第1話目覚め
始めて投稿させてもらいます。私が小説を書こうと思ったのは御朱印集め、歴史、神話、ファンタジーが好きなのと占いで自分を五行に当てはめてみたらと占ってもらった時にこういう小説があれば面白いのになと思ったので書く事にしました。
まだまだ未熟な部分がたくさんありますが、拙い作品ではありますが、温かい目で見て下されば幸いです。
誹謗中傷はお断りします。
じりじりと照りつける日差しの中
山奥にあるお寺を参拝し終えた6人はこれまで歩いてきた無人駅へと戻る為に歩き出していた
この日の気温はゆうに30℃を越しておりアスファルトからは陽炎がみえはじめている
山道なので上りは傾斜がきつく体力の消耗が激しかったが下りはかなり楽であった
それでも日頃運動不足がたたっているライカにとってはかなりキツク感じていた
山林の中は涼しかったが平野はそうはいかず、むしむしと暑苦しい
山道を抜け駅方面に向かう道順を辿っていくと古びた小さな神社があった
ライカは何だか無性に気になった
妙なこともあるものだとこの時はただ単にそう思っていた
彼らは石段を上がり境内に入り手を清める為に杓が置いてある手洗い場へと向かった
しかし、そこは長い間使われていないようで水は流れておらず下に溜まっている水も黒く汚れていた
仕方なしに、そのまま本尊が祀られている所までそのまま行くことにした
賽銭箱が置いてある本尊までの通路には幾つか絵が掛けられている
牛の絵、合戦と思われるものがそこにはあった
古いお札が柱に貼られている
境内には先客がいた
どうやら顔を見られてはまずいらしいようでフードを被っている
鈴を慣らし、二礼二拍手一礼をしてその場を去ろうとした瞬間、お札が一瞬ピカッと光を発した気配を感じた
他のメンバーも何かピカッと光ったように感じたのだが、ホンの一瞬のことであったため気にせずに参拝することにした
声はそう言っているように思えたー
ソル「誰か何か言った??」
ミナト「あ?何も喋ってないぜ?」
ユヅキ「僕も話してないけど。あれ?そう言えば、ナツは?」
サクヤ「多分誰も話してないんじ
ナツには困った癖があった。団体行動をしているとあちこちに目移りする性格な為、計画を立てていても時間通りに終わらないことが多いのだ。
何故なら、寄り道をする為思うように進まず、他のメンバーもその場の雰囲気だけ楽しめれば良い性格やマイペースな面もあるため、気にならないのである
しかし、ソルだけは違っていた
ある程度目安を立てて置かないと気が済まない性格なのだ
なので毎度頭を抱えることとなるのであった
そんなソルのことなど当然気にもとめず、呑気にナツは100mくらい離れた所から手を振り大声を出しながら近づいてくるのであった
ナツ「おーい。皆こんなの落ちてたぜ!」
ソル「ナツ!どこ行ってたんや?」
ナツ「だって、つまらんからな。参拝とっくに終わってるし。絵画も見飽きたしね、なぁなぁ。それよりこれ見ろよ!」
ユヅキ「おぉ!すげぇな。綺麗な玉一体どうしたんだ??」
ナツ「へっへっへっ。落ちてたんだよ!色んな色綺麗でしょ。ちょうど6個あるしな」
ミナト「本当だ。色も違うみたいだな」
ナツ「うち、この緑がいい。これうちの!後は好きにしてもかまわないぜ。」
キリハ「じゃあ僕はこの茶色やつにしようと」
ソル「ちょっと。それ返して来た方が良くないか?なんか嫌な予感がするんだけど」
ナツ「えぇー!嫌だよ。落ちてたんだから誰のものでもないじゃん。」
サクヤ「確かに言われてみればそうかも。じゃあ私はこの薄い水色にする」
ユヅキ「私はこの黄色で。」
サクヤ「じゃあうちはこの透明で。」
ナツ「これで決まりだね。ソルはこの赤いのね。早く言わないのが悪いから。仕方ないよねー」
ソル「別に俺は…」
ナツ「これ。6人のお揃いにしょ!記念ってことで!
