『5.1ナノメートル！』

ep.1 俺が高2になった日

ep.1-6 雫先生はかわいい

「なあユタカ、あの先生って本当に２３歳だと思うか？どうみてもまだ学校で算数とか勉強してそうだけど」

「先生には申し訳ないが、それは俺も思った」

自己紹介のあと係決め等を行ったら先生はすぐに職員室へ戻ってしまった。

先生には訊きたいことが山ほどあったが、職員室に行ってわざわざ訊くほどの事ではない。

「でもあの先生めっちゃかわいいと思わない？心奪われたんだけど」

「俺はロウと違ってそんなにストライクゾーンは低くないから安心しろ」

そんな会話をしているうちに、俺の中学からの友人『渡辺 瓏(わたなべろう)』は部活のユニフォームに着替え終わっていた。

「んじゃあ俺は部活いってくるわ」

「ああ。がんばれよ」

瓏が教室から出て一時してから俺も学校から去った。