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転移ママの異世界奮闘記  作者: 平館 あや
第3章 『冒険者登録』
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19話 冒険者座学

魔術の修行と並行して、冒険者に必要な座学も学ぶことになった。


座学で習うのは主に戦闘における戦略、戦術だ。

加えて、探索時の注意点、野営関連、魔物関連、簡単な歴史や偉人、地理を学ぶ。

かなり盛りだくさんだ。

これを全て教えてくれる家庭教師を、1ヶ月だけ雇うそうだ。


ちなみに王都の冒険者学校に行けば上記に加えて語学、算数・数学、理科・化学といった一般教養も教えてくれるそうだ。

日本の義務教育を受けた私にとっては今更なので不要だが、

紗奈がもう少し大きくなったら通わせようと思う。



家庭教師は、ギルバートのツテで、ベテランA級冒険者が来てくれた。

A級は冒険者の中で一番高いランクだ。

贅沢すぎる家庭教師だ。

しかもそのA級冒険者、なんと先代魔王を討伐した勇者の子孫だそうだ。

名前はエドガー。


一目で鍛えられているとわかる、逞しいガテン系の男性。

年は35歳で、現役の冒険者だがよくギルバートに連れ回されているらしい。


「ギルさんには色々世話になってるからなー。断れるわけねぇよ。まぁ調度、パーティメンバーも兼任パーティで遠征に行っちまったから良いんだけどな。」

と、ガハハと言う感じで話すその人、

見た目はガテン系のオラオラ系に見えるが、かなり面倒見良さそうな感じだ。


「俺は勇者みたいなチートじみた能力は持ってないからな。A級になるのは苦労したよ。純粋にただただ鍛えてな。」


と言いながらも、勇者の血筋なんだから!と、祖父と父親のスパルタ教育により、3歳から体を鍛え始め、5歳で剣を振り、成人後、冒険者になってからは驚異のスピードでランクアップ。僅か5年でA級冒険者に上り詰めた超超逸材だそうだ。


そんな人に座学を教わる。

現役東大生が小学一年生の家庭教師をするようなものだ。

恐縮すぎる。



座学の授業は、私、紗奈、そしてエマも受けた。

エマは冒険者の学校で座学を学んだそうだが、授業がつまらなかったらしく、かなりの頻度でサボっていたらしい。

でも、エドガーが先生聞くと、目をキラキラさせながら参加を申し出てきた。

冒険者にとって、エドガーは超憧れの存在らしい。



「サナちゃんはわかる範囲で聞いていればいいからな。」

「はーい!」


だいたい紗奈はすぐに飽きて、一人遊びを始める。

時々アルクが様子を見に来るので、紗奈とアルクで遊んでいることも多い。


「アルク、ちょっとここの所を見せたいから手伝え。」

「うい。」


口頭で分かり辛いところを2人で実演してくれる。

A級とB級の冒険者の実演、豪華すぎる授業だ。


2人の模擬戦は速く、華麗だ。


「こんな感じだ、わかったか?」

、、、正直、速すぎて全然わからない。


「魔術師はできなくていいぞ。見て覚える方が、試験の時にイメージしやすいだろうから実演しただけだ。」


そうエドガーがフォローしてくれるが、見えなかったんだから、イメージも何もない。



「しゅごいしゅごいしゅごーーい!ゆうちゃちゃんがパンパンパンってやったのをエドちゃんがパンパパンってやって、ゆうちゃちゃんが足でポーンてやったのをエドちゃんがパーンってやって、ゆうちゃちゃんがパパパーンってやったの、はーちゃんもやりたーい!」


紗奈が2人の模擬戦を見て興奮していた。


「サナちゃん、、すごい。ちゃんと見えてる。。」

エマが唖然としていた。



紗奈は動体視力もチート化していたようだ。


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