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プロローグ

続くかわかりませんがとりあえず投稿します

 ここは、どこだろう。


 俺は確か...。


 ...。


 どこにいたのだろう。


 ...俺は誰だ。




『我が子よ。無垢の魂よ』



 !?


 頭の中に、直接…!



『君が思ったこと、全てこちらに伝わってくる。不思議だろうが、時間が無い』



 …。



『君は、調停者として異世界に転生する』

『私は神で、君は調停者』

『ここまでは良いかな』



 なんだか別々の人が交互に喋っているような、不思議な喋り方だ。


 よく分からないが、何も無い俺はそれを受け入れるしかない。



『君は揺蕩っていた“はぐれ魂”の中から幸運にも選ばれた』

『再び無垢で染められ、君は今ここにいる』



 無垢。それが今の俺の状態らしい。


 意識ははっきりしているし、思考もちゃんとしている。


 しかし、無垢故に何もない。何もかもが抜け落ちたかのようだ。


 むず痒い。


 そもそも、はぐれ魂とはなんなんだ。



『...死んだ者の魂は、一度完全に無垢で染められる』

『しかしそれに染め切られなかったもの』

『意識はあるが感情なく、思考はあるが記憶はない』

『それがはぐれ魂』

『これでよろしいかな』



 言っていることは理解できる。

 だが、わからない。無垢故か。



『今はわからずともいずれ分かる』

『案ずるな』



 ...。



『君には魔物として転生してもらう』

『こちらから与えられる限りの力を与える』

『君は恐らく世界でも右に並ぶ者はかなり少ないであろう強者となる』


『そして、君臨するためには人間共の知恵を借りる必要もあるだろう』

『夜だけ、君は人間となる』

『昼だけ、君は怪物となる』



 頭には何も浮かばない。

 全てがサラサラと流れていく。

 頭の表面を流れていく。



『無垢の君に説明するのも意味が薄い』

『が、しない訳にもいかない』

『球体に砂をかけるが如く』

『だが少しは残る』

『残りし砂を頼りに』

『砂の流れを思い出せ』



 なんとなく、無垢以外の言葉も頭に浮かぶ。


 ただそれだけだ。



『本能のままに生きろ』

『死ぬな』

『調停者として、世界を平和に導け』

『君臨しろ、絶対強者として』

『悪を滅せ、絶対強者として』




 おれはこれから、どうなるんだ。

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