ざまぁ
駅に着くと開始時の人だかりが無くなりまるで違う場所にいるみたいだった。
NPCによる鍛冶屋などの店などが軒を連ねている道を通り、素材屋を目指して歩いた。
「ここか」
素材屋に着くとさっき倒したスライムのドロップを試しに売ってみることにした。
「いらっしゃい、何かようかい?」
ザ・魔女という格好をした老女が聞いてきた。
俺は返事をしながらウインドウを操作した。
「ああ、これかい」
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・スライムの核x1
・スライムのスライムx5
・ゼリー(青)x1
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老女がドロップしたアイテムを見ながらいった。
「これなら合わせて20Eだよ。詳細を見るかい?」
「ああ」
と言ったら目の前に
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・スライムの核x1 10E
・スライムのスライムx5 5E
・ゼリー(青)x1 5E
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と出た。
今まで疑問に思わなっかけどスライムのスライムってなんだ・・・
気になったので聞いてみた、すると
「なんだ、知らないのかい?」
「ああ、聞いたことがないな」
「これは子供の遊び道具だよ」
そうなのか、と思いながらそれを見る確かに遊べない事はないと思う。
今度ジョンにあったらぶつけてやろう
「悪いんだけどスライムのスライムは売らないでおくわ」
「そうかい、じゃあ15Eだね」
「それで頼むわ」
するとチャリンと音が鳴った、確認してみると15E増えていた。
「何か買って行くかい?」
と聞いてきたが所持金も少ないので断り店を出た。
「さーて何処行こうか?」
城を見たいのと戦いをしてみたかったので草原に行ったがその後のことを何も考えていなかった。
またスライムと戦うのも嫌だしなんか他にいい奴いないかとメールをユトに送ってみたすると
【近くに森林フィールドあるから来いよ色々いるぜ!】
と返ってきた。
「森林フィールドか面白そうだな」
色々いるであろうモンスターを思い浮かべながら笑った。
森林フィールドに向かっている途中駅周辺に戻って来たジョンを見かけた。
「お、ジョンだ」
俺はスライムのスライムをオブジェクト化しジョンに投げた。
「ぎゃあぁーー」
と悲鳴が上がる。
そこには顔面スライムだらけのジョンとそれを遠巻きに見る人々
ジョンに
【ざまぁ】
とメールを送ってその場を離れた。
遠くから俺を探す声がするが気にせず歩いた。
メールも来たが無視した
「さぁて、楽しみだな」
まるでさっきのことなど無かったようにカナタは森林フィールドに向かって行った。