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私〜幼少期2
アンドロイド兵たちがイオの記憶を消している間、私と男の子とパパは水を製造している装置の見学をした。
一度使った排水を濾過して再利用している。
「もしこれが壊れちゃったらどうなるの?」
私が聞くと、パパがしかめっ面になった。
「壊れないさ!万が一壊れても装置のスペアがある」
「ポンプみたいに、すぐ交換できるんだね?」
男の子が言った。
「スペアのスペアはあるの?」
「スペアのスペアのそのまたスペア」
私たちはきゃっきゃ言った。
「大変です」
アンドロイド兵がパパを呼びに来た。
イオの記憶を消そうとしたら、機械が壊れたという。
「私たちの記憶も消せなくなったね」
「そうだね」
奥の部屋から、パパとイオが出てきた。
「しばらくこの四人で行動をともにするよ」
パパが言った。
「イオ。名前に何か意味はある?」
私が聞くと、
「君の名前は?」
とイオが聞いた。
「c4(しーふぉー)」
「シホ」
「違う!c4」
「シホって呼ぶよ」
「むー」
私はその呼ばれ方はあまり嬉しくなかった。