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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

うちのダンナ詩集

年の瀬の青い月に

作者: 陸 なるみ


いつかの野外コンサートで聞いた

ちょっと照れ屋の歌姫が

テレビの中でアリアを唄う


「有名になったもんだね」

あなたがいたらにやけて

きっと画面に釘付けだ


今年も残すところあと数日

友人に祈る気持ちに嘘はないけれど

自分に「よいお年」は来ない


2021年が今年よりいいはずがない

だって7ヶ月と11日は

あなたがいてくれたのだから


そのうち丸々1ヶ月

病院に引き裂かれていても

声が出ずとも意識なくとも


月があまりにも青白い今日は

何もできず涙にくれても

許してくれるだろう?

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i517735
バナー作成:秋の桜子さま。ありがとうございます。
― 新着の感想 ―
[一言] お元気されてますか? 沢山食べてくださいね。
[良い点] テレビに映る歌姫ではなく、その歌姫を見たときの「あなた」を想うというのがこの詩歌で伝えたいことなのだと思います。私も今年7か月目に惜しい人を失くしたのでよくわかります。 大相撲の中継を見て…
2020/12/30 09:54 退会済み
管理
[良い点] わかっちゃいたけど、やっぱり切なかった! それでも、また良い年がくることを祈っております……
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