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勇者様はスライムが好き  作者: 秋水舞依
第1章 少女と仕組まれた依頼
17/40

17:好きなことは素直に認める

※貧乳好きには厳しい描写があります。

 部屋に戻ると、リエルはまだ夢の中だった。

 せっかくなので、先程は断った『おはようのキス』で目覚めさせることにする。


 リエルに跨がり、接吻を交わ「んっ……ちゅ……ぁ……」したらいきなり舌が絡みついてくる。

 それだけでなく、首筋も彼女の手でホールドされ、身動きが取れない状態に。

 そのまま僕は体重を預けると、リエルの足も絡みついてきて、全身に彼女を感じる。女性特有のやわらかな感触と体温が、スライムとはまた違った気持ちよさを感じさせ、僕の感情が至福の2文字でいっぱいになる。



「ぷはぁ……。おはようございます、ご主人様」

「おはよう、リエル」


 2度目の挨拶をして、持ってきた食事をリエルと食べる。


「うぉぉ、朝食もすごく美味しいね。お城のパンとは一体何だったのか」

「そうですね、これすっごいもちもちしてます、美味しいですー。あ、ご主人様、あーん」


 サンドイッチを差し出されたので「ぱくり」とかじる。お返しに、僕のほうも「はい、あーん」とサンドイッチをリエルの顔の前まで持って行くと、小さな口で「ぱくり」される。すげ―可愛いですよ、たまらんですよこれ。


 サンドイッチを食べ終わり、汚れた手を布巾で拭おうとしたらリエルにねっとり嘗め取られるという変態イベントを消化。

 リエルに昨日買った服を着せ、ワンピースとニーソックスの隙間を愛で、撫でるという変態イベントも消化。


「似合ってるよ、すごく可愛い。とっても素敵だよ僕のリエル」と褒めちぎったおかげで、非常に機嫌が良いリエルと共に宿屋をチェックアウトすることにする。


「ごちそうさまでした、また機会があればご飯を食べにきます」

「いやいや、兄さん、うちは食堂だけは開放してないから泊まりにきてくれよー」

「はい、私とご主人様の記念すべき宿屋ですから、また使わせて頂きますね」


「……おい、兄さん犯罪だぞ?」

「いや、僕は強要してませんから」

「誘導も「してませんって!」」

「フフフ、ご主人様はご主人様だからご主人様なのですよ」


 と、猫耳イケメンさんにも挨拶をし、エフィルさんにお土産を買ってお城に戻ることにする。



「エフィルさんは食い物全般ならなんでも良いんだっけ?」

「そうですねー。でも、宿屋のお料理が美味しかったせいでなんだかハードル上がっちゃいます」

「うん、それは間違いない。なら、酒類の方が無難かな」

「はい、そうで……あ、服にしましょう、服! 私が貰って嬉しかったものランキングぶっちぎりのナンバー1です。きっと師匠も喜んで涎をドバドバ垂らしますよ」

「了解、じゃぁ服屋に移動しますか」




「いらっしゃい! まさか翌日に彼女さ「愛人です」愛人さんを連れてくるとは思いませんでしたよ」


 服屋に入ると、昨日と同じアルゥネのお姉さんがニヤけ顔をして迎えてくれた。

 リエルの愛人訂正を華麗に受け入れるあたり、レベルが高い。


「しかも、私が作った服を着せてくれて、くぅー、可愛いですね。お嬢ちゃん年齢とおっぱいはいくつかなー」


 セクハラ発言をしつつ、4本の腕を使い、空中で何かを揉む仕草をするお姉さんを見てリエルは即座に僕の背中に逃げ隠れる。

 戦闘状態だと強いのに変な所で怯えるなぁと思いつつ、リエルの頭をポンポン。


「大丈夫だよ、ジョークだから気にしなくて良いって」

「そうそう、私だって分別がある大人ですから。お客さんにはおいたはしませんよ。可愛いですけどねー」


 可愛いですよねー。

 エドワードさんや宿屋のイケメンさんなんかは犯罪だって言うけども、やっぱり可愛いのが罪なのである。つまり僕ではなくリエルが犯罪。

 それに、僕の年齢から考えて普通に年下彼女の範囲内だよね。


「お兄さん、私にも頭撫でさせて下さいよ」

「はい、どうぞ」


 背後に隠れているリエルを両手で持ち上げ、軽いなーと思いながらお姉さんのほうへ身体を向けてやる。

 小癪にも身体をジタバタさせて抵抗するので、耳元に「ふぅー」と息を吹きかけて抵抗する力を奪い取る。


「ひ、酷いですよご主人様ぁ」


 涙目になって訴えるリエルに、「お嬢ちゃん可愛いでちゅねー」となでなでをするお姉さん。「身体も測りまちゅからねー」と変態発言をして、背中の腕をわなわなさせながらリエルの胸に持って行く。

