豚人間化ウイルス 一夜にして、皆、豚人間に
休日に、俺は10時という遅めの時間に起きた。
眠い目をこすりながら、いつも通り洗面所へ向かう。
しかし、その最中も、何かおかしいなーという違和感があった。
そして、鏡の前に立ち、異変に気付く。
なんと、鏡には豚顔の人間(?)が立っているではないか。
「え、なんなんだ、これは。」
と思い、頬をつねったりするが夢などではなく、頬をつねった豚顔の人間(?)がうつっているだけである。
頬をつねっても何もなかったが、これは夢に違いない。
ひと眠りすれば、いつもの自分の顔に戻っているだろう。
自分の顔はイケメンというほどではないが、フツメンぐらいだった。それこそ、どちらかと言えば猿に似たフツメンで、豚に似ている顔の要素はほとんどなかったはず。
しかし、今、鏡を見ると、俺の面影が何となくはあるが
(以前の俺の目をかなり細くして、鼻もかなり上向かせて、顔の肉もつけてと考えると。)、
どう見ても豚の顔した奴が映っている。
耳もいわゆる豚耳だし、尻を触ると尻尾もついてるしで、二足歩行で歩いているという以外は豚である。
これを夢に違いない!!
と思い、特別眠くもないけど、寝ることにしたわ。
そしてうまく寝つけず、15時頃目が覚める。
さっきのは夢だったんだろうなとか思って起きようとしたが、豚耳を触った感覚や尻尾の感覚から、
「ヤバイ、夢じゃなかったのか。というか俺ひょっとすると死んでんじゃね!?」
「昨日の夜に事故にでもあって、死亡して、だから今は天国で豚の姿になってるんじゃないのかな!?」
とかとか考えが混乱していた。
しかし、もしこれが現実世界のままで、俺だけ豚になってたら、物珍しがられて見世物になるか、気味悪がられて殺されるんじゃないか!?とか考えるだけで恐怖に震えてきた。
この震えを止めるには、テレビも見よう!
ということでテレビをつける。
そうすると、驚くべき映像が見えた。
どこの局も、放送予定を変更して、緊急番組を放映している。
そして、目につくのはどの局のアナウンサーも立派な豚顔であるということだ。それぞれに多少の顔の違いはあり、以前の顔に面影が感じられるが、それでも今となっては立派な豚の顔である。
そして、放送内容から、
・豚人間化ウイルスというのが一夜にして、日本を覆ったということ。
・そのウイルスに感染した者の報告は北から南までのあらゆる県で上がってきている。
・すなわち、日本人のほぼ100%近くが豚人間になったのではないか!?
という衝撃の事実が発表されていた!!!!
そして報道には男性アナウンサーの姿ばかりが目立っていた。
アナウンサー「今日、ここに女性のアナウンサーは1人も来ていません。おそらくですが、自分の顔が豚のような顔に変化してしまったので、ショックで出勤できてないと思われます。我々、男性陣はこんなことがあっても仕事に行かなきゃと思う人が多いのですが、女性陣の特に容姿に自信のある人ほど、精神的なショックが大きいでしょうからね。なので女性アナウンサーは来ていません。ただ、この説明だとこのテレビを一人で見ている人なんかは、ひょっとしたら女性は豚の顔になってないんじゃないか!?と思うかもしれませんな。でも、そういう心配はいりません。うちのアシスタントやスタイリスト、メイクの係の女性はこんな風に顔が豚になっても仕事に来てくれています。」
そこで映像が切り替わり、見ると、確かに、豚の顔になった女性が何人も立っていた。
ということは豚の顔になったのは俺だけじゃないんだな!?
