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パパたちの評議会

「招集したのは誰なんだい?」

がやがや。

評議会用の講堂でパパたちが集まっている。

「タッキンリーの都市の外に、B国の人たちが集まってきているんです」

「c4本当かい?」

「はい。イオがテレパシーで連絡を取り合っていて、タッキンリーの都市のジャミングシステムを無効化するのを待っているそうです」

「だが、この都市は自給自足の代わりに余剰な人々を迎える余力はないに等しい」

パパたちの憎悪に満ちた目が私とイオに注がれた。

「そもそもB国は独自の都市で繁栄しているのではないのかね?」

「再生医療の研究が失敗して、欠損のある者に癌化する細胞を移植してしまったんだ。なんとか違う方法を科学者たちは模索したけれど、超細胞の研究が進んで、超能力を持った強化人間が生まれ、増えた」

「お前たちの目的はなんだ?」

「共存。ただそれだけ」

本当か?

ざわざわとパパたちはざわめいた。

「断固として反対する。タッキンリーはよそ者を受け付けない。イオ。お前を追放する」

評議長のパパが判決を言った。

ふっ。

イオは笑った。

ぶしゅうううううう。

白い煙があがった。

「なんだこれは」

「新型の細菌で、24時間以内にワクチンを打たなければ死に至る」

ただごとじゃなかった。

講堂は密室だから、パパたちと私とイオは煙を吸った。他のセクションへ細菌を広めないためには、誰も一歩も講堂から外へ出られない。

「イオ。ワクチンは?」

「都市の外にいる仲間たちが持ってる。観念するしかないよ」

イオはにっこり笑った。

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