〜七回戦〜
こんにちわ(>_<)
前回の話を読んでて思ってしまいました……
戦ってる回数がおかしいですねf^_^;
間違っている場所はすぐに書き直しますm(__)m
すみません
今回はそれを踏まえて書き換えましたので…
ではどうぞ
六回戦はタルトがシエルさんと話をしている間に終わっていた
タルトは対戦表を見ているとアハト選手がエグザさんに負けていたのと、タルトが予想していた強い人の中のカリエナ選手が負けていた
タルトが七回戦の相手は誰かと見ていると後ろから声をかけられた
「お前がアグスタだな?」
「え?はい…そうですけど?」
「次の対戦相手のクシャールだ…よろしく」
「アグスタです」
タルトはクシャール選手と握手を交わす
「君の試合は全部拝見させてもらったよ…ところで君はアクアリアまで使えるというのかい?」
「正直に言うと…使えます」
「…だろうな」
クシャール選手は肩を落とす
「答えてくれてありがとう…俺は炎しか使えない男だよ」
「大丈夫ですよ…まだまだ修業中ですから」
そう言ってタルトはクシャール選手に笑いかける
「そうか…まぁお互いベストを尽くそう」
「さぁ今回のトーナメントも残すところ少なくなってきたがまだまだ強い人達は勝ち残っているぞ〜さぁクシャール選手とアグスタ選手の試合だぁ」
二人は舞台で向き合った
「ここで会う君もなかなか気迫があるな」
「そんなことはないですよ」
タルトがクシャール選手の言ったことをいなす
「それではlady FIGHT!」
ブザーがなる
「行くよ!アグスタ君」
クシャール選手はいきなり腰から剣を抜くと炎を纏わせる
タルトが使う[バーストエッジ]と同じ魔法
「クシャールさんも[バーストエッジ]使えるんですね」
「当たり前だ…初歩じゃないか」
クシャール選手は[バーストエッジ]を纏わせた剣をタルトに振り下ろす
タルトはそれを右に飛びのき避ける
「海若の荒ぶる力を率いよ[アクアリアスエッジ]」
タルトは[風鈴]に水の荒々しい水流を巻き付ける
「アクアリアの刀か…おもしろい!」
クシャール選手はぐっと踏み込むとタルトの目の前まで急速接近した
「[バーストムーブ]か…」
タルトはクシャール選手と鍔ぜり合いをしながらクシャール選手が使った魔法を判断した
「あいにくバーステしか使えないものでね!」
クシャール選手は自身の剣を持つ手に更に力を込める
「ぐっ………」
タルトは苦しい表情のままクシャール選手の剣を受ける
「胴ががら空きだぞ」
クシャール選手が叫び、タルトがその場所を見た時には既にクシャール選手の足がタルトの腹を蹴り上げていた
タルトはたまらず手から力が抜けた
「喰らえぇぇぇぇ!!!」
クシャール選手は剣に更に力を込め、一気に振り下ろす
タルトはその一撃で地面にたたき付けられる
そして追撃に炎の柱が立ち上りながらタルトをうちあげる
そして順々に打ち上げられて行くタルトの体は場外に運ばれる
最後の一撃でタルトは場外の地に落ちた
「おっと〜アグスタ選手場外だぁ…カウント開始〜1、2、3……」
司会者がカウントを取り出す
するとタルトはゆっくり立ち上がった
そして刀を納めると足に力を入れ踏ん張ると[エアムーブ]で瞬間的に舞台に戻った
「アグスタ選手〜カウント8で舞台に復帰したぁ」
司会者が実況しながら熱くなっている
「アグスタ君…君はなかなかタフだね」
クシャール選手は笑いながらタルトに向き直る
「いえ…アクアリアで魔法障壁作ってたんで…」
タルトも笑い返す
「なるほどな…炎のダメージは乏しいか」
クシャール選手は含み笑いを浮かべながら剣を構えなおす
「ならば…その水に打ち勝つまでだ」
クシャール選手は[バーストエッジ]の火力を更に上げた
先程までのただ纏っているだけの炎ではなく、すべての物を焼き尽くす事が出来るほどの炎になった
