〜練習〜
ある人、探してますの第三章です
ここから多少タルトの戦闘シーンとか入ってきます
第二章までは台詞前にキャラの名前入れていたんですが、
意見を頂きキャラネームは入れない方がいいと言われたので、変えてみました。
戦闘描写も初なので多分「なんじゃこりゃ」みたいなんなると思いますがアドバイス等頂けたらありがたいです
明くる日の朝6時
アースタット東門前…
見渡す限りの青い草原
晴れ渡った空
タルトはうーんと伸びをした
「ファ…あ、おはようございます。ガイルさん。」
タルトが眠たそうにしながら、すでに待っていたガイルに挨拶した
「おっ?タルト坊じゃねぇか?朝早いんだな!!早起きは三文の得ってな!」
この人、朝からテンション高いなぁ…とか思っていたりする
「後二人くるまでまだ時間あんだろうから先にちょいとやっとくか?」
「あっ、ふぁい、お願いします。」
「おいおい、それじゃ練習なんねぇぞ。そこに川あるから顔洗って来いや!」
「ふぁい。」
タルトはガイルさんに言われ、近くを流れる川に歩いて行った
朝の川の水は冷たくて、正直痛いくらいだったけど良い眠気覚ましになった。顔を洗って戻るとガイルさんが笑って待っててくれた。
「よし、まずわタルト坊の素振りがどんなもんか見せてくれや!タルト坊がどんな振り方するかで練習方針が変わるからな!」
ガイルさんに言われ剣を構えた、ガイルさんが「よし振ってみろ」と言うので少し汗をかくくらい振ったところでガイルさんに「もう、いいぞ」と言われたので止めた
「なるほどな…タルト坊はあんま力で押すタイプじゃなさそうだな!まぁ使ってる刀みりゃそれもそうか!」
と言いながら笑っている。
「タルト坊、その刀を上段から切り下ろして、刃先を逆に向けて切り上げてみろ!まぁ最初はなれねぇがなかなか使える技だ!覚えとくと便利だな!!」
ガイルさんに教えてもらった技を練習している途中、何度もガイルさんに誉められた。「お前は飲み込みがはえぇなぁ」って。そうこうしている内にキールさんとレインさんも集まった。
「おはよう。タルト君。ガイル」
少し眠たいのか寝ぼけ眼のキールさんが挨拶してくれた
「おはよ!タルト君」
レインさんは朝から元気みたいで、ニコニコしている
「レインさん、キールさんおはようございます!」
僕も笑顔でそれに応えた
とりあえず四人全員が揃って、これからどうするかで会議をして、とりあえずレインさんと模擬戦をやって闘い方を見る。ということで一致した。
「タルト坊、いつも通りの闘い方でいいから全力でな!レインは実弾と魔法弾は使うな!あくまで空気鉄砲の範囲でな!」
「そんなこと言われなくたってわかってるわよ!フゥ…じゃあタルト君準備はいい?」
「はい!!」
「よし、では始めるぞ。LADY FIGHT!!」
キールさんの合図で駆け出した。
「うぉぉぉぉ…!」
僕は引いたら負けると思い先に走り出す。
ガキィン!!
タルトの上段下ろし切りはストックの部分で軽々受け止められた。
レインさんはすかさず僕の横っ腹に回し蹴りを叩き込む
僕は蹴られた反動で後ろに下がり体勢を立て直した。
レインさんは二丁の短銃の銃口を僕に向け、間合いをとっている。
僕は一歩大きく踏み込んだ!!
レインさんが銃のトリガーを引くのが見えた。
その瞬間タルトは、身を屈め胴抜きをする姿勢をとった。
一瞬全ての音が消えた
そしてすごい勢いで切り抜けた。
流石のレインさんもこれには反応が遅れ、成す統べなく吹っ飛ばされた。
「そこまで!」
キールさんが終了の合図をする。
「タルト坊なかなかやるじゃないか!いくら手加減ありっても、あのレインを吹っ飛ばすなんてな!!」
「あぁビックリだ!正直負けるかなと思ってたがとんだ思い違いだったな!」
「あーぁ、負けちゃったか…悔しいなぁ!」
「……僕勝ったんですか?」
「んぁ?何言ってやがる?おまぇレインに思い切り胴抜き入れたろが!!」
「まさか覚えてない…とか?そりゃ…笑えるな」
「いや、覚えてるも何も記憶がないんですよ!レインさんが銃のトリガーを引いたのを見たのが最後で…」
「おいおいマジかよ?!まぁ記憶がないにしろ、おまぇはレインに勝ったんだ!」
「それは真実だな、俺らも見てたしよ!」
「まぁ今日は今のでお前の練習メニュー考えるわ!とりあえず今日は俺らと一緒に戦おうや!!」
「はい!お願いします!」
その日は一日四人で一緒になって戦った!
