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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
24/34

〜風鈴〜

どうもです


さぁ待ちに待ったタルト君の秘密?


まぁ実際はタルト君の秘密なのか?は本編にて〜


今回は戦闘はありませんのでm(__)m

「教えてあげるよ…君のその刀[風鈴]についてな」


 アリエル師匠が指を立てながらタルトに話し出した


「その刀はな、神武(こうぶ)っていう指定武器なんだ」


「神武…ですか?」


 タルトには神武という言葉に関する知識はなかった


「そぅ…神武っていうのはこの世に数千と種類はあるが同じものはないんだ」


 アリエル師匠はそれを告げると、一瞬俯くとすぐに吹っ切ったように顔を上げた


「神武には人格と固定属性があるんだ」


「人格と固定属性…」


「人格は説明しなくてもわかるだろ……固定属性っていうのはだな、例えばリィン選手ってのが居たな?」


 リィン選手という言葉にタルトは反応した


「はい…リィン選手がどうしたんですか?」


「あいつはアクアリアしか使えなかったな?」


「はい…確かそうでした」


 タルトは頭の中でリィン選手の記憶を持ってくる


「それがいわゆる固定属性と言うやつだ…細かく言えば、術者が生まれた時点でほとんどは五神魔法の内ひとつと必ず適性があるんだ…まれに個神魔法の場合もあるがな」


「それひとつに特化してるってことですか?」


「そうだな…だが固定属性って言うのはそれの更にきつい版だと思って構わない……固定属性っていうのはだなそれぞれが持てる属性の制限なんだ……正直お前やシエルに私は半例外みたいなものなんだよ」


「例外なんですか?僕達?」


 タルトがよくわからない表情を浮かべる


「考えてみろ…私達は五神魔法の全属性を使えるんだぞ?固定属性に関係なくな」


 それにタルトははっとする


「言われてみれば…適性を表さない魔法も扱えている…」


「そういうことだ…だが安心しろ。そうだからって何ものけ者にされることもない、私達の様になろうと思えばなれるんだからな」


 アリエル師匠はタルトの肩をポンポンと叩いてい落ち着かせる


「まぁ少し話がそれたが戻すぞ…さっきの話は、お前の[風鈴]についてだ…まず人格はだな、かなり荒れていて戦闘狂じみているのかもな…それから確定ではないが固定属性は…時かもしれない」


