第4話 町への外出
第4話
朝 小鳥たちが鳴く中、紫乃は目が覚めた。
「うーん よく寝た~ にしても昨日は楽しかったなぁ」
とベッドに座りながら呟いた。
「さぁて 朝ごはん作って調合始めるかぁ~」
背伸びしながらリビング向かって歩いた。
そして階段を下りている時、ふとリビングのテーブルに目をやると白い紙が置いてあった。
「うーん なんかある なんだろ」
テーブルの上にあった紙を見てみると文章が書いてあった。
「えーと なになに」
拝啓 紫乃さんへ
昨晩は夕飯を頂いたり、部屋に泊めていただいてありがとうございます。
お礼と言ってはなんですが少量ばかりのお土産を置いていきます。
またお会いした時はよろしくお願いします。
黄乃より
と書いてある手紙のそばに小さめの瓶がおいてあり中には黄色く輝く液体が入っていました。
「え、これって、もしかして」
紫乃は恐る恐るふたを開けて匂いを嗅いでみた、その瞬間鼻の奥に甘くフローラルな香りが漂ってきた。
「これ、ハチミツじゃん え、めちゃくちゃ嬉しいな そうしたら朝ごはんはハチミツを使った奴にしよう」
そう言いながらキッチンに向かった。
数分後---
「最後にハチミツをかければよし完成 おーいスミレー出来たよぉー」
「ふわぁ~ はーい 今行く~」
のっそりと階段からスミレが降りてきた。
「なにこれ 美味しそう」
「昨日泊めてあげたあの子がお土産ってこれを置いて行ったからさ 折角だからホットケーキを作ってみたんだ。」
「へぇーこれがハチミツかぁ すごいキラキラして甘い匂いがする じゃあこれをかけて食べようか」
スミレが瓶を傾けてホットケーキにハチミツをかけようとした瞬間
「あ、ちょっと待って」
「んぇ なになに」
「それ、全部使わないでねこの後調合で使いたいからさ」
「うん わかったぁ そしたら~このハチミツを~♪」
とウキウキでハチミツをかけるスミレを見て、(なんてかわいい生き物なんだろ)って思った紫乃であった。
数分後---
「ふぅ まんぞくまんぞく♪」
「ありゃりゃ 全部食べちゃったよ、そんなに気に入ってくれたんだ」
「うん!!とっても美味しかったまた作って」
「良いよ~ さぁて食べ終わったし食器片して調合始めますかな」
「えっもうそんな時間!!支度しないと」
と言いながらスミレはバタバタ2階に上がっていった。
「全く昨日の内に支度しときなさいってあれほど言ったのに」
「だってめんどくさかったんだもん」
「めんどくさいじゃないのよ」
コツン
「あいた」
紫乃がスミレの頭にゲンコツをした。
「イタタ もぉゲンコツしないでよ」
「今度、同じこと言ったらもっと痛いゲンコツするからね」
「はーい」
スミレは頭を押さえて痛そうに返事をした。
「はぁーまったく で今日はどこ行くの?」
「今日はねぇ 町はずれの森かな あそこでモンスター討伐任務があったからさ」
「あーあそこかぁ そしたらちょっと待ってて」
そう言いながら紫乃は奥に消えた。
数分後---
「お待たせ ちょっとこれお願いできる?」
と言って一枚の紙を渡しました。
「分かった えーとなになに クモの糸とモンスター毛皮と笹の葉か わかった採ってくるよ。」
「じゃあ 頼んだよ ケガだけは気を付けなよ あんたそそっかしいんだから」
「うん わかった 行ってくるね」
そう言ってスミレは元気よく飛び出していきました。
「まったく元気なんだから さぁて私は町に行く支度するかな」
背伸びしながら紫乃はアトリエの中に入っていきました。
数分後---
「よし町で売る物も持ったし買うものが書いてあるメモも持ったし、鍵も閉めたし、よし出発~」
紫乃は元気よく町に繰り出しました。
数十分後---
「着いたー 町なんて久しぶりに来たなぁ」
そう言いながら紫乃は町を見回しながら歩いていた。
(そういえばここに来た時はゆっくり町なんて見て回って無いもんなぁ)
そう思いながら歩いていると目的のお店に着いた。
「ここが武器屋さんかぁ よし行ってみよう」
紫乃が扉を開けるとそこは屈強な体系をした男の人が立っていた。
「おっいらっしゃい あれお嬢ちゃん見ない顔だね」
「あ、はい 初めまして町はずれで錬金術師として働いている 民野紫乃です よろしくお願いします。」
「ほう 錬金術師とは久しぶりに会ったね どんくらいぶりかだったかなぁ もう10年くらい前だったかな」
「やっぱり前に居たんですね 今私が住んでるアトリエが廃墟だったんで前にも居たのかなぁって思ってたんですよ」
「あぁ やはりあそこの家に住んでおるのか」
そう言って店主は俯いた。
「どうかされました?」
「いや 何でもない それよりわしに用があって来たんじゃろ」
「え、あ、はい 実はこれを買い取って欲しくて」
慌てた紫乃は急いでバックから物出した
「あ、これです」
「ほうほう これは なかなか質が良いね これなら300リルでどうだい」
「え、そんなに良いんですか」
「おう お嬢ちゃん錬金術ってのは 初めてなんだろ」
「はい そうです」
「初めてでこのクオリティならこんくらいの値段だよ」
「あ、ありがとうございます」
紫乃は深々とお辞儀をした。
(やったぁ これなら当分暮らしていける)
と紫乃は心の中で思った
「じゃあ これね」
「はい ありがとうございます」
「おう またこいよ」
「はい あ、そうだ 図書館ってどこにあります?」
「図書館ねぇ えっとたしかギルドの隣にあったかな」
「わかかりました、ありがとうございます」
紫乃は深々とお辞儀をして出ていった。
(にしても錬金術師か あの子みたいに立派になってほしいもんだ)
そう思った店主であった
第4話完
今回も見ていただきありがとうございます
次回もお楽しみください