ギルドの三人についていくという形式で魔獣退治に出たりして実戦経験をつんだ
今まで実戦経験がなかったけど今日は濃い練習をした!明日もまた頑張ろう!そう決めたタルトだった…
次の日の朝、昨日と同じ場所で、僕はガイルさんが考えてくれた練習メニューをやっていた…
「ふぅ…腕立て100回終わり!後は素振りを1000回…って多っ!!」
とか言いつつもやりだすと早かった。
ちょうど終わる頃に三人が来た。
「あっ、おはようございます!」
「おはよ!」
相変わらず元気なレインさん
「おぅ!」
こちらも眠気のかけらすら感じさせないガイルさん
「おはよ…」
やっぱり昨日に続き眠たそうなキールさん
僕は三人に挨拶し、ガイルさんに練習メニューを終えたことを伝えると…ガイルさんが驚いた
「おいおいおいおい、そりゃ早過ぎだろ。俺達も今からやるんだぜ?」
「え?これって僕だけのメニューじゃないんですか?」
「いや、それ自体はそうだが俺達はそれぞれ練習メニューを作ってて一時間くらいは一緒にやろうって決まってたんだ。だがまぁやっちまったもんは仕方ねぇな!もう1セットやれる分やりな!」
結局もう1セットやるはめになってしまった…
「よっしゃ体あったまってきたとこで!掛かり稽古だ!」
そしてそれからキールさんに接近戦の闘い方やガイルさんに刀の上手い扱い方、レインさんに回避やガードを教えてもらった。
そんな日が何週間か続いて、僕もそれなりに戦えるようには、なったつもりだ。するとガイルさんは「最後の仕上げだ!俺に一発えぐいのを決めろ!決めれたら採用試験受けに行け!決められなかったらもう一度始めから練習開始だ!!!」と言ってくれた。
「はい!!」
この返事は今までの自分で1番よかったと思う。
僕とガイルさんが自分の剣を構え向かい合う
「よし始めるぞ!LADY FIGHT!!」
またキールさんの合図で始まった。
僕はまた引いたら負けるとわかっていたから先に出て闘おうと思っていたが、ガイルさんは合図を聞くと真っすぐ突っ込んで来た。だけど早くて避けることもままならず、突進に吹っ飛ばされた。だがまだまだ倒れるわけにはいかない!!僕は刀を支えに立ち上がった。
「そらそら、さっきの気合いはどこいった?アァ?お前の本気見せてみろよ!!!」
「ハァハァハァ…うぁぁぁぁ………!!!!」
タルトは地面を蹴った!!
その瞬間ガイルはガードの姿勢をとった。だがタイミング的には当たって良い斬撃が来ない、ふと自分の刀の上から見るとタルトの姿がなかった。
すると後ろからすごい力で切り掛かってきた。
刀を地面に突き刺してガード体勢をとっていたガイルはこれにガードすることも出来ずただ吹っ飛ばされた。
その直後タルトはその場に倒れた…
「何だったんだ?今のは、正直コイツができねぇような闘い方だったぞ?」
そこへ二人が駆け付けた
「タルト君何かあったの?今一瞬だけど見えなかった…」
「俺も間近で見てたが全く見えなかった…あれは一体?」
「俺にもわからん…気づいたら後ろに居て、吹っ飛ばされた。」
「ハッ!えっとここは?」
タルトは周りを見渡してギルドの酒場だと気づいた
「おっ?気づいたな?ここはギルドの酒場だ!」
「僕?どうしてここに?さっきまでガイルさんと戦ってたのに…」
「やっぱし、覚えてねぇか…」
「何の事ですか?」
「お前は俺に勝った!」
「え?確かに闘いはしましたけど…僕勝ったんですか?」
「あぁ!いきなり後ろに回られてドカーンだ。だがやっぱり記憶ないんだろ?まぁいいじゃねぇか!勝ったんだしよ!」
「じゃあ、僕ギルドの採用試験に?」
「あぁ、その必要はねぇぜ!お前は合格したんだからよ!」
「え?僕まだ試験受けてませんよ?」
「ちげぇよ!ここの採用試験はこのギルドで上位十名の内一人でも一撃重たいのを食らわせりゃ入れんだよ!んで俺はそれの四位だ!!てことはお前でもわかるな!」
「ギルドに…入れ…た…、ギルドに入れた!」
「やったね!タルト君。」
「よく練習に耐えたな!頑張った頑張った!」
「よっしゃ!ならタルト坊のギルド入隊を祝して乾杯しようや!」
「おぅ!じゃせーの…かんぱーい!!」
その日の夜は皆でたくさん料理を食べて、お話してとても楽しかった!
明日からは正式なギルドとして頑張らなくちゃ!この四人の一人として頑張らなくちゃ!
第三章END
今回は初の試みがたくさんあるのでもしかしたら現状説明を忘れてストーリー走ったりしてるかもしれませんが、読み切って下さった方。読んで途中でだるくなった方…
どんな些細な事でも構いません
気づいたことや感想ありましたらお願いします。