 アリエルが一層深刻な顔をして言った最後の言葉をタルトはリピートする


「時属性ですか…個神魔法のひとつの…」


 タルトの目が自然と[風鈴]に向けられる


「あぁ…まだ確証は得ていないがな…」


 その時だがふとタルトは思い出したことをアリエル師匠に聞いてみた


「あの師匠…さっきの試合…誰かが僕に話し掛けてきたんです」


「うむ…きっと[風鈴]の人格だろう」


 アリエル師匠は頷きながら返答する


「でも…今まで何回も気を失ってますけど、声を聞いたのは初めてで」


 タルトが更に動揺する


「それは当たり前だろ?お前が気を失ったのは私が知る限りでシエルとの入門試験の時、トーナメントの一回戦、それと今さっきの試合だな……その中で違うことは?」


 アリエル師匠に聞いたのに聞き返される

だがタルトにはわからなかった


「わからないって顔をしてるな……まぁ、いい。答えはな…武器の熟練度だ」


「熟練度…ですか?」


 タルトがすぐに聞き返す


「そう…まず入門試験の時、お前の刀の振りは拙かったな?」


 タルトはあの時のことを思い出す

確かに対した実戦経験もなかったので、刀捌きは拙かったはずだった


「はい…ならトーナメントの一回戦は少しずつ刀に慣れてきた…ってことですか?」


「…そうなるな。でなけりゃ声なんか聞こえないよ……ただたんにお前の刀にたいする技術が向上してきた証拠でもあるし、お前と刀の信頼関係が強くなったとも言えるな」


 アリエル師匠はまたタルトの肩をポンポンと叩く


「まぁまだお前では振り回されることの方が多いかもしれないな…」


「そうですか…ありがとうございます。師匠」


 タルトが頭を下げて礼を言った


「かまわんさ…言わなければならないことだったしな」


 アリエル師匠は控室な机に置かれた紙コップに水を入れると飲み干した


「それと…チビは多分だが[風鈴]にじゃなくて…お前に興味があるみたいだよ」


 タルトは言われた意味がわからずにキョトンとする


「まぁ今はトーナメントの決勝を頑張れ…もうすぐ決まるはずだからな…」


 アリエル師匠は控室のモニターのリモコンを取ると電源を入れた

 すると今行われているエグザさんとハヤテの試合が映し出される


「ハヤテかエグザさん…か」


 タルトはこの試合で勝った方が決勝の相手だと思うと身震いした

 エグザさんは明らかに踏んできた場数が違うし、力量差も明らか

かといってハヤテも余り情報がないから何とも言えない


 そんな時アリエル師匠が口を開いた


「まぁいずれは[風鈴]と向き合わなければならない時が来るさ」


 いいながらもアリエル師匠はモニターから目を離さない

タルトも続きを見はじめる




「逃げ回ってばっかで大丈夫かよ!オッサン」


 ハヤテは自身の体長くらいある鎌をぶんぶん振り回しながらエグザ選手を追う

 エグザ選手はその一振り一振りを見てから動き始めている

 だけど彼にはそれでもハヤテの鎌の振りが遅く見えていた


「遅い!」


 エグザ選手は振り切ってがら空きになったハヤテの横っ腹目掛けてパンチを叩き込む

威力はすさまじい様で一発でハヤテは膝を地面につけた


「か…はっ……やるやんけ…オッサン」


「まだまだこれからだよ」


 エグザ選手はハヤテを見下ろすように立っているが、留めはささないでいる


「それが命取りになるんやで!!」


 ハヤテは地面に向けバーステの魔法を仕込む

 次の瞬間エグザ選手を取り巻く様に地面から炎の触手のようなものがエグザ選手の四肢を拘束する


「どや?逃げられへんやろ!」


 ハヤテは鎌を後ろに振りかぶりながらエグザ選手に聞く


「確かに動けんな…」


 エグザ選手はぐっと手に力を込めるがびくともしなかった


「この一回で決めたるわ!」


 ハヤテは振りかぶった鎌を一気に逆方向へ振り抜く

その鎌を追従するように赤い炎が鎌に纏う

ハヤテも[バーストエッジ]を使っているのだ


 ハヤテは振り抜いた鎌をもう一度逆方向に振り抜くと左手で鎌の柄を持ち、グルグルと振り回す


 それらはすべて身動きの取れないエグザ選手に命中する


「オラァレベル3!」


 振り回していた鎌を両手で持った瞬間、レベル3が発現する

レベル3になると属性固有の羽の様な形になる


「幕だ!」


 ハヤテはエグザ選手を睨み付けると左から右、右から左へと鎌を何度も往復しエグザ選手を傷つけていく


「ウラァァァァァ」


 ハヤテは掛け声とともに振り上げた鎌を振り下ろした

そして鎌が地面にぶつかり土煙があがりエグザ選手が見えなくなる


「終わったな…」


 ハヤテが鎌を持つ手を下ろした


 その瞬間

土煙からごつい手が伸びてきて、ハヤテの首を掴む


「しょせん…その程度か」


 エグザ選手はさらに手の力を込める


「がぁっ…がぁは…くっ……」


 ハヤテはエグザ選手の腕を離そうともがくがびくともしない


「その程度で勝てると思ったか?」


 エグザ選手は睨みを聞かせた


 そしておもむろにハヤテを掴んだ手を振り上げると地面にたたき付けた

反動でハヤテの体は空中に投げ出される

その途中、エグザ選手はハヤテの足首を掴むと再度たたき付けた


「これが力の差だ」


 エグザ選手は舞台の端に歩いていく

それと同タイミングに終了ブザーがなった


 それを控室から見ていたタルトは緊張していた

次に戦う相手がエグザだと思うと恐くなった

 だが戦うと決めた以上後戻りは出来ない

そう想い拳を固めたタルトだった


第二十四章 END

どうでしたか?


タルト君の謎について少し出しました

[風鈴]とはこれからも一緒のタルトには頑張ってもらいますよ


感想とか誤字報告あれば教えてくださいf^_^;

早急に改修しますので


では次の話でトーナメント終了予定です

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