PR 一杯 作者: 檸檬 掲載日:2026/08/08 【短歌】 モルトの初恋 草村を歩けば融合してゆく麦の記憶と 前髪をうつつで切って間違って切ってしまった瞼に血豆 盲目は何処へ佇むヒグラシの声が涼を生む草村の影に さびれた路地裏の看板を懐かしみながらあてのない散歩を 一杯の紫蘇ジュース鮮やかに血を分け合うように飲んでみたい夏 枯れない水音落ち続ける滝岩から昇る楓の蝉時雨 アスファルトの上を空を見上げて歩ける夜 見上げれば星母子 君風鈴 一瞬の一杯 グラスに氷 愛おしき音を奏でて