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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
26/34

〜師匠〜

やと書けた…


すいません

遅れましたm(__)m


忙しかったもので…はい



今回は前作最後より〜アリエル師匠とのガチンコバトルです

ではどうぞ

「待たせたな〜さぁ今から始まるぞ〜アリエル選手とアグスタ選手の入場だぁ」


 その合図と同時に二人は舞台に上る


 そして二人が舞台についた瞬間に観客席が一気に湧く


「アリエル師匠…僕、本気でいきますよ」


「当たり前だ、本気のお前じゃないと何もおもしろくないからな」



「さぁ二人の準備は終わったみたいなので〜試合開始だぁぁぁ」



 開始ブザーと同時にタルトが走り、アリエルとの距離を詰める


「遅いぞ…」


 アリエルは突っ込んできたタルトの額にデコピンを一発くらわす

デコピンが当たった瞬間にすさまじい勢いでタルトの体が来た方向に弾き飛ばされる


「なっ?……すごい」


 タルトは素直に感激する


「休んでいる暇はないよ!」


 アリエルは手を振り上げる

 タルトはアリエルの手の先を見ると水の塊がタルトを狙っていた


「なっ?…まずい……」


 タルトはさっと立ち上がり走る

 アリエルが出した水弾は三つ

すべて走って回避したタルトは即座に[エアムーブ]で距離を詰める


「発動からは早いが〜まだまだだな」


 アリエルは言った瞬間に残像を残しながら移動し、タルトの目の前から姿を消す


 タルトは一瞬アリエルの位置を把握しそこねた

その一瞬でアリエルは後ろからタルトを殴りあげる


「私も本気だぞ?お前も本気で来い」


 アリエルは右手を自信の胸の前に翳す

その瞬間アリエルの前に10本の氷の塊が生み出される


「タルト…お前に教えてやるつもりだった物だ、覚えておけ!」


 アリエルは空高く打ち上げられたタルトに向け、その氷塊を打ち出す

それらは的確にタルトを命中する


「くっ……?これは氷?」


 タルトは飛ばされている物の正体を知ると、驚いていた


「氷の魔法?」


 タルトが思ったのは、氷の魔法なんて物はないからだ

 本来、魔法は五系統しかない

だが今アリエルが使用しているのは五系統から外れた氷だ


「よく気づいた…これが私が見つけた[混神魔法]だ」


 いいながらも氷の塊をまた10本作り出し、打ち出す


「くっ、せやぁ」


 タルトは飛んでくる氷の塊を刀で切り払いながら降下していく


「やっと刀を使ったか…」


「はい…では、僕もいきますよ」


 タルトはすっと力を抜くと[エアムーブ]を使いアリエルの後ろに回り込む


「ほぉ…」


 アリエルも感心する


「うぉぉぉぉぉ」


 タルトは遠心力も乗せて刀をアリエルに向け全力で振る

 アリエルは振り向きざまに右手に魔力を集中させシールドを作り出し、タルトの斬撃を受け止める


「まだまだだな」


 アリエルはそういうとシールドを作った右手でタルトの刀を掴み引き寄せると、左手に氷塊を作り出しタルトの頭を打ち下ろす

そして氷塊に右手を添え、更にしたから下がりかけたタルトの頭をうちあげる

留めに一歩踏み出し、氷塊でタルトの腹を地面目掛けて振り下ろす

 タルトの体は地面に打ち付けられた衝撃で舞台端まで弾き飛ばされてとまる


「これくらいやってみなさい!」


 アリエルは吐き捨てるように言い、一歩後ろに下がる


 タルトはゆっくりと立ち上がるとアリエルを見据えて、刀を構え直す


「行きます!」


 タルトが足に力を入れ、踏ん張る

 その瞬間タルトの足の回りの空気がつむじ風のように立ち上がる

その渦の中心からタルトの足が消えたと同時にアリエルの目の前で刀が振るわれる

 アリエルはすぐに身を引きそれをかわす


「移動速度は神懸かっているんだな」


 アリエルは素直に激励し、笑いかける


「まだまだぁ」


 タルトは左手を刀から離すとアリエルの腹に向けて左手を伸ばす

その手は少しさがったアリエルの腹に見事に触れる


「怒れる業火…身を燃やして永遠の灼熱となれ[グラウドバース]」


 タルトが詠唱するとアリエルに触れていた左手が赤い炎に包まれ、一気に膨れ上がる

その炎はアリエルに少しずつ少しずつダメージを与えていく


「…炸裂せよ!!」


 タルトが叫ぶ

その瞬間膨れ上がっていた炎の塊はアリエルの懐で大爆発を起こす


「…くっ、なかなか考えたじゃないか…」


 アリエルは腹を押さえ顔をしかめながらタルトを褒める

だがタルトの姿は爆発による砂煙で見えないでいた


「せやぁぁぁぁ」


 突如タルトの声が周りに響く

アリエルは咄嗟に左側に回避する

 回避と同時にアリエルがいた方向に砂埃の間から縦に剣筋が三本走り、舞台をえぐる


「[サーパスレンジ]か……」



 アリエルは脳裏に浮かんだ攻撃名を読み上げる

[サーパスレンジ]とは刀専用の魔法で、剣撃の衝撃波を放つ魔法で中級魔法に位置する


「ひそかに練習してたんですよ…でも避けられましたね」


 タルトがあきらかに落胆した表情を浮かべる


「いや、狙いはよかったよ…私の危機察知能力が高いんだよ」


「あはは…確かに……でも」


 タルトが右手を広げ空に向け振り上げる

アリエルもその方向を見上げる


「垣間見るなり、契り逢わさん…」


 タルトが詠唱の最後を言い切る

アリエルはすぐに魔法障壁を展開する


「[ライン・バウト]」


 タルトが魔法名を叫ぶ

