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ある人、探してます  作者: 亜差覇蚊
21/34

〜五回戦〜

こんにちわぁ


春休みも予定ないと暇ですね…

それに何もする気が起きないときたもんで(笑)


まぁ皆さん頑張っていきましょう〜


 タルトの試合後の第四回戦はタルトが控室にいるあいだにすべて終わっていた

 五回戦の組み合わせによるとタルトが相手にするのはヨハン・ルーピス選手…前までの試合を見ていると魔法は余り使わずに格闘主体のようだ


「ヨハン選手かぁ〜」


「ということは君が次の相手か?」


 横から急に言われたので少し焦ってしまう


「ふぇ?えとヨハン選手?」


「あぁ…そうだよ〜でも君強いからなぁ」


 ヨハン選手がうなだれる


「いや…強くなんかないですよ」


 タルトは苦笑い気味に応える


「とか言ってさっきまでの試合…全部すごい戦いしてたじゃん……黒い竜巻とか風の矢とか剣から飛ばした風とかさ〜あたしは魔法とかあんまり使わないからわかんないけど…まぁよろしく」


「まぁ…はい、よろしくお願いします」


「さ・て・と…じゃぁ行きますかぁ」


「はい」



「さぁ第五回戦、二試合目〜アグスタ選手とヨハン選手の試合だぁ」


 二人は舞台の上で向かい合う

 だがさっきと違うのは二人が武装している事だ

 ヨハンの右手首には四角い箱のようなものがついていて外側に迫り出した箱から大きな釘のような物が突き出している。いわゆるパイルバンカーという武器だ


「パイルバンカーっていうやつですか?初めてみました」


「そうか…パイルバンカーはあたしと相性が良さそうなんでね」


 ヨハン選手がニコッと笑う


「さぁ二人とも用意が出来たみたいなのでぇ〜行くぞぉ〜」


ビーーーー

 今では聞き慣れたブザーが鳴り響く


「よっし…行くよ!アグスタ君」


 ヨハン選手が先に右手を振りかざしながら突っ込んでくる


「受けてたちますよ…ヨハンさん」


 タルトは刀の剣先を地面に付けるとヨハンと対峙する


「まっすぐ受けるなんて…無謀じゃないかぁ?」


 ヨハンはタルト目掛けて、右手を振り下ろす


「真っ向から受けるなんて考えてませんよ」


 タルトは刀を少しずつ上に持ち上げていく

 そして刀の側面をパイルバンカーに擦り合わせてヨハンの攻撃を受け流していく


「おぉ〜」


 ヨハン選手が驚きながら地面に攻撃する

 タルトはすり上げた剣を真後ろに振り返りながら横に振るう


「おわっと…」


 ヨハン選手は右手で地面を捕らえるとすぐにさっき飛び込んできた方へと体を押し返す

 その体の真下をタルトの[風鈴]が通過していく


「危ない危ない!」


 そういいながらヨハン選手は左のジャブを繰り返し打ち出してくる

 タルトはそれらを適当にいなしながら反撃のタイミングを伺う


「今だ!」


 タルトはぐっと右足で地面を蹴るとパイルバンカーと鍔ぜり合いをする形で張り合う


「よくやるね…刀でそんな競り合いを」


「でも…流せる」


 タルトは鍔ぜり合いしていた刀から一瞬力を抜くと刀身が流れる


「うぉっと?!」


 ヨハン選手は不意をつかれてそのまま前のめりに地面に突っ込む


「僕の勝ちです」


 タルトは[風鈴]の刃をヨハン選手の首にあてる


「あはぁ〜そんなに簡単じゃないよ」


 ヨハン選手は右足でタルトの足を払う

 ヨハン選手に気を取られていたタルトはバランスを崩す


「そらよ!」


 ヨハン選手は払った足をそのまま振り回し反動で逆立ちして体勢を立て直す


「何が!?」


 タルトは何が起こったのかわからずにいた

 そんなタルトの首もとをヨハン選手が左手で掴み地面にたたき付ける


「ガハッ!?」


 ヨハン選手はそのままの姿勢で右拳をタルトの腹を目掛けて振り下ろす

 タルトはパイルバンカーに突き刺されるのだと思い目を閉じた

 だが、次にタルトが感じた痛みはただの殴られた痛みだった


「あれ?」


 タルトは目を開けるとパイルバンカーの釘の先から風が渦巻いている

 それは小さな物から急激に大きくなった


「えっ…?」


 タルトは唖然とするが、今から逃げたのでは間に合わない


「大地を力に…終焉を耐えうる力を[グランドウォール]」


 タルトがすぐにグランデの防御魔法を攻撃位置に展開する


「グランデのも使えるのか?君は…だがなぁ何のためのパイルバンカーだぁぁ」


