表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不遇の姉は、未来を拓く  作者: きむらきむこ
乳母編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/61

 4

前話にコソッと書き足しをしてます。

無痛分娩は、権力のあるお家だけ、というような一文です。

  イングリッド様のお子様は、王妃殿下(テルツァ・イーディス)からお名前を頂いて、セレスティン・テルツァ様と名付けられました。


 今のところ色合いはマイロン殿下に似ておられるようで、ブロンドヘアに青い目をされています。


 セレスティン様が産まれたことで、今のところうちのハワードは未来の側近ではなく夫候補となったようです。


 これは笑ってしまうくらい未来の話なので、まだ確定したことではありませんが、そういった将来もある、という周囲の思惑の一つです。


 私もダグラスもその辺に関しては、聞き流して、あるいは聞こえないふりをしています。


 ハワードの将来については、一番はハワードの気持ち次第だと思ってますし、貴族社会のパワーバランスなんてどう変わるか分かったもんじゃないですからね。


 イングリッド様は産後の肥立ちもよく、母乳の出も思った以上にあったので、私は今のところ本来の意味での「乳母」としての仕事はしておりません。


 セレスティン様をあやすイングリッド様のお側で、ハワードを一緒に抱っこする程度、ママ友よりは長くそばにいる、っと言った感じでしょうか。


 一緒に遊ぶようになるまでは、年単位での日数が必要となるようです。それまでは、お二人が健やかに過ごせるように、マイラとしてマイナスイオン発生装置に徹して近くに侍るのがお仕事です。


 セレスティン様誕生から数ヶ月、イングリッド様の公務が少しづつ増え、私がセレスティン様をお世話する時間も増えました。

 

 お世話と言っても、他の乳母たちと一緒にハワードとセレスティン様を一緒に面倒見てもらう、というどちらかと言うと、私がイングリッド様とセレスティン様の乳母グループにお世話になっている、というのが実状のような気がしてます。


 「本日よりセレスティン様の護衛としてお使え致します、シーラ・メリア・ターラントと申します」


 「同じくグエン・リアナ・ディクスンと申します」


 イングリッド様の公務が増えた為セレスティン様が別行動となるので、新たに護衛騎士がつくことになりました。


 学園を卒業後に近衛騎士の経験を積んだ比較的、若手の女性騎士たちです。


 彼女たちは表に出ることの少ない若い王族の護衛を経験した後、公務で王宮外に出る王族の護衛へと難易度を上げたうえで、国王陛下や王妃殿下、王太子殿下の護衛とステップアップしていきます。


 女性の近衛騎士は、王妃殿下や王子妃殿下という女性しか出入りできない場所にもついて行けるので、非常に重宝されるのです。


 セレスティン様のように王宮内の数室しか移動がない乳児の王族には、近衛の若手の育成、言い方は悪いですが研修の為に派遣されてくるのです。


 それにしてもターラント?と首をひねった私に、イングリッド様の侍女であり、今のところ実質的にセレスティン様付きの侍女頭であるメアリーが目で合図を送ってきます。


 この場で一番身分の高い私(セレスティン様を除く)が、セレスティン様によく仕えてくれるようにと声をかけると、新人護衛の二人は美しい騎士の礼を取った後下がっていきました。


 乳母グループと言っても、実質的に乳をやるということもなく、本来の意味で言えば、影の護衛に近い乳母たち三人と私、メアリー、セレスティン様とハワードの七人だけになった部屋で、メアリーの説明が行われました。


 「あのね、アメリアがちょっとおかしな順番でマイラとして産まれてきたでしょ?」


 無魔力で前世の記憶を持つマイラ、マルセルというセカンドネームを持つ子どもは、基本的にマイラかマルセルの子どもあるいは孫に産まれるのです。


 孫の代で産まれなければ、一世代か二世代後に他の家から産まれるという規則性があるのですが、私アメリアはマイラのひ孫という、今までにない立場で産まれたのでした。


 誰もひ孫の代にマイラが産まれるのを予測していなかった為に、私アメリアは魔力を持たない劣等種として扱われて育ったのです。


 実家ではいない者扱いで、しかも隠されて育ったので、私がマイラであるという事実を知る者は何処にもいなかったのです。


 学園に入学し、私の特技であるマッサージ技術を知ったダウニング侯爵家が私の来歴を調べ身元が発覚したという経緯で、サンダース家に養女として受け入れてもらいました。


 そういった事情から王宮でもマイラ、マルセルの血統を追跡調査をすることになったので、私の実家、ターラント家の娘シーラを身近で見張るべく近衛に引き上げたのだそうです。


 先ほどやってきた護衛騎士のシーラは、私より二つ下に産まれた全妹ですから、確かに可能性はあるといえばある……のかな?


 近衛にいる間は王家の目の届く範囲で見張り、そのうち結婚相手も用意されるんだって。


 自分で全妹なんて言い方をしたのもあるけど、ますます競馬馬の血統管理みたいよね。


 ちなみにシーラと一緒に挨拶に来たグウェンは、私の薬草畑の管理主任のクィンシーの妹に当たるのよね。


 彼女も、将来のマッサージ師か薬師を生み出す血統と思われて目を着けられたらしい。


  


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