叫んだ瞬間に無音になり、空が光る

 その空から光の柱が降り注ぐ

[ライン・バウト]はシエルが使った魔法で、属性はヴォルティス

柱の数は術者の魔力量に依存するが、並程度の魔力で十数本くらい撃てればいい方で、威力や扱いは上級者並で詠唱時間も長いため扱いが難しい


「バウトか…シエルに教えてもらったか」


 アリエルは小さく舌打ちするとすぐに体勢を立て直し、魔法の準備をし始める


「よし…かかった!」


 タルトは一瞬止めたバウトをまた発動する


 一度は降り止んだ光の柱がまた降り注ぐ

アリエルは不意をつかれ、魔法詠唱の解除がおいつかなかった


「遅延魔法か……いったいどこで覚えたんだか」


 アリエルは最初の一発目をくらったが、それ以降のバウトはすべて障壁でカバーした


「降り止んだか…」


 アリエルが障壁を解いた瞬間、アリエルの目の前に刀を構えながら突っ込んできたタルトの姿があった


「まずい…間に合わない!」


 アリエルが一歩だけ下がろうとするが間に合わない

タルトは刀を左下から右斜め上に向けながら一緒に飛び上がる

その刀は見事にアリエルを捕らえて空中へと運ぶ

そして空中に向かうに連れて、刀は炎を纏っていく


「[バーストエッジ]か…」


 タルトは風鈴に[バーストエッジ]を纏わせたまま振り抜く

 そして右斜め上にある刀に[アクアリアスエッジ]を纏わせ頭上で回転させて、左斜め上から右下に向け体を捻りながら袈裟切りする


「(属性切替だと…何を?)」


 アリエルはタルトがしようとしていることが理解出来ないでいた


 そのタルトは振り下ろした刀の刃を返すと[ボルテリオンエッジ]を纏わせて左斜め上に切り上げる


「(三つ目か…)」


アリエルは今だにわからなかった

これだけ属性切替している理由が…


 タルトは振り抜いた刀の刃をまた返すと[レーク・エアリス]を纏わせて右方向に一気に胴抜きする


「タルト!何がしたいんだ!」


 アリエルは堪えきれずに直に聞いた


「後一つですよ」


 タルトは口元を緩め、少しだけ笑みを作ると[レーク・エアリス]を解除し、[グラスコーニバスター]に切り替える

そして[グラスコーニバスター]でアリエルの体を左斜め下に向けて振り下ろす


 アリエルの体は斜め下に吹っ飛んで行き地面に打ち付けられる


 タルトは[グラスコーニバスター]を解除しながら地面に着地する


「僕のオリジナル[五星(ファイブスター)]です」

 タルトが斬った跡は綺麗に残り、観客達から見ると斬った跡が一筆書きで書ける星になっていた


「なるほどな……そのために属性切替を」


 アリエルは立ち上がりながら感想を述べる


「いいんじゃないか?お前の一つの技だしな」


 アリエルが立ち上がり土埃を払う


「ありがとうございます……まだまだ未熟ですがね」


 タルトが恥ずかしそうに会釈する


「だけど…他への気配りが出来てないぞ」


 アリエルが指を鳴らす

それと同時にタルトの立ち位置から半径3メートルくらいの魔法陣が描かれる


「しまった……トラップか!?」


 タルトは逃げようとしたが、アリエルがさらに仕掛けていたヴォルティスのトラップ[エリアマグネシア]がタルトの刀[風鈴]と反応し引き寄せあう


「終わりだ![グランドカタストロフ]」


 アリエルが地面に手をつきながら唱えるとその魔法陣の中が地震の様に揺れだす

そして地面が砕け尖った岩が突き出て、タルトを襲った


「砕ける…世界……」


 アリエルが右手を真横に伸ばし、俯きながら最後の言葉を言い切った

唱えきった瞬間、魔法陣が大爆発を起こした


 タルトはその爆風に巻き上げられ地面に打ち付けられる


「私の勝ちだな、タルト」


 アリエルはゆっくりとタルトに近づく

そして倒れているタルトに手を差し延べる


「もぅヘトヘトですよ…」


 タルトは苦笑い気味にその手を取り立ち上がる



「勝者はアリエル=マスフィート!!やはりチャンピオンは強かったぁ」


 司会者が勝者を宣言する

それと同時に観客達は立ち上がり口々に「よかった」、「すごかった」と言い放っていく


 そんな中アリエルはタルトに話かけていた


「とりあえず帰ったらパーティーだな、タルト」


 アリエルは満面の笑みを浮かべてタルトを見る


「あはは…ありがとうございます。でも実感がないですよ」


 タルトは苦笑い気味に返す


「強くなったよ…お前は」


 アリエルはタルトに歩み寄るとタルトの頭をグシャグシャと撫で回した


「今まで頑張ったな…」


 今度はタルトにだけ聞こえるくらい小さな声で囁いた


「はい……師匠、今までありがとうございました」


 タルトは笑顔をアリエルに向ける

アリエルも笑顔で返す


 そこでようやくアリエルの手がタルトの頭から離れる


「これからは、皆を守ってやれよ…今のお前なら出来るからな」


 何時になく真面目な顔で話始める


「もぅかれこれ一年ちょっとになるが……来た当初は酷かったしな…そう思えば立派になった」


「それもこれも…師匠やシエルさんのおかげですよ」


 タルトはしっかりと返す


「この一年で得た物はすごくたくさんあって、師匠達には感謝してます」




 その日の夜は三人ですき焼きパーティーで最後の一時を楽しんだのだった



第二十六話 END

どうでしたか?


修業編は次の話で終わりますがアリエル師匠やシエルさんはまだまだ健在でいきますよ〜


では

また会う日まで〜

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