気の状態が一番安定しているため意識的にマナの状態を維持しようとしないとすぐ空気の状態に戻るのだ。

 そんな説明をレーミンにした後、一つレーミンに聞く。

「レーミン、この世界で一番使われている魔法って何だと思う?」

「炎魔法ですか?魔族は敵の殲滅に一番よく使い、人間は契約書を燃やしたり野宿につかったりしますので」

 確かにある魔法を除いて一番使われているのは炎魔法である、でももっと使われている魔法があるのだ。

「いい考察してると思うよ、でも炎魔法は多分二番目かな?実はもっと使われている魔法があるよ~」

「う~ん、なんでしょうか」

 レーミンは少し頭を悩ませる。

「レーミン、そこの岩に向かってウォータースラッシュ唱えてみて」

「放たれろ、水の刃、ウォータースラッシュ」

 レーミンはウォータースラッシュを唱える。その瞬間レーミンの掌から相当な速さの水が放出され、岩にぶつかり穴を開ける。

「レーミン、次はエアロスラッシュ」

「切り裂け、風の刃、エアロスラッシュ」

 レーミンはエアロスラッシュを唱える。次は相当な速さの風が放出され岩にもう一つ穴を開ける。

「レーミン、何か気づいたことない?」

「もう一度やってみていいですか?」

「もちろん」

 レーミンはウォータースラッシュとエアロスラッシュを交互に繰り返し打つ、そして

「まさか、風魔法ですか?」

「そういうこと!」

「つまり、ウォータースラッシュは水が現れるまでは水魔法で思いっきり飛ばすのは風魔法で、他の魔法を使う時も実は風魔法を使っているということですか?」

「そうそうそう、そういうこと!!!」

「アクアス様って魔法のことなら何でもしってますね、本当にすごいです。」

「ありがと!それでね、ウォータースラッシュを打つ時水だけ出して飛ばすのを少し遅らせて風魔法はそのままにしてくれる?、それでね、そのとき掌の近くを意識してほしいの」

 レーミンは言われた通りにする、そして

「風を飛ばし続ける時のこの感覚、これがマナですか。」

「そうそう、風魔法のマナがその感覚だよ」

 風魔法は扇風機のように風を思いっきり前に送るイメージである。そして例外的に体内のマナを使わなくても放つことができる魔法である。理由はまだわからないけど。でも空気とマナに親和性があることが一つの理由だと私は思う。

「これからはこの感覚を意識すればするほどマナが見えるようになるよ~頑張って!」

「アクアス様ありがとうございます!」

「これから運命を共にする仲間なんだからそれぐらいのことはするよ~、私もレーミンから学びたいこといっっぱいあるから恩売りたいし~」

「そうですか、うれしいです、それじゃあ早速今日の野宿で色々教えてあげm」

「それじゃあレーミン用の仮住まい作るね、レーミンはそっちで泊まって~」

 そういって私は土魔法と火魔法でドームを一瞬で作る

「そんな~~一緒に寝ましょうよー」

 おちゃらけた風にレーミンはそういうが、目がトロトロしてる、怖い。

「それじゃあ、私は私の仮住まいにいるね~、なんかあったら呼んで~」

 私はそういって私の仮住まいに入ることにした。


 アクアスが仮住まいに入った後のレーミンの

「アクアス様は本当いつもかわいい、いつか私のものに・・・フフフ、それにしても仮住まいを作って野宿と言ってるのは本気なのでしょうか、人間はもちろん魔族でもこんな贅沢な野宿はないですよ、普通野宿と言えば、薪を集めて火を灯しそこら辺に雑魚寝、魔術師がパーティにいたら温水シャワーが浴びれてラッキーという感じですもの、まぁ常識知らずなところもアクアス様のかわいいところです。では早速アクアス様の作った仮住まいに入りましょうか。」

という声はアクアスに届くことはなかった。



 



 

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