 くっ……このお姉さん、なんて素敵な笑顔をしてやがるんだ。これはアウト。


 女の子同士のじゃれ合いを越えそうだったので、僕の両腕でリエルの胸を独占することによってお姉さんの”ぱいたっち”を阻むことに成功する。


「あっ……ご主人様、こんなところで、んッ……」

「くっ……お兄さん、鬼畜! もう少しの所だったのに寸止めなんて酷いじゃないですか」

「お姉さんの手つきがやらしいのが駄目なんですよ!」


「それは、揉むんだからやらしくもなりますって」

「ちょぉ……いつまで、揉んでるんですか、ご主人しゃまぁ……」


 羞恥で悶え、ご立腹で頬を膨らませているリエルになでなでしてやると、「ご主人様に触れてもらのは嬉しいですけど、男性が来るかもしれない場所でこういうコトは止めて下さい」と普通に怒られました、すいません。


「で、エフィルさんにはどんな服を買おうか。僕の趣味ならワンピースなんだけど」

「異論はないです。少し柄違いのおそろいだと、ちょっと嬉しいなーと意見を出します」


 リエルの意見を組んで、彼女が今着ているのと同じワンピースを選び、黑でアクセントを付けてある部分を淡いピンクに、胸部に乳袋を仕立て直して貰った。なんでも、巨乳の女性だと服のラインが崩れるので乳袋が必要になるのだとか。

 その乳袋を縫って貰う際に「着る人の胸はこのくらいのサイズで、質感は……」と長々と語りはじめたリエルはとても良い笑顔をしており、店員のお姉さんと意気投合していました。


 初めは、エフィルさんとおそろいの服を着られるのを喜んでいて、師匠のコトが大好きなんだなぁ……と微笑ましく見守っていたんですよ。でも「私が落ち込んでいると、師匠がギュっとしてくれるんです。そのとき、全力で胸の谷間に頭を預けるんですけど、最高に気持ちよくてですね」「うんうん、癒されるよね―」と怪しい方向に話が傾き。

 訝しんでいると「お嬢ちゃん、今日は私の胸に飛び込んでみるのはどうですか?」「え、良いんですか。じゃぁ……んっ。柔らかくて、あっ……お姉さん、下着着てないじゃないですか、感触丸わかりですよ」「お、そこに気付くとはソムリエの気質があるね、シャツの上にエプロンしているに感触で判断できるとは」「私、おっぱい大好きですから。機会があれば師匠のをバレないように揉んでますからね。酔いつぶれている時とか。自分のも師匠ぐらい大きければ積極的に触るんですけど」「大丈夫、まだ若いんだから、きっと健やかに成長するわ。それに、そっちはご主人様に触って貰えばよいでしょう」「そうですね、ありがとうごいます。そういえば、ご主人様も、大きい方が好きですもんね? たまに師匠の胸に目線がいってたの、私気付いてましたから!」「なん、だと……確かに、大きい方が好きなのは間違いない。でも、リエルは今のままでも十分魅力的だよ」「もうー、お世辞でも嬉しいです」「はいはい。お暑いですこと」という感じでソムリエ認定され、自分でもおっぱい好きを認めてしまった。



 ……リエル、実はオッサンと意気投合できるレベルの人物なのかもしれない。

 まぁ、仲良くしゃべられた日には嫉妬の炎で僕の身体が焼き尽くされるので、リエルとオッサンは絶対対面させないようにしよう。


 この後も、リエルと店員のお姉さんの話は盛り上がりをみせ、最終的には「リっちゃん」「マスター」と愛称で呼び合う仲になっていた。(マスターとは、おっぱいマスターの略称である)

 さらには初めは嫌がっていた”ぱいたっち”をお姉さんと更衣室で楽しんでくるまでに打ち解けてしまったので、僕は混ざることができない悲しさから、リエルが会計して店を出てくるまで休憩スペースでスライムで作ったおっぱいを揉み続けて時間を過ごした。



 ……うん、やっぱりスライムは最高だぜ!!

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