「なっ…火力が…」
タルトはその炎を見て後ずさる
「この程度で音をあげるか?」
クシャール選手はその剣を自分と垂直に持ち上げると酸素を得た炎は更に火力をあげる
「纏え…」
クシャール選手がボソッと言った途端、剣が炎上しクシャール選手の腕ごと炎を纏っている状態になった
「炎の…剣?」
タルトは驚きで思考回路が一瞬停止していた
「あっ……前に師匠が言ってた…エレメント系のレベルアップ?」
タルトは前にアリエル師匠に教えてもらったことを思い出した
エレメントソード等の魔力兵装にはレベルがある
そのレベルが高いほど強いが魔力消費や…リスクが大きい
「そうだ…[バーストエッジ-レベル2]だ」
クシャール選手は自慢げに言った
「あれが……レベル2」
タルトもその姿を見てただ驚くばからだった
「行くぞ…アグスタ君」
クシャール選手はその手を振りかざすとタルトに向けて走り出す
タルトも立ち向かうべく刀を構える
「すごいです……クシャールさん」
一瞬の刹那…鍔ぜり合いになる
「俺がこの程度だと思ったか?」
クシャール選手はまたも笑うとまた火力は爆発的に増した
その炎はクシャール選手に羽を作るように纏まった
その羽は羽ばたくごとに火力を増していく羽のようですさまじい火力を秘めている
「これがレベル3だぁ」
クシャール選手の剣からは火花が飛び散り、タルトにダメージを与えようとする
だがその火花はタルトの魔法障壁に遮られていく
「レベル3…」
タルトは目の前の強敵に後ずさるばかりだった
「だから…胴ががら空きだ」
クシャール選手はまたも腹に蹴りを入れる
だが、タルトは二度もくらわないようにしていたので少し下がることでダメージを軽減した
「学習したな…だが!」
クシャール選手は一度剣を振り下ろしきると、一歩踏み出し更に距離をつめる
「逃がさないぞ…」
クシャール選手は剣を横に凪ぐ
「くっ…荒れよ…激流[アクアバウト]」
タルトはとっさに魔法を発動する
その魔法[アクアバウト]はシエルが使用する[ラインバウト]のアクアリアバージョン
だが[ラインバウト]とはランクが違うために効果範囲、威力が桁違いに低い
「アクアリアか…言ったろう?打ち勝つとな!」
クシャール選手はその魔法におくす所かむしろ強気になった
そしてクシャール選手は更に逆方向に横凪ぎに切り払うとクシャール選手の剣に触れた水弾はすべて蒸発していく
「まずい…何か手を打たないと……」
タルトは次々と打ち消される魔法を見て焦りだす
だが、その時タルトの頭の中に声が響いた
(焦りは禁物だぞ…)
その声にタルトははっとする
「(今…頭の中に直接?)」
(勝たせてやるよ)
また声がした
その瞬間タルトの意識は遠退いた
………………
…………
……
タルトが目覚めたのは会場に設けられた病室だった
「あれ?僕……試合はどうなったんだろ?」
そんな風に自分の体の状態を見ながら思っていた矢先、病室の扉が開いた
「タルト…起きたか?」
そこから顔を出したのはアリエル師匠だった
「はい…何かあったんですか?」
「やはり…記憶がない……か」
アリエル師匠は顎に手を当てて首をかしげる
「どうしたんですか?師匠」
タルトはアリエル師匠に違和感を感じていた
「タルト…お前の刀[風鈴]と言ったな?」
アリエル師匠がタルトの刀を手に持ちながら聞いた
「はい…おじいちゃんにもらったんで…この刀がどういったものかっていうのは聞かされてないんです」
「そうか……なら、教えてやろう。その刀[風鈴]についてな」
そう言った師匠の目は真剣だった
第二十三章 END
次話でタルトの謎を明かそうかなと……少しですがね
後一戦でトーナメントも終わりです
さてさてどうなるのか
それはお楽しみです(>_<)
では
感想とかアドバイスいただけたら嬉しいですf^_^;