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渋谷スクランブル物語  作者: 真白 夢
4/4

04 東京といえば渋谷

あの人に出会ったのは渋谷だった。

上京して間もない頃、東京という街の知識がほとんどなく、

東京といえば渋谷、という浅はかな発想で繰り出した。

縦横無尽に人、人、人。

こんなに人がいたって、知ってる人は1人もいない。

肩がぶつかったって謝りもしない。

私がここにいないみたいに私を無視する。

あれ、私ってもしかして存在しないのかな。

あれ、私ってもしかして、

生きてないのかな?


なんて考えてながら、宙に浮きそうな足を地面にぺたぺたと付けるように歩いていると

ふいに上から綺麗な歌声が降りてくる。

引き込まれるように目をやるとスクランブル交差点ビルの大型ビジョンに映し出されたミュージックビデオ。

『西坂るい メジャーデビューシングル発売』

点滅信号に急かされながら渡った横断歩道。

目が離せない、いや、離したくない彼の歌う姿。


私は秒殺で恋に落ちた。

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