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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
22/34

〜休息〜

こんにちはぁ


最近書く時間はあるのに書くのが〜って感じにだれてます(>_<)


まぁ頑張りますよ〜f^_^;


 控室に戻ったタルトはすぐにフロントに呼び出されていた


「アグスタですが…どうしたんですか?」


「あ…試合お疲れ様です……えっとですね…第六回戦の相手が先ほどの一試合目の勝者のクアイス選手なんですが…試合でのダメージが多すぎるので棄権ということになりましたので…このことは司会には通してありますので七回戦の一試合目で頑張ってください」


「はぁ…わかりました」


 タルトは少しうなだれながら控室に戻る道につくと後ろから聞き慣れた声が名前を呼んだ


「タルト君」


 振り返るとそこにいたのは、シエルさんだった


「こんにちは…もしかしてずっと見てたんですか?」


「当たり前です…お友達だし〜仲間だし〜ね?」


 シエルさんが笑いながら言う


「何か照れ臭いですね〜あはは…」


 タルトも少し笑う


「あっ…でも僕傷だらけだ」


 タルトは今までの試合で結構攻撃を受けていたせいか体中擦り傷や切り傷があった


「控室に行きましょう?手当してあげますから」


 シエルさんがタルトの背中をぐいぐい押す


「え?いや、自分で出来ますよ?」


「いいのいいの…手伝わせて欲しいから」



「さぁ服脱いで」


 シエルさんに促されるままに控室で手当してもらいことになった


「はい…」


 タルトは諦めることにした


「たくさん怪我してるよ……消毒液かけるから、ちょっとしみるけど我慢してね」


「痛っ」


「うん…こんな感じかな」


 シエルさんはぱっぱっと包帯を巻いてくれた


「ありがとうございます…シエルさん」


「うん…次は不戦勝なんだったよね?」


「はい…対戦者の方が棄権するそうで」


「そっか…なら少しお話しよ?」


「はい、あ…師匠はどうしてます?」


「師匠も私と一緒に試合見てるよ…タルト君の事しっかり応援してるんだから」


 クスッとシエルさんは笑った


「そうですか…やっぱり恥ずかしいですね……こういうの見られるのって」


「ううん…私はカッコイイと思うよ〜最初に会った時は弱そうな子だなぁって思ってたらあっという間に抜かれちゃったし」


 シエルさんがため息をはく


「そんなことはないですよ…僕シエルさんのことお姉ちゃんみたいに親しみやすくて頼もしい先輩だと思ってるんですから」


 タルトは勇気付けようとあれこれと手を動かしながら話す

 だが、今言ったことはすべて事実だった

 タルトにとってシエルさんがどれだけ助けになっているか


「そかぁ〜私が先輩かぁ」


 シエルさんは遠くを見るような目をする


「あ、そうだ師匠がね〜帰ってきたらお祝いだなっていってたよ〜」


 シエルさんが嬉しそうに報告する


「お祝いですか?」


 タルトは何の事かわからずに聞き返す


「タルト君が強くなったお祝いだって」


「僕、そんなに強くなんかなってないですよ?」


「師匠はタルト君の事を一人前だと思ってるみたいだよ」


「そうですか…」


 タルトが沈みかける


「あれ?嬉しく…ないの?」


 シエルさんはタルトの予想外の反応に戸惑った


「いや…嬉しいんです…嬉しいんですけど………もぅ、終わっちゃうのかって」


 タルトが考えていたのは師匠とシエルさんとのお別れのことだった

 レインさんやガイルさんとの約束の為にタルトは元の場所に帰らなければならない

 だからシエルさんやアリエル師匠とはさよならしなければいけなくなるからだ


「そうだね…長いようで短かった修業だったよね」


 シエルさんも懐かしむように言う


「はい…でもホントによかったと思います…二人に出会えて」


「私もタルト君に会えてよかったと思ってるよ。弟が出来たみたいだったけど年齢知った時は驚いたなぁ」


「はは…僕もですよ。お姉ちゃんみたいって思ってた人が同い年なんですから」


「そうだよねぇ」


 二人は笑いだす


「あ…そうだ。見て、これ覚えてる?」


 そういってシエルさんが着ている服を見せるように引っ張った


「あっそれって」


「そぅ…タルト君がプレゼントしてくれた服だよ〜。似合う…かな?」


 シエルさんは少し頬を赤らめながら聞いてくる


「はい、とっても似合ってますよ。喜んでもらえたみたいでよかったですよ」


 タルトが安心し、息を吐く


「あの時はビックリしたなぁ〜タルト君がプレゼントくれるなんて思わなかったし」


「僕ってそんなに甲斐性無しに見えますか?」


 タルトが皮肉に笑いながら聞き返す


「ううん…ちょっとこういうのっていいなぁって思っただけ」


 シエルさんが下を向く


「シエルさん?大丈夫ですか?」


 タルトはシエルさんの肩を揺する


「うん…大丈夫…」


 シエルさんは目に涙を溜めていた


「えっと…あっ……」


 タルトは焦る

 泣いた女の子を前にすることなんかなかったからどうしていいのかわからなかった


「…タルト君がいっちゃっても…また会えるよね?」


 シエルさんが先に口を開くとタルトに聞いた


「もちろんですよ…絶対会えます。ってか僕の方から会いにいきますよ」


「ホントに?」


「もちろんです」


 タルトはしっかりと言い切った


「そっか…ならよかった」


 シエルさんは涙を拭うとタルトをしっかりと見つめた


「後少しは一緒にいると思うけど…皆とまた会っても私のこと忘れないでね…ちゃんと会いにきてね…」


 シエルさんは真剣な面持ちでタルトに言う


「当たり前です…絶対忘れませんよ」


 タルトもシエルさんの目を見つめる


「じゃぁ約束」


 そういってシエルさんは立てた小指をタルトに向かって差し出す

 タルトはその小指に引っ掛けるように同じ様に小指をかける


「指切りですね」


「約束破ったらまち針1000本飲ますからね」


 シエルさんは本気のような冗談のような声で言う


「絶対忘れませんよ」


 タルトは笑いながら頷き返した


 その瞬間タルトの両頬に冷たく気持ちいい感触が伝わった

 何かと目を向けるとシエルさんの手が添えられていた


「シエルさん?」


「黙って……」


 シエルさんは顔を赤らめながら叱咤する

 そしてシエルさんはそのままタルトに顔を近づけていく

 そしてタルトの唇とシエルさんの唇が重なる

そのまま数秒間の口づけを交わす


 それからゆっくりと離れていく

 タルトにとってはほんの一瞬の出来事なのに永遠の様に感じた瞬間だった


「今のも……忘れないでね…」


 シエルさんは恥ずかしいのかタルトから目線をずらしたままに話す


「はい…」


「じゃ…じゃぁまた観客席から応援してるね……次の試合も頑張ってね」


「はい…頑張ります」


 タルトしっかりと笑い返す


「うん…それじゃぁまた後でね」


 そして扉が閉められた

 今控室にはタルトが一人いるだけだった


「シエルさん……」


 タルトはまだほのかに感じる柔らかい唇の感触に浸っていた


第二十二章 END

どうでしたか?


ちょっと恋愛ぽーいみたいな感じでやってみたんですがね

何かイラッてきたかたはすいませんm(__)m


これからも頑張りますのでよろしくです(>_<)


2/23日少し修正しました

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