でも疑り深い俺は、動画サイトの生放送のタイムシフトをしてみることとした。
情報では、そのウイルスにより豚人間になったのは今日の午前4時~4時30分の間ぐらいだろうとのこと。
そこで、その付近のあらゆる放送を見てみる。
ある放送では、3時57分頃に、女性放送主が、
「あれ、何だか眠くなってきちゃった。ちょい寝るわ。」とバタンと寝る。
流れるコメントは、
「急にどうしちゃったんだよ」とコメントがついた反面、
「あ、俺も急に眠くなってきたわ」
「zzzzzz」
「寝よ」
とのコメントが多く続く。
その間、女性放送主はピクリとも動かない。
8分ほど経ってから、女性放送主が大きな寝返りを打ち始めた。そして、顔、尻などを抑えながら、「何これ熱いんだけどー。」
と大声や悲鳴を上げる。その間コメントも一向に流れない。
3分後、女性放送主が画面に顔を見せると、先ほどまでの女性の顔が少しだけ面影として感じられるが、立派な豚の顔になった女性が映っていた。
そして少ししてから、コメントで、
「?????」
「どうしちゃったの?」
「豚が映ってるよ」
とのコメントが棒読みで呼ばれる。
そのコメントが理解できてなく首をかしげる女性放送主。
そこでコメントに、
「鏡見てみなよ」
と流れる。
そこで鏡を見ると、激しく驚き悲鳴をあげ、
「わたし、なんでこんな豚の顔になってるのよ(泣)~!!!!!」
「なんでだろうな。」
「日頃の行いが悪いんじゃないですか。」と女性を馬鹿にするようなコメントが流れるが、さきほどよりはコメントに勢いがない。
泣いて、嗚咽交じりになりながらも、
そこで女性が、「みんなは何も変わってないの?」
と問う。
「変わってるわけないべ」
「ま、一応、洗面所で確認してくるよ。」
「しかしこれからお前どうすんだ。養豚場に出荷か?」
とのコメントも流れたが、数十秒後にはコメントの流れが激しくなる。
「な、なんだこれ」
「イケメンだった俺が豚の顔になってる」
「夢だろ?」
「どうやら主と同じで、俺たちも豚の顔になったようだ」
「かあちゃんも妹も皆、豚の顔になってたわ。何てことだ、自慢の可愛い妹だったのに。」
などなど阿鼻叫喚なコメントで埋め尽くされていた。
他の放送をタイムシフト視聴しても、同じような展開であり、これで俺は、外を歩いても通報されることなんてないんだろうなと、自信を持てた。
というわけで夕食を買いに、近くのスーパーへ行く。
18時という繁忙期のはずなのに、店員の数がかなり少ない。ただし客も少なかったから、バランスは取れていた。
顔なじみの店長と会話をする。
俺「店長。店長も立派な豚の顔になってしまったんですね。」
店長「そうなんですよ。最初はびっくりしました。でも愛する妻や子供も豚の顔になって尻尾も生えていたので、こりゃあ考え込んでてもしゃーないから仕事に行くかって思いました。通勤の電車でも豚の顔した男ばっかりで、あぁそういう世界になったんだな。順応すればいいや。って感じです。」
店長「ただ、若い女性はショックが大きいみたいですね。それこそ店を見ても分かる通り、パートのオバサンは豚の顔になっても来てますけど、女子大生とか女子高生のバイトの子たちは全員休んでます。うちの妻も人一倍メイクをして自分を美しく見せようとするやつだったんで、部屋にひきこもってましたわ。」
俺「やっぱ、そうですかね。俺、明日の仕事が心配です。うちの店も女子大生のバイトが多いから。」
店長「でも、それで来なかったら来なかったで、普段のお客さんもまだなかなか外に出れないでしょうから、利益的にはそう変わらないんじゃないかと思いますよ。」
店長「これからは、人件費じゃなくて豚件費なんて言い方になるかもしれませんね。ほとんどブラックジョークですけど、ハハハ。ではお客さんが来たので、また、これで。」
店長はお気楽だなぁ。まーでも俺も、そんな感じで前向きに楽しく生きていこうっと!