」
「これで決まったな」
ソル「!!また?!」
ナツ「ソルまた?って何?」
ソル「え?なんか変な声が聞こえなかった??」
ユヅキ「いや?ソル疲れてるんじゃないの?」
ソル「そうなのかな…。おかしいな…じゃあ早くここから出て休憩しょう!」
ミナト「そうだね」
サクヤ「あれ?なんか空が曇ってきてないか?雨が降りそうだぜ?」
ユヅキ「さっきまであんなに晴れていたのに」
ナツ「あっ!雨降ってきたよ?雷も!」
6人が登ってきた階段へと向かい出した途端、上空に黒い雲が集結し、雨粒が落ちてきた
やがて、ピカっと一瞬光るとゴロゴロと凄まじい音を立てて雷が鳴り出す
ソル「!あ、危ない!とりあえず、屋根へ行こう!」
雷が再び轟音を立てると同時に6人の近くにあった木に向かって雷が落ちる
落雷したと同時に火がついたのを見たソル達は先程までいた絵画が飾られている屋根へと避難した
邪鬼「我が封印を解いてくれたお礼に1000年後に目覚めさせてやろう」
声とともに古いお札から端整な姿の30代くらいの男
が姿を現した
突如目の前に現れた男と火災とに驚きを隠せず唖然としたまま6人はその場に立っていた
やがて激しく大地が震えだす
その強い揺れにその場にいた全員は立っていることが出来ず膝を折り地面に跪く形となる
それでもに力を込めながらソルは何とか、か細い声であるものの疑問に思ったことを言葉にした
ソル「どういうことだ?」
邪鬼「分からないなら知る必要はないな。ならば、眠りにつくがいい。…実に長かった」
男は冷たく一言い放つと手の平に生じさせた黒い光を6人に向かって放った
何がなんだか訳が分からまま、6人はその攻撃をまともにくらいその場に倒れこんでしまった
邪鬼「ふっ。やはり、人間など脆弱な生き物だな。ん?まだ生きているとはな。なるほど。この忌々しいものか。まぁ、余興になるだろう。今すぐ壊す必要はないか ー いでよ!我が眷属達よ」
鬼は吐き捨てるように呟くと残り4枚の古いお札を破り捨てた
すると、次々に眷属と思われる魔物達が姿を現した
カプレイサ(眷属)「やれやれ。やっと出れたわね」
ピナレロ(眷属)「我を封印したのはこいつらなのか?」
レーベル(眷属)「いや。違うだろ。当の昔にくたばっているはずだ
ミレイズ(眷属)「ではコイツらは一体何んなのだ?」
邪鬼「コイツらは我が封印を解いた者達だ。1000年後に目覚めさせるつもりだ」
カプレイサ「なるほど。では。我々は完全復活する準備でも始めるか。」
邪鬼「そうだな。餌はたくさんある。己が半身を探しに行くといい。行け!」
4眷属「はっ!」
ー邪鬼とその眷属は失われた半身を探しに行くためその場から消え去った
そして、後は地面に倒れ込み意識を手放した6人だけが残った
突如、それぞれが手に持った玉が強く輝き
その眩い光で6人は気がついた
サクヤ「うん…。ここは?」
ユヅキ「はっ!そうだ!僕は…そう言えば…あれ?生きている?」
ナツ「良かったー!死なずにすんだみたいだな!」
ソル「ん…何だったんだ?一体…」
ミナト「何か温かい…もしやこれが守ってくれたのか?」
キリハ「…そのようだな。うぉ?!まだ何かあるの?!」
再びグラグラと大地が揺れ始め当然立ち上がることが出来ない6人に対し今度はまるで重力が身体の上にかかったかのように地面に全身を打ち付け身動きが取れずにいた
しばらくしたら揺れは収まったものの本尊が祀られているであろう扉に巨大な穴が空いていた
やがて、その穴から風が吹き出しありとあらゆるものを吸い込みだしていくのであった