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第2章 初めての調合

「たっだいまぁ」

「今日はもう疲れたしご飯食べてお風呂に入ろ」

「うんそうだね 今日は何作るの?」

「今日はねぇ キノコのシチュー」

「キノコのシチュー!? 何それ美味しそう」

「上手く出来るか分からないけど楽しみにしてて」

「うん わかった!」


 しばらくして部屋中にシチューの香りが漂い初めた。


「ほら 出来たよー」

「わー……良い匂い。これがキノコシチューかぁ……美味しそう」

「おかわりも沢山あるからね」

「うん おかわり」

「はや! そういえばスミレはどんな職業に就いたの?」

「もごもご」

「飲み込んでから喋りなさい」


 そう言われスミレは元気よくゴクンと飲み込んで答えた。


「えっとね 剣士を選んだ」

「へぇー 剣士かぁ 良いじゃん」


 魔物の退治はスミレに任せれば良いかっと考えた紫乃であった。


「ふぅー 食べた食べた」

「鍋が空になっちゃったよ。食べすぎよ」

「えー だって美味しかったんだもん ふわぁ〜 ご飯食べたら眠くなっちゃったよ おやすみ〜」

「お風呂入ってから寝なさいよ あーあ 寝ちゃったよ 全くしょうがないなぁ」


 こっちの世界に来て楽しかったのかなぁ。


 今まで出来なかったことが出来るようになったんだもんなぁ。


「さて私もお風呂入って寝よ」


 こうして異世界に来て最初の一日が終わった。




 翌日。

 大きな爆発音が響いた。


「ケホケホ。あっれーおかしいなぁ。どこで間違えたのかな?」

「うーん 何今の音?」

「あ、やっと起きた。いやぁ調合を失敗しちゃってさ。あ、朝ごはんはテーブルの上にあるから顔洗って食べな」

「はーい」

「さぁーて 私も頑張ってやりますかぁ」


 そして紫乃は調合を何度もやっては失敗の繰り返し――


 ――数時間後。


「や、やっと、出来たァ。あ、あれスミレが居ない……おーいスミレー! 全く何処に行ったのやら……」


 などと呟いた直後。


「たっだいまぁ!」

「びっくりしたァ。どこに行ってたのよ そんなに傷だらけで」

「えーとねぇ、最初はねぇ。練習をしてたんだけど途中で飽きちゃってイノシシ? みたいなのがいて捕まえようと思って追いかけてたら傷だらけになっちゃった」

「もーしょうがないなぁ。で、捕まえられたの?」

「うん 大きいから外に置いてあるよ」

「なら 許そう あ、そうだ 丁度さっき出来たばかりのやつあるから飲んでみて」

「えー 大丈夫? 爆発したりしない?」

「しないって とりあえず飲んで」

「わかった」


 ゴクゴク……とスミレは癒し薬を飲んだ瞬間、身体中が光った。


「お、おおー」

「すごい ほんとに傷が治った」


 どうやら調合は成功したみたいだ。


「やった 成功した」

「良かったじゃん。これで生活が成り立つね」

「そうだね。これなら色んなのに挑戦してみるか。で、外にあるあれどうするの?」

「あ、ちょっと待ってて」


 そう言って狩ってきたイノシシをばらし始めました。




 数分後――


「ふぅ バラしてきたよー」


 大量の肉を抱えて満面の笑みで入ってきた。


「お疲れ様ー。じゃあ今日のご飯はこれを使った料理をしよう」

「おぉー 良いねぇ」

「えーとたしかこの間の採取で採ったハーブがあったから今日はステーキにしよう」

「やったぁー」

「じゃあお風呂入って来なよ」

「うん わかった」

「よし作るか。まず肉を焼いてたしかバターがあったはずだからバターを溶かして細かく切ったハーブを溶かしたバターの中に入れて……よし完成!!」


 部屋中に良い匂いが立ち込めた。


「ふぅー、さっぱりした。わぁすごい美味しそー」

「温かいうちに食べちゃいな」

「うん、わかった」

「明日からは調合をしっかりやって街に売りに行こうかなぁ」

「ほうはへー」

「飲み込んでから喋りなさい」


 ゴクンっ。

 と呑み込んでから口を開いた。


「そうだねー。私も剣術の練習しないと」


こうして2人はやることを決めて明日に備えて寝ました。




第2章完


今回も読んで頂きありがとうございます

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