ちなみに俺の仕事は居酒屋の店長である。
全国展開しているような居酒屋ではなく、地方で開いているような小さい居酒屋だ。
そこの還暦を迎えたオーナーと、俺自身の居酒屋を経営したいという思惑がからまって、今では雇われ店長みたいな存在である。
会計など経営業務にも携わるので、そんじょそこらの雇われ店長よりは、給料がいいがな。
しかし、そんなことより、明日の女子大生のバイトは来るのかどうか気になっていた。
確認の電話するのも何かおかしいから、しないけど、ついつい店の責任者という立場から悪い未来を想像してしまう。
キッチン・ホールともに俺しかいなく、豚の顔になったことを気にしない中年男性の大きな飲み会グループで店は満席になり、
「おい、もっと動け豚!!」
「早く提供できないなら、豚の真似とかして俺たちを楽しませてくれよ」
「罰ゲームだ。ほら、豚なら、ここに落ちてるとうもろこしを食えや」
などなど悪い未来が頭に浮かんでしまう。当然、客たちも豚の顔になってるんだろうけども、提供が遅いということを利用して、俺を豚扱いすることも考えられる・・・。
とかとか実際には起きそうにもないのに、そんな想像ばかりしていた。
でも、これじゃダメだな。あのスーパーの店長を思い出して、前向きに寝よう。
「明日は、明日で何とかなるやろ。」
と鏡の前で独り言を叫んで。
翌日夜の居酒屋。
案の定、17時入りの女子大生のバイト2人から休むという連絡が来る。
理由を詮索すると、
女A「理由なんて聞かなくてもわかるでしょ。だからモテないんだよ、豚野郎!」
と怒られる。
おいおい、確かに俺は彼女がいないが、だからってそんなこと言うことないだろ。
それに、最後の一言は余計だ。
俺だってまださ、豚の顔になったことを笑える心境にはなってないんだぜ。
17時30分入りのキッチンの子からも、休みの連絡が届く。
キッチンの子なら来てくれるのではと、淡い期待を抱いていたが、やっぱり家から出るのも難しいようだ。
でもスーパーの店長が言ってたように、まだ客が来ないから、まぁいいかなと。
「豚件費かからなきゃ、まぁいいか。」
と自分で、自虐的に呟いてみた。
もう誰も来ないだろうと思っていたら、19時から閉店の時間まで担当の、女子大生のあきこが普通に、出勤してきた。
あきこ「すいません。ギリギリになっちゃって。今すぐ着替えますね。」
俺「お、おう。」
来るんだ。年頃の女の子なのに。急いでいたため、ちらりとしか見れなかったが、あきこも立派な豚の顔になってたね。
ま、あきこに対して付け足すなら、年頃の女の子とはいえ、もともと小太りで鼻も低かったため、豚の顔になってもそこまで違和感はないな・・・という失礼なことを思ったりした。
あきこ「店長。稼ぎ時なのに、お客さん来てないんですね。他の皆もいないし、私、帰った方がいいですか~?」
俺「いや、いいよ。いてくれ。せっかくこんな時に来てくれたんだし、客が来なくても給料は出すよ。」
あきこ「え、いいんですか? 感激~!」
俺「しかし、あきこ、よく来たよな。街を見ても若い女性は歩いてなかったし、うちのバイトの子もあきこ以外休みなのに、よく来たよなと。」
あきこ「やっぱり他の女の子は顔が豚みたいになってショックだったんだと思います。私は元々、お世辞にも可愛いとは言われない顔だったし、だから、この顔になった時に、驚きはしたけど、すぐに受け入れましたわ。歳の離れた小学生の弟や妹も豚の顔になっていたし、ここで私が取り乱してもねぇ・・・って思えて。だから大学にも行ってきたわ。女子は私以外全員休み。男子もけっこうナイーブで80%ぐらい休んでたけど。そのうち、どうでもよくなることなんだろうから。落ち込んでも、悩んでも仕方ないのにねぇ。」
俺「すげーな、あきこ。あきこなら、どんな困難も乗り越えられるような、一緒にいたら頼もしい母親になりそうだな。」
