どうする?
カナタは空から視線を戻しユト達の方を見た。彼もこっちを見ている。
みんなに
「これからどうする?」
ユト達は
「悪いな、俺はベータの時に組んでいた奴らとパーティー組む事にしてんだ」
「すみません先輩、私も同じでエリーと一緒ベータのパーティーに合流することになっているんです」
と申し訳なさそうにいった。
別にソロもいいなと思ったので
「気にすんな、ソロも面白そうだしこのゲームもらえただけで十分にありがたい」
「そう言って助かるぜ」
まだユミは悪そうにしているので話を変えることにした。
「そういえば、みんなは職業は何についたんだ?」
間髪入れず答えてきた。
「格闘家」
「魔法使いです」
「狩人だよ」
答えた順番はユト、ユミ、エリーだ。
ユトとユミはベータの時の職業だろうと思うけど一応聞いてみた。
「俺は変えてない」
「私も一緒です」
「私は昔おじいちゃんと一緒にハンティングに行ったことがあるからこれにしたんだ~しかもこのゲーム銃もあるみたいだよ」
エリーの話を聞いて耳を疑った。
(銃あんの、この世界・・・)
ゲームの世界観が心配になってきた。
まあ、俺の気にすることじゃないかと思いつつエリーに
「なんで知ってるの?」
「職業選ぶ時に聞いたら教えてくれたよ?」
と不思議そうにいった。
「そうなのか」
聞けばそんな事も答えてくれたのか、そういう事は聞いても教えてくれないと思ったから聞かなかったが聞いとけば良かった。
「お前は何にしたんだよ?」
「剣士」
「バラバラだな」
と言って笑った。
だからどうしたと思った、表情で分かったのか。
「ただそう思っただけだ、仲間から呼ばれたし行くわ」
「私たちもそろそろ行きますね。何か困ったことがあったらメールしてください」
「じゃ~ね~」
「ああ、そん時は頼むわ」
と言いユト達と別れた。