 ヨハン選手はタルトの腹に減り込んだままの右手に力を込める


「ショットォォォォ!!」


 パイルバンカーの釘が超高速でタルトの腹目掛けて発射される


「ガードがっ…砕け…る」


 タルトが張った[グランドウォール]にひびが入りだす


「そんなものでぇ!」


 そして[グランドウォール]は砕けた

 パイルバンカーは勢いそのままにタルトの腹を打ち抜き、余った威力はすべて地面が受ける

 だがその地面までも隕石が落ちた後のようにへこんでしまっている


「こんなもんかぁ〜」


 ヨハン選手はタルトから手を離すとパイルバンカーの釘をセット位置に戻す


「あれじゃ立てないでしょ」


 ヨハン選手は勝利を確信したのか舞台の端へと歩いていく


 その時後ろから土を踏む音が聞こえた


「!?まさか…」


 ヨハン選手は振り返るとタルトは立っていた

 顔は俯いたままだがしっかりと立っていた


「(パイルバンカーの一撃をまともに喰らったのに立てるの?…)」


 ヨハン選手はもう一度タルトに対してファイティングポーズをとる


「(多分だけど…アジルってやつの試合の時みたいになってないから……大丈夫だと思うけど)」


 その時タルトは顔を上げた


「かなり…効きますね……パイルバンカーって」


 タルトはニコッと笑った


「あんた…効いてないの?」


「いや…かなり痛かったですけど……何とか」


 タルトは服をめくるとガラガラと石ころが転がり出てきた


「服の中にも[グランドウォール]やってたんですよ」


 タルトは苦笑い気味に言う


「対した奴だな…だが、まだ戦うんだろう?」


「負けるわけには行きませんので」


 タルトは意志を表明するように刀をにぎりしめる


「よし……なら最後だ」


 ヨハン選手は右手を振りかざしパイルバンカーの釘を打ち出す用意をして構える


 タルトも刀を自分の前にしっかりと構えてヨハン選手を見据える


「行くぞぉ!アグスタ君!!」


 ヨハン選手が走り出す

 タルトはヨハン選手の動きに合わせて刀を動かす

 ヨハン選手がタルトの懐に潜るとタルトの腹にパイルバンカーでのアッパーを打ち込み、そのままタルトを持ち上げる


「呆気なかったなぁ!!アグスタ君!」


 ヨハン選手のパイルバンカーが持ち上げられたタルトの腹を打ち抜く

 だがそのタルトは水となりヨハン選手の足元に落ちた


「なっ!?…[アクアス・ミラージュ]か?」


 [アクアス・ミラージュ]というのはアクアリアにしかない魔法で、術者の分身を作る魔法だが一定以上のダメージをくらうと今の様に水になる


「どこに…」


「ここです!!」


 声はヨハン選手の頭上から聞こえた

 ヨハン選手は上を向いて真っ逆さまに落ちてくるタルトを見据えた


「地揺らす、轟天の鉄塊となれ[グラスコーニバスター]」


 [グラスコーニバスター]はタルトが使える刀剣付加五神魔法の一つでグランデのもの

 今までにタルトが使ったのはバーステとウィンデ、そしてヴォルティスに続き四つ目


 タルトは[グラスコーニバスター]を手にしながら落ちてくる

 ヨハン選手はパイルバンカーをもう一度発射用意すると上から来るタルトと相対する様にパイルバンカーを構える


 そしてタルトの[グラスコーニバスター]とヨハン選手のパイルバンカーがぶつかり合う


 決着はすぐについた

 パイルバンカーの釘は[グラスコーニバスター]の硬さに負けたのだ

 パイルバンカーはガラガラと砕けて行く

 そして[グラスコーニバスター]がヨハン選手の頭を捕らえる

 タルトは振り切る


 ヨハン選手の体が舞台にたたき付けられる

 タルトは地面に綺麗に着地する



「フォールカウント開始〜1…2…3…」


 司会者がフォールカウントを取り出す

 数字は次第に大きくなっていく


「…10……試合終了だぁぁぁぁ!勝者はアグスタ選手!」


 観客達が一斉に湧く

 タルトはお辞儀して控室に戻って行った


第二十一章 END

どうでしたか?



何て言うか戦闘は毎回毎回迷走しまくってまして〜

まぁ読んでくれてる人はあまりいないけど…このままの戦闘描写でいいのかな?とか思っちゃったりしてます


だから、もしこういう風にしたら?みたいなのがあったら感想の所にでも書いていただきたいです

もちろん感想もいただけたらありがたいです


ではf^_^;

またそのうち


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