あきこ「そうですか・・・・。というか今のって何? 告白の言葉? 一緒にいたいって?」
俺「ち、違うよ。た、単純にそう思っただけさ。」
あきこ「あら、そうなんだ。ざ~んね~ん。」
とお茶目に、冗談だよという風に笑う、あきこ。
しかし、俺は違った。その瞬間から、あきこを強烈に意識するようになった。
20時になっても客は来ない。
俺は店の掃除をしながらも、あきこのことばかり考えていた。
「あきこって、どんなことが好きなんだろ? そういえば俺、あきこについてほとんど何も知らないや。」
と呟いていた。
あきこが店の模様替えなどの準備をしていて目が合いそうもないときには、あきこのことばかり見つめていた。
ふと、あきこと目が合う。
あきこ「さっきから何チラチラ見てるのさ。正直キモイんですけど。」
俺「な、何でもないよ。」
と言いはしたが、ヤバイ、嫌われたかなーとか思ってしまった。
そんなことして21時になると、近所のオバサマ達が来店される。
オバサマA「営業しているのね~、良かったわ。」
俺「いらっしゃいませ」
オバサマA「あらあらあら、あなたも男前だったのにすっかり、豚の顔になってしまったのね。」
オバサマB「あらー、でも私、今のあなたの方がタイプかも。」
オバサマC「それはあんたも豚の顔になったから、豚に惚れるようになったんじゃない? ハハハハハ」
とオバサマ方のトークが炸裂し、店も明るいムードになる。
先ほど、あきこにも思ったことだが、オバサマ方も凄いな。自分の顔が豚の顔になっているっていうことを意に介さず、最近のちょっとした出来事みたいな語り口になっている。
オバサマA[うちの旦那、ショックで今も部屋に引きこもってるのよ。」
オバサマB「あはははは。あの不細工な旦那が。」
オバサマC「今更、豚の顔になったところで大して変わらないだろうに、男って本当にナイーブね。」
オバサマB「うちの旦那なんて自分のことを棚に上げて、豚となんかキスしたくないとか言い出すのよ。最低よね。アハハハハ。」
オバサマ方のトークは男の女々しさを指摘しながらも、聞いてて元気が出てくるわ。
オバサマA「あら、あきこちゃん来てたの!」
あきこ「こんばんはー」
オバサマB「あきこちゃんも、すっかり豚の顔になってしまったのねー。」
あきこ「あはは。でも私、元々豚みたいな顔してたから平気です。」
オバサマC「素晴らしいわ。あきこちゃん。オバサン達の仲間入りできるわね~。」
オバサマA「今日のバイトは、あきこちゃんだけなの?」
俺「そうなんですよ。皆たぶんショックで休んでるんです。」
オバサマB「ということは、店長とあきこちゃんの2人きりだったの? あらあらそうとは知らず、オバサン達が邪魔しに来てごめんねー」
オバサマC「年頃の若い男女が2人きりなんて、恋が始まる予感かしら?」
俺「いやいや、そんなことないですよ。」
あきこ「えー、店長。そんなこと言っちゃうんですかー。さっき私に向かって、頼もしい母親になれるよとか言ってたし、さっきから私のことチラチラ見てたじゃないですか。」
オバサマA「えー、店長、そうなの!?」
オバサマB「あらあら本当に恋の予感だったのね。いいわぁ若くて。」
オバサマC「結婚式には呼んでね。」
俺「いやいやいや・・・ないですよ」
と交わして、俺はオバサマ方から遠ざかりキッチン業務に専念する。
相も変わらず、その後もオバサマ方はいろいろなことで大笑いしていた。オバサマ方のこういう感じ、嫌いじゃないなー、俺も何だかんだで女々しいところあるし・・・。
と思いながらも、頭の中では、あきこのことで、いっぱいになっていた。
昨日まで何とも思っていなかったのに、なんだろ、この感情の変化は。
閉店後、
あきこ「それじゃあ、私帰りますね。」
と靴を履き始めた、あきこ。
俺「ま、待ってくれ。」
あきこ「え、どうしたんですか?」
俺は私用のスマホを取り出し、
俺「LINEで、ふるふるしようぜ」
あきこ「え、どうして」
