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総務おじさん探訪記  作者: 中澤 悟司
総務おじさん、覇(歯)道を往く
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第80話 更に穢れた

「うう、ひ、酷いヤツじゃ」

「す、すまん」


 エロかわバニーさん剝き剥き抜き抜きがすっかり終わり、スーパー賢者タイムになった俺は、とてつもなく雑魚かった。


「人の話も聞かずに暴走しおって、しかも、き、気を遣るまで手加減無しとは、そなた一体どこの獣じゃ!」

「それは率直に言って、申し訳ないと思っております。調子に乗りましたごめんなさい」

「ごめんで済んだら警察は要らんのじゃ!」


 ぷんすかバニーさん、可愛いな、おい。


「ではどうしろと。誠意を見せろとおっしゃるなら、もう一度体でご奉仕いたしますが」

「即開き直るで無いわ!その手をやめんか!」


 どうやら、ワキワキはお気に召さなかったらしい。


「でもね、言わせてもらいますと、大体そんな格好で出てくるのもどうかと思うわけですよ。もう喰ってくれと誘ってますよねウサギさん」

「我も好きでこんな格好しとらんわ!」


 まあ、お前の格好が悪いとは、強姦魔の常套句である。自分の意思の弱さを棚にブチ上げてはいけないのだ。


「で、あなたはどちら様で」

「名前も聞かずに襲い掛かるなぞ、本物の獣よな」

「ウサギに名乗る名など無い」

「それ、主語が怪しいぞ」

「…確かに」


 冷静な突っ込みを、ありがとう。


「我は」

「ひょっとして、色欲の人じゃないんですか?」

「色欲違うわ!あのヒヒ爺と一緒にするでないわ!」


 バニーさんを前にして自分が抑えきれなかったので、てっきり穢れ『色欲』の担当かと思ったのだが、どうやら違うそうだ。と言うか、色欲担当ってヒヒ爺なんだ、萎え萎えじゃねぇかよ。


「じゃあ、何ですか、あと何があったっけ?」

「と言うか、我の名前をまだ聞いておらんだろうに、名乗りくらいさせんかい」

「ああ、そうでしたね、ではどうぞ」

「うむ」


 そう言うと、バニーさんは胸を張った。綺麗な胸だ、春香さんと同じくらいのサイズ感、これまた感度が良くて、いじめ甲斐があってすこぶるよろしいものであったわけですよ。艶やかな肌の上には、さっきまでの名残も残ってて、本人にその気が無くても凄まじくエロい。そう、実は今、バニーさんは剥き剥き状態、ほぼマッパなのである。まあ、俺も同じようなものなのと、さっきまで散々色々やったせいで、もう気にしていないのかもしれないが。それか、単に分かってないだけかも。


「我は」

「綺麗だなぁ」

「きゃうっ!」


 はっ、いかんいかん、ついつい蕾に手が出てしまった。


「お主いい加減にせよ!話が全く進まんではないか!」


◇◇◇


 で、要約すると、彼女?は弁財天、傲慢を司るという。傲慢と言うよりは、コー(以下検閲)


「傲慢と言われてもなあ、こんなおじさんにヒイヒイ言わされてるバニーさんが傲慢ねぇ」

「うぐっ、それはそれじゃ!」


 そもそも割り振りがおかしいのじゃ、とか何とかブツクサ言ってる弁財天さんであったが、名前と見た目のギャップが酷過ぎて草、である。弁財天と言えば、俺の中では何となくオタフク顔で羽衣着てるイメージなのだが、この弁財天さんはパッチリおめめのバニーさんである。強欲な世紀末大黒天の次は、傲慢なエロかわバニー弁財天らしい。誰だよこの設定考えたやつ、責任者出て来い。


「ここまで自分本位で身勝手な男が、これ以上傲慢になる必要も無いと思うんじゃが」

「最低なクズ野郎だな」

「お主のことじゃが!」

「ありがとう!最高の誉め言葉だ!」

「駄目じゃ、会話にならん」


 確かに、自分で言うのも何だが、さっきから思考が若干おかしい気がする。バニーさんは少しため息をつくと、俺を見据えた。


「仕事は仕事じゃからな、それはちゃんと…」


 バニーさんが何かを言おうとしたが、意外なところから突っ込みが入った。


『さっきから聞いておれば、「我」とか「お主」とか「じゃ」とか、我とキャラが被るからやめるのじゃ!』

「え?」


 まただ、また聞こえた。今回は幻聴じゃないぞ、はっきり聞こえたし、バニーさんも聞こえているようだからな。バニーさんは、迷うことなくそちらを見た。


「な、なんじゃお主、魔剣の類かの…はうっ!」


 俺は見てしまった。俺が服と一緒に置いていた天断さん、それを見たバニーさんの、恐怖に染まる顔を。


『睦事の間は待ってやったのじゃ、我の寛大な心に感謝して、以後改めい』

「え、え?何故ここに?」

『返事は!』

「は、はい!イエッサー!」

『お主には言うとらんわ!』


 混乱しているのか、マッパで固まっているウサギさんの代わりに、俺が答えたら、怒られてしまった。


 かくして、俺は2つ目のメダルを手に入れた。メダル?と思ったあなた、あれですよ、あれ。


「…なあ、桜」

「はい、何でしょうアロイス様」


 俺の独り言めいた呼びかけに、当然のように答える麗しき奴隷様。どっから現れたんだ、という突っ込みはもうしないぞ。


「これって、アレだよね」

「はい、アレですね」


 どうぞ、と桜さんから渡されたのは、例の変身グッズであった。え、あれまたやるの?俺が半目で見返すと、至って真面目な表情で彼女は答えた。


「纏うには必要な儀式ですので、アロイス様」


 …それ、絶対関係無くない?


 ちなみに、突然現れた桜さんを見たバニー弁財天さんは、マッパのまま崩れ落ちた。いきなり人が出てきたら驚くよね、うん、そういうことにしておこう。

今回のあらすじ

メダル、ゲットだぜ!(えー

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