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1話『ルシア=フォルティナ』

ルシア=フォルティナは齢7のときに世界が不平等であることを悟る。


この世界では7歳になると、自分の情報を記した神が創るカードを受け取る。このカードを使って、自分の持っているスキル、ステータス、加護を見たり、登録した人と連絡をとったり出来るのだ。


15歳になって貰う魔導書に書かれた自分の魔法を見ることが出来る。魔導書も、武器も、持ち主のレベルアップによって使えるスキルが増えたり、強化されたりするのだ。そのスキルがカードに記される。


そしてルシア=フォルティナの話に戻るが、彼は生まれながらにして国民の祝福で育ってきた。魔王が彼の父親によって討たれ、平和となった世界では、モンスターの退治以外に冒険者は要らなかった。だから、彼の両親も、元気に育ってほしいという一心で育てた。彼もその教育を受け、人並みに育った。

そして7歳になり、カード授与の儀式に臨む。

国民は彼の親譲りの加護の多様さ、魔力量の高さを期待していた。


彼自身も期待していた。なにせ彼の親は世界を救った勇者であるのだ。自信満々にカードを受け取り、見てみると.....


(基本ステータス)

筋力-18 走力-23 体力-21 知力-30

主属性-光

(魔力分布)

火属性-32 水属性-10 風属性-24

土属性-9 雷属性-14

光属性-63 闇属性-0

(加護)

無し


彼はこんなものなのかと思っていたが、世間の反応によって自分のステータスが低いことを悟る。基本ステータスは100が限界値で、カード授与時の平均は全て25である。また、魔力量も、主属性は平均である55を超えてはいるが、他の魔力がかなり低い。これもまた国民、彼自身を落胆させた。


最大の問題は加護である。彼の父親、フレイは剣聖の加護という、剣士において最高の加護を受けていたのだ。

加護は生まれながらに持つので、今後増えることなどありえないのだ。つまり、彼は今後何も加護を受けることなく生活することになる。


彼は自分の能力を恨み、世界の不平等さを恨んだ。

ひとつのステータスを見ることなく。それは、一生成長も、衰退もしないステータス。


幸運値-94(/100)


彼は神並みの幸運の持ち主だった。しかし、基本的に冒険には幸運値は必要なく、会心クリティカルの威力、出る確率が増える程度だった。


この幸運は、勇者の息子である彼にとって、逆に恨みの要素になっていた。幸運ならばなぜ加護が何も無いのか。なぜステータスが低いのか!


しかし、彼の両親はそんなことを気にしなかった。彼を励まし続け、少しでも能力が高くなるように今までサポートし続けた。が、元のステータスが低いうえ、レベルアップによる能力上昇も彼は大したことは無かったのだ。


また、彼の幼馴染であるカレン=アルフォードも彼が能力の低さでいじめられるなかでも彼と接し続けた。彼女は地域の中でもトップクラスのステータスの持ち主で、彼女が彼についていたため、彼へのいじめも減っていったのだった。彼も、彼女への感謝を持ちながら、普通の幼馴染の男女という距離を保ち、接してきた。


「ルシア、どしたの?そんなにボーってして。転ぶよ?てか転ばせるよ?」


「神聖な儀式に汚れた服で臨むなんてことできねぇよ」


「神聖な儀式とか思ってないクセに」


「わかってんじゃん」


「わかっちゃいけないんだよホントは!」


彼の冒険者生活に大きく変化を与える儀式、《クルシュアリナ》が始まろうとしていた。

青物です!

クソつまらん話をすみません!ここにユーモアを混ぜることができなかった....!

次から笑えるように頑張りますので、よろしくお願いします!

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