俺「オバサマ方の前では、あんな風に言っちゃったけど、
俺、あきこと今度遊びに行きたいなって思っててさ。だからその予定とか決めるためにも、
LINEでメッセージのやり取りしない。」
あきこ「えへへ、いいですよ。何だ、結局、私のこと意識してたんですね~」
俺「そう、かもしれないな。」
あきこ「照れちゃって。店長って思ってたより子供なんですね。」
俺「うるさい。」
あきこ「あは、また照れた。」
数か月後、デート先で誰も来なそうな公園で、俺とあきこは、キスをした。
そうしたら、どこから現れたのか、オバサマ方が来た。
オバサマA「あらあらあら。店長と、あきこちゃん。」
オバサマB「思っていた通りだったけど、若いっていいわね~」
オバサマC「私たちが恋のキューピッドだったとはね。結婚式の案内待ってるわ。」
とオバサマ方に言われ、幸せな気分になった。
俺はオバサマ方が去ってから、あきこに言ってみた。
俺「俺も一生あきこと一緒にいたいんだ。まだプロポーズって時期は早いとは思うから、正式なのは後日言うけど、俺、あきこと結婚したい。」
あきこ「うーん。昔の人間の顔だった頃は、私自身もブスっていう自覚があって、私を愛してくれる男性に出会えてなかったから、そんな人がいたら、その人でいいかなって思ってたけど、今は皆豚顔で、昔の感覚で言ったら全員ブスじゃない。その中で私は豚の顔になったことを肯定的に受け入れて明るいキャラだから、大学でもモテてるのよねぇ。だから、豚の顔になる前だったら、プロポーズもすぐにOKしたのかもだけど。」
俺「ちょ、ちょっと、待ってくれ。ということは俺じゃダメなのかな。」
と泣きそうになる俺。
あきこ「あはは。何、泣きそうになってるんですかー。可愛い豚ちゃんですねー。今のは冗談ですよ。店長がどんな反応するか見たかったんです。店長と幸せな家庭を築くことが夢ですからねー。」
俺「よ、良かった・・・・。」
あきこ「ただ、まだお互いの両親にも挨拶に行っていないので、そういうプロポーズはまだ気が早いんですよ。両親に挨拶してから、そういうことを考えていきましょうね。」
俺は心底、安心していた。
別れる展開になるんじゃないかと内心ドキっとしたが、あきこの答えを聞いて安心した。
というか、あきこはこういう俺の反応を楽しんで、自分自身から目が離れないような戦略でもとってるような感じだ。
ホント、俺は、単純な男だから、そういう恋の駆け引きみたいなことされると、簡単にあきこのことを意識しまくっちゃうわ。
ウイルスにお礼を言うなんて、おかしい話だけど、豚人間にしてくれてありがとう。
豚人間になったおかげで、あきこという素敵な女性の魅力に気づけたよ。
数年後、俺とあきこは子供というか子豚人間を授かる。
俺「鼻の上向き加減が、あきこの鼻に似てるなぁ。」
あきこ「全体的な不細工加減とか、あなたにソックリよ。」
俺「そんなこと言うなよ~。」
あきこ「あらあら可愛いでちゅね。また、大の大人が泣きそうになるなんて。」
俺「うるさいなー、もう。」
ということで、俺はあきこと子供との幸せな時間をこれからも、築いていく。
前2作品の話と比べると、まともな話になったと思います。というか最後の居酒屋の恋愛の部分なんて豚顔が関係ないしね。それこそ、異常気象で2人しか来なかったような事態でも想定できそうなシーンであります。そういう意味では豚顔になった意味があまりないんだろうけど、2人のキッカケを作ったということですね。
自分も、あきこと店長の会話を打ちながら、
こんな恋愛したいわって思いました。
後は、無理でしょうけど、この作品のような豚人間になりたい!!!
前2作品だと、一部の人間しか豚とか豚顔にならないため、いろいろ余計な感情も出てきますが、
今作品のように、右を見ても左を見ても、初恋のあの子も、職場のマドンナも
みんな例外なく豚人間になってるので、比較的住みやすい世の中なのかなと思います。